目覚めたら猫耳⁉ ～神隠しで別宇宙のアイドル級猫耳メイド魔法使い⁉に大変身！～

第65話 特別な一着⁉ 猫耳ファッションショー！

　午後の日差しが優しく照らす街並みの中、ステラ、リリカ、セルフィの三人は、いくつかの服屋を回りながらそれぞれの買い物を楽しんでいた。さまざまな服やアクセサリーに目を奪われ、どのお店でも気になるアイテムが見つかり、思わず時間を忘れてしまいそうだった。

　リリカは軽やかな白いワンピース、セルフィはシンプルでありながらおしゃれな黒のシャツとスカートを選んでいた。

「これ、どうかな？」リリカが手にしたワンピースをステラに見せると、ステラは優しく微笑んで答えた。

「とっても似合ってるわ、リリカ。可愛らしいし、あなたの雰囲気にピッタリよ」

　リリカは少し照れながらも、ステラに褒められて嬉しそうだった。

「ありがとう！ステラもデート用の服、見つけないとね！」

　セルフィも服を試着しながら

「ステラ様、明日は大事なデートですから、絶対に素敵な服を選ばないと！」と力強く言った。

　三人はその後も、アクセサリーのお店に立ち寄り、さまざまなアイテムを試していた。ステラは銀色の耳飾りを手に取り、猫軽く耳に当ててみた。鏡に映る自分の姿を見て、少し微笑んだ。

「これ、どう？」ステラが耳飾りを身に着けた姿を見せると、リリカとセルフィは目を輝かせて頷いた。

「素敵です、ステラ様！銀色の耳飾りが、あなたの髪の色と本当に合ってます！」

　セルフィは興奮した様子で褒め、リリカも大きく頷きながら「うん、すごく綺麗！」と言った。

　ステラは少し照れくさそうに笑いながら、「じゃあ、これをデートの時に付けることにするわ」と決めた。

　その後もいくつかのお店を巡り、買い物を満喫した三人は、たくさんの袋を抱えて猫耳ハウスへと戻ってきた。猫耳ハウスの居間に荷物を置くと、ステラは少しほっとした表情を見せた。

「さぁ、ステラ様のファッションショーを始めましょう！」セルフィが明るい声で宣言し、リリカも「楽しみだね、どんな服を選んだのか見せて！」とワクワクしている様子だった。

　ステラは、ためらいながらも買った服を手に取り、別の部屋へと向かった。そして、数分後、リビングに戻ってきたステラは、まずシンプルな水色のワンピースを身にまとっていた。リリカとセルフィは、その姿を見て目を輝かせた。

「うわぁ、すごく綺麗！」リリカは感嘆の声を上げ、ステラの周りをぐるりと回りながら彼女の姿をチェックした。

「ステラ様、さすがです！そのワンピース、デートにピッタリだと思いますよ！」セルフィも笑顔で拍手を送った。

「でも…少しシンプルすぎないかしら？アレクシス様にもっと特別な印象を与えるには、もう少し工夫が必要かも…」ステラは鏡に映る自分の姿を見つめ、少し不安げな表情を浮かべていた。

「じゃあ、次の服を試してみましょう！」セルフィが励ますように言い、ステラは再び別の服に着替えるために部屋へと戻った。

　次にステラが選んだのは、少し豪華な刺繍が施されたドレスだった。淡いブルーと白のコントラストが美しく、ステラの長い水色の髪にぴったり合っていた。

　リビングに戻った瞬間、リリカとセルフィは息を呑んだ。

「それだよ！ステラ、それが一番似合ってる！本当に綺麗！」リリカは興奮気味にステラの手を取って喜んだ。

「これは…確かに素敵ね。でもパーティードレスっぽいかも」
　
　ステラはやはり少し気になる様子だった。

「でも、明日のデートはもっとカジュアルな感じがいいのかしら…アレクシス様もきっと、リラックスできる雰囲気が好きだと思うし…」

　ステラの迷いに気づいたセルフィは

「大丈夫ですよ、ステラ様。デートにはあなたらしさが大切ですから、何を着てもアレク様はきっと喜んでくださいます。でも、もう少しリラックスできる服も選んでみましょうか？」

　そこで、ステラは最後の選択肢として、シンプルで動きやすいデザインのドレスを試してみることにした。高級感溢れるレースと、柔らかな布地が体にフィットし、フェミニンな雰囲気を漂わせながらも、動きやすさが重視された一着だった。

「これならどう？」

　ステラがその姿で現れると、リリカとセルフィはまたしても感嘆の声を上げた。

　ステラの抜群のプロポーションが白いドレスのデザインと共に美しいシルエットとなっている。

「素敵です、ステラ様！カジュアルだけど品があって、すごく似合ってます！」セルフィは目を輝かせてステラを見つめた。

　リリカも頷きながら、「これならデートにもぴったりだし、ステラも動きやすそう！」と笑顔で言った。

「そうね…これが一番バランスが取れているかもしれない。アレクシス様もきっと、リラックスできる服装の方が喜んでくださると思うし」

　ステラは鏡を見ながら、少し微笑んだ。

「じゃあ、これに決まりですね！明日のデートはこれで行きましょう！」セルフィは大満足の様子で、拍手を送りながら言った。

　ステラもようやくデートの服が決まり、少しホッとした表情を見せた。明日は特別な日になるだろう。彼女は胸の中でそう感じながら、準備を整えるのだった――。