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第9章 絶対零度の死闘
十話 絶対零度
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その声がした方向。崩れかける絶壁から突如、青白い光が溢れ出す。
その光の中心にはユキが立っていた。
「ユキ……生きて……」
ユキが生きていたという事実。それだけでアミは涙が止まらなくなる。
痛々しい迄に傷ついたその姿。彼の周りに発せられる青白いその光は、まるで消え逝く命の灯が如く、それでも美しく輝いていた。
大地は震え、ユキの周りは全て凍っていき、塵になっていく。
「おいおい……いくら何でも有り得ないだろ? 何故まだ生きていられる?」
その姿に流石の、アザミも動揺は隠せない。
あの一撃は死ぬ処か、原形を留めない位に悲惨な事になってもおかしくなかったからだ。それは例え特異点と云えど、例外では無い。
「万物の運動を停止させる氷点には『-273.15℃』という、最低温度が存在します……」
ユキはアザミに向かってゆっくりと歩を進め、倒れそうになりながらも口を開く。彼が纏うその蒼白の光は、此れまでの冷気とは何かが違っていた。
「これが特異能“無氷”最大顕現“絶対零度”ーー終焉雪」
正に全てを凍らせる程の冷気。彼の周りを漂う蒼白の光の粒子は、終焉を告げる雪の如く。
「だからどうした? いくら温度を下げようが、俺の復元には無意味だという事が、まだ分からんのか」
その冷気の凄まじさを見て尚、それでもアザミは動揺を見せなかった。
ユキは途中で落ちて地に刺さっていた雪一文字を抜き、アザミへ向け刀を突き付けた。
「アザミ、アナタは確かに強い……。だからこそ私の全てを込めて、星霜剣“最終奥義”にてアナタを倒す」
その光の中心にはユキが立っていた。
「ユキ……生きて……」
ユキが生きていたという事実。それだけでアミは涙が止まらなくなる。
痛々しい迄に傷ついたその姿。彼の周りに発せられる青白いその光は、まるで消え逝く命の灯が如く、それでも美しく輝いていた。
大地は震え、ユキの周りは全て凍っていき、塵になっていく。
「おいおい……いくら何でも有り得ないだろ? 何故まだ生きていられる?」
その姿に流石の、アザミも動揺は隠せない。
あの一撃は死ぬ処か、原形を留めない位に悲惨な事になってもおかしくなかったからだ。それは例え特異点と云えど、例外では無い。
「万物の運動を停止させる氷点には『-273.15℃』という、最低温度が存在します……」
ユキはアザミに向かってゆっくりと歩を進め、倒れそうになりながらも口を開く。彼が纏うその蒼白の光は、此れまでの冷気とは何かが違っていた。
「これが特異能“無氷”最大顕現“絶対零度”ーー終焉雪」
正に全てを凍らせる程の冷気。彼の周りを漂う蒼白の光の粒子は、終焉を告げる雪の如く。
「だからどうした? いくら温度を下げようが、俺の復元には無意味だという事が、まだ分からんのか」
その冷気の凄まじさを見て尚、それでもアザミは動揺を見せなかった。
ユキは途中で落ちて地に刺さっていた雪一文字を抜き、アザミへ向け刀を突き付けた。
「アザミ、アナタは確かに強い……。だからこそ私の全てを込めて、星霜剣“最終奥義”にてアナタを倒す」
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