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仲良し3人組

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雲ひとつない突き抜けるような青空、眩しいくらいの太陽の日差しが降りそそぐ午後。

王立貴族学院の中庭にある大きな木の下で、ソフィーはサンドウィッチを頬張っている。

「ん~、美味しい!やっぱり、サンドウィッチは玉子にかぎるわ」と、食いしん坊のソフィー。朝、侍女のエミリが持たせてくれたものだ。

「わかる!わたしも玉子サンドが1番好き!」と男爵令嬢のフローレンスが答えた。フローレンスもなかなかの大食いだが、みんなが羨まむスタイルの良さに、きらめく黒髪が魅力的な美人。

侯爵令嬢のアリアは、「ソフィーったら、ほっぺに付いてるわよ!」と、呆れ顔で言う。アリアは学級委員長で、しっかり者。ソフィーとは違い、成績も学年トップクラス。

⭐︎

「放課後は何する?」と悪戯っぽく2人に聞くソフィー。

アリアは「図書館でお勉強!」と答える。

ソフィーとフローレンスは「真面目か!」と、ハモるように言った後、3人は笑い転げた。

そこへ、ピンク色の髪が特徴的な伯爵家子息のエリックが来て「よう!仲良し3人組!今日も楽しそうだな」っと、元気よく話しかけてくる。
3人の近くに座ると、エリックは真っ赤なリンゴにかぶりつく。

王立貴族学院の生活で、ソフィーが1番好きなランチの時間だ。

エリックがあまりにも美味しそうに食べるので、ソフィーもリンゴが食べたくなってしまった。

⭐︎

15歳のソフィーは、最終学年であと1年で卒業になってしまう。
この頃は、こんな楽しい時間がいつまでも続けば良いのにと思っている。

みんな、卒業すると結婚するのだ。この国では、男女とも16歳になると結婚できる法律になっている。

結婚してから困らないように、王立貴族学院では、基礎として国語や数学に歴史の授業はもちろんのこと、マナーやダンスそして乗馬の授業もあるのだ。

⭐︎

ソフィーには、父のフィリップと今は亡き母のエミリアが決めた許婚がいる。

正直そんな事は考えたくないソフィー、青空を眺めながら、今は貴重な学院生活をエンジョイして、結婚のことは頭の隅に追いやった。

午後は、ソフィーの苦手な数学の授業がある。でも、今日は金曜日だから、それを乗り切れば楽しい週末が待っている!

何をしようかなぁと、既に気分はお休みの日の事でいっぱい。







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