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元売れっ子?ラノベ作家、異世界へ立つ
魔法を習いましょう
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「で、最後に知りたいのは魔法の使い方なのだが?」
プリミティーヴァはにこにこと笑いながら一言。
『そうですね。
こう、【すぅ~っ】となって【ぱっ】と開いて【えい】とやれば大丈夫ですよ?』
……はぁ、なんだよそれ。
それって天才の考え方だよな?
まあ、プリミティーヴァが魔力だとすると魔法としての使い方なんて知っている訳がないか。
「あのな、分かるわけないだろ?」
何が分からないのかが分からないという表情を浮かべ戸惑ったような雰囲気を出すプリミティーヴァ。
「はあ、せめて魔力の使い方でも分かればな」
そう、実は魔法は試したのだ。
夜中にこっそりと。
何故誰もいない所なのにこっそりとしかも夜中に試したかと言うと、厨二病っぽい詠唱を散々唱え、様々なポーズをとったたからだよっ!
あー、翌日の朝思い出した時どれほど恥ずかしかったことか……。
で、結局魔法は発動しなかった。
様々なラノベの設定を思い浮かべ、どのような時、どのような条件、どのような形、あらゆる詠唱、ポーズで魔法が使われたかを思い出せるだけ思い出してやってみたのに。
正確な詠唱、魔力不足の解消、属性の確認、年齢制限による魔法技術の解放、etc、本当に思い出す限り思い出し、やれることはやってみた。
魔力不足はルールウの言ったことが正しければ、この世界でも上位のはずなので無し。
属性に関しても地球の知識があれば問題ないということを言っていたので、まあ大丈夫だろう。
そして年齢制限は25を超えても使えないのならば30を超えて魔法使いになった一握りの人しか使えないということだ。
あとは詠唱と振りか……。
私がぼそりと小さく呟いたのが聞こえたのかプリミティーヴァの表情が明るくなる。
『魔力の使い方ならばお教えすることが出来ると思います』
プリミティーヴァが言うにはリークヴァメタロを十全に使いこなすには魔力の操作が必要で、とにかく燃費が悪いらしい。
一応後で魔力の使い方を教えるつもりだったようだ。
プリミティーヴァが燃費が悪いというほどなので相当なのだろう。
てか、俺、使えるのか?
『別に普通に使う分には問題ないと思うのですが?
先程も使えていましたし、今も使っていますよね?』
そういえば何気なく鎧にしてそのまま使っていた。
もしこれが特殊な使い方をしていたらどうなっていたか?
下手をしたら魔力切れでどうにかなっていたかもしれないことに私はゾッとした。
まあ、プリミティーヴァに何も聞かずに使った私が悪いのだけれどね……。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
さて、とりあえず魔力の使い方の説明を【魔力の使い方なら任せてください】というプリミティーヴァから受けたのだが……。
『こう、外と身体の中の間を消します。
そして全身が外に溶け込んだら今度は魔力をぶつけたい対象に向かって何をしたいのかを想像して【えぃっ】てすれば出来ますよー』
うん、こんなことだろうと思ったよ。
駄女神め~。
外と身体の中の間を消すとは何となくだが座禅の感覚に近いのかな?
私は敷いた草の上に座りそっと目を閉じる。
パチパチと薪の弾ける音。
ラピスの実を齧る音。
普段、少しだけ吹いている風の音、揺れる木々の葉音。
頭の中を空っぽにし、徐々に闇の中へと意識を動かす。
ゆっくりと耳の中に聞こえてきていた音が消えてゆく。
無音。
頭の中を静寂が支配する。
時間という概念が消えてゆく。
全てが無の中に溶け込んでゆく。
ある一瞬でふと遺跡の全体が頭の中に描かれた。
目の前で燃える焚火。
その炎が持つ温度。
広がる石畳。
崩れた柱。
そして遺跡の周りを囲んでいる森。
私は反射的に遺跡の残骸である柱へ向かい火球を放っていた。
いつも頭の中で妄想し、文章へと書きだしていた火球。
高速で飛んでゆくそれは崩れた柱の一部へ向かい大爆発を起こす。
耳を劈く破壊音。
瞑っている瞼に赤い色が映り込み、熱風が全身を覆い、体中に痛みが走る。
「熱いわっ!」
反射的に立ち上がり、火球が直撃した柱とは真逆へ飛ぶ。
そして防御。
鎧と化したリークヴァメタロが私を基軸にドーム状へ拡がる。
炎はドーム状のリークヴァメタロを這うように進み私の周りを焼き払った。
私を覆うリークヴァメタロの周りだけは蜃気楼のような揺らめきが起こっていて、炎が近づいては消え、近づいては消えを繰り返している。
『ひっ、酷いです!
私も庇ってください!』
プリミティーヴァの非難の声が聞こえた瞬間、目の前の炎は消え失せ、私は意識を失った。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
目を覚ますとどアップの足が目の前にあった。
頬にちくちくと軽い痛みが走る。
慌てて上半身を起こすと、目の前にはしゃがみ込み木の枝を握って頬を膨らませているプリミティーヴァがいた。
『……ひどいです。
自分だけ助かろうなんて……』
悲しそうな表情で抗議をするプリミティーヴァは当然なんともなっていないし口元は若干笑っている。
プリミティーヴァを無視した私の鼻には焦げくさい臭い。
周囲を見渡すと火球をぶつけた辺りから私の後ろまで、石畳が焦げていた。
若干だが森の一部も焼けている。
しかし何故か祠の辺りは一切焦げていない。
『炎を無効にするの大変だったんですからねっ!
そもそも何で人間なのにこんなに魔力との親和性が高いのですか?
あなたの身体、無茶苦茶に改造されていますよ?
本当に気を付けてください!
私の前だったから良かったのですけれど普段はもっと意識して使ってください!
ぷんぷんっ!』
いや、ぷんぷんって口で言う人?初めて見たよ。
てか何でこんな言葉知っているんだ?
それにこいつもキャラが壊れだしたよ……。
『……あー、あなたの身体と精神を調べさせていただきました』
ばつの悪そうな表情で明後日の方を向くプリミティーヴァ。
いやん。
まあ、良いんだけれどね。
どうせ色々と筒抜けなんだし。
それにあのバカが何をしたかがよ~く分かった事だしねぇ。
『まあでも魔力も魔法も使えましたね?』
教え切ったという良い笑顔を浮かべ近づいてくるプリミティーヴァは日の光の中でもやはり美しかった。
ん?
日の光?
「あのさ、どれくらい寝てた?」
あれだけリークヴァメタロを展開してどれだけ気絶していたかが凄く気になる。
時間によっては全く使いものにならない可能性があるからだ。
「ん、そうですね。
まだ明るくなっただけですよ?」
一晩というところだろうか?
プリミティーヴァに時間の概念があるかといわれたら微妙だしなぁ。
しかしあれだけの展開で一晩も意識が飛ぶとなると使い勝手が悪い。
私がそう考えているとプリミティーヴァが微笑みながら近寄ってきて、リークヴァメタロに手で触れる。
『だから使いづらいと言ったのですが。
まあ、過剰に魔力を込めていましたからね。
あの込め方だとあれの中でも焼けないですよ』
そう言って指さしたのは空に浮かぶ光源。
あ~、慌てたのと無意識で自分の使える最大魔力を突っ込んだのか……。
『まあ、魔力の使い方については徐々に慣れていくしかないと思いますが。
それでも使えるようになったので後は慣れですね』
プリミティーヴァの言葉にニヤニヤが止まらない私がいた。
プリミティーヴァはにこにこと笑いながら一言。
『そうですね。
こう、【すぅ~っ】となって【ぱっ】と開いて【えい】とやれば大丈夫ですよ?』
……はぁ、なんだよそれ。
それって天才の考え方だよな?
まあ、プリミティーヴァが魔力だとすると魔法としての使い方なんて知っている訳がないか。
「あのな、分かるわけないだろ?」
何が分からないのかが分からないという表情を浮かべ戸惑ったような雰囲気を出すプリミティーヴァ。
「はあ、せめて魔力の使い方でも分かればな」
そう、実は魔法は試したのだ。
夜中にこっそりと。
何故誰もいない所なのにこっそりとしかも夜中に試したかと言うと、厨二病っぽい詠唱を散々唱え、様々なポーズをとったたからだよっ!
あー、翌日の朝思い出した時どれほど恥ずかしかったことか……。
で、結局魔法は発動しなかった。
様々なラノベの設定を思い浮かべ、どのような時、どのような条件、どのような形、あらゆる詠唱、ポーズで魔法が使われたかを思い出せるだけ思い出してやってみたのに。
正確な詠唱、魔力不足の解消、属性の確認、年齢制限による魔法技術の解放、etc、本当に思い出す限り思い出し、やれることはやってみた。
魔力不足はルールウの言ったことが正しければ、この世界でも上位のはずなので無し。
属性に関しても地球の知識があれば問題ないということを言っていたので、まあ大丈夫だろう。
そして年齢制限は25を超えても使えないのならば30を超えて魔法使いになった一握りの人しか使えないということだ。
あとは詠唱と振りか……。
私がぼそりと小さく呟いたのが聞こえたのかプリミティーヴァの表情が明るくなる。
『魔力の使い方ならばお教えすることが出来ると思います』
プリミティーヴァが言うにはリークヴァメタロを十全に使いこなすには魔力の操作が必要で、とにかく燃費が悪いらしい。
一応後で魔力の使い方を教えるつもりだったようだ。
プリミティーヴァが燃費が悪いというほどなので相当なのだろう。
てか、俺、使えるのか?
『別に普通に使う分には問題ないと思うのですが?
先程も使えていましたし、今も使っていますよね?』
そういえば何気なく鎧にしてそのまま使っていた。
もしこれが特殊な使い方をしていたらどうなっていたか?
下手をしたら魔力切れでどうにかなっていたかもしれないことに私はゾッとした。
まあ、プリミティーヴァに何も聞かずに使った私が悪いのだけれどね……。
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さて、とりあえず魔力の使い方の説明を【魔力の使い方なら任せてください】というプリミティーヴァから受けたのだが……。
『こう、外と身体の中の間を消します。
そして全身が外に溶け込んだら今度は魔力をぶつけたい対象に向かって何をしたいのかを想像して【えぃっ】てすれば出来ますよー』
うん、こんなことだろうと思ったよ。
駄女神め~。
外と身体の中の間を消すとは何となくだが座禅の感覚に近いのかな?
私は敷いた草の上に座りそっと目を閉じる。
パチパチと薪の弾ける音。
ラピスの実を齧る音。
普段、少しだけ吹いている風の音、揺れる木々の葉音。
頭の中を空っぽにし、徐々に闇の中へと意識を動かす。
ゆっくりと耳の中に聞こえてきていた音が消えてゆく。
無音。
頭の中を静寂が支配する。
時間という概念が消えてゆく。
全てが無の中に溶け込んでゆく。
ある一瞬でふと遺跡の全体が頭の中に描かれた。
目の前で燃える焚火。
その炎が持つ温度。
広がる石畳。
崩れた柱。
そして遺跡の周りを囲んでいる森。
私は反射的に遺跡の残骸である柱へ向かい火球を放っていた。
いつも頭の中で妄想し、文章へと書きだしていた火球。
高速で飛んでゆくそれは崩れた柱の一部へ向かい大爆発を起こす。
耳を劈く破壊音。
瞑っている瞼に赤い色が映り込み、熱風が全身を覆い、体中に痛みが走る。
「熱いわっ!」
反射的に立ち上がり、火球が直撃した柱とは真逆へ飛ぶ。
そして防御。
鎧と化したリークヴァメタロが私を基軸にドーム状へ拡がる。
炎はドーム状のリークヴァメタロを這うように進み私の周りを焼き払った。
私を覆うリークヴァメタロの周りだけは蜃気楼のような揺らめきが起こっていて、炎が近づいては消え、近づいては消えを繰り返している。
『ひっ、酷いです!
私も庇ってください!』
プリミティーヴァの非難の声が聞こえた瞬間、目の前の炎は消え失せ、私は意識を失った。
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
目を覚ますとどアップの足が目の前にあった。
頬にちくちくと軽い痛みが走る。
慌てて上半身を起こすと、目の前にはしゃがみ込み木の枝を握って頬を膨らませているプリミティーヴァがいた。
『……ひどいです。
自分だけ助かろうなんて……』
悲しそうな表情で抗議をするプリミティーヴァは当然なんともなっていないし口元は若干笑っている。
プリミティーヴァを無視した私の鼻には焦げくさい臭い。
周囲を見渡すと火球をぶつけた辺りから私の後ろまで、石畳が焦げていた。
若干だが森の一部も焼けている。
しかし何故か祠の辺りは一切焦げていない。
『炎を無効にするの大変だったんですからねっ!
そもそも何で人間なのにこんなに魔力との親和性が高いのですか?
あなたの身体、無茶苦茶に改造されていますよ?
本当に気を付けてください!
私の前だったから良かったのですけれど普段はもっと意識して使ってください!
ぷんぷんっ!』
いや、ぷんぷんって口で言う人?初めて見たよ。
てか何でこんな言葉知っているんだ?
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『……あー、あなたの身体と精神を調べさせていただきました』
ばつの悪そうな表情で明後日の方を向くプリミティーヴァ。
いやん。
まあ、良いんだけれどね。
どうせ色々と筒抜けなんだし。
それにあのバカが何をしたかがよ~く分かった事だしねぇ。
『まあでも魔力も魔法も使えましたね?』
教え切ったという良い笑顔を浮かべ近づいてくるプリミティーヴァは日の光の中でもやはり美しかった。
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日の光?
「あのさ、どれくらい寝てた?」
あれだけリークヴァメタロを展開してどれだけ気絶していたかが凄く気になる。
時間によっては全く使いものにならない可能性があるからだ。
「ん、そうですね。
まだ明るくなっただけですよ?」
一晩というところだろうか?
プリミティーヴァに時間の概念があるかといわれたら微妙だしなぁ。
しかしあれだけの展開で一晩も意識が飛ぶとなると使い勝手が悪い。
私がそう考えているとプリミティーヴァが微笑みながら近寄ってきて、リークヴァメタロに手で触れる。
『だから使いづらいと言ったのですが。
まあ、過剰に魔力を込めていましたからね。
あの込め方だとあれの中でも焼けないですよ』
そう言って指さしたのは空に浮かぶ光源。
あ~、慌てたのと無意識で自分の使える最大魔力を突っ込んだのか……。
『まあ、魔力の使い方については徐々に慣れていくしかないと思いますが。
それでも使えるようになったので後は慣れですね』
プリミティーヴァの言葉にニヤニヤが止まらない私がいた。
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