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ベーン街出発
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長老が死んで2ヶ月が経過した。
私も旅人呼ばわりではなく普通の村人扱いになり暮らしやすくなった。
「ん? 新聞がくるなんて珍しいなぁ……」
村長のロイさんがコーヒー片手に新聞を見ていた。
と、その時「ゴールデンライフソードがベーン大会の優勝者でもらえる!?」
よくわからない剣の名前が出たがロイさんが驚いているんだ! きっと凄いものだ!
「み、ミア……今すぐベーン街に行ってくる!」
ほらやっぱり!
「で、でも村長は……」
「大丈夫だ! そこら辺の奴にやらせておけばいい!」
随分適当になったがまあ大丈夫でしょ!!
*
「村の皆んな重要な知らせがある!」
ロイさんは村の見張り台で大きな声を振り絞り言った。
もちろんロイさんの大きな声に皆は反応し見張り台の方に注目した。
「今から俺はベーン街に行きゴールデンライフソードを獲得する!」
そんなに有名な剣なのか村の人達は「おぉぉ!!!」 「急過ぎるけど村長頑張れ!!!」
と、応援の声を数多く上げていた。
「そして! ベーン街に行くメンバーを発表する」
え? ロイさん1人じゃないの!? 私はどうやら勘違いをしていたらしくロイさんを含むパーティで行くそうだ。
「まず1人目ミア!」
あ………………
「そして2人目! アーリー」
「ふぇ?」
アーリーは裏返った声で聞き返した。多分ずーと昔からベーン街に行きたかったのだろう。
「今回は俺を含むこの3人でベーン街に行く! もちろん土産は酒だ!」
「おぉぉぉ!!」
酒と言った瞬間村から奇声が上がったのは言うまでもないだろう。
*
「どうして連れてってくれるの?」
アーリーは泣きそうな顔で質問していた。
そしたらロイさんはアーリーの頭を撫で「ごめんな、いつも違う人で……でもわかったんだ一番行きたい人が行けばいい! ただそれだけだよ」
え? じゃあ私は……
「ミアは別だからな!」
まるでロイさんは心を読んだかのような感じで笑って答えた。
「さてまずは準備だ!」
ロイさんの家から私達はボロ臭いリュックに3日分の食料や魔物避けの鈴を持ち用意を済ませた。
「よし! それじゃあ村のみんなに挨拶してくるぞ!」
ロイさんが木のドアを開けた先には沢山の村の人達がお見送りをしていた。
「村長達頑張って!」「絶対ゴールデンライフソード! 持ち帰ってくれよ!」
「酒も忘れんじゃねーぞ!」
暖かい村の人達の言葉に押し寄せられながら私達は村を出た。
*
もう何時間歩いただろう。
ロイさんはアーリーをおんぶしながら進んでいる為かものすごく疲れている。
「よし一旦ここで休憩しよう」
ロイさんの指示により私はリュックを放り投げ地面の上に倒れ込んだ。
「疲れたーー!!」
私は背筋を伸ばし優雅に叫んだ!
ロイさんはそれを見て「俺もだよー」と笑って答えた。
アーリーはと言うとすやすやと寝ていて気持ちよさそうだった。
「よし! 行くか!」
しばらく休んだ後に私達は立ちゆるい斜面を下り進んだ。
*
「さ、裂け目?」
私達の前には50mほどの大きな裂け目があり到底足にも及ばなかった。
それを見たロイさんは「すまんちょっとアーリーを抱えててくれ」とアーリーを私に預け。
「アース!」と魔法を唱えた瞬間50mの裂け目は全て土に置き変わってしまった。
「す、凄い……」
あまりの迫力に私は圧倒しきっていた。
そしてあまりの凄さに「ロ、ロイさんって本当にBランク?」
と聞いてしまったそれを聞いたロイさんは優しく笑いかけ
「そうだなーもう何年も更新してないからなぁ……もしかしたらAランクかもな!」
「Sランクじゃないの?」
私が首を傾げ質問するとロイさんは
「AとSじゃレベルの差が違いすぎるよ」
と歯を見せて笑った。
「なんでそんなにレベルが高くなるの?」
と当然の質問をするとロイさんは
「そうだなぁ例えばAランクになる為には3つの条件がいるまず一つにAランク以上の魔物を倒す。そして2つ目Bランクに昇格している。最後は応用技を何個も持っているこれがAランクの資格なんだがA とSじゃ難しさが違う。あ、悪いなこんなに喋って」
私は少し興奮気味になりながらも質問を重ねた。「じゃ、じゃあSランクになる為にはどうしたらいいの?」
「Sランクはレベルが違うからなぁ……まあ古代魔法を所持しているか伝説の剣の使い手とかだったら昇格出来るかもな!」
「古代魔法?」
「あ、そういえば記憶損失だったんだよな! 古代魔法はまず今の属性は火、水、風、土と4種類の属性で成り立っているんだが昔はマグマ、氷、暴風、大地のこの4種類だったんだ。」
「なんで古代魔法がなくなっちゃったの?」と聞いたらロイさんは「伝記によると大昔に初代勇者が古代魔法を消し今の魔法があると言われてるんだがなぁ……」
「ま! 古代魔法とか持ってなきゃなるのには相当難しいってことよ! よし! じゃあ行こう!」
そして大きな土の塊を歩き無事歩き終えた。
「よし! ベーン街はあともう少しだ!」
*
激しい獣道を抜けた先には数々のレンガ造りの建物が真ん中に集中して集まっていた。
そしてなりより気になったのは真ん中を中心に周りが水に囲まれていると言う事だ。
街の大きさは真ん中を中心に半径5000mは超えており私がいた村と比べたらとてつもない差があり私のように見惚れてしまうだろう。
一方ロイさんはリュックを一生懸命に漁っていた。いったい何を探しているんだろう……
そしてアーリーは圧倒されたのかその場に立ち尽くしているだけだった。
「お! これか……」
ロイさんはリュックから謎のライセンスを取り私に見せた。
その内容はと言うと。ロイ・レイガ性別男 Bランクと記入されていた。
「これは冒険者ライセンスって言うんだ! 持っておくと便利だからこの街で作ろう!」
なんだかよくわからないがとりあえず冒険者ライセンスを作るという事だけは理解した。
「じゃあ行こう!」
そうして私達はベーン街えと向かった。
私も旅人呼ばわりではなく普通の村人扱いになり暮らしやすくなった。
「ん? 新聞がくるなんて珍しいなぁ……」
村長のロイさんがコーヒー片手に新聞を見ていた。
と、その時「ゴールデンライフソードがベーン大会の優勝者でもらえる!?」
よくわからない剣の名前が出たがロイさんが驚いているんだ! きっと凄いものだ!
「み、ミア……今すぐベーン街に行ってくる!」
ほらやっぱり!
「で、でも村長は……」
「大丈夫だ! そこら辺の奴にやらせておけばいい!」
随分適当になったがまあ大丈夫でしょ!!
*
「村の皆んな重要な知らせがある!」
ロイさんは村の見張り台で大きな声を振り絞り言った。
もちろんロイさんの大きな声に皆は反応し見張り台の方に注目した。
「今から俺はベーン街に行きゴールデンライフソードを獲得する!」
そんなに有名な剣なのか村の人達は「おぉぉ!!!」 「急過ぎるけど村長頑張れ!!!」
と、応援の声を数多く上げていた。
「そして! ベーン街に行くメンバーを発表する」
え? ロイさん1人じゃないの!? 私はどうやら勘違いをしていたらしくロイさんを含むパーティで行くそうだ。
「まず1人目ミア!」
あ………………
「そして2人目! アーリー」
「ふぇ?」
アーリーは裏返った声で聞き返した。多分ずーと昔からベーン街に行きたかったのだろう。
「今回は俺を含むこの3人でベーン街に行く! もちろん土産は酒だ!」
「おぉぉぉ!!」
酒と言った瞬間村から奇声が上がったのは言うまでもないだろう。
*
「どうして連れてってくれるの?」
アーリーは泣きそうな顔で質問していた。
そしたらロイさんはアーリーの頭を撫で「ごめんな、いつも違う人で……でもわかったんだ一番行きたい人が行けばいい! ただそれだけだよ」
え? じゃあ私は……
「ミアは別だからな!」
まるでロイさんは心を読んだかのような感じで笑って答えた。
「さてまずは準備だ!」
ロイさんの家から私達はボロ臭いリュックに3日分の食料や魔物避けの鈴を持ち用意を済ませた。
「よし! それじゃあ村のみんなに挨拶してくるぞ!」
ロイさんが木のドアを開けた先には沢山の村の人達がお見送りをしていた。
「村長達頑張って!」「絶対ゴールデンライフソード! 持ち帰ってくれよ!」
「酒も忘れんじゃねーぞ!」
暖かい村の人達の言葉に押し寄せられながら私達は村を出た。
*
もう何時間歩いただろう。
ロイさんはアーリーをおんぶしながら進んでいる為かものすごく疲れている。
「よし一旦ここで休憩しよう」
ロイさんの指示により私はリュックを放り投げ地面の上に倒れ込んだ。
「疲れたーー!!」
私は背筋を伸ばし優雅に叫んだ!
ロイさんはそれを見て「俺もだよー」と笑って答えた。
アーリーはと言うとすやすやと寝ていて気持ちよさそうだった。
「よし! 行くか!」
しばらく休んだ後に私達は立ちゆるい斜面を下り進んだ。
*
「さ、裂け目?」
私達の前には50mほどの大きな裂け目があり到底足にも及ばなかった。
それを見たロイさんは「すまんちょっとアーリーを抱えててくれ」とアーリーを私に預け。
「アース!」と魔法を唱えた瞬間50mの裂け目は全て土に置き変わってしまった。
「す、凄い……」
あまりの迫力に私は圧倒しきっていた。
そしてあまりの凄さに「ロ、ロイさんって本当にBランク?」
と聞いてしまったそれを聞いたロイさんは優しく笑いかけ
「そうだなーもう何年も更新してないからなぁ……もしかしたらAランクかもな!」
「Sランクじゃないの?」
私が首を傾げ質問するとロイさんは
「AとSじゃレベルの差が違いすぎるよ」
と歯を見せて笑った。
「なんでそんなにレベルが高くなるの?」
と当然の質問をするとロイさんは
「そうだなぁ例えばAランクになる為には3つの条件がいるまず一つにAランク以上の魔物を倒す。そして2つ目Bランクに昇格している。最後は応用技を何個も持っているこれがAランクの資格なんだがA とSじゃ難しさが違う。あ、悪いなこんなに喋って」
私は少し興奮気味になりながらも質問を重ねた。「じゃ、じゃあSランクになる為にはどうしたらいいの?」
「Sランクはレベルが違うからなぁ……まあ古代魔法を所持しているか伝説の剣の使い手とかだったら昇格出来るかもな!」
「古代魔法?」
「あ、そういえば記憶損失だったんだよな! 古代魔法はまず今の属性は火、水、風、土と4種類の属性で成り立っているんだが昔はマグマ、氷、暴風、大地のこの4種類だったんだ。」
「なんで古代魔法がなくなっちゃったの?」と聞いたらロイさんは「伝記によると大昔に初代勇者が古代魔法を消し今の魔法があると言われてるんだがなぁ……」
「ま! 古代魔法とか持ってなきゃなるのには相当難しいってことよ! よし! じゃあ行こう!」
そして大きな土の塊を歩き無事歩き終えた。
「よし! ベーン街はあともう少しだ!」
*
激しい獣道を抜けた先には数々のレンガ造りの建物が真ん中に集中して集まっていた。
そしてなりより気になったのは真ん中を中心に周りが水に囲まれていると言う事だ。
街の大きさは真ん中を中心に半径5000mは超えており私がいた村と比べたらとてつもない差があり私のように見惚れてしまうだろう。
一方ロイさんはリュックを一生懸命に漁っていた。いったい何を探しているんだろう……
そしてアーリーは圧倒されたのかその場に立ち尽くしているだけだった。
「お! これか……」
ロイさんはリュックから謎のライセンスを取り私に見せた。
その内容はと言うと。ロイ・レイガ性別男 Bランクと記入されていた。
「これは冒険者ライセンスって言うんだ! 持っておくと便利だからこの街で作ろう!」
なんだかよくわからないがとりあえず冒険者ライセンスを作るという事だけは理解した。
「じゃあ行こう!」
そうして私達はベーン街えと向かった。
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