10つの指輪

マッシー

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一章

作戦

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ここは平和村。と言う名前らしいが近頃ゴブリンが大量に生まれており平和どころじゃなくなっている。そんな平和村に救世主が現れたそれが俺達だ……



「平和村に万歳!!」お酒に酔っぱらっているのかよろけた声で村一同分かち合っている。

「すまんの……」
隣から村長が俺の顔色を窺いつつ話しかけてきた。ちなみにロイスはゴブリン退治の作戦を皆と立てている。アルマは村の女性達に服を色々と着させられている。まあアルマが楽しそうだからいいんだけど。

「何がです?」
「こんな村の為に尽くしてくれるなんて……」
村長は涙を流しながら微笑んでいた。
「全部あのオレンジ色髪のロイスの行動ですよ」
「ハルトという名前じゃったけ?」
「そうです」
「あんたにこの村の神話を教えてあげますじゃ」



僕はミローン・ロイスハルト達のメンバーに入って約半年がもうすぐ経とうとしている。最初は気遣ってばっかりだったけど時期に打ち解けてきて今では呼び捨てで呼ぶ仲だ! もちろんアルマも呼び捨てだ!

今とある村でゴブリン退治を引き受けた。王城にいた頃はゴブリンを見る機会なんて一切もなかった為ゴブリンを観察したい気持ちでいっぱいだ。

「ロイスさん?」
「あ! ごめんちょっとぼーとしちゃった」
今はゴブリン退治の作戦を立てている真っ最中だ。

村の人達はゴブリンは頭が悪いといいトラップを掛けると言っているが相手は多数こちらがトラップでかけてきてもゴブリン達の数によっては取り返しがつかない……
「ゴブリンの数は大体何体なんですか?」
「ゴブリンの数はわからないがおそらく村全体は囲めるくらいには余裕であるだろう」

と言う事はおそらく一斉にかかってきたらどうしようもないと言うことか……

「トラップをかけるのはいいと思いますがもし一斉にかかってきたらトラップの意味はなくなり労働と体力が減るだけです。ゴブリン達はいつ襲ってきてもおかしくはありません!」
「……」「……」「……」
大勢の沈黙の後言葉を出したのは僕の前にいる高身長の男だった。「お、俺はあんたの意見には賛成だ確かにゴブリンが一成にかかってきたらそれはそれで終わりだ」

「決まりだ体力を温存しまずは遠距離で攻撃し後は近距離で畳み掛ける」
「ああ」「うん!」「やってやるぜ」
村のみんなのやる気が言葉だけでも心の染みまで伝わってきた。
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