堕ちた令嬢と冥界の契約

第34話 屈辱のサーカス団

異国の奴隷市場で、クロエ・ハートフィリアは全裸のまま、恥ずかしさと恐怖で震えていた。彼女は不法入船者として捕らえられ、奴隷として売られることが決定していた。周囲の異国の人々は彼女の白い肌を珍しがり、次々と彼女を見に集まっていた。

「この娘は、見た目だけで価値があるぞ。特別な奴隷だ！」

奴隷商人が大声で宣伝し、客たちの注目を集めていた。クロエは、頭を下げ、屈辱と絶望を感じながら、静かに耐えていた。彼女の運命は完全に他者の手に握られ、自分の意思ではどうすることもできない状況にあった。

その時、群衆の中から一人の男が前に出てきた。彼は筋骨隆々で、派手な服装をしており、何か異様な雰囲気をまとっていた。男はじっとクロエを見つめ、やがて商人に向かって声を上げた。

「この娘を私が買おう。彼女には特別な役割があるからな」

その男は、この国で有名なサーカス団の団長だった。彼は常に新しい、珍しい芸を求めていたが、クロエの異国情緒あふれる白い肌と美貌に興味を持ち、彼女を買い取ることを決めたのだ。

クロエはすぐにサーカス団に連れて行かれた。彼女の白い肌は異国の人々の注目を集めていたが、サーカス団の団長は彼女に猿以下の役割を与えることを決めていた。

「お前には特別な役割がある。サーカス団で、猿に芸を仕込まれる少女として扱われるんだ」

団長の言葉に、クロエは困惑し、恐怖に駆られた。猿に仕込まれる？それがどういうことなのか、彼女にはまだ理解できていなかった。しかし、すぐにその意味を理解することになる。

サーカス団に連れて行かれたクロエは、団長の指示で、まずは猿たちが飼われている檻の前に連れて行かれた。彼女の前には、複数の猿がいて、賢そうに彼女を見つめていた。

「今日からお前は、この猿たちの下で訓練を受けることになる。猿以下の立場だ。まずは彼らに芸を教えてもらうんだ」

団長はそう言い放ち、クロエに屈辱的な命令を下した。クロエは驚きと恐怖で声も出せず、ただその場で震えていた。彼女はかつて誇り高い貴族令嬢だったが、今や猿に仕込まれる存在として扱われようとしていたのだ。

それからのクロエの日々は、屈辱と苦しみの連続だった。サーカス団の団長の命令で、彼女は猿たちの檻の中に入れられ、猿に「躾けられる」ことが始まった。彼女は猿と同じ檻の中で過ごし、猿たちに芸を仕込まれるという異常な状況に置かれた。

猿たちは団長の命令に従い、クロエにさまざまな動作をさせた。彼女が従わなければ、猿たちは彼女に噛みついたり、押し倒したりして無理やり従わせた。彼女は全裸のまま、猿に仕込まれるという屈辱的な役割を果たすことを強いられた。

「もう……耐えられない……」

クロエは心の中で何度もそう呟いたが、反抗することは許されず、ただ猿たちに従い続けるしかなかった。団長はそれを楽しむかのように観察し、時折笑いながらクロエにさらなる屈辱的な命令を下した。

数週間が過ぎ、クロエは猿たちに仕込まれ、彼らに従うことが当たり前の日常となっていた。猿たちは彼女にさまざまな芸を教え、彼女はそれを学ばざるを得なかった。彼女の立場は、猿以下の存在として固定されてしまった。

サーカスの観客たちは、クロエの異様な役割に興味を持ち、彼女が猿に仕込まれる姿を見て楽しんでいた。彼女の白い肌と、美しさは確かに目を引いたが、その美しさは猿たちの存在によって完全に踏みにじられていた。

「私は……こんなことを続けるわけにはいかない……」

クロエは心の中で誓ったが、今はまだ反抗する術を持たなかった。彼女は猿たちに従う日々の中で、再び自由を手に入れるための方法を模索し続けた。