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第7話 壊れゆく心
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夜の帳が降りると、クロエの心はまた一段と重く沈んでいった。彼女が心から愛していた屋敷は、今や彼女にとっては囚われの檻に過ぎなかった。豪華な装飾も、穏やかな家族の笑顔も、彼女にとっては遠い昔の幸せな記憶の欠片でしかない。
クロエは静かにベッドに腰を下ろし、深く息を吐いた。闇に沈む寝室の中で、彼女の胸の内には恐怖と屈辱が渦巻いていた。命令に逆らえないゴブリンの存在が、心に暗い影を落とし続けている。ゴブリンが屋敷に住み始めてからというもの、クロエの心は日に日に蝕まれていた。
昼間、魔術学園での生活は、クロエにとってはもはや拷問に等しかった。友人たちとの会話も、授業も、すべてが空虚に感じられる。頭の片隅には常にゴブリンの存在があり、その命令に従わざるを得ない夜の時間が、彼女を恐怖に震えさせた。誰にも言えない秘密が、彼女の心を重く圧し潰していく。
「ミス・クロエ、今晩もご指示をいただけますでしょうか?」
クロエは、背後から響くその声に身を震わせた。ゴブリンが彼女の後ろに立っていた。彼は従順な従魔のふりをしながらも、その声の裏には冷酷な支配者の本性が隠されていることをクロエは知っていた。
「……わかったわ。今夜も……行く。」
クロエは呆然とした表情で立ち上がり、無意識に衣服を脱ぎ始めた。透明化の魔法を使うには、すべての衣服を脱ぐ必要がある。それは彼女にとって屈辱的な儀式であり、何度繰り返しても慣れることはなかった。彼女の心は、着ていたドレスが床に落ちる音とともに、さらに深い淵へと沈んでいく。
ゴブリンの命令で彼女は再び透明化し、冷たい夜風に包まれながら屋敷を抜け出した。透明化しているとはいえ、無防備な状態で夜の闇の中を歩くことは、彼女にとって耐えがたい屈辱だった。それでも、彼女は命令に逆らうことができない。
冷たい空気が、クロエ・ハートフィリアの裸の肌を容赦なく刺していた。洞窟の奥深く、そこは暗く湿っており、絶えず滴り落ちる水音が響いている。クロエはその音をただぼんやりと聞いていた。心の中では、何もかもが遠ざかっていくような感覚に襲われていた。
「クロエ、来い。」
ゴブリンの冷酷な声が洞窟に反響する。
クロエは震える足で立ち上がり、彼のもとへと歩み寄った。彼女の意志はすでに彼に奪われ、体は命令に従うしかない。
黒髪が濡れた頬に張り付き、黄金色の瞳は虚ろに輝きを失っていた。
彼女が屈辱に耐えながら従ったのは、これが初めてではない。しかし、この洞窟に来るたびに、クロエの心は少しずつ壊れていった。ゴブリンは、彼女を単なる玩具のように扱い、彼女の尊厳を容赦なく踏みにじった。クロエは、彼の命令に逆らうことができない呪印の支配下にあった。
「ひざまずけ。」
彼の命令が下り、クロエは震える膝を折り、冷たい地面にひざまずいた。彼女の心は、すでに何も感じなくなっていた。
羞恥心も、恐怖も、すべてが彼女の中から奪い取られたかのようだった。ただ、彼の命令に従うしかないという絶望感だけが、クロエを支配していた。
ゴブリンはクロエの身体を粗雑に扱い、彼女を無理やり引き寄せた。彼女は抵抗することもできず、ただ彼の欲望のままにされるがままだった。クロエの肌が触れられるたび、彼女の心の中では何かが崩れていく音が聞こえるようだった。
「お前は私のものだ、クロエ。お前の身体も心も、すべてが私に属している。」
その言葉が、彼女の心に深く刻まれた。
彼女はもはや、誰かのために存在しているのではなく、ただ彼の玩具として生きているのだと感じていた。彼女の魂は、暗闇に完全に囚われ、抜け出す術を見失っていた。
ゴブリンはクロエを無理やり押し倒し、その身体を容赦なく犯した。彼女はその痛みに顔を歪めたが、涙さえも流せなかった。心が壊れてしまったクロエには、もう何も感じることができなかった。ただ、彼女が持っていた誇りや尊厳が、彼の手によって完全に奪われていくのを感じるだけだった。
「お前は私に従うしかない、クロエ。逃げることは許されない。」
彼の言葉が耳元で囁かれるたびに、クロエの心はさらに深い闇の中へと引きずり込まれていった。彼女は、自分がかつて公爵令嬢として誇り高く生きていたことを忘れていった。彼女の中に残るのは、ただ彼の命令に従う人形としての自分だけだった。
洞窟の中での屈辱的な行為が終わると、クロエは冷たい地面に横たわり、虚ろな目で天井を見つめた。彼女の心は完全に壊れてしまったように感じた。彼女は、もう戻ることのできない場所へと堕ちてしまったのだ。
ゴブリンは、満足そうに笑いながらクロエを見下ろした。その笑みには、一片の慈悲も情けも含まれていなかった。彼女が完全に壊れるまで、彼はクロエを弄び続けるつもりなのだ。
クロエはその場から動くこともできず、ただじっとしていた。彼女の心は、壊れたまま修復されることはなかった。彼女の尊厳は完全に失われ、今や彼の手の中で弄ばれる存在となってしまった。
「お前はもう何者でもない。ただ、私のものだ。」
ゴブリンの言葉が、クロエの心に重く響いた。その言葉が彼女の存在を完全に否定し、彼女を彼の奴隷として生きる運命に縛りつけた。
その夜、クロエは心の中で最後の抵抗を試みたが、それも無駄だった。彼女の心はすでに壊れ、び立ち上がることはなかった。彼女はただ、ゴブリンの命令に従い続ける人形となり果てたのだった。
洞窟の奥深く、冷たい闇の中で、クロエの心は完全に壊れ、彼女は二度と光を見ることはなかった。
クロエは静かにベッドに腰を下ろし、深く息を吐いた。闇に沈む寝室の中で、彼女の胸の内には恐怖と屈辱が渦巻いていた。命令に逆らえないゴブリンの存在が、心に暗い影を落とし続けている。ゴブリンが屋敷に住み始めてからというもの、クロエの心は日に日に蝕まれていた。
昼間、魔術学園での生活は、クロエにとってはもはや拷問に等しかった。友人たちとの会話も、授業も、すべてが空虚に感じられる。頭の片隅には常にゴブリンの存在があり、その命令に従わざるを得ない夜の時間が、彼女を恐怖に震えさせた。誰にも言えない秘密が、彼女の心を重く圧し潰していく。
「ミス・クロエ、今晩もご指示をいただけますでしょうか?」
クロエは、背後から響くその声に身を震わせた。ゴブリンが彼女の後ろに立っていた。彼は従順な従魔のふりをしながらも、その声の裏には冷酷な支配者の本性が隠されていることをクロエは知っていた。
「……わかったわ。今夜も……行く。」
クロエは呆然とした表情で立ち上がり、無意識に衣服を脱ぎ始めた。透明化の魔法を使うには、すべての衣服を脱ぐ必要がある。それは彼女にとって屈辱的な儀式であり、何度繰り返しても慣れることはなかった。彼女の心は、着ていたドレスが床に落ちる音とともに、さらに深い淵へと沈んでいく。
ゴブリンの命令で彼女は再び透明化し、冷たい夜風に包まれながら屋敷を抜け出した。透明化しているとはいえ、無防備な状態で夜の闇の中を歩くことは、彼女にとって耐えがたい屈辱だった。それでも、彼女は命令に逆らうことができない。
冷たい空気が、クロエ・ハートフィリアの裸の肌を容赦なく刺していた。洞窟の奥深く、そこは暗く湿っており、絶えず滴り落ちる水音が響いている。クロエはその音をただぼんやりと聞いていた。心の中では、何もかもが遠ざかっていくような感覚に襲われていた。
「クロエ、来い。」
ゴブリンの冷酷な声が洞窟に反響する。
クロエは震える足で立ち上がり、彼のもとへと歩み寄った。彼女の意志はすでに彼に奪われ、体は命令に従うしかない。
黒髪が濡れた頬に張り付き、黄金色の瞳は虚ろに輝きを失っていた。
彼女が屈辱に耐えながら従ったのは、これが初めてではない。しかし、この洞窟に来るたびに、クロエの心は少しずつ壊れていった。ゴブリンは、彼女を単なる玩具のように扱い、彼女の尊厳を容赦なく踏みにじった。クロエは、彼の命令に逆らうことができない呪印の支配下にあった。
「ひざまずけ。」
彼の命令が下り、クロエは震える膝を折り、冷たい地面にひざまずいた。彼女の心は、すでに何も感じなくなっていた。
羞恥心も、恐怖も、すべてが彼女の中から奪い取られたかのようだった。ただ、彼の命令に従うしかないという絶望感だけが、クロエを支配していた。
ゴブリンはクロエの身体を粗雑に扱い、彼女を無理やり引き寄せた。彼女は抵抗することもできず、ただ彼の欲望のままにされるがままだった。クロエの肌が触れられるたび、彼女の心の中では何かが崩れていく音が聞こえるようだった。
「お前は私のものだ、クロエ。お前の身体も心も、すべてが私に属している。」
その言葉が、彼女の心に深く刻まれた。
彼女はもはや、誰かのために存在しているのではなく、ただ彼の玩具として生きているのだと感じていた。彼女の魂は、暗闇に完全に囚われ、抜け出す術を見失っていた。
ゴブリンはクロエを無理やり押し倒し、その身体を容赦なく犯した。彼女はその痛みに顔を歪めたが、涙さえも流せなかった。心が壊れてしまったクロエには、もう何も感じることができなかった。ただ、彼女が持っていた誇りや尊厳が、彼の手によって完全に奪われていくのを感じるだけだった。
「お前は私に従うしかない、クロエ。逃げることは許されない。」
彼の言葉が耳元で囁かれるたびに、クロエの心はさらに深い闇の中へと引きずり込まれていった。彼女は、自分がかつて公爵令嬢として誇り高く生きていたことを忘れていった。彼女の中に残るのは、ただ彼の命令に従う人形としての自分だけだった。
洞窟の中での屈辱的な行為が終わると、クロエは冷たい地面に横たわり、虚ろな目で天井を見つめた。彼女の心は完全に壊れてしまったように感じた。彼女は、もう戻ることのできない場所へと堕ちてしまったのだ。
ゴブリンは、満足そうに笑いながらクロエを見下ろした。その笑みには、一片の慈悲も情けも含まれていなかった。彼女が完全に壊れるまで、彼はクロエを弄び続けるつもりなのだ。
クロエはその場から動くこともできず、ただじっとしていた。彼女の心は、壊れたまま修復されることはなかった。彼女の尊厳は完全に失われ、今や彼の手の中で弄ばれる存在となってしまった。
「お前はもう何者でもない。ただ、私のものだ。」
ゴブリンの言葉が、クロエの心に重く響いた。その言葉が彼女の存在を完全に否定し、彼女を彼の奴隷として生きる運命に縛りつけた。
その夜、クロエは心の中で最後の抵抗を試みたが、それも無駄だった。彼女の心はすでに壊れ、び立ち上がることはなかった。彼女はただ、ゴブリンの命令に従い続ける人形となり果てたのだった。
洞窟の奥深く、冷たい闇の中で、クロエの心は完全に壊れ、彼女は二度と光を見ることはなかった。
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