元公爵令嬢の冒険者ライフ

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第19話 淫魔の刻印

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正直、そこから先は、記憶が曖昧だった。



一つだけハッキリと言えるのは、本物の肉棒は、定食屋のソーセージとは全くの別物だったと言う事だ。

ゴブリンの肉棒には、血が通っており、熱した鉄の様に熱かった。

ゴブリンに子宮を突かれる度に、頭が真っ白になり、パチパチと頭の中で何かが爆ける感覚がした。

痛くは無かった。

いや、正直なところ、凄く気持ち良かった。

気持ち良過ぎて、逝く度に頭が馬鹿になって行く気がした。

ゴブリンは、100匹以上おり、忍耐力の無いゴブリン達は私のお尻の穴や口の中まで犯し始めた。

お尻の穴は、最初は凄く痛くて血が出たけど、直ぐに感覚が麻痺してきた。

お腹の中が・・・熱い。

誰かと交わった経験が無い私は、それがゴブリンの精液なのだと気付いたのは、だいぶ後になってからだった。

繁殖力の強いゴブリンは、一度の射精で人間の10倍以上の精子を出すと言われており、クロエの子宮や腸内は直ぐにゴブリンの精子で溢れ返った。



ゴブリンの精液には、媚薬効果や鎮痛効果があり、クロエの痛みを和らげ、快感を何倍にも感じられる様にしてくれていた。

お尻の穴を犯されて、ウンチをずっとしている様な変な感覚も、次第に快感に変わってきた。

口の中を犯されるのは、正直、苦しくて一番最悪だった。

太くて長くて臭いゴブリンの肉棒が口の中に無理矢理捩じ込まれて、喉奥を犯される不快感。



まるで道具の様に扱われ、目の前で肉棒を口に突っ込んで、好き勝手に腰を振るゴブリンには、殺意が湧いた。

何度も窒息死しそうになりながら、嘔吐した。

それでも、ゴブリンは容赦無くクロエの喉奥に射精し、濃厚で絡みつく様な精液を胃に直接流し込んで来た。

生臭くて、苦くて、絡みつく精液を飲まされているのに、全身がカッと熱くなり、興奮してしまう。

不味いはずなのに、何故か中毒性があり、無意識の内に身体が欲してしまう。

私の中が、全てゴブリンの精液で満たされた頃、朦朧とする意識の中、お尻から精液を垂れ流しながら、家畜の様にゴブリンに引かれて、洞窟の更に奥へと連れて行かれた。



逝き過ぎて、足がガクガクと震えて真面に立っていられない。
それでも、ゴブリンは強引に縄で私を引きずって行く。

きっと、この先に行けば、2度と地上に戻る事は出来ないかも知れない。

そんな気がした。

唯一の希望は・・・外で待っているであろうユナだけだ。

「・・・助けて」

その言葉を最後に、クロエは意識を失った。

「ここは・・・どこ?」

気付いた時には、クロエは見知らぬ洞窟の奥深くで拘束されていた。

記憶が曖昧だが、身体に刻まれた快楽の数々が徐々に今までの出来事を思い出させてくる。

「私・・・ゴブリンに捕まったんだ」

クロエは、洞窟の最奥にある苗床で孕み袋として、保管されていた。

手足を縄で縛られて、脚を開脚した無様な格好で、岩に抱きつく様に張り付けられたクロエは、壁尻や肉便器の名が似合う姿になっていた。



自分では身動きが取れない中、奴等は列を成してやって来た。

まるで、混み合ったトイレに並ぶ行列の様にゴブリン達は代わる代わるクロエを犯して行った。

人権など無い。

単なる性欲の捌け口として、穴を使われて、痰壺の様に吐き捨てられる。

それは正に肉便器だった。

真面な食事は一切与えられず、彼等の精液を啜って生きながらえるしか無い。
しかし、皮肉な事に、孕み袋を長期間生かし続ける為に進化したゴブリンの精液は、栄養満点だった。

1週間も経てば、私の身体はゴブリンの精液で出来ているんじゃ無いかと錯覚しそうなくらい、常に胃も腸も子宮も溢れんばかりの精液で満たされていた。

・・・助けは来なかった。



現実から目を逸らした私は、快楽に溺れながらも、僅かに残った理性で、必死に妊娠の恐怖と戦っていた。

ゴブリンに気付かれない様に微量の闇属性の魔力を子宮に溜める事で、子宮内の精子を生命力吸収エナジードレインで殺し続けた。

そのお陰で、私はゴブリンの子供を妊娠しないし、生命力を吸収して健康な肉体と魔力を手に入れる事が出来た。

しかし、ゴブリンも馬鹿では無かった。

私がいつまでも妊娠しない事に痺れを切らしたゴブリンは、私の下腹部に怪しげな呪術を刻んだ。



淫魔の刻印は、夢魔の女王リリスがゴブリンに与えた呪いの力だと云われている。

如何わしいハート型の刻印は、刻まれた者に最高の快楽と懐妊の祝福を授ける。

祝福を受けた者の快感は何倍にも膨れ上がり、苦痛や不快感すら快感に変えてしまう。
また、子宮を作り替えて、ありとあらゆる生物の妊娠を可能にする。

そして・・・常に快楽を求め続ける様になる。

呪われたリリスの祝福であり、悪夢の様な呪いだった。

それから、クロエの地獄はより加速して行く。



常に愛液を垂れ流し、発情した犬の様に快感を求めてしまう。
ゴブリン達に玩具の様に扱われても、それすら快感で幸せに感じてしまう恐怖は計り知れない。

穴に唾を吐きかけられても、頭を足蹴にされても、お尻を蹴り上げられても、快感で逝ってしまうのだ。

無様な格好をして、屈辱的な扱いを受ける事が、至高の幸せの様に思ってしまう。

ああ・・・ゴブリンの子供を妊娠したら、どれ程の快感を得られるの?

そんな危険な妄想すらしてしまう程に、私は追い詰められていた。

それでも・・・私は一線を越える事は無かった。

例え、淫魔の刻印をされても、生命力吸収エナジードレインで精子そのものを殺せば、妊娠をすることは無かった。
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