23 / 29
第23話 ピクシー
しおりを挟む
ピクシーとは、神話や童話に度々登場する小さな美しい少女の様な姿で描かれている妖精だ。
物語の中では、心の綺麗な子供にしか見えないイタズラ好きな可愛らしい存在と言われている。
しかし、実際にピクシーを見たと言う者は、殆どいないので、その実態は謎に包まれていた。
クロエも実際にピクシーを見たのは初めての事であり、感動と共に、なんとも言えない不安が込み上げていた。
外見こそ、童話で見た様な羽の生えた美しい少女の姿をしているが、ピクシーから発せられている気配は魔物よりも不気味で恐ろしい。
クロエの中の獣が、本能的にピクシーに恐怖を抱いている。
まるで、森で絶対に出会ってはいけない天敵と遭遇してしまったかの様な足元が竦む感覚に、戸惑いを隠せない。
殺気?
ピクシーに睨まれた瞬間、凄まじい威圧感で息が詰まりそうになる。
「あんた、名前は?」
ピクシーは、クロエの目の前に迫ると、名前を聞いてきた。
「クロエ・・・です」
目の前の妖精に逆らってはいけないと本能が警告している。
少しでも逆らえば、待っているのは、悲惨な死であると想像できる程の殺気と威圧感を感じる。
「へー、お利口なワンちゃんね」
ピクシーは、クロエの態度に満足したのか、笑みを浮かべた。
「あんた、何でこの屋敷に侵入したの?」
「この屋敷を私が購入したので、住むために入りました」
正当な手続きで購入したはずのクロエが、何故か不法占拠している魔物達に対して申し訳無さそうにしなければいけないのは、理不尽さを覚えるが、文句を言える状況では無かった。
「なるほど、つまり、あんたがこの家の持主ってわけね」
ピクシーは、悪い笑みを浮かべた。
「おい、亡霊の騎士 !」
ピクシーは、乱暴な口調で地面に倒れる亡霊の騎士 を呼んだ。
「・・・何だ?」
亡霊の騎士 は、潰されたまま嫌そうに返事をする。
「このワンちゃん、ウェアウルフだよね?」
ピクシーは、確認する様に亡霊の騎士 に問う。
「・・・恐らくな」
亡霊の騎士 もクロエの種族を断定できたわけでは無いので、その回答が限界だった。
普通のウェアウルフは、全身毛むくじゃらの怪物であり、人間より犬や狼に近い姿をしているものだが、クロエの場合は、犬の特徴は体の一部にしか現れていない。
「魔物なら私達の仲間じゃん?」
それでも、ピクシーからしたら、魔物である事には、変わりは無い。
魔物が全て仲間であるわけでは無いが、少なくとも人間側では無いはずだ。
「いや、そいつは魔物に成りきれていない半端者だ」
クロエには、魔石が無い。
邪神の呪いで姿が変わっているが、完全に魔物化したわけでは無い。
それが、亡霊の騎士 にとっては大きな懸念であり、クロエを敵と見做す理由でもあった。
「あー、なるほどね」
即座に理解したピクシーは、クロエのエメラルドグリーンの瞳を見つめる。
ピクシーの青い瞳と目が合うと、恐ろしくも吸い込まれそうな魅力があった。
「ねえ、ワンちゃん、一度だけ聞くから心して答えてね!」
ピクシーは、優しく話しかける。
しかし、どこか有無を言わせない威圧感がある。
「は、はい」
クロエは、緊張した面持ちで返事をした。
「ワンちゃんは・・・魔物?」
「・・・え?」
予想外の問いにクロエは、固まった。
「それとも・・・人間?」
ピクシーの青い瞳が怪しく光っており、目が離せない。
質問の意図を理解したクロエは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
これは、クロエが魔物側なのか、人間側なのかを聞かれている・・・魔物と答えれば、仲間と見做され、人間と答えれば・・・敵と見做されるだろう。
「よく考えて答えなさい?」
ピクシーに究極の2択を迫られ、クロエの瞳が揺れる。
答えを間違えたら、命に関わる質問・・・それ故に、クロエは、簡単に口を開く事が出来ない。
相手は魔物であり、当然だが、魔物と答えるのが賢い選択である事は分かっている。
しかし、ここで自分の事を魔物だと認めてしまったら・・・二度と人間には戻れない気がして、言葉が出ない。
1秒が何時間にも感じる様な重たい空気の中、時間だけが過ぎて行く。
「そう・・・答えないなら」
ピクシーは、軽く溜息を吐いた。
「・・・魔物です」
その瞬間、クロエは、自分が魔物だと答えた。
ピクシーは、一瞬だけ漏れ出た殺気を直ぐに消して、笑顔になる。
「賢いワンちゃんは好きよ?」
クロエが、あと1秒でも答えるのが遅かったら、心臓を握り潰されていただろう。
一瞬とは言え、ピクシーの本気の殺気に当てられ、全身から脂汗が溢れ出しており、呼吸が苦しい。
「あ、ありがとうございます」
クロエは、ワンちゃん呼ばわりされても、心を押し殺して、作り笑いを浮かべた。
人間としての自分を否定してしまった。
クロエの中で、何かが音を立てて崩れ落ちて行くのを感じていた。
「魔物なら、私達は、仲間だよね?」
ピクシーは、脅迫にも等しい同意を求めて来た。
ここまで来て、違うなんて、クロエに言えるわけがなく、頷く事しかできない。
「良かったぁ、なら、私達に協力しなさい!」
ピクシーは、手を合わせて嬉しそうに笑みを浮かべた。
一体、何をさせるつもりなのだろうか?
「協力って・・・具体的に何をすれば良いんですか?」
クロエは、逆らえない恐怖と、より深く泥沼に引き摺り込まれる予感で青ざめる。
物語の中では、心の綺麗な子供にしか見えないイタズラ好きな可愛らしい存在と言われている。
しかし、実際にピクシーを見たと言う者は、殆どいないので、その実態は謎に包まれていた。
クロエも実際にピクシーを見たのは初めての事であり、感動と共に、なんとも言えない不安が込み上げていた。
外見こそ、童話で見た様な羽の生えた美しい少女の姿をしているが、ピクシーから発せられている気配は魔物よりも不気味で恐ろしい。
クロエの中の獣が、本能的にピクシーに恐怖を抱いている。
まるで、森で絶対に出会ってはいけない天敵と遭遇してしまったかの様な足元が竦む感覚に、戸惑いを隠せない。
殺気?
ピクシーに睨まれた瞬間、凄まじい威圧感で息が詰まりそうになる。
「あんた、名前は?」
ピクシーは、クロエの目の前に迫ると、名前を聞いてきた。
「クロエ・・・です」
目の前の妖精に逆らってはいけないと本能が警告している。
少しでも逆らえば、待っているのは、悲惨な死であると想像できる程の殺気と威圧感を感じる。
「へー、お利口なワンちゃんね」
ピクシーは、クロエの態度に満足したのか、笑みを浮かべた。
「あんた、何でこの屋敷に侵入したの?」
「この屋敷を私が購入したので、住むために入りました」
正当な手続きで購入したはずのクロエが、何故か不法占拠している魔物達に対して申し訳無さそうにしなければいけないのは、理不尽さを覚えるが、文句を言える状況では無かった。
「なるほど、つまり、あんたがこの家の持主ってわけね」
ピクシーは、悪い笑みを浮かべた。
「おい、亡霊の騎士 !」
ピクシーは、乱暴な口調で地面に倒れる亡霊の騎士 を呼んだ。
「・・・何だ?」
亡霊の騎士 は、潰されたまま嫌そうに返事をする。
「このワンちゃん、ウェアウルフだよね?」
ピクシーは、確認する様に亡霊の騎士 に問う。
「・・・恐らくな」
亡霊の騎士 もクロエの種族を断定できたわけでは無いので、その回答が限界だった。
普通のウェアウルフは、全身毛むくじゃらの怪物であり、人間より犬や狼に近い姿をしているものだが、クロエの場合は、犬の特徴は体の一部にしか現れていない。
「魔物なら私達の仲間じゃん?」
それでも、ピクシーからしたら、魔物である事には、変わりは無い。
魔物が全て仲間であるわけでは無いが、少なくとも人間側では無いはずだ。
「いや、そいつは魔物に成りきれていない半端者だ」
クロエには、魔石が無い。
邪神の呪いで姿が変わっているが、完全に魔物化したわけでは無い。
それが、亡霊の騎士 にとっては大きな懸念であり、クロエを敵と見做す理由でもあった。
「あー、なるほどね」
即座に理解したピクシーは、クロエのエメラルドグリーンの瞳を見つめる。
ピクシーの青い瞳と目が合うと、恐ろしくも吸い込まれそうな魅力があった。
「ねえ、ワンちゃん、一度だけ聞くから心して答えてね!」
ピクシーは、優しく話しかける。
しかし、どこか有無を言わせない威圧感がある。
「は、はい」
クロエは、緊張した面持ちで返事をした。
「ワンちゃんは・・・魔物?」
「・・・え?」
予想外の問いにクロエは、固まった。
「それとも・・・人間?」
ピクシーの青い瞳が怪しく光っており、目が離せない。
質問の意図を理解したクロエは、ゴクリと唾を飲み込んだ。
これは、クロエが魔物側なのか、人間側なのかを聞かれている・・・魔物と答えれば、仲間と見做され、人間と答えれば・・・敵と見做されるだろう。
「よく考えて答えなさい?」
ピクシーに究極の2択を迫られ、クロエの瞳が揺れる。
答えを間違えたら、命に関わる質問・・・それ故に、クロエは、簡単に口を開く事が出来ない。
相手は魔物であり、当然だが、魔物と答えるのが賢い選択である事は分かっている。
しかし、ここで自分の事を魔物だと認めてしまったら・・・二度と人間には戻れない気がして、言葉が出ない。
1秒が何時間にも感じる様な重たい空気の中、時間だけが過ぎて行く。
「そう・・・答えないなら」
ピクシーは、軽く溜息を吐いた。
「・・・魔物です」
その瞬間、クロエは、自分が魔物だと答えた。
ピクシーは、一瞬だけ漏れ出た殺気を直ぐに消して、笑顔になる。
「賢いワンちゃんは好きよ?」
クロエが、あと1秒でも答えるのが遅かったら、心臓を握り潰されていただろう。
一瞬とは言え、ピクシーの本気の殺気に当てられ、全身から脂汗が溢れ出しており、呼吸が苦しい。
「あ、ありがとうございます」
クロエは、ワンちゃん呼ばわりされても、心を押し殺して、作り笑いを浮かべた。
人間としての自分を否定してしまった。
クロエの中で、何かが音を立てて崩れ落ちて行くのを感じていた。
「魔物なら、私達は、仲間だよね?」
ピクシーは、脅迫にも等しい同意を求めて来た。
ここまで来て、違うなんて、クロエに言えるわけがなく、頷く事しかできない。
「良かったぁ、なら、私達に協力しなさい!」
ピクシーは、手を合わせて嬉しそうに笑みを浮かべた。
一体、何をさせるつもりなのだろうか?
「協力って・・・具体的に何をすれば良いんですか?」
クロエは、逆らえない恐怖と、より深く泥沼に引き摺り込まれる予感で青ざめる。
10
お気に入りに追加
96
あなたにおすすめの小説

【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。

30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
【完結】転生7年!ぼっち脱出して王宮ライフ満喫してたら王国の動乱に巻き込まれた少女戦記 〜愛でたいアイカは救国の姫になる
三矢さくら
ファンタジー
【完結しました】異世界からの召喚に応じて6歳児に転生したアイカは、護ってくれる結界に逆に閉じ込められた結果、山奥でサバイバル生活を始める。
こんなはずじゃなかった!
異世界の山奥で過ごすこと7年。ようやく結界が解けて、山を下りたアイカは王都ヴィアナで【天衣無縫の無頼姫】の異名をとる第3王女リティアと出会う。
珍しい物好きの王女に気に入られたアイカは、なんと侍女に取り立てられて王宮に!
やっと始まった異世界生活は、美男美女ぞろいの王宮生活!
右を見ても左を見ても「愛でたい」美人に美少女! 美男子に美少年ばかり!
アイカとリティア、まだまだ幼い侍女と王女が数奇な運命をたどる異世界王宮ファンタジー戦記。

ダークナイトはやめました
天宮暁
ファンタジー
七剣の都セブンスソード。魔剣士たちの集うその街で、最強にして最凶と恐れられるダークナイトがいた。
その名を、ナイン。畏怖とともにその名を呼ばれる青年は、しかし、ダークナイトをやめようとしていた。
「本当に……いいんですね?」
そう慰留するダークナイト拝剣殿の代表リィンに、ナインは固い決意とともにうなずきを返す。
「守るものができたからな」
闇の魔剣は守るには不向きだ。
自らが討った聖竜ハルディヤ。彼女から託された彼女の「仔」。竜の仔として育てられた少女ルディアを守るため、ナインは闇の魔剣を手放した。
新たに握るのは、誰かを守るのに適した光の魔剣。
ナインは、ホーリーナイトに転職しようとしていた。
「でも、ナインさんはダークナイトの適正がSSSです。その分ホーリーナイトの適正は低いんじゃ?」
そう尋ねるリィンに、ナインは平然と答えた。
「Cだな」
「し、C!? そんな、もったいなさすぎます!」
「だよな。適正SSSを捨ててCなんてどうかしてる」
だが、ナインの決意は変わらない。
――最強と謳われたダークナイトは、いかにして「守る強さ」を手に入れるのか?
強さのみを求めてきた青年と、竜の仔として育てられた娘の、奇妙な共同生活が始まった。
(※ この作品はスマホでの表示に最適化しています。文中で改行が生じるかたは、ピンチインで表示を若干小さくしていただくと型崩れしないと思います。)

14歳までレベル1..なので1ルークなんて言われていました。だけど何でかスキルが自由に得られるので製作系スキルで楽して暮らしたいと思います
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕はルーク
普通の人は15歳までに3~5レベルになるはずなのに僕は14歳で1のまま、なので村の同い年のジグとザグにはいじめられてました。
だけど15歳の恩恵の儀で自分のスキルカードを得て人生が一転していきました。
洗濯しか取り柄のなかった僕が何とか楽して暮らしていきます。
------
この子のおかげで作家デビューできました
ありがとうルーク、いつか日の目を見れればいいのですが
【書籍化進行中、完結】私だけが知らない
綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
ファンタジー
書籍化進行中です。詳細はしばらくお待ちください(o´-ω-)o)ペコッ
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2024/12/26……書籍化確定、公表
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始

会うたびに、貴方が嫌いになる
黒猫子猫(猫子猫)
恋愛
長身の王女レオーネは、侯爵家令息のアリエスに会うたびに惹かれた。だが、守り役に徹している彼が応えてくれたことはない。彼女が聖獣の力を持つために発情期を迎えた時も、身体を差し出して鎮めてくれこそしたが、その後も変わらず塩対応だ。悩むレオーネは、彼が自分とは正反対の可愛らしい令嬢と親しくしているのを目撃してしまう。優しく笑いかけ、「小さい方が良い」と褒めているのも聞いた。失恋という現実を受け入れるしかなかったレオーネは、二人の妨げになるまいと決意した。
アリエスは嫌そうに自分を遠ざけ始めたレオーネに、動揺を隠せなくなった。彼女が演技などではなく、本気でそう思っていると分かったからだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる