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愛されたくて
しおりを挟む開け放した窓から、栴檀の香りが夜風に乗って部屋に甘く香る。
リンジャンゲルハルトよりも北のケミヒス地方では、七月になってやっと栴檀が香り始める。
小手鞠 乃那は幼い頃の記憶に雪の足音を交えて意識を明確にした。
あれは夢だ
お父様に連れられて
雪の小道を歩いた
ザッザッと音をたてて
雪に埋もれては引き抜かれる足
お父様の足音に消されても
僕の小さな長靴の足跡も
振り替えればしっかりと
雪の上に穴を開けて残っていた
お父様はライフルを持っていた
いつもの SP たちはいつの間にか
周りから姿を消して
僕だけが残っていた
お父様は鹿を撃ちに来たのだ
お前はここで待っていなさい
そう言って少し離れた茂みから
僕を狙った
銃口は僕に向けられていた
小手鞠乃那は悩んでいた。縦のオルガンでペットにされてちやほや可愛がられて、三年生と付き合い始めたけれど、その彼もいなくなってしまった。
悪魔先生の授業で
武器商人は酷い目にあうとゆう
予言を知った時
ざまあみろと思ったけれど
やっぱり親子だから
救われてほしい
僕はもう二年生になるのだから
真面目に取り組めば
今からでも宣教師の資格を
取得できるかもしれない
本当は、お父様が大好きなんだ
あんまり話さないけれど
お金しかくれないけれど
なに不自由ない暮らしを
させてもらっても
寂しかったのは
お父様に愛されたかったからだ
家族として一緒に暮らして
嫡男兄さんみたいに大事にされて
末っ子みたいに
可愛がられたかった
僕のことを冷たく遠ざけるのは
愛人の子供だとゆう理由だよね
何で愛した人の子供を
愛せないのかわからないけど
僕はお父様に愛されたいよ
僕は何をしていたんだろう
努力はしたのだろうか
可愛がられるような
何かをしたことはあったかな
ううん
全てのことには意味がある
全てのものが必要で
そうだ
全てのことに時がある
時があるんだ
僕にもその時がきて
宣教師を目指し
神官になって
できれば司祭になって
武器なんか作るのも
売るのも止めさせて
あんな大きな会社だもの
なんだってできるよね
そうだよ
聖書にあるとおり
農具を作ってもらうんだよ
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