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第一章 一日目 朝 転んだらダンジョン
(5)自殺の理由
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あたしも便乗して持ち上げちゃおっと。
「可愛いぃぃ」
ぎゃあぁぁ、何で睨むのですかぁぁぁ。ひどおぉいぃ。あたしだけ睨むなんて不公平ぃ。
「可愛いのはいらん。以後、ドラコ呼び捨ては処罰対象だからな」
「ええぇぇ、処罰するのぉぉ」
まさかエサにはしませんよね、ドラコさんじゃなかった、ブルータニアン様ぁぁ。
「お前に約束した宝を捨ててやる」
「ぎゃあああああ、やめてやめてぇぇ。そんな恐ろしいことしないでぇぇ。勿体ない精神をご存じないのでありましゅるかぁ」
思わず土下座で両手を上げ下げしちゃうよぉぉ何度でもぉぉ殿様ぁお代官様ぁぁぐすっお酒がまだ切れていないから泣き上よぉぉうえぇぇん……
「しばらく泣いておれ。処で美少女よ。お前、砂川と云ったな。砂川ポーラ」
「うん。母親がポーランド人で父親が沖縄の宮古島だから、ハーフっていう立場」
「だから可愛いのねぇぇ。いやん、ますます気に入ったわぁぁ。あたしも沖縄なのぉ。しかもニューハーフぅ。近いねぇ」
「何処が近いかわからんが、俺様も気に入ったぞ。くしゅん」
「ん、あたしのこともお気に入りよね。待って、まさかの浮気、じゃなかった。まさかのお心変わりですかぁ。ポーラちゃんがお気にでぇ、あたしはエサぁぁ。嫌ああぁぁぁぁぁ」
「勝手に騒いでおれ。ところで、自殺の理由は何だ」
「ああ、私が小さい頃に母が死んだんだけど、父が再婚するんだって」
「新しい母親ができるのか。それで自殺して未遂」
「違うの。私は自分が嫌いで自分を殺すことを失敗しただけ」
説明上手いわねぇ、さすがリアル中二ぃ。
「恐ろしいやつ。そんなに小さな理由でこんなに小さな女の子が。まあキャパシティが小さいから尤もか」
「何が尤もだってぇぇ、身体小さくてもねぇぇ人間は奥深いこと考えてるのよぉぉ。あたし以外はね。そ、あたし以外は。みいんな天才……に、生まれたけれど発揮できなかったりぃ、理解してもらえずに天才を止めてしまったりぃ、そんな世の中だから。この子の理由もこの子にとっては」
「誤解しないで。私は単純な理由で死んだりしない。新しいお母さん外国人だから国際的だって羨ましがられるよ。お父さん医者だから忙しいけど、お休みの日には何処にでも連れてってくれるの。羨ましがられてるよ」
「へえ、お父さんって外国人好きなんだ。女好きよね。何だか一緒に飲みたくない感じ。ふん、BLかBL好みの人とかホモ、ゲイ。あるいはぁ、きゃは、完全におネエ趣味っ。両刀嫌いっ」
「ポーラは自殺の理由はないのだな」
「違う。生理が始まったの。去年。私はまだ自分が女か男か迷っているのに、勝手に生理が始まって、どんどん女に育っていくの。何で女に生まれたのかなぁって考えてもわからない。ただ悔しい。脹ら脛が丸みを帯びちゃって胸が大きくなってサラシ巻いても隠せない」
あぁあぁ、それっ。羨ましいっ。
「わかるっ。わかるわぁぁ。あたしも喉仏とかぁ声変わりとかぁ、アレついてて今更って思うだろうけどさあ。本当にショックで死にかけていたわぁ。自分が自分でなくなる感じよ」
ハグよぉぉ、共感しちゃったぁ。あら……
「あんたいいわねぇぇ。案外パイパイあるじゃない。しかもほっといてもいずれもっと膨らむのよねぇぇ本物は。あたし勇気ないからシリコン豊胸パット買えなくてぇ、ティッシュペーパー丸めてスーパーで買った授乳パットに入れてブラに挟んでるのおぉぉ。時々ずれちゃうの」
「ユーフラテスに豊胸パット注文できないのにスーパーで授乳パット買えるんだ。それってスゴくない」
「なんじゃ、そのパイパイとかブラとか」
「あららら、パイパイってパイオツのことよぉ。えっ、パイオツも知らないってぇぇ。なんて言えばいいの、ツオイパ、ツイパオ、ツパ……あっ、そうか、玉子からだもんね、ドラゴン誕生は。そうかぁ、ドラゴンは母親のパイパイ知らないんだぁ。可哀想にぃ。やだぁ、何でふたりとも睨んでるのぉぉ。ドラゴンと人間が種族越えてあたしの何に反応したのぉ。もしかしてツオイパ、ツイパオ、ツパイオかな。あ、ゲロ吐きそう」
「可愛いぃぃ」
ぎゃあぁぁ、何で睨むのですかぁぁぁ。ひどおぉいぃ。あたしだけ睨むなんて不公平ぃ。
「可愛いのはいらん。以後、ドラコ呼び捨ては処罰対象だからな」
「ええぇぇ、処罰するのぉぉ」
まさかエサにはしませんよね、ドラコさんじゃなかった、ブルータニアン様ぁぁ。
「お前に約束した宝を捨ててやる」
「ぎゃあああああ、やめてやめてぇぇ。そんな恐ろしいことしないでぇぇ。勿体ない精神をご存じないのでありましゅるかぁ」
思わず土下座で両手を上げ下げしちゃうよぉぉ何度でもぉぉ殿様ぁお代官様ぁぁぐすっお酒がまだ切れていないから泣き上よぉぉうえぇぇん……
「しばらく泣いておれ。処で美少女よ。お前、砂川と云ったな。砂川ポーラ」
「うん。母親がポーランド人で父親が沖縄の宮古島だから、ハーフっていう立場」
「だから可愛いのねぇぇ。いやん、ますます気に入ったわぁぁ。あたしも沖縄なのぉ。しかもニューハーフぅ。近いねぇ」
「何処が近いかわからんが、俺様も気に入ったぞ。くしゅん」
「ん、あたしのこともお気に入りよね。待って、まさかの浮気、じゃなかった。まさかのお心変わりですかぁ。ポーラちゃんがお気にでぇ、あたしはエサぁぁ。嫌ああぁぁぁぁぁ」
「勝手に騒いでおれ。ところで、自殺の理由は何だ」
「ああ、私が小さい頃に母が死んだんだけど、父が再婚するんだって」
「新しい母親ができるのか。それで自殺して未遂」
「違うの。私は自分が嫌いで自分を殺すことを失敗しただけ」
説明上手いわねぇ、さすがリアル中二ぃ。
「恐ろしいやつ。そんなに小さな理由でこんなに小さな女の子が。まあキャパシティが小さいから尤もか」
「何が尤もだってぇぇ、身体小さくてもねぇぇ人間は奥深いこと考えてるのよぉぉ。あたし以外はね。そ、あたし以外は。みいんな天才……に、生まれたけれど発揮できなかったりぃ、理解してもらえずに天才を止めてしまったりぃ、そんな世の中だから。この子の理由もこの子にとっては」
「誤解しないで。私は単純な理由で死んだりしない。新しいお母さん外国人だから国際的だって羨ましがられるよ。お父さん医者だから忙しいけど、お休みの日には何処にでも連れてってくれるの。羨ましがられてるよ」
「へえ、お父さんって外国人好きなんだ。女好きよね。何だか一緒に飲みたくない感じ。ふん、BLかBL好みの人とかホモ、ゲイ。あるいはぁ、きゃは、完全におネエ趣味っ。両刀嫌いっ」
「ポーラは自殺の理由はないのだな」
「違う。生理が始まったの。去年。私はまだ自分が女か男か迷っているのに、勝手に生理が始まって、どんどん女に育っていくの。何で女に生まれたのかなぁって考えてもわからない。ただ悔しい。脹ら脛が丸みを帯びちゃって胸が大きくなってサラシ巻いても隠せない」
あぁあぁ、それっ。羨ましいっ。
「わかるっ。わかるわぁぁ。あたしも喉仏とかぁ声変わりとかぁ、アレついてて今更って思うだろうけどさあ。本当にショックで死にかけていたわぁ。自分が自分でなくなる感じよ」
ハグよぉぉ、共感しちゃったぁ。あら……
「あんたいいわねぇぇ。案外パイパイあるじゃない。しかもほっといてもいずれもっと膨らむのよねぇぇ本物は。あたし勇気ないからシリコン豊胸パット買えなくてぇ、ティッシュペーパー丸めてスーパーで買った授乳パットに入れてブラに挟んでるのおぉぉ。時々ずれちゃうの」
「ユーフラテスに豊胸パット注文できないのにスーパーで授乳パット買えるんだ。それってスゴくない」
「なんじゃ、そのパイパイとかブラとか」
「あららら、パイパイってパイオツのことよぉ。えっ、パイオツも知らないってぇぇ。なんて言えばいいの、ツオイパ、ツイパオ、ツパ……あっ、そうか、玉子からだもんね、ドラゴン誕生は。そうかぁ、ドラゴンは母親のパイパイ知らないんだぁ。可哀想にぃ。やだぁ、何でふたりとも睨んでるのぉぉ。ドラゴンと人間が種族越えてあたしの何に反応したのぉ。もしかしてツオイパ、ツイパオ、ツパイオかな。あ、ゲロ吐きそう」
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