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第二章 一日目午前中 おネエ、まさかの赤い糸
(4)ポールダンスの予言
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「予言の二人って……」
頑張ってぇ、中二女子っ。
ここがあんたの出番よっ。
使えるオンナぁぁ……の子っ。
「予言…」
あら、どうしちゃったのぉ、二人とも顔を見合わせて。嫌だ、嫌な予感がするわぁ。何なの、この嫌ぁぁぁな感じは……空気悪っ。
「そうね……」
ナニナニ……ん……ベロニカさぁぁぁんはっきり言ってぇぇ。
「歩きながら話しましょう。昔、私の生まれるよりももっと昔……この世界はドラゴルーンたちの支配下にあったの」
うんうん知ってる。ブルタニから聞いた。
「ドラゴルーンは神のように崇められていたのだけれど、今の王様の父親がとてもTUEEEな方で、多くのドラゴルーンを退治してくれたのです。其からは人身御供を捧げなくても良くなったのだけれど……」
ぎょぇぇ……人身御供ぅ……ブっ、ブルタニは人を食ってたんだやっぱりぃ……
あっ、あたしは4Lぅ。ぽっちゃりしてるけど、お肉じゃないの。脂肪だからほとんど。早くブルタニに草を食わさなきゃ。草食系ドラゴンの道まっしぐらな生き方を全うさせるのよっ。
「生き残りのドラゴルーンが俺TUEEEサンダー王を狙い、王家の殲滅を予告したのよ。」
げっ、あいつに草食わせたら、まずいのねっ。そうねっ、王家の人たちがヤバいのねっ。飢え死にさせなきゃヤバいのねっ。
ああぁ、あたしのお宝はぁ……お宝ぁ……
「予言の二人は……」
そこよ、そこ。
「予言は俺が話そう。ドラゴルーンに食われた予言者は俺の親戚筋だ。予言は、異世界から来た女二人がドラゴンダンジョンでポールダンスを踊り、ダンジョンを崩壊させると云うものだ。」
「いゃあだあぁ、うふっ。ポールダンス得意よぉぉ。お店で毎晩踊っているわよぉぉ。ニューハーフのショーパブにいるの。来てねぇぇ」
「みかんさん、草を持ってくふりをしてダンス踊ってくればぁ。ドラゴンを埋めるのよ」
げっ、何を言い出すのこの中二女子は。
「先にお宝をもらってさ」
あら、んふふ。良い考え。お宝ゲットしてぇ、その上に王家の方々の命も助けちゃってぇぇ……イケメンと結婚んんん……素晴らしい未来が開けそうだわぁ、うふふ。
「ただ残念なことに、ダンジョンにポールが有るかどうかわからない。彼処は迷路だ。今までも予言に合致した異世界の二人組は現れたんだ。大分前だが、ポールダンスの訓練したまでは良かったが、ドラゴルーンの岩戸、つまりドラゴンダンジョンの中心地域に入ったまま消えた。予言のポールさえ見つかれば……」
「タラレバよりも、どうすればポールを設置できるかを考えれば」
さすが、歯に衣着せぬ中二女子。
あら、みんな立ち止まった。
「ドラゴンダンジョンにか。そうだな。一度失敗したからって諦めるのは早いな。おっと、ここからは俺は立ち入り禁止だ。ミレビィに、集会のことを伝えてくれ。」
「ライザックさん、どうして立ち入り禁止なの……」
「男子禁制の修道院の敷地だからさ」
ひええぇぇ……男子禁制っ……あたしぃ……
まだ工事が済んでいないのよぉぉ。敷地に入って良いのかしらぁ。岩壁の門構えが怖い。あっ、天井が高い。何百メートル、いや何十メートルか、すごい高さの洞穴に修道院が……窓から漏れる小さな灯りが綺麗……
「そう言えばみかんさん、まだ落ちん子付いているんだっけ」
いぃやぁぁ、恥ずかしいことをぬけぬけとぉぉ。しかもイケメンのまえでぇぇ……
「落ちん子って」
はっ、ライザック、その言葉はタブーよぉぉ……
「いゃあだあぁぁ、聞かなかったことにしてぇぇ……」
「みかんさん、そう言えば……」
ベロニカ修道女までぇぇ。修道女だからってぇそんなに引かなくてもぉぉ……
「な、何っ、男だと言うのか」
「ああぁ、バレちゃったぁ」
あたしのことオンナだと思ってくれてたんだ。うう、嬉しいけれど……
「みかんさん、隠していたの」
もう、中二女子鈍いっ。
「そうよ、あんたのせいよ、バレちゃったじゃないの。おかげでこの人との付き合いも終わりだわぁ」
「いつ、付き合ったって。みかんさん、妄想激しい」
「とにかくもう終わりよぉぉ」
「何でよ。お店に誘っていたじゃない。ニューハーフのショーパブに。その時点でバレているはずじゃない」
あ、そうだったっけ……まだお酒が残っててぇぇ……ちゃらぽらりいこっ。
「ニューハーフのショーパブって……ニューハーフ地方のショーパブ店なのでは……」
ぎゃはははは、ベロニカ修道女ぉぉ。いゃあだぁぁ、面白過ぎぃ。ニューハーフ地方のショーパブって店、んふふ……
なあにこの世界ぃ……ニューハーフもショーパブもないのぉぉ。作ろっかな。ドラゴンのお宝でお店持てるかしら。望めば皇帝にもしてくれるって言ってたんじゃなあい……
「てっきり女性だと……」
ベロニカさん、騙したんじゃないのよぉぉ。イケメぇぇン……
「あ、あたしは女だけど男に生まれちゃったのぉぉ……本当は女に生まれるはずだったのにぃ」
「ミレビィと同じか……」
「ミレビィさんって……」
「もしかしてピンクモヒカンの。さっきの……ええっ、ミレビィさんって……みかんさんと同じなのぉ……通りでカッコ良すぎた」
何、ショック受けてんのよぉ、中二女子ぃ……ポ……あたしと同じでカッコいいぃ。ポ……あんたったらぁ……んふ。
「どうする。俺と来るか、修道院に行くか」
えっ、あたし。わあい。聞かれるまでもなくぅぅ……き、聞かれるまでもなく……
ううん、あたし女だから……まだ工事してないけど。どうしよう……慎むべきか、それとも積極的に前向きにプラス志向に建設的に切り開くべきか、悩むぅ。心だけは女の子だものぉ。
慎みと他の山ほどの言い訳が同じ重さだなんて、私の心の計りは壊れてるのかしら。本当に悩むぅ……
私は星に魅了されて倫解を出た。
いや、自力で出たのではない。
クバラパーズには魔力があった。
私はクバラパーズの強い力に引き寄せられたのであろう。
頑張ってぇ、中二女子っ。
ここがあんたの出番よっ。
使えるオンナぁぁ……の子っ。
「予言…」
あら、どうしちゃったのぉ、二人とも顔を見合わせて。嫌だ、嫌な予感がするわぁ。何なの、この嫌ぁぁぁな感じは……空気悪っ。
「そうね……」
ナニナニ……ん……ベロニカさぁぁぁんはっきり言ってぇぇ。
「歩きながら話しましょう。昔、私の生まれるよりももっと昔……この世界はドラゴルーンたちの支配下にあったの」
うんうん知ってる。ブルタニから聞いた。
「ドラゴルーンは神のように崇められていたのだけれど、今の王様の父親がとてもTUEEEな方で、多くのドラゴルーンを退治してくれたのです。其からは人身御供を捧げなくても良くなったのだけれど……」
ぎょぇぇ……人身御供ぅ……ブっ、ブルタニは人を食ってたんだやっぱりぃ……
あっ、あたしは4Lぅ。ぽっちゃりしてるけど、お肉じゃないの。脂肪だからほとんど。早くブルタニに草を食わさなきゃ。草食系ドラゴンの道まっしぐらな生き方を全うさせるのよっ。
「生き残りのドラゴルーンが俺TUEEEサンダー王を狙い、王家の殲滅を予告したのよ。」
げっ、あいつに草食わせたら、まずいのねっ。そうねっ、王家の人たちがヤバいのねっ。飢え死にさせなきゃヤバいのねっ。
ああぁ、あたしのお宝はぁ……お宝ぁ……
「予言の二人は……」
そこよ、そこ。
「予言は俺が話そう。ドラゴルーンに食われた予言者は俺の親戚筋だ。予言は、異世界から来た女二人がドラゴンダンジョンでポールダンスを踊り、ダンジョンを崩壊させると云うものだ。」
「いゃあだあぁ、うふっ。ポールダンス得意よぉぉ。お店で毎晩踊っているわよぉぉ。ニューハーフのショーパブにいるの。来てねぇぇ」
「みかんさん、草を持ってくふりをしてダンス踊ってくればぁ。ドラゴンを埋めるのよ」
げっ、何を言い出すのこの中二女子は。
「先にお宝をもらってさ」
あら、んふふ。良い考え。お宝ゲットしてぇ、その上に王家の方々の命も助けちゃってぇぇ……イケメンと結婚んんん……素晴らしい未来が開けそうだわぁ、うふふ。
「ただ残念なことに、ダンジョンにポールが有るかどうかわからない。彼処は迷路だ。今までも予言に合致した異世界の二人組は現れたんだ。大分前だが、ポールダンスの訓練したまでは良かったが、ドラゴルーンの岩戸、つまりドラゴンダンジョンの中心地域に入ったまま消えた。予言のポールさえ見つかれば……」
「タラレバよりも、どうすればポールを設置できるかを考えれば」
さすが、歯に衣着せぬ中二女子。
あら、みんな立ち止まった。
「ドラゴンダンジョンにか。そうだな。一度失敗したからって諦めるのは早いな。おっと、ここからは俺は立ち入り禁止だ。ミレビィに、集会のことを伝えてくれ。」
「ライザックさん、どうして立ち入り禁止なの……」
「男子禁制の修道院の敷地だからさ」
ひええぇぇ……男子禁制っ……あたしぃ……
まだ工事が済んでいないのよぉぉ。敷地に入って良いのかしらぁ。岩壁の門構えが怖い。あっ、天井が高い。何百メートル、いや何十メートルか、すごい高さの洞穴に修道院が……窓から漏れる小さな灯りが綺麗……
「そう言えばみかんさん、まだ落ちん子付いているんだっけ」
いぃやぁぁ、恥ずかしいことをぬけぬけとぉぉ。しかもイケメンのまえでぇぇ……
「落ちん子って」
はっ、ライザック、その言葉はタブーよぉぉ……
「いゃあだあぁぁ、聞かなかったことにしてぇぇ……」
「みかんさん、そう言えば……」
ベロニカ修道女までぇぇ。修道女だからってぇそんなに引かなくてもぉぉ……
「な、何っ、男だと言うのか」
「ああぁ、バレちゃったぁ」
あたしのことオンナだと思ってくれてたんだ。うう、嬉しいけれど……
「みかんさん、隠していたの」
もう、中二女子鈍いっ。
「そうよ、あんたのせいよ、バレちゃったじゃないの。おかげでこの人との付き合いも終わりだわぁ」
「いつ、付き合ったって。みかんさん、妄想激しい」
「とにかくもう終わりよぉぉ」
「何でよ。お店に誘っていたじゃない。ニューハーフのショーパブに。その時点でバレているはずじゃない」
あ、そうだったっけ……まだお酒が残っててぇぇ……ちゃらぽらりいこっ。
「ニューハーフのショーパブって……ニューハーフ地方のショーパブ店なのでは……」
ぎゃはははは、ベロニカ修道女ぉぉ。いゃあだぁぁ、面白過ぎぃ。ニューハーフ地方のショーパブって店、んふふ……
なあにこの世界ぃ……ニューハーフもショーパブもないのぉぉ。作ろっかな。ドラゴンのお宝でお店持てるかしら。望めば皇帝にもしてくれるって言ってたんじゃなあい……
「てっきり女性だと……」
ベロニカさん、騙したんじゃないのよぉぉ。イケメぇぇン……
「あ、あたしは女だけど男に生まれちゃったのぉぉ……本当は女に生まれるはずだったのにぃ」
「ミレビィと同じか……」
「ミレビィさんって……」
「もしかしてピンクモヒカンの。さっきの……ええっ、ミレビィさんって……みかんさんと同じなのぉ……通りでカッコ良すぎた」
何、ショック受けてんのよぉ、中二女子ぃ……ポ……あたしと同じでカッコいいぃ。ポ……あんたったらぁ……んふ。
「どうする。俺と来るか、修道院に行くか」
えっ、あたし。わあい。聞かれるまでもなくぅぅ……き、聞かれるまでもなく……
ううん、あたし女だから……まだ工事してないけど。どうしよう……慎むべきか、それとも積極的に前向きにプラス志向に建設的に切り開くべきか、悩むぅ。心だけは女の子だものぉ。
慎みと他の山ほどの言い訳が同じ重さだなんて、私の心の計りは壊れてるのかしら。本当に悩むぅ……
私は星に魅了されて倫解を出た。
いや、自力で出たのではない。
クバラパーズには魔力があった。
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