奴らを死刑にしたいと思っていたら集団ストーカー殺害事件が起きて誰が犯人かわからない

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

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★歪む笑い顔

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七人の死体が発見された。


一人目は右藻山だった。


山昌ヤマショウは開いた自販機のドアに挟まれて顎を引いた顔で白目を剥き、舌が長く伸びていた。突っ込んだトラックを退かすと、アルミパイプで自販機と繋がっていた。


どうした訳だか、アルミパイプはトラックも自販機ドアも水平に突き刺さり、ヤマショウの心臓を貫通して自販機内部を突き通して裏のコンクリートに大きな皹を割り入れていた。


ニュースでは、文面を読むキャスターが言葉に詰まり、事故の痛ましさが伝わった。


ヤマショウの死は事故で処理された。


とても大きなニュースになったらしい。それでも私には誰も教えてくれなかった。


私は引きこもりになっていて、テレビは観ることを諦めるほど映りが悪く、毎日酒に溺れてはふらふらと放浪し、夜風の中に闇の歌を垂れ流し、部屋に戻っては神にも悪魔にも祈った。


私の伸びた髪の毛はうっかり便座に座ると便器に溜まった水についてしまう。そのうっかりが何度かあって、それでも自分で切ることも美容室に行くことも考えずに、ただひたすら暗鬱に過ごしていた。


ヤマショウがまだ生きていると思い、しかも、性懲りもなく集団ストーカーを仕掛けて夜な夜な私を陥れては喜んでいると思い込み、眠れなくなり、確かにストーカーからの監視と安眠妨害の嫌がらせはあったから、自分の人生に落胆して、呪い殺せるものならストーカー全員を呪い殺したいと思うまでになっていた。


集団ストーカー行為は殺人と同じ。集団レイプと同じ。皆殺しにしてやりたい。


だから、後々になって事故死の有り様を知った時には、教えてくれた人が驚くほど私の顔は嗤いに歪みきった。





★★★


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