かもしれない

藤森馨髏 (ふじもりけいろ)

文字の大きさ
上 下
5 / 10

幽霊

しおりを挟む

唐突だけど幽霊を見る人がいるというのは、二十数年前のものみの塔発行のブロッシュアーで知って、興味をもったのよね。


自分では見たことがなくて、信じられなかったけれど、いろいろ書かれていたわけさ。


ものみの塔自体は、霊については高位の霊の存在を神の側かサタンの側かに分けていて、人間の魂は身体から分離しない、故に幽霊は存在しないと明言していたの。


医科学的にはレビー小体認知症という症状があって、目前に存在しない生物を見ると言いますよね。


望んでいないものを見るのだから、願望で見ているのではないはず。


願望なら、大概の若い男は誰かの裸(女のとは限らない)でも見て喜んでいるだろうから、望むものが見えるわけではないらしい。


脳ミソが勝手に描く映像が本人の願望でないとしたら、単に脳ミソが誤作動を起こしているのかな。

毎日様々な情報を処理している人間の脳ミソ。疲れりゃ誤作動も起こすよねぇ。


しかし、望まないものを見るのであれば、人間は自分で自分を支配しているのではないと言える。死にたいと思っただけでは死ねないのがその証拠だと聞いたことがある。


『幽霊』は、物書きには楽勝の世界。どんなことでもでっち上げて書ける。


だけどそんなものがそこら辺をフラフラしてしているのなら困るんですよね。汚部屋住みの私としては、誰にも見られたくないぐうたら生活を全くの見ず知らずも見ず知らずの知らない奴らに見られるのだから慰謝料問題なのに、死人には請求できないもんね。


失敬だなぁ、幽霊って。


私は根に持つタイプだから、死んだら幽霊になって復讐とかしたいと思いますよ。


だから、親父が亡霊になってそこら辺フラフラふらついてるとしたら、何で私の敵対者たちを打ち崩してくれないのか疑問。なんの影響も与えることができないのならふらつく必要はない。……よね。


でもさ、幽霊は、私だけでいい。


自己中エゴだが幽霊になって復讐する夢くらいなら見てもいいだろうと思う。のに、気分スッキリしない。現実逃避にしか過ぎないからかもね。


小説も一種の現実逃避ですね。書くのも読むのも。ただ、そこから何かが生まれて、それを心に秘めて強くなる。そんなことは確かにある。


私は『領主殺害 天使と悪魔』というゲスサド稚作品に、幽霊のふりをする悪霊を書いた。今でも加筆修正を繰り返していて、たまに構成もほんの少し変えたりと、成長している作品のつもり。


ですが、一度読んだ作品を再読するほどの関心を持つ読者は滅多にいないでしょうから、お初で読んでくださる読者に向けての改編です。訪問者少ないけど……


ふじもりけいろ  とググってくれれば 藤森馨髏のWebコンテンツ と出てきます。そこを開くと私の作品メニューが数ページ分の一覧になっていますので、是非ご一読……いや、ここで宣伝したらテレビと変わらんか。幽霊話はどこへ行った……痩せ我慢だと揶揄されるが、途中で終わっても宣伝にはなったはず。


このページに記しておきたいことは、サタンの嘘を見破るために知っておくことのひとつに「悪霊は幽霊のふりをする」ことがあるという点。


もしもあなたが幽霊を見る人でレビー小体認知症でなければ、サタンの詐欺行為に引っ掛かるところでしたね。


でも、もう大丈夫。あなたは知ってしまったから。


幽霊はサタンの嘘。詐欺行為。


このことを知っているあなたの前には出てこれません。サタンの嘘に騙されないでください。


いやいや、サタンの嘘とばかりは言えないか。アホな人間がアホな人間を騙す手口でもあるから。


しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ある国の王の後悔

黒木メイ
恋愛
ある国の王は後悔していた。 私は彼女を最後まで信じきれなかった。私は彼女を守れなかった。 小説家になろうに過去(2018)投稿した短編。 カクヨムにも掲載中。

夫が寵姫に夢中ですので、私は離宮で気ままに暮らします

希猫 ゆうみ
恋愛
王妃フランチェスカは見切りをつけた。 国王である夫ゴドウィンは踊り子上がりの寵姫マルベルに夢中で、先に男児を産ませて寵姫の子を王太子にするとまで嘯いている。 隣国王女であったフランチェスカの莫大な持参金と、結婚による同盟が国を支えてるというのに、恩知らずも甚だしい。 「勝手にやってください。私は離宮で気ままに暮らしますので」

もう死んでしまった私へ

ツカノ
恋愛
私には前世の記憶がある。 幼い頃に母と死別すれば最愛の妻が短命になった原因だとして父から厭われ、婚約者には初対面から冷遇された挙げ句に彼の最愛の聖女を虐げたと断罪されて塵のように捨てられてしまった彼女の悲しい記憶。それなのに、今世の世界で聖女も元婚約者も存在が煙のように消えているのは、何故なのでしょうか? 今世で幸せに暮らしているのに、聖女のそっくりさんや謎の婚約者候補が現れて大変です!! ゆるゆる設定です。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

蔑ろにされた王妃と見限られた国王

奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています 国王陛下には愛する女性がいた。 彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。 私は、そんな陛下と結婚した。 国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。 でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。 そしてもう一つ。 私も陛下も知らないことがあった。 彼女のことを。彼女の正体を。

【完結】「図書館に居ましたので」で済む話でしょうに。婚約者様?

BBやっこ
恋愛
婚約者が煩いのはいつもの事ですが、場所と場合を選んでいただきたいものです。 婚約破棄の話が当事者同士で終わるわけがないし こんな麗かなお茶会で、他の女を連れて言う事じゃないでしょうに。 この場所で貴方達の味方はいるのかしら? 【2023/7/31 24h. 9,201 pt (188位)】達成

愛する貴方の心から消えた私は…

矢野りと
恋愛
愛する夫が事故に巻き込まれ隣国で行方不明となったのは一年以上前のこと。 周りが諦めの言葉を口にしても、私は決して諦めなかった。  …彼は絶対に生きている。 そう信じて待ち続けていると、願いが天に通じたのか奇跡的に彼は戻って来た。 だが彼は妻である私のことを忘れてしまっていた。 「すまない、君を愛せない」 そう言った彼の目からは私に対する愛情はなくなっていて…。 *設定はゆるいです。

処理中です...