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幽霊
しおりを挟む唐突だけど幽霊を見る人がいるというのは、二十数年前のものみの塔発行のブロッシュアーで知って、興味をもったのよね。
自分では見たことがなくて、信じられなかったけれど、いろいろ書かれていたわけさ。
ものみの塔自体は、霊については高位の霊の存在を神の側かサタンの側かに分けていて、人間の魂は身体から分離しない、故に幽霊は存在しないと明言していたの。
医科学的にはレビー小体認知症という症状があって、目前に存在しない生物を見ると言いますよね。
望んでいないものを見るのだから、願望で見ているのではないはず。
願望なら、大概の若い男は誰かの裸(女のとは限らない)でも見て喜んでいるだろうから、望むものが見えるわけではないらしい。
脳ミソが勝手に描く映像が本人の願望でないとしたら、単に脳ミソが誤作動を起こしているのかな。
毎日様々な情報を処理している人間の脳ミソ。疲れりゃ誤作動も起こすよねぇ。
しかし、望まないものを見るのであれば、人間は自分で自分を支配しているのではないと言える。死にたいと思っただけでは死ねないのがその証拠だと聞いたことがある。
『幽霊』は、物書きには楽勝の世界。どんなことでもでっち上げて書ける。
だけどそんなものがそこら辺をフラフラしてしているのなら困るんですよね。汚部屋住みの私としては、誰にも見られたくないぐうたら生活を全くの見ず知らずも見ず知らずの知らない奴らに見られるのだから慰謝料問題なのに、死人には請求できないもんね。
失敬だなぁ、幽霊って。
私は根に持つタイプだから、死んだら幽霊になって復讐とかしたいと思いますよ。
だから、親父が亡霊になってそこら辺フラフラふらついてるとしたら、何で私の敵対者たちを打ち崩してくれないのか疑問。なんの影響も与えることができないのならふらつく必要はない。……よね。
でもさ、幽霊は、私だけでいい。
自己中エゴだが幽霊になって復讐する夢くらいなら見てもいいだろうと思う。のに、気分スッキリしない。現実逃避にしか過ぎないからかもね。
小説も一種の現実逃避ですね。書くのも読むのも。ただ、そこから何かが生まれて、それを心に秘めて強くなる。そんなことは確かにある。
私は『領主殺害 天使と悪魔』というゲスサド稚作品に、幽霊のふりをする悪霊を書いた。今でも加筆修正を繰り返していて、たまに構成もほんの少し変えたりと、成長している作品のつもり。
ですが、一度読んだ作品を再読するほどの関心を持つ読者は滅多にいないでしょうから、お初で読んでくださる読者に向けての改編です。訪問者少ないけど……
ふじもりけいろ とググってくれれば 藤森馨髏のWebコンテンツ と出てきます。そこを開くと私の作品メニューが数ページ分の一覧になっていますので、是非ご一読……いや、ここで宣伝したらテレビと変わらんか。幽霊話はどこへ行った……痩せ我慢だと揶揄されるが、途中で終わっても宣伝にはなったはず。
このページに記しておきたいことは、サタンの嘘を見破るために知っておくことのひとつに「悪霊は幽霊のふりをする」ことがあるという点。
もしもあなたが幽霊を見る人でレビー小体認知症でなければ、サタンの詐欺行為に引っ掛かるところでしたね。
でも、もう大丈夫。あなたは知ってしまったから。
幽霊はサタンの嘘。詐欺行為。
このことを知っているあなたの前には出てこれません。サタンの嘘に騙されないでください。
いやいや、サタンの嘘とばかりは言えないか。アホな人間がアホな人間を騙す手口でもあるから。
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