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数字9と7と恍惚の人
しおりを挟む9と7は63で繋がっている
「久遠菜奈は63」
スリラーサスペンス小説を書こうと思ってメモしたのだけど、実はゲームから思い付いたこと。
つまらない発想は次から次から浮かぶ泡沫のようなもので、メモしなければ消えてしまう。
人はいつか、全てを忘れ去ってしまうという。
『恍惚の人』という惚け老人を題材にした昭和映画がある。
惚けて恍惚として時間も歴史も過去も忘れて生きているなら、本人はどのような感覚でどのような時間を浮遊しているのだろう。
全てを忘れる時が地球にも臨む。
そして楽園となる。
永遠の世界だ。
これまでの人類の歴史は打ち崩されて掻き消され、素晴らしい楽園生活が始まる。数多の涙も忘れる。
それがいつ来るのかわからないから、人類は二つに別れる。信じる人と考えない人。
ここまで書いてきて既に「久遠菜奈63」のことを忘れている。確かミステリーサスペンスを書くつもりでメモしたのに。
例え、楽園が来る前に全てを忘れることが人にはあるとしても……
私が『恍惚の人』となって神を忘れることがあっても神が私を忘れることはない、と言える人になりたいものだ。
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