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33) 真のハルマゲドンとは
しおりを挟む雷よ
生まれ出でよ
神の怒りを代弁せよ
今こそ目にもの見せて
クルダッタゲを殲滅し
地球に神の権利を行使せよ
そうよ、これよ
この調子で続ける
人類は絶滅はしないはずだけど
それでもっ
急げ私っ
舐めんなよクルダッタゲ
お前らなんかやっつけてやる
文章でコテンパンよっ
もしかして死語か
ええい
高速入力っ
あっ、ああっ
私のキーパッドに何すんのよっ
標的にしないでよっ
げっ……
イメージが崩れるっ
止めてよっ
クソゴマクルダー
良いところなんだからっ
この戦いの結末を
どうしても書かなきやっ
そして
Webに載せなきゃなんだからあっ
あぁ
あれは
もしかしたら天使たち……
虹色の発光体……
無数の白い鳥みたいに見えるのは
天使よねっ
天の軍勢が加勢に来てくれたの
闇よりも黒いクルダッタゲの
胡麻粒軍勢を取り囲む
あの清らかな発光体は……
「何っ、エクストラ聖書が更新されただとっ」
復興師団の総帥殿と呼ばれる洋館。暫く放心状態だったアディウィズの耳目を開かせたのは、腹心の部下であるイザナミ飛鳥だ。黒眼帯の若者は御座の前に膝を折り傅く。
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神よ
全てを予測できるあなたは
今、何を思っておられるのか
あなたのご計画ではない
宇宙戦争が起きた今
あなたのみ胸を
図りかねるばかり
大勢の者が死に行く様を
むざむざ見過ごす
訳にはいかぬ
真のハルマゲドンとは
第一に
悪魔悪霊になりし堕天使を裁く
神の戦争なればなり
第二に
悪霊に荷担した者たちの
断罪の日なればなり
我が惑星に神の愛降り注がん
神のご尊志は光輝く
我が理解に誤想がなければ
神のご尊志を行うまで
いざ悪に立ち向かわん
地球防衛軍軍師団よ
我が名は総帥アディウィズなり
我に続けっ
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