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CASE0~
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しかたなく、非常階段をさがした。そうしていると、階段をだれかが上り下りするようなこもった音が聞こえ、そちらの方向に向かう。
階段へとつながる扉のドアノブを引いた。すると、そこに男が二人立っているのが見え、まぶしい黄色い光に目がくらむ。
「お前らはだれだ? なにか知っているか」
男のうちのどちらかが言った。野太い声だった。
「いや……わからない。気づいたらここにいた」
「同じか」
落胆するような声で言う。光が落ち着くと、彼らの背格好がわかった。一人は筋肉付きのいい大柄な男で、もう片方は色白な小男だった。大柄なほうは懐中(フラッシュ)電灯(ライト)を持ち、もう片方はバールのような鉄の棒を持っている。
「そろいもそろって同じ服……どうなってんのかね」
色白な男が呆れるように言う。
「俺たちは出口を探す。お前らはどうする」
「ついていこう。……ほかに人はいなかったのか」
「だれもいないな。死体は見たが」
大柄な男が俺の問いに答える。よくみるとヒゲに
死体、と後ろの女がくりかえして絶句していた。
「先を急ごう。こんなところにいたくはないからな」
大柄な男が言った。顔つきはチンピラだが、中身はまともらしい。
「でもさっき、下に人がたぶん……壁の向こうに。ケガしてるかも」
女が言う。
「あの壁をあける方法も探さなきゃな……ここがどこだかもわからないが」
そう説得し、上階を目指す。
ライトを頼りに階段をあがり、とうとう一階と書かれた標識までたどりついた。
一回のはずだが、窓が見当たらずこれまでの階と同じように暗かった。しかもその時とうとう部屋の電気がすべて落ち、頼れるのは懐中電灯の灯りのみとなった。
大きな廊下へと出て、そこで壁のあたりになにかを見つけたのか、色白の男が小さく叫び声をあげた。
大柄の男が照らした場所には、人の死体があった。自分たちと同じ作業着を着た男のようだが、胸の部分全体が血で変色していた。
固まったまま動かず、色白の男がバールで頭をつついてみても力なく揺れるだけである。
「どうなってんだよ……」
大柄な男が怒り気味に言う。
首や腕、胸にひどい裂傷を負っている。いったいなにがあったらこんなことになるんだ。
死臭がひどく、俺は出口を求める。
「向こうを調べよう」
俺は色白の男の肩をたたき、あごで方向を示して大きな扉があるほうへと共に向かう。
すぐのところに、未知の先に続くガラス戸があった。しかしモザイク柄で向こう側はぼやけており、よく見えない。
色白の男が取っ手に手をかけたが、戸はびくともしていない。
「開かない……」と彼は焦燥してつぶやく。
「向こうからしかカギがあかないのかも」
後ろの女が言った。たしかにこのガラス戸はふつうのものより厚いが、鍵のロック部分のようなものも見えている。さきほどの壁よりは強固ではない。
とその時、向こうから戸が叩かれておどろき肝を冷やした。顔はモザイクガラスのせいでよく見えないが、複数の人間が向こう側の戸にはりついている。
「そちらからロックが開けられるはずだ。あけてくれ」
俺は言った。しかし彼らにはこちらの言葉が聞こえていないのか、あるいは言葉が通じていないのかただ束になって手や顔を戸になすりつけている。
しびれをきらした色白の男が叫ぶ。
「カギをあけろっつってんだよ!」
彼はバールで何度か戸を小突いた。それでも開くことはない。
「なんかおかしいよ……」
後ろの女が言う。
「なんだこいつら? イカれてんのか」
色白の男は声を荒げ、引き笑いをしながら言う。そして感情にまかせて、「もういい。ぶち破る」と言いバールを戸に叩きつけた。
わずかな亀裂が入っただけで、戸はびくともしていない。それでわかったが、戸は思っていたより厚いようだ。亀裂と向こうのガラスに距離がある。
あちら側の人間たちは狂ったように戸に密集しつづける。血のついた手や口が戸にあたり、その跡が生々しく残る。
向こうからも開けることができないのかもしれない。だとするとこの扉はもうどうしようもない。
「別の道を探そう」
俺は言って、大柄な男を見る。彼も同意して、通りの反対にライトを向けた。
「ばかじゃねーの? バーカ!」
色白の男が戸の方にたいしへらへら笑いながら怒鳴っていたが、向こうの様子のおかしな連中が戸をたたく音で体を震わせていた。
「おい……」
大柄な男の震え気味の声がし、ライトの先を見た。
一瞬目をうたがった。さきほどまで死んでいて座り込んでいたはずの男が、うつむきぎみに立っていた。よく見えないが顔からは完全に血の気がうせて灰色になっており、もはや人間のそれではない。
「しんでた、よな」
色白の男が言う。
それは俺も確認した。あきらかにこと切れていた。
あの重傷で立つ姿は痛々しく、おぼつかない足取りでこちらに向かってくる。心情として生存者を見つけた安ど感よりも驚愕のほうが勝っていた。
そこに破裂音がした。銃声だとすぐには気づかなかった。耳が痛み、おもわず手でふさぐ。大柄な男がライトを向けたさきには、ライフルを持ったカジュアルな服装の男が立っていた。
「ついてこい」
アフリカのいずれかの国の出身と思われるその男は、言葉が通じていた。俺たちには銃を向けず、そういう。
「お前は?」
警戒して、大柄な男がきく。
「元軍人だ。生存者がいないかしらべにきた。ここで何をしていた?」
「知るかよ。目が覚めたらこれだ」
聞き返され、色白の男がぶっきらぼうに答えた。
「な、なんで撃った?」
大柄の男がきいたが、元軍人の男はだまった。
「あの人たちはなんだ?」
かまわず、俺はちがう問いを投げかける。
「なにも知らないのか」
呆れると言うより、冷たく、元軍人が言った。
「安全なところに移動する。……そこで話す」
彼はそう言った。こちらに有無を言える権利はなく、ただ彼がきたのだと思われる道をついていった。
そうして、外の見えるトンネルのようなところへと出る。コンクリートの道がひらけており、あの建物が天井の上にあるようだった。
「あの、あの人たちは……ケガしてるみたいだったし、助けたほうが……」
「もう助からない」
彼の名はオルソンだと道中言っていた。女の言ったことを、オルソンはそんなことは当たり前だというように否定した。
この通路の下には他に人影がなく、車が数台置いてある。オルソンは歩を止め、語りだした。
「……むかし、あるウィルス感染症が爆発的にまん延し……。世界はほろんだ」
彼は半ば混乱している俺たちとは違い、淡々と言った。
どういうことだ、と大柄な男が言ったが、オルソンはまた答えない。もうその結論は言ったということなのだろう。
俺も訊きたいことは多くあったが、まずはその言葉の意味を考えた。世界がほろんだ、というのは、どういう状況なのだろうと。
それを確かめようとする前に、色白の男が声をあげて笑い始め、さえぎられてしまった。
ふざけた子供をたしなめるように、彼は頬を揺らして言った。
「なに言ってんだ?」
オルソンの表情はすこしも変わらず、時々俺たちではなく周囲を見ていた。まるでだれかが襲ってくるのに注意しているかのようである。
「さっきのやつらを見ただろう。外はあの感染者たちであふれている。もっとも、もはや人間ではない……。私は各地を転々としている。一緒にきたいものは来てくれ。そちらの車は使えるようだから、どこかへ逃げてもいい。……どこもかつての地上ではないがな」
オルソンは言った。
「ウィルスで? 世界が?」
色白の男は、額をおさえながら笑っていた。だがそれはどこかごまかすような笑いだった。
なぜ彼がそんな風をよそおっているように見えるのか、俺はなんとなくわかっていた。オルソンの言葉を受け入れている自分がいる。
少しずつ、昔のことを思い出せるようになっていた。おぼろげな記憶しかないが、とてもハッピーになれるような気分じゃない。
ここにいる色白の男以外の人間たちも、そんな困惑するような表情でいた。
色白の男はあきれるように首をふりながら、近くの車に手をかけた。オルソンが乗ってきたと思われる車高の高い黒のジムニーとは別のものである。すんなりと扉がひらいた。
「どこへいく」
オルソンがきく。
「帰るのさ」
彼はそう答えた。俺には、その言葉はなにかものすごくむなしいものに思えた。
「俺も行こう」
大柄な男も、その車に向かっていく。
「お前らは?」
オルソンの問いに、俺はほとんど迷わず答えた。
「双子の妹を探したい。手伝ってくれないか」
「いいだろう」
オルソンもまた嫌な顔一つせず言う。そして彼は女の方に目を向ける。
「あんたは?」
女のことを忘れていた。彼女はオルソンの車と色白の男達のほうのものを見比べながら、
「わ、私は……まず、ご飯とトイレがほしい……」
そう答えた。
「食料と水は最低限だが積んでいる」
「じゃあ、こっちで」
女はどこかおびえながら言う。無理もない、オルソンは銃器を持っている。
しかし彼から逃げるのが得策だとも思えない。今の現状に詳しいのは、オルソンだけだ。
俺とその女がオルソンの車に乗ることになった。別れの挨拶もなく、色白の男達は逆方向へと消えていった。
この元軍人のことを信頼しようと思ったわけではない。だがなにか俺の記憶のようなものが、そうしたほうがいいと告げてくれている気がした。
「だんだんとだけど、思い出してきた気がする……」
車に乗る前に、女がそうつぶやくのを聞いた。
俺もまた、おそらく同じ感覚だった。
階段へとつながる扉のドアノブを引いた。すると、そこに男が二人立っているのが見え、まぶしい黄色い光に目がくらむ。
「お前らはだれだ? なにか知っているか」
男のうちのどちらかが言った。野太い声だった。
「いや……わからない。気づいたらここにいた」
「同じか」
落胆するような声で言う。光が落ち着くと、彼らの背格好がわかった。一人は筋肉付きのいい大柄な男で、もう片方は色白な小男だった。大柄なほうは懐中(フラッシュ)電灯(ライト)を持ち、もう片方はバールのような鉄の棒を持っている。
「そろいもそろって同じ服……どうなってんのかね」
色白な男が呆れるように言う。
「俺たちは出口を探す。お前らはどうする」
「ついていこう。……ほかに人はいなかったのか」
「だれもいないな。死体は見たが」
大柄な男が俺の問いに答える。よくみるとヒゲに
死体、と後ろの女がくりかえして絶句していた。
「先を急ごう。こんなところにいたくはないからな」
大柄な男が言った。顔つきはチンピラだが、中身はまともらしい。
「でもさっき、下に人がたぶん……壁の向こうに。ケガしてるかも」
女が言う。
「あの壁をあける方法も探さなきゃな……ここがどこだかもわからないが」
そう説得し、上階を目指す。
ライトを頼りに階段をあがり、とうとう一階と書かれた標識までたどりついた。
一回のはずだが、窓が見当たらずこれまでの階と同じように暗かった。しかもその時とうとう部屋の電気がすべて落ち、頼れるのは懐中電灯の灯りのみとなった。
大きな廊下へと出て、そこで壁のあたりになにかを見つけたのか、色白の男が小さく叫び声をあげた。
大柄の男が照らした場所には、人の死体があった。自分たちと同じ作業着を着た男のようだが、胸の部分全体が血で変色していた。
固まったまま動かず、色白の男がバールで頭をつついてみても力なく揺れるだけである。
「どうなってんだよ……」
大柄な男が怒り気味に言う。
首や腕、胸にひどい裂傷を負っている。いったいなにがあったらこんなことになるんだ。
死臭がひどく、俺は出口を求める。
「向こうを調べよう」
俺は色白の男の肩をたたき、あごで方向を示して大きな扉があるほうへと共に向かう。
すぐのところに、未知の先に続くガラス戸があった。しかしモザイク柄で向こう側はぼやけており、よく見えない。
色白の男が取っ手に手をかけたが、戸はびくともしていない。
「開かない……」と彼は焦燥してつぶやく。
「向こうからしかカギがあかないのかも」
後ろの女が言った。たしかにこのガラス戸はふつうのものより厚いが、鍵のロック部分のようなものも見えている。さきほどの壁よりは強固ではない。
とその時、向こうから戸が叩かれておどろき肝を冷やした。顔はモザイクガラスのせいでよく見えないが、複数の人間が向こう側の戸にはりついている。
「そちらからロックが開けられるはずだ。あけてくれ」
俺は言った。しかし彼らにはこちらの言葉が聞こえていないのか、あるいは言葉が通じていないのかただ束になって手や顔を戸になすりつけている。
しびれをきらした色白の男が叫ぶ。
「カギをあけろっつってんだよ!」
彼はバールで何度か戸を小突いた。それでも開くことはない。
「なんかおかしいよ……」
後ろの女が言う。
「なんだこいつら? イカれてんのか」
色白の男は声を荒げ、引き笑いをしながら言う。そして感情にまかせて、「もういい。ぶち破る」と言いバールを戸に叩きつけた。
わずかな亀裂が入っただけで、戸はびくともしていない。それでわかったが、戸は思っていたより厚いようだ。亀裂と向こうのガラスに距離がある。
あちら側の人間たちは狂ったように戸に密集しつづける。血のついた手や口が戸にあたり、その跡が生々しく残る。
向こうからも開けることができないのかもしれない。だとするとこの扉はもうどうしようもない。
「別の道を探そう」
俺は言って、大柄な男を見る。彼も同意して、通りの反対にライトを向けた。
「ばかじゃねーの? バーカ!」
色白の男が戸の方にたいしへらへら笑いながら怒鳴っていたが、向こうの様子のおかしな連中が戸をたたく音で体を震わせていた。
「おい……」
大柄な男の震え気味の声がし、ライトの先を見た。
一瞬目をうたがった。さきほどまで死んでいて座り込んでいたはずの男が、うつむきぎみに立っていた。よく見えないが顔からは完全に血の気がうせて灰色になっており、もはや人間のそれではない。
「しんでた、よな」
色白の男が言う。
それは俺も確認した。あきらかにこと切れていた。
あの重傷で立つ姿は痛々しく、おぼつかない足取りでこちらに向かってくる。心情として生存者を見つけた安ど感よりも驚愕のほうが勝っていた。
そこに破裂音がした。銃声だとすぐには気づかなかった。耳が痛み、おもわず手でふさぐ。大柄な男がライトを向けたさきには、ライフルを持ったカジュアルな服装の男が立っていた。
「ついてこい」
アフリカのいずれかの国の出身と思われるその男は、言葉が通じていた。俺たちには銃を向けず、そういう。
「お前は?」
警戒して、大柄な男がきく。
「元軍人だ。生存者がいないかしらべにきた。ここで何をしていた?」
「知るかよ。目が覚めたらこれだ」
聞き返され、色白の男がぶっきらぼうに答えた。
「な、なんで撃った?」
大柄の男がきいたが、元軍人の男はだまった。
「あの人たちはなんだ?」
かまわず、俺はちがう問いを投げかける。
「なにも知らないのか」
呆れると言うより、冷たく、元軍人が言った。
「安全なところに移動する。……そこで話す」
彼はそう言った。こちらに有無を言える権利はなく、ただ彼がきたのだと思われる道をついていった。
そうして、外の見えるトンネルのようなところへと出る。コンクリートの道がひらけており、あの建物が天井の上にあるようだった。
「あの、あの人たちは……ケガしてるみたいだったし、助けたほうが……」
「もう助からない」
彼の名はオルソンだと道中言っていた。女の言ったことを、オルソンはそんなことは当たり前だというように否定した。
この通路の下には他に人影がなく、車が数台置いてある。オルソンは歩を止め、語りだした。
「……むかし、あるウィルス感染症が爆発的にまん延し……。世界はほろんだ」
彼は半ば混乱している俺たちとは違い、淡々と言った。
どういうことだ、と大柄な男が言ったが、オルソンはまた答えない。もうその結論は言ったということなのだろう。
俺も訊きたいことは多くあったが、まずはその言葉の意味を考えた。世界がほろんだ、というのは、どういう状況なのだろうと。
それを確かめようとする前に、色白の男が声をあげて笑い始め、さえぎられてしまった。
ふざけた子供をたしなめるように、彼は頬を揺らして言った。
「なに言ってんだ?」
オルソンの表情はすこしも変わらず、時々俺たちではなく周囲を見ていた。まるでだれかが襲ってくるのに注意しているかのようである。
「さっきのやつらを見ただろう。外はあの感染者たちであふれている。もっとも、もはや人間ではない……。私は各地を転々としている。一緒にきたいものは来てくれ。そちらの車は使えるようだから、どこかへ逃げてもいい。……どこもかつての地上ではないがな」
オルソンは言った。
「ウィルスで? 世界が?」
色白の男は、額をおさえながら笑っていた。だがそれはどこかごまかすような笑いだった。
なぜ彼がそんな風をよそおっているように見えるのか、俺はなんとなくわかっていた。オルソンの言葉を受け入れている自分がいる。
少しずつ、昔のことを思い出せるようになっていた。おぼろげな記憶しかないが、とてもハッピーになれるような気分じゃない。
ここにいる色白の男以外の人間たちも、そんな困惑するような表情でいた。
色白の男はあきれるように首をふりながら、近くの車に手をかけた。オルソンが乗ってきたと思われる車高の高い黒のジムニーとは別のものである。すんなりと扉がひらいた。
「どこへいく」
オルソンがきく。
「帰るのさ」
彼はそう答えた。俺には、その言葉はなにかものすごくむなしいものに思えた。
「俺も行こう」
大柄な男も、その車に向かっていく。
「お前らは?」
オルソンの問いに、俺はほとんど迷わず答えた。
「双子の妹を探したい。手伝ってくれないか」
「いいだろう」
オルソンもまた嫌な顔一つせず言う。そして彼は女の方に目を向ける。
「あんたは?」
女のことを忘れていた。彼女はオルソンの車と色白の男達のほうのものを見比べながら、
「わ、私は……まず、ご飯とトイレがほしい……」
そう答えた。
「食料と水は最低限だが積んでいる」
「じゃあ、こっちで」
女はどこかおびえながら言う。無理もない、オルソンは銃器を持っている。
しかし彼から逃げるのが得策だとも思えない。今の現状に詳しいのは、オルソンだけだ。
俺とその女がオルソンの車に乗ることになった。別れの挨拶もなく、色白の男達は逆方向へと消えていった。
この元軍人のことを信頼しようと思ったわけではない。だがなにか俺の記憶のようなものが、そうしたほうがいいと告げてくれている気がした。
「だんだんとだけど、思い出してきた気がする……」
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