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ラジトバウム編
24話 暗示
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「また審官のカードにしてやられました……強すぎますよ、そのカード」
一区切りついたところで、ハイロが観念した、といった感じで眉を下げる。
たしかにこのカードの強さ、スキルの便利さは、ズ抜けている。たぶん精霊杯に出てるほかの結闘士でも、これほどのカードは持ってはいまい。
フォッシャはこのカードが手に入ったのはオドの導きだとか言っていた。それにしては俺はあまりレアなカードには恵まれていない。
カダデルをやっても、カードのパックを買っても、いわゆる高価値で人気のあるカードは俺の手元にはこない。
この間もオドの結晶をカダデルで試したけれど、さっぱりだった。
だが不思議と地味だが実用性やポテンシャルのあるカードが多く集まってくるのも事実だ。だからこそ、カードゲーマーとしての才能にあふれているハイロとでもある程度互角に戦うことが出来る。
俺たちはしばらくしてから練習を中断し、ラトリーが入れてくれたお茶で一息ついた。
「あ、そうだ。ラトリーちゃんはカードに慣れるところからはじめてみましょう」
ハイロが気を利かせて提案する。
「カードに……慣れる……ですか?」
「占ってあげます」
デッキを手に持ってハイロが言う。
意味がわからず、俺は疑問を口にする。
「占い?」
「はい。占いと言っても、私じゃ未来予測とかはできませんので……オドスキルを占うんです」
「……スキルってなんだ?」
「エイトそんなことも知らずにカードやってるワヌか?」
「む。カードのスキルの意味はわかるよ。カードが持ってるそれぞれの特殊な技とか能力のことだろ? 俺が聞きたいのは……」
「私たちにもスキルがあるのか、ということですね? ありますよ」
さも当然のように自信をもって言うハイロに、俺はおどろく。
俺たちにもスキルが? にわかには信じがたい。
「オドの恩恵を受けている人なら誰でもスキルはあります。ですが、それは潜在的な才能であることがほとんどで、訓練や成長によってスキルは開花するんです」
「じゃあ例えば料理をする人なら、料理のスキルが磨かれてくってこと?」
「はい。つまり、わかりやすくいうと、自分の実力にプラスしてオドが才能を補助してくれるんです」
「えーっと……」
すぐには理解できず、俺は頭の中で言葉を整理する。
「エイトには難しいことはわからないだろうからフォッシャが解説してやるワヌ。元々その生物が持ってる才能と実力に加えて、オドが才能を伸ばしてくれるんだワヌ。それをオドスキル、というワヌ」
「はいはい解説ありがとな」
しかし、オドが才能を伸ばしてくれるだって?
「スキルね……まるでゲームだな」
苦笑交じりに、掃き捨てるように俺はつぶやいた。
「人生はまるでカードゲームだと…!? さすがエイトさん、深いお言葉です」
「そこまでは言ってねえ」
勘違いして、ハイロが目を輝かせて尊敬のまなざしを向けながら言うので、俺はすぐに訂正した。
「ただそういうのが普通に生活になじんでるのが、俺にはすごい驚きなんだよ。俺の故郷には魔法のカードとかそんなのなかったし……」
「そういえばエイトって世間離れしてるワヌよねえ。どこの出身なんだっけ?」
「わ、私も気になります」
二人にそう言われ、俺は言葉につまった。
なにげなくさらっと言えばいいのに、なぜか言いたがっていない自分がいて、黙ってしまう。
「……言ってもわかんねーよ」
そのうち言えばいいさ。この二人に言って解決するようなことでもないしな。
俺はそう思って適当な言葉でお茶をにごした。
「……なにスネてるワヌか?」
「それより、占いはどうなった?」
俺の言葉にハイロははっとして、そのことを思い出したようだ。
「そうでした……。じゃあラトリーちゃん、さっそくやってみましょう」
「よろしくおねがいします」
「このデッキから、表を見ないように好きなカードを10枚まで引いてください」
ハイロは机の上にカードをならべていく。
ホンモノを見たことはないが、タロット占い、とかいうのに似ている。
ハイロは並べられたカードと、自分がひいた一枚のカードを見合わせ言った。
「この暗示は……『体力』の暗示です」
「た、『体力』……!?」
ラトリーが食い気味に聞き返す。
「いわゆる……スタミナや、持久力があるということでしょうか。疲れにくい体質なのかもしれませんね」
「……なにか治療に役立つものだったらよかったのに……」
残念そうに肩を落とすラトリーを見かねて、俺はなんとか励まそうとする。
「ま、まあでも、お医者さんってすごい大変な仕事だってきくから、体力があるのはいいことなんじゃないのか?」
俺のフォローにラトリーの反応はなく、ぷいっとそっぽを向いた。
「え!? 無視!?」
「体力があればそれだけ多くの患者さんを救えるんですから、充分すばらしいスキルだと思いますよ、ラトリーさん。なにごともからだが資本ですから」
「……はい……。あの、ありがとうございます、ハイロさん」
「いえいえ」
なぜかラトリーはハイロの言葉は素直に受け入れ、笑顔をみせた。
俺も今同じこと言ったはずなんだけどなぁ。
この子優しくはしてくれてるんだけど、俺のことなぜか怖がってるような気がするんだよな。
「この方法は『カードの暗示』と呼ばれています」
ハイロは机の上のカードを集めていく。
俺は机の上に肘をついて、
「いくらカードっていっても、あたるのか? それ……」
「ただの占いじゃないワヌよ! オドの力を使ってるんだから」
「だから信用できねーんだよ」
「またそうやってオドを軽視して……」
「なあ、ハイロはどんなスキルを持ってるんだ?」
「この占いスキルがそうです。未熟なので外れることもありますが……。そうですね、あともうひとつは……」
「もうひとつは?」
「は、恥ずかしいので言えません……」
「……あ、そう……」
本当に縮こまって恥ずかしそうだったので、深く追求はしないでおいた。
「では、エイトさんも」
そう言って、ハイロがカードを差し出してきた。
「じゃあたのむ」
さっきラトリーがやったように俺も何枚かのカードを引く。
同じ手順で、ハイロはまた机にカードを並べていった。
「……これは」
真剣なまなざしで、顎に手をあてなにかを考えているハイロ。すこし間をあけてから、口をひらいた。
ゆっくりと、わかりやすく解説してくれる。
「2つわかりました。ひとつは『愚者』の逆位置と精神の正位置。これは精神・体力的に追い込まれたときに、真の力を発揮するという意味です。カード風に言えば、『逆境を跳ね除ける力<ピンチクラッシャー>』」
「逆境に……強いチカラ……」
魔法のことを完全に信じているわけではないが、自分のために言葉を反復する。
逆境を跳ね除ける才能。と言われてもすぐにはピンとこないが、逆境に強いという解釈でいいのだろうか。
「なんだかちょっと変わったスキルワヌねえ」
「なに言ってるんだフォッシャ。なかなか良さげなスキルじゃないか」
「戦闘には役立ちそうワヌね」
「あくまで潜在能力なので、それは気をつけてくださいね」
「どうやったら開花するんだろう?」
「たぶん、たくさんの逆境を乗り越えなきゃいけない、とかじゃないワヌか。つまり……」
「そ、それだけ大変な目にあわなきゃいけないってことですね」
「……えぇ……」
潜在能力だから、開花するかはまだわからないんだよな。
逆境を跳ね除ける才能、か。本当にそんなのが俺の中にあったなら良かったんだけどな。
「あ、もうひとつのスキルは?」
ハイロは2つ俺のスキルがわかったと言っていた。もうひとつはなんなのだろう。
「……それが……みてください」
ハイロが指し示したカードには、ハテナマークの文字が浮かんでいる。
「私の力ではわからないスキルのようです。専門の方じゃないと……すみません、お役に立てなくて」
ハイロは申し訳なさそうに言って、ぺこと頭をさげた。
「なに言ってるんだよ! すごいありがたいぜ。ハイロお前、すごいよ!」
「……よ、よかったです……」
俺はお世辞のつもりはまったくなく、本心のままにハイロに感謝した。
遠慮がちにしているが、ハイロはカード友達というだけじゃなく、冒険士としても頼りがいがある素晴らしい仲間だ。
少し前まで途方にくれていた俺にとって、そういう存在がいてくれるのはありがたいし、嬉しいことだとしみじみ思う。
「あ、フォッシャちゃんもどうですか? 占いますよ」
「いやあ、フォッシャはいいワヌよ。それにハイロ、オドつかって疲れたワヌ?」
「は、はい。ちょっと……。でもあと一回くらいなら、なんとか」
そう言って微笑むハイロだが、たしかに息が重く疲れているようにも見える。
「また今度おねがいするワヌ」
そんなこんなで、その日の研究会は終わった。
オドスキルか。いいことを教わった。
それにしても、この世界のことにだんだん馴染んできてしまっている自分がいるのが怖い。
とはいえこの後もカードショップに寄って、帰ったらデッキの整理をするわけで、やってること自体は昔と特にあまり変わらないんだよなぁ。
いや、よく考えたら女の子とカード友達になれてるんだから全然ちがうか。
いかんいかんいかん、また俺はヨコシマな考えを。
こんな浮かれていたらだめだ。気を引き締めないと、何が起こるかわからない。
俺は、異世界っていう逆境にいるんだから。
一区切りついたところで、ハイロが観念した、といった感じで眉を下げる。
たしかにこのカードの強さ、スキルの便利さは、ズ抜けている。たぶん精霊杯に出てるほかの結闘士でも、これほどのカードは持ってはいまい。
フォッシャはこのカードが手に入ったのはオドの導きだとか言っていた。それにしては俺はあまりレアなカードには恵まれていない。
カダデルをやっても、カードのパックを買っても、いわゆる高価値で人気のあるカードは俺の手元にはこない。
この間もオドの結晶をカダデルで試したけれど、さっぱりだった。
だが不思議と地味だが実用性やポテンシャルのあるカードが多く集まってくるのも事実だ。だからこそ、カードゲーマーとしての才能にあふれているハイロとでもある程度互角に戦うことが出来る。
俺たちはしばらくしてから練習を中断し、ラトリーが入れてくれたお茶で一息ついた。
「あ、そうだ。ラトリーちゃんはカードに慣れるところからはじめてみましょう」
ハイロが気を利かせて提案する。
「カードに……慣れる……ですか?」
「占ってあげます」
デッキを手に持ってハイロが言う。
意味がわからず、俺は疑問を口にする。
「占い?」
「はい。占いと言っても、私じゃ未来予測とかはできませんので……オドスキルを占うんです」
「……スキルってなんだ?」
「エイトそんなことも知らずにカードやってるワヌか?」
「む。カードのスキルの意味はわかるよ。カードが持ってるそれぞれの特殊な技とか能力のことだろ? 俺が聞きたいのは……」
「私たちにもスキルがあるのか、ということですね? ありますよ」
さも当然のように自信をもって言うハイロに、俺はおどろく。
俺たちにもスキルが? にわかには信じがたい。
「オドの恩恵を受けている人なら誰でもスキルはあります。ですが、それは潜在的な才能であることがほとんどで、訓練や成長によってスキルは開花するんです」
「じゃあ例えば料理をする人なら、料理のスキルが磨かれてくってこと?」
「はい。つまり、わかりやすくいうと、自分の実力にプラスしてオドが才能を補助してくれるんです」
「えーっと……」
すぐには理解できず、俺は頭の中で言葉を整理する。
「エイトには難しいことはわからないだろうからフォッシャが解説してやるワヌ。元々その生物が持ってる才能と実力に加えて、オドが才能を伸ばしてくれるんだワヌ。それをオドスキル、というワヌ」
「はいはい解説ありがとな」
しかし、オドが才能を伸ばしてくれるだって?
「スキルね……まるでゲームだな」
苦笑交じりに、掃き捨てるように俺はつぶやいた。
「人生はまるでカードゲームだと…!? さすがエイトさん、深いお言葉です」
「そこまでは言ってねえ」
勘違いして、ハイロが目を輝かせて尊敬のまなざしを向けながら言うので、俺はすぐに訂正した。
「ただそういうのが普通に生活になじんでるのが、俺にはすごい驚きなんだよ。俺の故郷には魔法のカードとかそんなのなかったし……」
「そういえばエイトって世間離れしてるワヌよねえ。どこの出身なんだっけ?」
「わ、私も気になります」
二人にそう言われ、俺は言葉につまった。
なにげなくさらっと言えばいいのに、なぜか言いたがっていない自分がいて、黙ってしまう。
「……言ってもわかんねーよ」
そのうち言えばいいさ。この二人に言って解決するようなことでもないしな。
俺はそう思って適当な言葉でお茶をにごした。
「……なにスネてるワヌか?」
「それより、占いはどうなった?」
俺の言葉にハイロははっとして、そのことを思い出したようだ。
「そうでした……。じゃあラトリーちゃん、さっそくやってみましょう」
「よろしくおねがいします」
「このデッキから、表を見ないように好きなカードを10枚まで引いてください」
ハイロは机の上にカードをならべていく。
ホンモノを見たことはないが、タロット占い、とかいうのに似ている。
ハイロは並べられたカードと、自分がひいた一枚のカードを見合わせ言った。
「この暗示は……『体力』の暗示です」
「た、『体力』……!?」
ラトリーが食い気味に聞き返す。
「いわゆる……スタミナや、持久力があるということでしょうか。疲れにくい体質なのかもしれませんね」
「……なにか治療に役立つものだったらよかったのに……」
残念そうに肩を落とすラトリーを見かねて、俺はなんとか励まそうとする。
「ま、まあでも、お医者さんってすごい大変な仕事だってきくから、体力があるのはいいことなんじゃないのか?」
俺のフォローにラトリーの反応はなく、ぷいっとそっぽを向いた。
「え!? 無視!?」
「体力があればそれだけ多くの患者さんを救えるんですから、充分すばらしいスキルだと思いますよ、ラトリーさん。なにごともからだが資本ですから」
「……はい……。あの、ありがとうございます、ハイロさん」
「いえいえ」
なぜかラトリーはハイロの言葉は素直に受け入れ、笑顔をみせた。
俺も今同じこと言ったはずなんだけどなぁ。
この子優しくはしてくれてるんだけど、俺のことなぜか怖がってるような気がするんだよな。
「この方法は『カードの暗示』と呼ばれています」
ハイロは机の上のカードを集めていく。
俺は机の上に肘をついて、
「いくらカードっていっても、あたるのか? それ……」
「ただの占いじゃないワヌよ! オドの力を使ってるんだから」
「だから信用できねーんだよ」
「またそうやってオドを軽視して……」
「なあ、ハイロはどんなスキルを持ってるんだ?」
「この占いスキルがそうです。未熟なので外れることもありますが……。そうですね、あともうひとつは……」
「もうひとつは?」
「は、恥ずかしいので言えません……」
「……あ、そう……」
本当に縮こまって恥ずかしそうだったので、深く追求はしないでおいた。
「では、エイトさんも」
そう言って、ハイロがカードを差し出してきた。
「じゃあたのむ」
さっきラトリーがやったように俺も何枚かのカードを引く。
同じ手順で、ハイロはまた机にカードを並べていった。
「……これは」
真剣なまなざしで、顎に手をあてなにかを考えているハイロ。すこし間をあけてから、口をひらいた。
ゆっくりと、わかりやすく解説してくれる。
「2つわかりました。ひとつは『愚者』の逆位置と精神の正位置。これは精神・体力的に追い込まれたときに、真の力を発揮するという意味です。カード風に言えば、『逆境を跳ね除ける力<ピンチクラッシャー>』」
「逆境に……強いチカラ……」
魔法のことを完全に信じているわけではないが、自分のために言葉を反復する。
逆境を跳ね除ける才能。と言われてもすぐにはピンとこないが、逆境に強いという解釈でいいのだろうか。
「なんだかちょっと変わったスキルワヌねえ」
「なに言ってるんだフォッシャ。なかなか良さげなスキルじゃないか」
「戦闘には役立ちそうワヌね」
「あくまで潜在能力なので、それは気をつけてくださいね」
「どうやったら開花するんだろう?」
「たぶん、たくさんの逆境を乗り越えなきゃいけない、とかじゃないワヌか。つまり……」
「そ、それだけ大変な目にあわなきゃいけないってことですね」
「……えぇ……」
潜在能力だから、開花するかはまだわからないんだよな。
逆境を跳ね除ける才能、か。本当にそんなのが俺の中にあったなら良かったんだけどな。
「あ、もうひとつのスキルは?」
ハイロは2つ俺のスキルがわかったと言っていた。もうひとつはなんなのだろう。
「……それが……みてください」
ハイロが指し示したカードには、ハテナマークの文字が浮かんでいる。
「私の力ではわからないスキルのようです。専門の方じゃないと……すみません、お役に立てなくて」
ハイロは申し訳なさそうに言って、ぺこと頭をさげた。
「なに言ってるんだよ! すごいありがたいぜ。ハイロお前、すごいよ!」
「……よ、よかったです……」
俺はお世辞のつもりはまったくなく、本心のままにハイロに感謝した。
遠慮がちにしているが、ハイロはカード友達というだけじゃなく、冒険士としても頼りがいがある素晴らしい仲間だ。
少し前まで途方にくれていた俺にとって、そういう存在がいてくれるのはありがたいし、嬉しいことだとしみじみ思う。
「あ、フォッシャちゃんもどうですか? 占いますよ」
「いやあ、フォッシャはいいワヌよ。それにハイロ、オドつかって疲れたワヌ?」
「は、はい。ちょっと……。でもあと一回くらいなら、なんとか」
そう言って微笑むハイロだが、たしかに息が重く疲れているようにも見える。
「また今度おねがいするワヌ」
そんなこんなで、その日の研究会は終わった。
オドスキルか。いいことを教わった。
それにしても、この世界のことにだんだん馴染んできてしまっている自分がいるのが怖い。
とはいえこの後もカードショップに寄って、帰ったらデッキの整理をするわけで、やってること自体は昔と特にあまり変わらないんだよなぁ。
いや、よく考えたら女の子とカード友達になれてるんだから全然ちがうか。
いかんいかんいかん、また俺はヨコシマな考えを。
こんな浮かれていたらだめだ。気を引き締めないと、何が起こるかわからない。
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