こわれたこころ

蜜柑マル

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「ローリィ…ローラ、愛してる…」

彼女の中に挿入りながら、彼女のカラダを揺さぶりながら、何度も何度も自身の想いを伝えるものの、ローラは人形のようにただそこにいた。

夜は先に寝室にいて、カーティスが欲を吐き出すと静かに出ていく。まだ一度も隣で朝を迎えたことがない。

何日か行為を繰り返すうち、彼女の秘部は潤むようになってきた。しかし彼女は未だに自分を「殿下」としか呼ばず、事の最中は口を開くことも目を合わせることもない。

しかし、自分にカラダを開いてくれるローラに、カーティスは「母である王妃が早く子供を作れと急かしたのだ、だからローラは子を成すまでは心が休まらないのだろう」と勝手に結論づけ、子供が生まれさえすれば昔の彼女に戻ると気楽に考えていた。

母は、まだ結婚する前から「早くローラに似たかわいい孫がほしいわ」とよく言っていた。まったく、変にプレッシャーをかけるのはやめて欲しい。そのおかげでローラは愛されることに喜びを感じられないのだろう。まあ、いい。子供さえできればいいのだ。

そう考えたカーティスは、人形のようなローラにより一層熱心に種付けをするようになった。

ローラの不安を、僕が解消してあげるからね。
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