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買い物をして家に帰ると、碧はまだ風呂だった。買ってきた服や下着のタグをとり、たたみなおす。
クリスマスイブだなんて言っても俺には関係がないので、それらしき準備は何もなかった。碧が好きかどうかもわからない。ただ、一応、小さいケーキを買ってきてみた。
食事もできるように、惣菜を何種類か。酒はイヤだろうから、水とオレンジジュースを買ってきた。コーヒーは家で淹れられる。
「高橋先生」
呼ばれて振り向くと、バスタオルを巻いた碧が立っていた。
「碧、傷、どうかな、しみた?」
「大丈夫です。あの、」
「なに?」
「家に、電話してもいいですか」
「もちろんだよ。俺、はずすから。どうぞ。あと、これ着て、買ってきたから」
「ありがとうございます」
俺は洗面所に行き、手を洗った。顔も洗う。碧の手当てが終わったら風呂に入ろう。
戻ると碧は、バスタオル姿のままだった。
「電話できた?」
「はい。…高橋先生」
「なに?」
碧は、いきなりバスタオルを外した。碧の裸が露になる。
「ちょ、何してんの!」
慌てて目を逸らすと、抱きついてきた。
「碧!やめて、何してんの?」
「高橋先生、私を抱いてください」
「…は?」
「私を、」
「いや、わかったけど、なんで?」
「ここで、」
碧は俺をまっすぐに見た。
「あったこと。自分の中でケリをつけたいんです」
「碧、」
「ダメですか。色気がなくて」
「ちょっと、やめて。俺は言ったよね、この前、碧の裸、全部見たいって。碧がいいんだよって。抱きたいに決まってんじゃん。あのさ、碧、」
「はい」
「ほんとにいいなら、…悪いけど、一筆書いて」
「…書く?」
「せっかく碧を抱けるのに、あとから乱暴されたって言われたくない」
「わかりました、」
「あのさ、碧、俺も書くから。イヤだって言われたらやめる。やめないときは訴えていい」
「…わかりました」
碧と俺と一枚の紙に一緒に書いて、俺は風呂に入ることにした。碧には俺のパジャマを着せて、「なんか食べてて」と伝える。
風呂で、とりあえず一度抜く。碧を抱くのに、すぐに出したくない。あれ、ゴムあったかな…。
バスタオルを腰に巻いて出ると、碧はジュースを飲んでいるところだった。
「碧、ごめん、ゴムがないかも。俺、最近使ってなくて、」
「いいです。そのままで」
「…え?」
「ゴムはいらないです。…困りますか?」
「いや、万が一、赤ちゃんできたなんてイヤでしょ。困る、」
「高橋先生がですか」
「碧、」
俺は碧の手を引き、ベッドに押し倒した。上から碧を見下ろす。
「あのさ、この前言ったよね。俺は碧と結婚したいんだよ。奏太の他にも碧に子ども産んで欲しいんだよ。だけど碧は俺と結婚したくないんでしょ。それなのに赤ちゃんできたら困るじゃん」
「高橋先生が責任をとってくれればいいです」
「どうやって!俺とは結婚したくないんでしょ!」
「結婚します」
「…なんで?あんなにイヤだって言ってたじゃん。俺のこと、信じないって」
碧はそれには答えず俺を見上げると、「パジャマ、脱いでもいいですか」と言った。
「え、」
「高橋先生が脱がせますか?」
「いや、明るいままでいいの?」
「明るいままがいいです」
「じゃ、脱いで…碧、」
「はい?」
「あのさ、その、」
「どうしましたか」
「…何回、まで、していいの」
「何回?」
「いや、あの。たぶん、俺、すぐ出ちゃうと思うんだよ。情けないけど、最近セックスしてないし、自信ないから、何回だったら出していいかな、って」
「何回でもいいです」
「…え」
「乱暴にはしないでください」
「わかってる、」
俺はハッと気がついた。
「碧、」
「なんですか」
「俺、グズグズ言い訳して、ちゃんと謝ってなかった」
「え…?」
俺は碧を抱き起こし、自分はベッドから降りて、碧に土下座した。
「…先生」
「ごめん、こんな格好で。でも、先に謝りたい。あの時、碧が、やだって言ったのに無理矢理してごめん、痛い思いさせてごめん。本当に、謝ってもダメなことしたってわかった。自分勝手なことばかりして、ごめん。赦さなくていいけど、謝らせて。ごめん、碧。申し訳なかった」
「…高橋先生。私、さっき家に電話したとき、今夜、用事ができたから友達の家に泊まるって電話したんです」
「え」
「こちらに泊めてもらえますか」
「明日の朝までいてくれるの?」
「いてもいいですか」
「で、でも、連れて来ちゃったの俺だけど、今日クリスマスイブなのに、」
「はい?」
「奏太、いいの。なんにも、」
「クリスマスのお祝いは、明日なんです。我が家はイブはなにもしないので。ケーキも明日予約してますから」
「あの、」
「はい」
「奏太は、大丈夫なのかな、碧いなくて、寝れるの」
「え?」
「いや、俺さ、小児科医だけどたまたま父親が開業してたから小児科医ってだけで、話も通じないし、泣きわめくし、子ども、めんどくさいってしか思ってなかったの。だけど、奏太を見て俺の子どもだって、あの日思って、…検査なんてしなくてもわかったよ。目元そっくりだし、俺に。それで、子どもってどんなふうに育つのか、いろんな本読んだ。妊娠とか、知識としてはもちろんあるけど、その時に女性はどんな気持ちなのかとか、出産も、本当に一人一人違う、死んじゃうことだってある、って、知識しかなかったことが、自分の中で現実として捉えられるようになって。奏太のおかげで。
5歳だと、添い寝するんでしょ、まだ。碧いなくて、泣かないのかな、」
「奏太は、私とは寝てないんです」
「…え?」
「奏太は私の兄たちが大好きで、必ずどちらかと一緒に寝るんです」
…それはそれで俺にとっては複雑なんだけど。
「そうなんだ」
「私、元々明日と明後日休みを入れてたので、明日はお昼ごろ帰れば大丈夫です。…高橋先生、」
「なに、」
「私、あの時高橋先生に言われて、でも、自分でしてないです。今も、」
「ごめん。本当に、あんなひどいこと言って。いい気になって、バカで。碧、ごめん。どうやっても戻せないし、どうやってあの時のこと償えばいいのかわかんない。バカでごめん、」
気付いたら手が震えてた。俺、本当にとんでもないことしたんだ。あの時、碧が黙ってたから今こうやっていられるけど、もし訴えられてたら?そしたら、俺、今何してた?前科ついて、成人後だから名前も顔も出るし、学校も退学だよな、たぶん。父さんだって、見限るだろう、俺のこと。認知するとか、慰謝料とか、偉そうに何を言ってたんだ?
考えだしたら、恐怖でカラダがガタガタ震え出した。若い時の過ち、なんて言えないことを俺はしたんだ。碧に奏太を無理矢理産ませて、碧の人生変えちゃった。そんなことした人間と、結婚したいなんて思うわけないのに。何を根拠にあんなふうに思ってたんだ、俺。
「…大丈夫ですか?」
気付いたら、碧が頬に手を当てていた。
「高橋先生、どうしたんですか」
俺は碧に抱きついて声をあげて泣いた。泣くなんて卑怯だけど、どうせ卑怯な男だ。碧になんて思われようがもういい。もう遅い。
碧は、俺の背中に手を回すと、優しくさすってくれた。
クリスマスイブだなんて言っても俺には関係がないので、それらしき準備は何もなかった。碧が好きかどうかもわからない。ただ、一応、小さいケーキを買ってきてみた。
食事もできるように、惣菜を何種類か。酒はイヤだろうから、水とオレンジジュースを買ってきた。コーヒーは家で淹れられる。
「高橋先生」
呼ばれて振り向くと、バスタオルを巻いた碧が立っていた。
「碧、傷、どうかな、しみた?」
「大丈夫です。あの、」
「なに?」
「家に、電話してもいいですか」
「もちろんだよ。俺、はずすから。どうぞ。あと、これ着て、買ってきたから」
「ありがとうございます」
俺は洗面所に行き、手を洗った。顔も洗う。碧の手当てが終わったら風呂に入ろう。
戻ると碧は、バスタオル姿のままだった。
「電話できた?」
「はい。…高橋先生」
「なに?」
碧は、いきなりバスタオルを外した。碧の裸が露になる。
「ちょ、何してんの!」
慌てて目を逸らすと、抱きついてきた。
「碧!やめて、何してんの?」
「高橋先生、私を抱いてください」
「…は?」
「私を、」
「いや、わかったけど、なんで?」
「ここで、」
碧は俺をまっすぐに見た。
「あったこと。自分の中でケリをつけたいんです」
「碧、」
「ダメですか。色気がなくて」
「ちょっと、やめて。俺は言ったよね、この前、碧の裸、全部見たいって。碧がいいんだよって。抱きたいに決まってんじゃん。あのさ、碧、」
「はい」
「ほんとにいいなら、…悪いけど、一筆書いて」
「…書く?」
「せっかく碧を抱けるのに、あとから乱暴されたって言われたくない」
「わかりました、」
「あのさ、碧、俺も書くから。イヤだって言われたらやめる。やめないときは訴えていい」
「…わかりました」
碧と俺と一枚の紙に一緒に書いて、俺は風呂に入ることにした。碧には俺のパジャマを着せて、「なんか食べてて」と伝える。
風呂で、とりあえず一度抜く。碧を抱くのに、すぐに出したくない。あれ、ゴムあったかな…。
バスタオルを腰に巻いて出ると、碧はジュースを飲んでいるところだった。
「碧、ごめん、ゴムがないかも。俺、最近使ってなくて、」
「いいです。そのままで」
「…え?」
「ゴムはいらないです。…困りますか?」
「いや、万が一、赤ちゃんできたなんてイヤでしょ。困る、」
「高橋先生がですか」
「碧、」
俺は碧の手を引き、ベッドに押し倒した。上から碧を見下ろす。
「あのさ、この前言ったよね。俺は碧と結婚したいんだよ。奏太の他にも碧に子ども産んで欲しいんだよ。だけど碧は俺と結婚したくないんでしょ。それなのに赤ちゃんできたら困るじゃん」
「高橋先生が責任をとってくれればいいです」
「どうやって!俺とは結婚したくないんでしょ!」
「結婚します」
「…なんで?あんなにイヤだって言ってたじゃん。俺のこと、信じないって」
碧はそれには答えず俺を見上げると、「パジャマ、脱いでもいいですか」と言った。
「え、」
「高橋先生が脱がせますか?」
「いや、明るいままでいいの?」
「明るいままがいいです」
「じゃ、脱いで…碧、」
「はい?」
「あのさ、その、」
「どうしましたか」
「…何回、まで、していいの」
「何回?」
「いや、あの。たぶん、俺、すぐ出ちゃうと思うんだよ。情けないけど、最近セックスしてないし、自信ないから、何回だったら出していいかな、って」
「何回でもいいです」
「…え」
「乱暴にはしないでください」
「わかってる、」
俺はハッと気がついた。
「碧、」
「なんですか」
「俺、グズグズ言い訳して、ちゃんと謝ってなかった」
「え…?」
俺は碧を抱き起こし、自分はベッドから降りて、碧に土下座した。
「…先生」
「ごめん、こんな格好で。でも、先に謝りたい。あの時、碧が、やだって言ったのに無理矢理してごめん、痛い思いさせてごめん。本当に、謝ってもダメなことしたってわかった。自分勝手なことばかりして、ごめん。赦さなくていいけど、謝らせて。ごめん、碧。申し訳なかった」
「…高橋先生。私、さっき家に電話したとき、今夜、用事ができたから友達の家に泊まるって電話したんです」
「え」
「こちらに泊めてもらえますか」
「明日の朝までいてくれるの?」
「いてもいいですか」
「で、でも、連れて来ちゃったの俺だけど、今日クリスマスイブなのに、」
「はい?」
「奏太、いいの。なんにも、」
「クリスマスのお祝いは、明日なんです。我が家はイブはなにもしないので。ケーキも明日予約してますから」
「あの、」
「はい」
「奏太は、大丈夫なのかな、碧いなくて、寝れるの」
「え?」
「いや、俺さ、小児科医だけどたまたま父親が開業してたから小児科医ってだけで、話も通じないし、泣きわめくし、子ども、めんどくさいってしか思ってなかったの。だけど、奏太を見て俺の子どもだって、あの日思って、…検査なんてしなくてもわかったよ。目元そっくりだし、俺に。それで、子どもってどんなふうに育つのか、いろんな本読んだ。妊娠とか、知識としてはもちろんあるけど、その時に女性はどんな気持ちなのかとか、出産も、本当に一人一人違う、死んじゃうことだってある、って、知識しかなかったことが、自分の中で現実として捉えられるようになって。奏太のおかげで。
5歳だと、添い寝するんでしょ、まだ。碧いなくて、泣かないのかな、」
「奏太は、私とは寝てないんです」
「…え?」
「奏太は私の兄たちが大好きで、必ずどちらかと一緒に寝るんです」
…それはそれで俺にとっては複雑なんだけど。
「そうなんだ」
「私、元々明日と明後日休みを入れてたので、明日はお昼ごろ帰れば大丈夫です。…高橋先生、」
「なに、」
「私、あの時高橋先生に言われて、でも、自分でしてないです。今も、」
「ごめん。本当に、あんなひどいこと言って。いい気になって、バカで。碧、ごめん。どうやっても戻せないし、どうやってあの時のこと償えばいいのかわかんない。バカでごめん、」
気付いたら手が震えてた。俺、本当にとんでもないことしたんだ。あの時、碧が黙ってたから今こうやっていられるけど、もし訴えられてたら?そしたら、俺、今何してた?前科ついて、成人後だから名前も顔も出るし、学校も退学だよな、たぶん。父さんだって、見限るだろう、俺のこと。認知するとか、慰謝料とか、偉そうに何を言ってたんだ?
考えだしたら、恐怖でカラダがガタガタ震え出した。若い時の過ち、なんて言えないことを俺はしたんだ。碧に奏太を無理矢理産ませて、碧の人生変えちゃった。そんなことした人間と、結婚したいなんて思うわけないのに。何を根拠にあんなふうに思ってたんだ、俺。
「…大丈夫ですか?」
気付いたら、碧が頬に手を当てていた。
「高橋先生、どうしたんですか」
俺は碧に抱きついて声をあげて泣いた。泣くなんて卑怯だけど、どうせ卑怯な男だ。碧になんて思われようがもういい。もう遅い。
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