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第六章
高等学校へ
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「ルヴィちゃん、明日から高等学校ね!入学試験、2位だったって!素晴らしいわ!」
「アンジェ様のおかげです、ありがとうございます」
「サフィちゃんも3位でしょ?頑張ったわねぇ」
「ありがとうございます、ほっといたしました」
サフィと私は4年かけて大親友になった。サフィは、アンジェ様の言葉に「雷に打たれたような衝撃」を受け、今までの自分が一度消え去ったのだという。それからは、アンジェ様の教えに忠実に従い、自分でもさらに教養を深め、アンジェ様いわく「素晴らしい淑女」に成長した。
ケビンさんが4年前私に言ったように、魔術師養成学校と騎士養成学校が統合され、普通科、魔術科、騎士科の3学科が入る高等学校が開校された。それに合わせ、騎士養成初等部、魔術師養成初等部も同じ敷地内に作られた。各初等部は13歳になる年から入学でき、カイルセン様が魔術師養成初等部に入学された。
アンジェ様が陛下の補佐のために王族に復帰されたため、カイルセン様もそのままカーディナル魔法国の王族になった。
カイルセン様は、エイベル家の第五子であるナディール・エイベル様に魔力の制御や魔法の展開などを学ばれており、「学校行かなくてもいいと思う」とアンジェ様が仰るくらい魔法を極めているようだ。
ナディール様に私はお会いしたことがないが、黒髪、赤い瞳の色持ちの男性でやはり魔力が高く、陛下の10歳年下で今年26歳になられるそうだ。
「ナディールは、とにかく魔法が大好きでね。魔法を熱心に研究してるのよ。サヴィオンとかジークみたいに、他国の魔法も使えるのよ」
そのナディール様が言うには、カイルセン様の特性は「光」ではないという。
「だって、私がカイルを産んだとき、確かに回復したのよ?光も降り注いだし」
と言ったが、「違う」と否定されたらしい。
「確かに、最近カイルの特性の色見えるようになってきたけど、当てはまる特性がないのよね…わからない。クズのせいかしら」
と何故か関係ないところに原因を求めていた。
クズ、と呼ばれたモンタリアーノ国の国王陛下は、サヴィオン様のかけた従属魔法でいつ自分の顔が燃えるのかと恐怖に怯え、精神的におかしくなってしまったらしい。今は、弟殿下が即位し、モンタリアーノ国は新しい時代を迎えていた。
「カーディナル魔法国が、この数年で一気に変化したでしょ?今までなかったものを取り入れて。モンタリアーノ国もそのようになりたいと国王陛下から直々に依頼がきてね、今回学校が新しくなるのに合わせて留学生を受け入れることにしたの。国王がクズじゃなくなったし、いつまでも意固地になってても仕方ないからね。
ルヴィちゃんたちが第一期生だから、いろんなことに挑戦してみてね!」
「ところで1位はどなただったんでしょうね、入学式で代表で挨拶されるからわかるでしょうけど。楽しみね、ヴィー」
サフィの言葉を聞いて、アンジェ様がピクッとする。
「アンジェ様?」
「…ルヴィちゃん、ごめんなさい」
「どうされたのですか?」
アンジェ様は私の手をギュッと握ると、「学生の間は我慢させるから!絶対、卒業だけはさせるから!」と言う。
なんのことかわからず困惑する私に、「私が間違ってたわ。ごめんなさい、本当に」と小さい声で呟いた。
サフィは、「明日、サヴィオン様は入学式にいらっしゃるのでしょうか」と頬を染めてアンジェ様に聞いている。あの日、サヴィオン様を好きになったことは本当だったらしく、「サヴィオン様のお気持ちがいただけるように頑張る」と努力していた。アンジェ様は「あいつ、だいぶ年上なのに…」と悲しんでいたが。
「明日、サヴィオンも出席するわよ。カティの代理で」
陛下は、私が魔術師養成学校に入学する前にお子さまをお産みになった。黒い髪に、リッツさんと同じ青い瞳の女の子。リッツさんは出産直後で疲労困憊の陛下に号泣して抱きつき離れず、アンジェ様に部屋から叩き出されたらしい。
今はお二人目を妊娠中だ。
「あの、アンジェ様…」
先ほどのことについて何度か質問したが、ついぞ教えていただけなかった。
次の日、校門でサフィと待ち合わせた私は、次々と入っていく学生をぼんやりと眺めていた。普通科、魔術科、騎士科、それぞれに制服が異なるため、色とりどりで面白い。
ハルト様は、いらっしゃるのだろうか。
ハルト様は騎士養成学校を1年で卒業し、その後3年間は魔術団の第一部隊に所属されたとおばあ様に聞いた。
サウスサイドにあるセグレタリー国から、魔物を倒す要請を受けた討伐部隊にも選ばれたらしい。
「ジークハルト様は本当に素晴らしいわ」
厳しいおばあ様がベタ褒めだった。『炎の貴公子』と呼ばれ女性の団員から絶大な人気を誇るらしい。
団員として欠かせない存在なため、高等学校に入学されるかどうかはわからない、ということだった。
ハルト様はすごい。私が努力した、さらに上を行く。誇らしくもあり、刺激もいただいた。ただただ、嬉しかった。
「炎の貴公子、か」
ハルト様が今どんな風に成長されたのか私にはわからない。とても素敵になっているんだろうな、と思う一方で、胸がきゅうっと痛む。素敵になればなるほど、ハルト様は私から遠ざかる。もう他の女性がいるかもしれない。私はそっと自分の左手を見た。
「ヴィー、お待たせ!」
「サフィ、おはよう。制服、新鮮ね」
「ふふ、本当ね!今日からまた3年間、よろしくね」
式場に入ると、科別に分かれて座るようになっていた。サフィも私も普通科で、真ん中の集団がそのようだ。隣同士で座ると、サフィが、「ヴィー、サヴィオン様が、」と小声で囁いた。視線の先を辿ると、白い軍服に身を包んだサヴィオン様が椅子に座っている。サヴィオン様はご自分が発案された海軍の初代総統に就任され、訓練にも自ら参加し部下をこれ以上ないくらいにしごいているのだという。「楽しそうだわ」とアンジェ様が羨ましそうに仰っていた。
「今日も素敵…」
うっとり呟くサフィは、頬が薔薇色だ。可愛らしい。
私は周りをそれとなく見てみたが、ハルト様を見つけることはできなかった。やはり、魔術団のお仕事を選ばれたのかもしれない。4年間この日を待ち焦がれていたため、落ち込みも大きかった。仕方のないことだが。
式が進み、新入生代表挨拶になる。
「どんな方かしらね、一位の方は」
サフィがこっそり囁く。私も壇上を見つめて、コクリと頷いた。
壇上に上がってきたのは、…ハルト様だった。
ギュッと胸を掴まれた感じで、うまく息ができなかった。あちこちから、主に女生徒の声が上がる。
「炎の貴公子…!」
「ジークハルト様だわ!」
「素敵!魔力も段違いね」
4年ぶりに見るハルト様は、格段にカッコ良くなっていた。短く揃えたサラサラの黒髪、煌めく赤い瞳。身長は、180cmは優に越えているだろう。甘さのない、精悍な横顔。
その耳元に、緑色のピアスを見つけて私の目は潤み始めた。勘違いかもしれない。期待しちゃダメ。何度か深呼吸をして、涙がこぼれないよう慌てて瞬きを繰り返した。
マイクの前に立ったハルト様は、ニコリともせず淡々と挨拶を述べていく。声も低くなられ、同じ年とは思えないくらいに素敵になられた。
「ヴィー、あれ、サヴィオン様の息子じゃない?」
今更ながらに気付くサフィがおかしくて、そっと頷きまたハルト様に視線を戻すと、ちょうど挨拶が終わるところだった。突然、
「父上」
ハルト様がサヴィオン様に視線を移す。
「約束は果たしました。いいですね」
周りがザワザワし始める中、サヴィオン様がこちらを向いた。私と目が合うといつものようにニカッと笑い、またハルト様を見て「好きにやれ。褒美だ」と言った。
その瞬間、ハルト様が…無表情で立っていたハルト様が、美しい薔薇の花が咲き開くように艶やかに、笑った。
キャーッ、と声があがる。
思わず目が釘付けになった私のカラダが、ふわり、と浮いた。
「ルヴィ」
ハルト様は私を横抱きにすると再び壇上に移動し、「彼女は、俺の婚約者、ルヴィア・サムソンだ。男でも女でも、彼女に何かした場合はこのジークハルト・エイベルの名において相応の罰を与える、もしくは燃やす。では、失礼する」
ハルト様は私を横抱きにしたまま飛んだ。消える瞬間までものすごい歓声が上がっていた。
「アンジェ様のおかげです、ありがとうございます」
「サフィちゃんも3位でしょ?頑張ったわねぇ」
「ありがとうございます、ほっといたしました」
サフィと私は4年かけて大親友になった。サフィは、アンジェ様の言葉に「雷に打たれたような衝撃」を受け、今までの自分が一度消え去ったのだという。それからは、アンジェ様の教えに忠実に従い、自分でもさらに教養を深め、アンジェ様いわく「素晴らしい淑女」に成長した。
ケビンさんが4年前私に言ったように、魔術師養成学校と騎士養成学校が統合され、普通科、魔術科、騎士科の3学科が入る高等学校が開校された。それに合わせ、騎士養成初等部、魔術師養成初等部も同じ敷地内に作られた。各初等部は13歳になる年から入学でき、カイルセン様が魔術師養成初等部に入学された。
アンジェ様が陛下の補佐のために王族に復帰されたため、カイルセン様もそのままカーディナル魔法国の王族になった。
カイルセン様は、エイベル家の第五子であるナディール・エイベル様に魔力の制御や魔法の展開などを学ばれており、「学校行かなくてもいいと思う」とアンジェ様が仰るくらい魔法を極めているようだ。
ナディール様に私はお会いしたことがないが、黒髪、赤い瞳の色持ちの男性でやはり魔力が高く、陛下の10歳年下で今年26歳になられるそうだ。
「ナディールは、とにかく魔法が大好きでね。魔法を熱心に研究してるのよ。サヴィオンとかジークみたいに、他国の魔法も使えるのよ」
そのナディール様が言うには、カイルセン様の特性は「光」ではないという。
「だって、私がカイルを産んだとき、確かに回復したのよ?光も降り注いだし」
と言ったが、「違う」と否定されたらしい。
「確かに、最近カイルの特性の色見えるようになってきたけど、当てはまる特性がないのよね…わからない。クズのせいかしら」
と何故か関係ないところに原因を求めていた。
クズ、と呼ばれたモンタリアーノ国の国王陛下は、サヴィオン様のかけた従属魔法でいつ自分の顔が燃えるのかと恐怖に怯え、精神的におかしくなってしまったらしい。今は、弟殿下が即位し、モンタリアーノ国は新しい時代を迎えていた。
「カーディナル魔法国が、この数年で一気に変化したでしょ?今までなかったものを取り入れて。モンタリアーノ国もそのようになりたいと国王陛下から直々に依頼がきてね、今回学校が新しくなるのに合わせて留学生を受け入れることにしたの。国王がクズじゃなくなったし、いつまでも意固地になってても仕方ないからね。
ルヴィちゃんたちが第一期生だから、いろんなことに挑戦してみてね!」
「ところで1位はどなただったんでしょうね、入学式で代表で挨拶されるからわかるでしょうけど。楽しみね、ヴィー」
サフィの言葉を聞いて、アンジェ様がピクッとする。
「アンジェ様?」
「…ルヴィちゃん、ごめんなさい」
「どうされたのですか?」
アンジェ様は私の手をギュッと握ると、「学生の間は我慢させるから!絶対、卒業だけはさせるから!」と言う。
なんのことかわからず困惑する私に、「私が間違ってたわ。ごめんなさい、本当に」と小さい声で呟いた。
サフィは、「明日、サヴィオン様は入学式にいらっしゃるのでしょうか」と頬を染めてアンジェ様に聞いている。あの日、サヴィオン様を好きになったことは本当だったらしく、「サヴィオン様のお気持ちがいただけるように頑張る」と努力していた。アンジェ様は「あいつ、だいぶ年上なのに…」と悲しんでいたが。
「明日、サヴィオンも出席するわよ。カティの代理で」
陛下は、私が魔術師養成学校に入学する前にお子さまをお産みになった。黒い髪に、リッツさんと同じ青い瞳の女の子。リッツさんは出産直後で疲労困憊の陛下に号泣して抱きつき離れず、アンジェ様に部屋から叩き出されたらしい。
今はお二人目を妊娠中だ。
「あの、アンジェ様…」
先ほどのことについて何度か質問したが、ついぞ教えていただけなかった。
次の日、校門でサフィと待ち合わせた私は、次々と入っていく学生をぼんやりと眺めていた。普通科、魔術科、騎士科、それぞれに制服が異なるため、色とりどりで面白い。
ハルト様は、いらっしゃるのだろうか。
ハルト様は騎士養成学校を1年で卒業し、その後3年間は魔術団の第一部隊に所属されたとおばあ様に聞いた。
サウスサイドにあるセグレタリー国から、魔物を倒す要請を受けた討伐部隊にも選ばれたらしい。
「ジークハルト様は本当に素晴らしいわ」
厳しいおばあ様がベタ褒めだった。『炎の貴公子』と呼ばれ女性の団員から絶大な人気を誇るらしい。
団員として欠かせない存在なため、高等学校に入学されるかどうかはわからない、ということだった。
ハルト様はすごい。私が努力した、さらに上を行く。誇らしくもあり、刺激もいただいた。ただただ、嬉しかった。
「炎の貴公子、か」
ハルト様が今どんな風に成長されたのか私にはわからない。とても素敵になっているんだろうな、と思う一方で、胸がきゅうっと痛む。素敵になればなるほど、ハルト様は私から遠ざかる。もう他の女性がいるかもしれない。私はそっと自分の左手を見た。
「ヴィー、お待たせ!」
「サフィ、おはよう。制服、新鮮ね」
「ふふ、本当ね!今日からまた3年間、よろしくね」
式場に入ると、科別に分かれて座るようになっていた。サフィも私も普通科で、真ん中の集団がそのようだ。隣同士で座ると、サフィが、「ヴィー、サヴィオン様が、」と小声で囁いた。視線の先を辿ると、白い軍服に身を包んだサヴィオン様が椅子に座っている。サヴィオン様はご自分が発案された海軍の初代総統に就任され、訓練にも自ら参加し部下をこれ以上ないくらいにしごいているのだという。「楽しそうだわ」とアンジェ様が羨ましそうに仰っていた。
「今日も素敵…」
うっとり呟くサフィは、頬が薔薇色だ。可愛らしい。
私は周りをそれとなく見てみたが、ハルト様を見つけることはできなかった。やはり、魔術団のお仕事を選ばれたのかもしれない。4年間この日を待ち焦がれていたため、落ち込みも大きかった。仕方のないことだが。
式が進み、新入生代表挨拶になる。
「どんな方かしらね、一位の方は」
サフィがこっそり囁く。私も壇上を見つめて、コクリと頷いた。
壇上に上がってきたのは、…ハルト様だった。
ギュッと胸を掴まれた感じで、うまく息ができなかった。あちこちから、主に女生徒の声が上がる。
「炎の貴公子…!」
「ジークハルト様だわ!」
「素敵!魔力も段違いね」
4年ぶりに見るハルト様は、格段にカッコ良くなっていた。短く揃えたサラサラの黒髪、煌めく赤い瞳。身長は、180cmは優に越えているだろう。甘さのない、精悍な横顔。
その耳元に、緑色のピアスを見つけて私の目は潤み始めた。勘違いかもしれない。期待しちゃダメ。何度か深呼吸をして、涙がこぼれないよう慌てて瞬きを繰り返した。
マイクの前に立ったハルト様は、ニコリともせず淡々と挨拶を述べていく。声も低くなられ、同じ年とは思えないくらいに素敵になられた。
「ヴィー、あれ、サヴィオン様の息子じゃない?」
今更ながらに気付くサフィがおかしくて、そっと頷きまたハルト様に視線を戻すと、ちょうど挨拶が終わるところだった。突然、
「父上」
ハルト様がサヴィオン様に視線を移す。
「約束は果たしました。いいですね」
周りがザワザワし始める中、サヴィオン様がこちらを向いた。私と目が合うといつものようにニカッと笑い、またハルト様を見て「好きにやれ。褒美だ」と言った。
その瞬間、ハルト様が…無表情で立っていたハルト様が、美しい薔薇の花が咲き開くように艶やかに、笑った。
キャーッ、と声があがる。
思わず目が釘付けになった私のカラダが、ふわり、と浮いた。
「ルヴィ」
ハルト様は私を横抱きにすると再び壇上に移動し、「彼女は、俺の婚約者、ルヴィア・サムソンだ。男でも女でも、彼女に何かした場合はこのジークハルト・エイベルの名において相応の罰を与える、もしくは燃やす。では、失礼する」
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