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第五章
モンタリアーノ国宰相からの申し出(エカテリーナ視点)
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だいぶ時間をとられてしまった…。
ジークとルヴィア嬢の顔合わせを始めたのが午前10時。あの変質者のせいでだいぶかかったが、それでも昼前には終わるはず、だったのに。
兄上のまさかの行動に私までモンタリアーノ国に行くことになり、兄上たちがカーディナルに戻っていったのが午後2時ごろ。帰ろうとしたところを引き留められ…今は4時か。
まったく予想もしなかったことが起きた。これを引き起こしたのは兄上のあの行動だろう。ジークを死んだようにみせかけモンタリアーノ国に連れて行ったからこそ。
激昂した姉様とカイルセンが完膚なきまで叩きのめしたクズに、兄上がとどめをさした。…クズへのとどめというよりは、モンタリアーノ国へのとどめだろう。
さて…どうしたものか…。
執務室に帰ると、兄上、姉様、カイルセン、ケイトリンが揃ってお茶を飲んでいた。軽食でサンドイッチも出ている。匂いの刺激で空腹の胃がギュッとしまった。
「あら、カティ!お帰りなさい、遅かったわね?」
お疲れ様、というと姉様は私の分の紅茶を入れ、サンドイッチも取り分けてくれた。ローストビーフとレタス、チーズが挟んであるようだ。思わず口元がほころぶ。
「いただきます」
口にしながら姉様を見ると、あれだけ泣き叫んでいたのが嘘のように穏やかな顔をしていた。カイルセンも同様だ。
「おい、カティ、なんでこんなにかかったんだ?いくらなんでも心配したぞ」
といいながら自分もサンドイッチを口に放り込む兄上。
「心配したわりには、迎えにきませんでしたね」
とジロリと見ると、ニカッと笑って、「カティが負けるわけないからなぁ」と言った。まったく…。
同じようにお茶を飲むケイトリンを見て、「あれ?ジークとルヴィア嬢は?」と聞くと、兄上が「いま、ジークがルヴィア嬢に仕置き中だ。今夜は俺に別な部屋を使えと言って出て行ったから、朝までコースかもな」とのんびり言う。
「…は?」
「だから、邪魔しにいくなよ~」
兄上だけでなく、姉様もケイトリンもニコニコしている。
「ちょ、ちょっと!こんな、のんびりしてる場合ではないでしょう!ルヴィア嬢を助けに行かないと!」
叫ぶ私に、いつになく真剣な顔をした兄上が言った。
「ジークは、ルヴィア嬢の純潔を奪ったりしねぇよ。あいつは確かに変態だが、無理矢理カラダを奪うような真似はしねぇ。
ルヴィア嬢を大切に思ってるからな」
貶めてるのか褒めてるのかわからない。
「しかし…」
「大丈夫だって!信じてやってくれ、カティ」
と兄上は頭を下げた。
「…ケイトリンはいいのか?」
ケイトリンは私を一瞬キョトンとした顔で見ると、「陛下」とニッコリした。
「私は、どちらでもいいんです」
「どちらでも、とは?」
「早いか遅いかの違いで、ヴィーがジークフリート様のものになることは変わらない事実なのですから」
ただ、あまりカラダが幼いうちは遠慮してほしいですが、サヴィオン様が大丈夫と仰ってますから、と微笑んだ。
いいのか。いいのか、それで。
なんだかよくわからないうちに、この4人の中では受け入れたことになったようだ。あのふたりの関係を。
私は黙ってサンドイッチを食べた。なんだか仲間外れのようで寂しい。
「あら?そういえばカティ。貴女、今普通に『ジークは?』って聞いたけど、あの子が生きてるのをわかってたの?」
姉様の言葉にサンドイッチが詰まりそうになる。ゲホゲホむせりながら姉様を見ると、それはいい笑顔で私を見ていた。
「わかってたみたいね」
「…すみません。兄上がジークを刺したときに、ジークの体の中で魔力が発動したんです。
なんの魔法なのかはわかりませんでしたが、その前に兄上がジークに話してたことも鑑みると、たぶん…生きているんだろうと…」
「カーディナルに来たときには、ジークには魔力がなくなってた。だから、死んでるって…騙されたわ、サヴィオン」
姉様は兄上の耳をギリギリとつまみ上げた。
「痛い!さっき、謝っただろ!?悪かったって、アンジェ!」
「次はないわよ」
姉様が兄上の耳を離すのを見て、私は兄上に尋ねた。
「ジークの、あの魔法はいったいなんだったんですか?」
兄上は私に視線を向けると、「ジークは、すべての行動基準がルヴィア嬢なんだよ」と言った。
意味がわからず黙っていると、
「前回の人生で、ルヴィア嬢が崖から突き落とされて亡くなっただろ?それを助けられなかったっていうのがものすごく…ジークにとっては、許せないことだったんだろうな。
また、同じことが起きたら必ず助ける。それだけを思って、あいつはいろんな国の魔法を極めてきたんだよ」
まぁ、誓約魔法なんてやっかいなもんも発動させちまったがな、と兄上はぼやくように言った。
「それが、今回とどうつながるのですか」
「まず1個目の魔法は、攻撃してくるものの無害化だな」
「無害化?」
「ああ。今回の場合はジークが帯刀してた剣だが、あれが自分の肉体に突き刺さる瞬間に、自分の血肉と同化させたんだ」
「な!?」
そんな、
「そんなことが可能なんですか!?」
「現にあいつはやりやがったからなぁ。複合魔法だから、まぁ簡単にできることじゃねぇわな」
で、と兄上は続けて、
「もう1個は、肉体の仮死化だ。血液や臓器の働きを止めることで魔力も封じ込める」
聞いてもまったく納得できない。
「そんな、眉唾みたいな魔法が…」
「でも実際にやってみせたからな、あいつは」
兄上は嘆息すると、「ほんとにスゲー執着だよ、あいつのルヴィア嬢に対する想いは」と言った。
「ま、そんなわけでアンジェもうまく騙されてくれたわけだが…カティ、おまえはなんで遅かったんだ?」
「それがですね…」
私は姉様をチラリと見て言った。
「モンタリアーノ国から、公爵、侯爵、伯爵の3家が独立し、共和国を作るそうです。そのうちの公爵家が、宰相であるコリンズ公爵家です」
「独立?領地ごと、モンタリアーノ国を離脱するということなの?」
訝しげに聞く姉様に私は頷いた。
「姉様たちの離縁、離脱承諾とともに、その三家の離脱も承諾させていたそうです。
他の貴族は特に疑問に思うこともなく承諾したようですね」
…あの国、ほんとに腐りはじめてたんだな、と今回の話を聞いてつくづく思う。沈みかかった泥舟から、姉様とジーク、カイルセンが逃げ出せて本当に良かった。
「それで?独立してどうするの?」
「先ほど言ったように、三家で共和国を樹立するので、カーディナル魔法国に後ろ楯になってほしいと」
「コリンズ公爵家の領地は、確かカーディナルと接してる場所よね」
「残りの二家もそうです。離れた場所では共和国樹立も難しいので、何度も話し合ったようですね。侯爵家は、ルヴィア嬢のお父上の兄、オルスタイン侯爵だそうです」
「そうなの…」
「なぜ独立を?」
カイルセンが私を見て尋ねる。
「まだ具体的に独立の時期は決まっていなかったそうだが、コリンズ公爵は娘を王命で見たこともないジークの婚約者に擁立されてしまったこと。オルスタイン家は、弟の件がきっかけになったようだな。
伯爵家は、領主の妹がクズに無理矢理召し上げられたうえにひどい扱いを受けて…自殺したらしい」
シンッ…とした静寂が落ち、その後バチバチと稲光の音が響き始めた。
「姉様…」
「殺してくればよかったわ」
姉様は表情が抜け落ちた顔で言った。
ケイトリンが立ち上がり、姉様の背中をさする。
「アンジェリーナ様、クズはもう捨て置いて…その三家の独立を支持しましょう」
コクン、と頷く姉様を見てカイルセンも「これからを考えましょう、母上」と言った。
ジークとルヴィア嬢の顔合わせを始めたのが午前10時。あの変質者のせいでだいぶかかったが、それでも昼前には終わるはず、だったのに。
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さて…どうしたものか…。
執務室に帰ると、兄上、姉様、カイルセン、ケイトリンが揃ってお茶を飲んでいた。軽食でサンドイッチも出ている。匂いの刺激で空腹の胃がギュッとしまった。
「あら、カティ!お帰りなさい、遅かったわね?」
お疲れ様、というと姉様は私の分の紅茶を入れ、サンドイッチも取り分けてくれた。ローストビーフとレタス、チーズが挟んであるようだ。思わず口元がほころぶ。
「いただきます」
口にしながら姉様を見ると、あれだけ泣き叫んでいたのが嘘のように穏やかな顔をしていた。カイルセンも同様だ。
「おい、カティ、なんでこんなにかかったんだ?いくらなんでも心配したぞ」
といいながら自分もサンドイッチを口に放り込む兄上。
「心配したわりには、迎えにきませんでしたね」
とジロリと見ると、ニカッと笑って、「カティが負けるわけないからなぁ」と言った。まったく…。
同じようにお茶を飲むケイトリンを見て、「あれ?ジークとルヴィア嬢は?」と聞くと、兄上が「いま、ジークがルヴィア嬢に仕置き中だ。今夜は俺に別な部屋を使えと言って出て行ったから、朝までコースかもな」とのんびり言う。
「…は?」
「だから、邪魔しにいくなよ~」
兄上だけでなく、姉様もケイトリンもニコニコしている。
「ちょ、ちょっと!こんな、のんびりしてる場合ではないでしょう!ルヴィア嬢を助けに行かないと!」
叫ぶ私に、いつになく真剣な顔をした兄上が言った。
「ジークは、ルヴィア嬢の純潔を奪ったりしねぇよ。あいつは確かに変態だが、無理矢理カラダを奪うような真似はしねぇ。
ルヴィア嬢を大切に思ってるからな」
貶めてるのか褒めてるのかわからない。
「しかし…」
「大丈夫だって!信じてやってくれ、カティ」
と兄上は頭を下げた。
「…ケイトリンはいいのか?」
ケイトリンは私を一瞬キョトンとした顔で見ると、「陛下」とニッコリした。
「私は、どちらでもいいんです」
「どちらでも、とは?」
「早いか遅いかの違いで、ヴィーがジークフリート様のものになることは変わらない事実なのですから」
ただ、あまりカラダが幼いうちは遠慮してほしいですが、サヴィオン様が大丈夫と仰ってますから、と微笑んだ。
いいのか。いいのか、それで。
なんだかよくわからないうちに、この4人の中では受け入れたことになったようだ。あのふたりの関係を。
私は黙ってサンドイッチを食べた。なんだか仲間外れのようで寂しい。
「あら?そういえばカティ。貴女、今普通に『ジークは?』って聞いたけど、あの子が生きてるのをわかってたの?」
姉様の言葉にサンドイッチが詰まりそうになる。ゲホゲホむせりながら姉様を見ると、それはいい笑顔で私を見ていた。
「わかってたみたいね」
「…すみません。兄上がジークを刺したときに、ジークの体の中で魔力が発動したんです。
なんの魔法なのかはわかりませんでしたが、その前に兄上がジークに話してたことも鑑みると、たぶん…生きているんだろうと…」
「カーディナルに来たときには、ジークには魔力がなくなってた。だから、死んでるって…騙されたわ、サヴィオン」
姉様は兄上の耳をギリギリとつまみ上げた。
「痛い!さっき、謝っただろ!?悪かったって、アンジェ!」
「次はないわよ」
姉様が兄上の耳を離すのを見て、私は兄上に尋ねた。
「ジークの、あの魔法はいったいなんだったんですか?」
兄上は私に視線を向けると、「ジークは、すべての行動基準がルヴィア嬢なんだよ」と言った。
意味がわからず黙っていると、
「前回の人生で、ルヴィア嬢が崖から突き落とされて亡くなっただろ?それを助けられなかったっていうのがものすごく…ジークにとっては、許せないことだったんだろうな。
また、同じことが起きたら必ず助ける。それだけを思って、あいつはいろんな国の魔法を極めてきたんだよ」
まぁ、誓約魔法なんてやっかいなもんも発動させちまったがな、と兄上はぼやくように言った。
「それが、今回とどうつながるのですか」
「まず1個目の魔法は、攻撃してくるものの無害化だな」
「無害化?」
「ああ。今回の場合はジークが帯刀してた剣だが、あれが自分の肉体に突き刺さる瞬間に、自分の血肉と同化させたんだ」
「な!?」
そんな、
「そんなことが可能なんですか!?」
「現にあいつはやりやがったからなぁ。複合魔法だから、まぁ簡単にできることじゃねぇわな」
で、と兄上は続けて、
「もう1個は、肉体の仮死化だ。血液や臓器の働きを止めることで魔力も封じ込める」
聞いてもまったく納得できない。
「そんな、眉唾みたいな魔法が…」
「でも実際にやってみせたからな、あいつは」
兄上は嘆息すると、「ほんとにスゲー執着だよ、あいつのルヴィア嬢に対する想いは」と言った。
「ま、そんなわけでアンジェもうまく騙されてくれたわけだが…カティ、おまえはなんで遅かったんだ?」
「それがですね…」
私は姉様をチラリと見て言った。
「モンタリアーノ国から、公爵、侯爵、伯爵の3家が独立し、共和国を作るそうです。そのうちの公爵家が、宰相であるコリンズ公爵家です」
「独立?領地ごと、モンタリアーノ国を離脱するということなの?」
訝しげに聞く姉様に私は頷いた。
「姉様たちの離縁、離脱承諾とともに、その三家の離脱も承諾させていたそうです。
他の貴族は特に疑問に思うこともなく承諾したようですね」
…あの国、ほんとに腐りはじめてたんだな、と今回の話を聞いてつくづく思う。沈みかかった泥舟から、姉様とジーク、カイルセンが逃げ出せて本当に良かった。
「それで?独立してどうするの?」
「先ほど言ったように、三家で共和国を樹立するので、カーディナル魔法国に後ろ楯になってほしいと」
「コリンズ公爵家の領地は、確かカーディナルと接してる場所よね」
「残りの二家もそうです。離れた場所では共和国樹立も難しいので、何度も話し合ったようですね。侯爵家は、ルヴィア嬢のお父上の兄、オルスタイン侯爵だそうです」
「そうなの…」
「なぜ独立を?」
カイルセンが私を見て尋ねる。
「まだ具体的に独立の時期は決まっていなかったそうだが、コリンズ公爵は娘を王命で見たこともないジークの婚約者に擁立されてしまったこと。オルスタイン家は、弟の件がきっかけになったようだな。
伯爵家は、領主の妹がクズに無理矢理召し上げられたうえにひどい扱いを受けて…自殺したらしい」
シンッ…とした静寂が落ち、その後バチバチと稲光の音が響き始めた。
「姉様…」
「殺してくればよかったわ」
姉様は表情が抜け落ちた顔で言った。
ケイトリンが立ち上がり、姉様の背中をさする。
「アンジェリーナ様、クズはもう捨て置いて…その三家の独立を支持しましょう」
コクン、と頷く姉様を見てカイルセンも「これからを考えましょう、母上」と言った。
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