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第四章
お父様との再会
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カーディナル魔法国に来てから4ヶ月が経ち、お母様が赤ちゃんを産んだ。以前の人生と同じ、双子の男の子だった。
「…可愛い」
お母様は私の声が届いたのかニッコリして、「ヴィー、こっちにおいで」と私を手招きした。
「お母様、お疲れ様でした」
「ありがとう。ヴィーのときと同じで、安産で良かったよ。子どもはひとりひとり、生まれるときから違うというから心配していたんだが」
「私のときも…」
「うん、そりゃあ痛みはあったが長く苦しむことなく生まれてきてくれたんだよ」
「そうなんですね」
私がそっと指を伸ばすと、赤ちゃんがキュッと握った。温かい。以前の人生でもこんなふうだったのだろうか。自分も幼かったからか、弟たちが生まれたときのことは覚えていなかった。
「ロレックスを迎えに行ってやりたいところだが、もう少し待ってもらうしかないな」
「当たり前ですよ、奥様!せめて10日はゆっくりしないと!」
「そうよぉ、シーラ!いくら貴女が体力バカでも、体の内側に負担がかかってるんだから」
「母上、出産を終えたばかりの娘に体力バカとか地味に貶めるのはやめてください!」
お母様はさっそく赤ちゃんにおっぱいを飲ませた。
「ふたりだと、大変ですね」
「そうだな。でも、ひとりで育てるわけじゃない。ヴィーも手伝ってくれるだろ?」
「もちろんです!」
ふたりはお父様と同じ銀色の髪の毛に、お母様と同じ紫の瞳。キラキラしてとっても可愛い。
(今度は仲良くなれるといいな…)
私はふたりの頭を優しく撫でた。
10日ほどして、お母様がお父様を迎えにモンタリアーノ国に飛んだのだが、すぐに戻ってきた。
「お母様?どうされたのですか?」
「ヴィー、それが…」
お母様は顔色を悪くして言った。
「皇太子が、カーディナルに来てるらしいんだ」
「…?おばあ様が言ってたので、知っていましたが」
「ええっ!」
お母様はおばあ様を見て、「母上、どういうことですか!?」と詰め寄った。
「シーラ、なんで手ぶらなの?早く貴女の旦那様を連れてきてちょうだい」
「いや、なんでヴィーが知ってて、」
「ようやく話ができるのよ。早く連れてきて」
おばあ様の有無を言わせない圧力にお母様は黙って消えた。
魔力が発現してからのこの4ヶ月、おばあ様の訓練を受けるようになった私も、おばあ様の恐ろしさは身をもって体験していた。
「ヴィーちゃん、貴女、体は5歳でも中身は18歳よね?もう少し頭を使ったらどうかしら?」
殿下のように暴力を振るうことはなかったが、グサグサとキツイ言葉をぶつけられることもしばしばだった。
ケビンさんは、「お嬢様、大丈夫ですか」と心配してくれたが、ケビンさんはケビンさんで暴言はないものの訓練は容赦ない。
「制御できないと、自分も周りも苦労します」
それを聞いたとき、おばあ様から聞いた殿下のことを思い出した。たった3歳で、ひとりっきりでカーディナルに来たという殿下。私とは比べようもない膨大な魔力を持つという殿下。
3歳がやったのに、6歳になった私ができないはずがない!殿下のあの冷たい蔑んだような視線を思い出すと胸がギュッと痛むこともあったが、気持ちで負けたくなくて、ただその一心で頑張った。
普段は甘すぎるくらいに優しいおばあ様は、「ヴィーちゃん、お父様を迎える準備を手伝ってくれる?」と私を呼んだ。
テーブルにクッキーを載せ、紅茶のカップをセットしたところでお母様が戻ってきた。隣には手を繋いだお父様がいた。
「お父様…!」
お父様は潤んだ目で私を見たが、すぐにキリッとした顔になり、おばあ様に挨拶をした。
「義母上、とお呼びしてよろしいでしょうか。
こんなにも長くご挨拶できなかったことをお詫び申し上げます。
ロレックス・オルスタインです」
スッと頭を下げるお父様。
「こちらこそ、挨拶もせずにごめんなさいね。ケイトリン・サムソンです。よくいらっしゃってくれたわ。ありがとう」
そう言って、お父様に右手を差し出す。お父様も握り返し、お互いにニコッとした…と思った次の瞬間、「ヴィー!!会いたかった!!」とお父様は私に抱きついてきた。
「お父様、私もお会いしたかったです!お元気でしたか?お顔をよく見せてください」と言うと、「…大きくなって…素晴らしいレディ!僕のレディ!」と言ってぎゅうぎゅう抱き締める。
「…私のときと、ずいぶん態度が違うな、ロレックス」
お母様がお父様の後ろに立って冷たい顔で見下ろす。
お父様はそれを無視して、「ヴィー、赤ちゃんのところに案内してくれるかい?」と立ち上がって私と手を繋いだ。
「こら!ロレックス!」
「ヴィー、なんだかすごく大人になったねぇ。6歳の誕生日、一緒にお祝いできなくてごめんね。モンタリアーノ国に帰ったら、盛大にお祝いしようね?プレゼントは何がいいかなぁ、なんでもいいよ!お父様の添い寝とか!ヴィーには特別に一年分プレゼントしちゃうよ!」
「ロレックスさんも、ヴィーちゃん大好きなのねぇ…」
三者三様の言葉を聞きながら、私はお父様を連れて行った。
部屋では、ふたりともぐっすり眠っていた。
「小さくてかわいいなぁ」
「お父様と同じ髪の毛で、陽にあたるとキラキラしてとてもキレイなんですよ!
瞳はお母様と同じ紫色なんです」
「そうなんだね、ヴィーはすごいなぁ」
「ずれてるぞ、ロレックス」
「ところで、名前なんだけど…」
「かわす技術がすごく上がってるな」
お母様が呆れたように言うと、「…いろいろあってね」とポツリと言うお父様。
「どうされたのですか?」
「ヴィーちゃん、それも含めて今から話をしましょう」
意味ありげなおばあ様の言葉に、私は頷くしかなかった。
「それで、名前なんだけど。
兄はアレックス、弟はカーティスではどうかな」
「お父様、素敵な名前ですね!」
私が言うと、お父様はニコニコして「ヴィーも気に入ってくれたかい?」と言った。
「ロレックスさん、来て早々に悪いのだけれど、」
「大丈夫です、義母上」
「じゃあ、こちらへどうぞ。ケビン、ご案内して!」
「はい、奥様。ロレックス様、わたくしはサムソン家の王都の邸を任されておりますケビン・レドモンドと申します」
「ロレックス・オルスタインです。妻と娘がお世話になっております」
お父様とケビンさんが挨拶をしている横で、おばあ様が「ヴィーちゃん、私、ちょっと出てくるわね。すぐに戻るから」と言ってスッと消えた。
「…可愛い」
お母様は私の声が届いたのかニッコリして、「ヴィー、こっちにおいで」と私を手招きした。
「お母様、お疲れ様でした」
「ありがとう。ヴィーのときと同じで、安産で良かったよ。子どもはひとりひとり、生まれるときから違うというから心配していたんだが」
「私のときも…」
「うん、そりゃあ痛みはあったが長く苦しむことなく生まれてきてくれたんだよ」
「そうなんですね」
私がそっと指を伸ばすと、赤ちゃんがキュッと握った。温かい。以前の人生でもこんなふうだったのだろうか。自分も幼かったからか、弟たちが生まれたときのことは覚えていなかった。
「ロレックスを迎えに行ってやりたいところだが、もう少し待ってもらうしかないな」
「当たり前ですよ、奥様!せめて10日はゆっくりしないと!」
「そうよぉ、シーラ!いくら貴女が体力バカでも、体の内側に負担がかかってるんだから」
「母上、出産を終えたばかりの娘に体力バカとか地味に貶めるのはやめてください!」
お母様はさっそく赤ちゃんにおっぱいを飲ませた。
「ふたりだと、大変ですね」
「そうだな。でも、ひとりで育てるわけじゃない。ヴィーも手伝ってくれるだろ?」
「もちろんです!」
ふたりはお父様と同じ銀色の髪の毛に、お母様と同じ紫の瞳。キラキラしてとっても可愛い。
(今度は仲良くなれるといいな…)
私はふたりの頭を優しく撫でた。
10日ほどして、お母様がお父様を迎えにモンタリアーノ国に飛んだのだが、すぐに戻ってきた。
「お母様?どうされたのですか?」
「ヴィー、それが…」
お母様は顔色を悪くして言った。
「皇太子が、カーディナルに来てるらしいんだ」
「…?おばあ様が言ってたので、知っていましたが」
「ええっ!」
お母様はおばあ様を見て、「母上、どういうことですか!?」と詰め寄った。
「シーラ、なんで手ぶらなの?早く貴女の旦那様を連れてきてちょうだい」
「いや、なんでヴィーが知ってて、」
「ようやく話ができるのよ。早く連れてきて」
おばあ様の有無を言わせない圧力にお母様は黙って消えた。
魔力が発現してからのこの4ヶ月、おばあ様の訓練を受けるようになった私も、おばあ様の恐ろしさは身をもって体験していた。
「ヴィーちゃん、貴女、体は5歳でも中身は18歳よね?もう少し頭を使ったらどうかしら?」
殿下のように暴力を振るうことはなかったが、グサグサとキツイ言葉をぶつけられることもしばしばだった。
ケビンさんは、「お嬢様、大丈夫ですか」と心配してくれたが、ケビンさんはケビンさんで暴言はないものの訓練は容赦ない。
「制御できないと、自分も周りも苦労します」
それを聞いたとき、おばあ様から聞いた殿下のことを思い出した。たった3歳で、ひとりっきりでカーディナルに来たという殿下。私とは比べようもない膨大な魔力を持つという殿下。
3歳がやったのに、6歳になった私ができないはずがない!殿下のあの冷たい蔑んだような視線を思い出すと胸がギュッと痛むこともあったが、気持ちで負けたくなくて、ただその一心で頑張った。
普段は甘すぎるくらいに優しいおばあ様は、「ヴィーちゃん、お父様を迎える準備を手伝ってくれる?」と私を呼んだ。
テーブルにクッキーを載せ、紅茶のカップをセットしたところでお母様が戻ってきた。隣には手を繋いだお父様がいた。
「お父様…!」
お父様は潤んだ目で私を見たが、すぐにキリッとした顔になり、おばあ様に挨拶をした。
「義母上、とお呼びしてよろしいでしょうか。
こんなにも長くご挨拶できなかったことをお詫び申し上げます。
ロレックス・オルスタインです」
スッと頭を下げるお父様。
「こちらこそ、挨拶もせずにごめんなさいね。ケイトリン・サムソンです。よくいらっしゃってくれたわ。ありがとう」
そう言って、お父様に右手を差し出す。お父様も握り返し、お互いにニコッとした…と思った次の瞬間、「ヴィー!!会いたかった!!」とお父様は私に抱きついてきた。
「お父様、私もお会いしたかったです!お元気でしたか?お顔をよく見せてください」と言うと、「…大きくなって…素晴らしいレディ!僕のレディ!」と言ってぎゅうぎゅう抱き締める。
「…私のときと、ずいぶん態度が違うな、ロレックス」
お母様がお父様の後ろに立って冷たい顔で見下ろす。
お父様はそれを無視して、「ヴィー、赤ちゃんのところに案内してくれるかい?」と立ち上がって私と手を繋いだ。
「こら!ロレックス!」
「ヴィー、なんだかすごく大人になったねぇ。6歳の誕生日、一緒にお祝いできなくてごめんね。モンタリアーノ国に帰ったら、盛大にお祝いしようね?プレゼントは何がいいかなぁ、なんでもいいよ!お父様の添い寝とか!ヴィーには特別に一年分プレゼントしちゃうよ!」
「ロレックスさんも、ヴィーちゃん大好きなのねぇ…」
三者三様の言葉を聞きながら、私はお父様を連れて行った。
部屋では、ふたりともぐっすり眠っていた。
「小さくてかわいいなぁ」
「お父様と同じ髪の毛で、陽にあたるとキラキラしてとてもキレイなんですよ!
瞳はお母様と同じ紫色なんです」
「そうなんだね、ヴィーはすごいなぁ」
「ずれてるぞ、ロレックス」
「ところで、名前なんだけど…」
「かわす技術がすごく上がってるな」
お母様が呆れたように言うと、「…いろいろあってね」とポツリと言うお父様。
「どうされたのですか?」
「ヴィーちゃん、それも含めて今から話をしましょう」
意味ありげなおばあ様の言葉に、私は頷くしかなかった。
「それで、名前なんだけど。
兄はアレックス、弟はカーティスではどうかな」
「お父様、素敵な名前ですね!」
私が言うと、お父様はニコニコして「ヴィーも気に入ってくれたかい?」と言った。
「ロレックスさん、来て早々に悪いのだけれど、」
「大丈夫です、義母上」
「じゃあ、こちらへどうぞ。ケビン、ご案内して!」
「はい、奥様。ロレックス様、わたくしはサムソン家の王都の邸を任されておりますケビン・レドモンドと申します」
「ロレックス・オルスタインです。妻と娘がお世話になっております」
お父様とケビンさんが挨拶をしている横で、おばあ様が「ヴィーちゃん、私、ちょっと出てくるわね。すぐに戻るから」と言ってスッと消えた。
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