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婚約者編
閉ざされた心は
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あの庭園での出来事からひと月後に目覚めたギルバートは、周りからの呼び掛けにまったく反応を見せなかった。昏い瞳で天井を見つめ、すぐに目を閉じてしまう。また自害をはかるかもしれないと、腕には魔力を封じる腕輪が付けられ、常に誰かが側に付いていた。
「おはよう、ギルバート」
あの日、ギルバートの巻き戻りについて聞かされたアズライトは、瀕死の状態で抱え込まれてきた息子に色を失い、自ら水泡に包み込むと昼も夜もなく見守り続けた。女王を降りることも自分から告げ、「母親として失格な自分が今更許されるわけはないが、ギルバートにどれだけ拒絶されてもこれからは自分がギルバートを守る」と献身的に看病を続けた。カーティスはそんなアズライトを支えるために引き継ぎながら騎士団長を辞し、一般の隊員として騎士団に勤めることにした。
ギルバート以外の息子たちとの関係も改善するために、ギルバートの療養するエイベル家の部屋に家族全員で寝泊まりし、瀕死の兄を見て涙を流した弟たちもアズライトを真似てギルバートを献身的に看病した。カラダを拭きながら声をかけ、6歳の双子はギルバートの枕元で本を読み聞かせた。
まったく反応を見せなかったギルバートが弟たちの声に、ほんの一瞬微笑みを見せたのは目覚めてからさらに2ヶ月後のことだった。
「兄上、おはようございます。今朝は晴れてますよ、暖かく過ごしやすそうです」
次男のチェイサーはそう言ってギルバートの頬を撫でた。3ヶ月前に運び込まれてきた時、失血で真っ白だったというギルバートの頬は、いまは健康的な赤みを帯びている。しかし、開いた瞳にはあの快活な光はなかった。チェイサーはギルバートの巻き戻りについて聞かされ、運命の香りを失った、自らの手で殺してしまったというギルバートの気持ちを思い涙し、両親を激しく責めた。自分自身も母に疎まれた日々、それがいかに辛かったか。
「父上も父上です。自分のプライドのために俺たち兄弟を犠牲にしたようなものですよね。見て見ぬふりをして…兄上を追い詰めたのは父上だ!」
涙を流しながらギルバートを背に守るように自分を睨み付けるチェイサーに、カーティスは何も言えず、ただただ側に居続けるしかなかった。すまないとも言えない。チェイサーが言うことを、自分自身がよくよく自覚していたから。過去はもう変えようがない。未来に向けて、自分達が変わっていくしかない。
(…きちんと話し合いもせずに子どもだけは作り…情けない。親だなんてとても言えない情けなさだ)
アズライトとの関係を改善できたことに浮かれて、戻ってきたばかりのギルバートにもまったく配慮しなかった。本当にバカな親だ。
甲斐甲斐しく兄の世話を焼くチェイサーに、カーティスは胸が潰れる思いだった。まだまだ遊びたい盛りなのに、兄を想い側で見まもり続ける。兄弟で慰めあい、助け合うしかなかったのだろう。自分たち両親が、なんの助けにもならなかったのだから。
毎日様子の変わらないギルバートに、ジークハルトは今更ながらに自分の軽率な考えが悔やまれた。運命の香りの相手に対して、素直に愛情を表現したらいいと見せるつもりだったのが裏目に出た。自分たちが思っていた以上にギルバートは拗れていたのに、それに気が付くことができずに追い詰めてしまった。まさか自害をはかるなど思いもせず、目の前でやられた時のことを思い出すと今でも心臓が止まりそうになる。なにより自分だって、ルヴィアに会わせないと言われた時に絶望を感じたくせに…。
(運命の香りを失う絶望を、俺は忘れていたんだな。今があまりにも幸せで、それが当たり前になっていたから。一度目の時、ルヴィが死んで自分も後を追ったのに…)
ギルバートの両親も含めて大人たちは皆後悔に苛まれていたが、子どもたちは違った。特に前回のギルバートの話を聞いたランベールは、エイベル家に来た初日からは考えられないくらいに変わった。
「僕が、イヤなことはイヤだって言わずにただ流されて生きてきたから…折檻されてもし殺されても、あの女にイヤだって言えば良かったんだ。7歳で魔力だって発現していたんだし、…黒髪を持って生まれてきたのに、…情けない」
そう言って涙を一筋溢したランベールは、
「僕が顔を見せると逆効果でしょうから」
とギルバートの部屋には近づかずにいた。自分自身を変えたいからと、サヴィオンについて海軍の艦に乗ると言い出したランベールに仰天したのはアレクサンドライトだ。
「い、いやだ、ラン、いなくなるのはイヤだ」
震える手でランベールを自分から離すまいと抱き込むアレクサンドライトを、ランベールは凪いだ瞳で見つめた。
「僕はギルバート様みたいに前回の記憶はないけれど、僕が弱かったせいでギルバート様に大切な大切な運命の香りのお相手を喪わせてしまった。アレクサンドライト様に出会えた僕は、そのツラさや悲しさを想像できる。そうならないように、ギルバート様が今度はお相手と幸せになれるように、僕は変わりたいんです。もしまた同じ様に魅了をかける女性と会うことになったとしても、ギルバート様がおかしくならないように僕が守ってあげたい。同じ年なんだし、学園では一緒にいられるでしょうから」
だから僕は強くなります。
そう言ってランベールはフニャリと微笑んだ。
「アレクサンドライト様は僕より強い方だから、僕が決めたこと応援してくださいますよね?」
そう言われてしまったアレクサンドライトは、今まで感じたことのない胸の痛みを感じて3日寝込んだ。その間ランベールを片時も離そうとせず、なんとか気持ちを変えさせようとしたが、ランベールの決意は変わることがなくアレクサンドライトは失恋したような気持ちになった。
「…おまえ、ランベール君より7歳も上なんだぞ。大人になれよ」
兄のジェライトに言われても不貞腐れて口もきかないアレクサンドライトを余所に、ランベールは規則正しい生活を送り、ギルバートの意識が戻らない1ヶ月でだいぶカラダ付きが変化した。きちんと食事をし、使い物にならないアレクサンドライトには頼らず、家にいるルヴィアやアルマディンに教えを乞うて体力作りも開始した。
「魔力を育てて、ギルバート様を守れるようになりたい」
そうして3ヶ月後には、サヴィオンやテオドールと共に本当に海に出ていってしまった。残されたアレクサンドライトは茫然自失状態で、学園に通うこともできなくなり部屋に閉じ籠もっていた。
「おまえ、ランベール君に捨てられたいんだな」
夜部屋に入ってきた父と兄に冷たく言われ、アレクサンドライトはガバリと布団から顔を出した。
「…捨てられる?」
「ランベール君は外に出て、サヴィオン父上やテオドール君にたくさん刺激をもらいながら逞しく成長しているそうだ。きちんと手紙も送ってきてくれているのに、おまえは返事もしていないだろう。ここに来た日、ランベール君は心身共に傷付いていた。おまえという相手がいてくれたことは彼の傷を癒すには必要なことだっただろう。しかし今、閉じ込められていた場所から知らなかった場所に出て行き、たくさんのものを吸収している。その中で出会いもあるだろう。おまえみたいな精神お子ちゃマンより大人な人間をいいと思う可能性だってある。…運命の香りだから絶対だ、なんてないんだ。努力しなければ相手を手に入れることはできないんだよ」
ジークハルトの言葉にアレクサンドライトは顔を青ざめさせた。追い討ちをかけるようにジェライトも言う。
「学園もさぼる、鍛練もしない、髪もボサボサ、…だらしない顔しやがって。ランベール君が帰ってきたらさぞかしガッカリするだろうよ。ヘタレ男なんざいらねぇんだし、なんならギルバートと生きていくかもしれないな」
「…なんで、ギルバート…?」
はあ、とため息を吐いたジェライトは、
「ギルバートは運命の香りの相手を諦めた、それは前回の自分のせいだとランベール君は思ってるんだ、今回の自分にはまったくなんの落ち度もないのに。おまえという存在を知ったからこそギルバートのツラさがわかるとあの子は言ったじゃないか。今回もギルバートが相手を諦めなくてはならないなら、自分もおまえを諦めてギルバートに寄り添うことを選ぶだろうよ。そこに愛はなくても情はあるんだ。おまえみたいに胡座かいてる男より傷付いてるギルバートを選ぶのは当然だろ」
言ってることがメチャクチャだ、と反論したかったが、アレクサンドライトにはできなかった。自分の手を離れて行ってしまったランベールが、今の自分を見たら。
(カッコよくて強そうで、素敵です)
そう言ってニッコリしてくれたランベールの目に、今の自分はどう映るのか。ようやく覚醒したアレクサンドライトは、突然浮上した『ギルバートの面倒を見て生きて行くランベール』を阻止するべく、行動を起こすことにした。
「おはよう、ギルバート」
あの日、ギルバートの巻き戻りについて聞かされたアズライトは、瀕死の状態で抱え込まれてきた息子に色を失い、自ら水泡に包み込むと昼も夜もなく見守り続けた。女王を降りることも自分から告げ、「母親として失格な自分が今更許されるわけはないが、ギルバートにどれだけ拒絶されてもこれからは自分がギルバートを守る」と献身的に看病を続けた。カーティスはそんなアズライトを支えるために引き継ぎながら騎士団長を辞し、一般の隊員として騎士団に勤めることにした。
ギルバート以外の息子たちとの関係も改善するために、ギルバートの療養するエイベル家の部屋に家族全員で寝泊まりし、瀕死の兄を見て涙を流した弟たちもアズライトを真似てギルバートを献身的に看病した。カラダを拭きながら声をかけ、6歳の双子はギルバートの枕元で本を読み聞かせた。
まったく反応を見せなかったギルバートが弟たちの声に、ほんの一瞬微笑みを見せたのは目覚めてからさらに2ヶ月後のことだった。
「兄上、おはようございます。今朝は晴れてますよ、暖かく過ごしやすそうです」
次男のチェイサーはそう言ってギルバートの頬を撫でた。3ヶ月前に運び込まれてきた時、失血で真っ白だったというギルバートの頬は、いまは健康的な赤みを帯びている。しかし、開いた瞳にはあの快活な光はなかった。チェイサーはギルバートの巻き戻りについて聞かされ、運命の香りを失った、自らの手で殺してしまったというギルバートの気持ちを思い涙し、両親を激しく責めた。自分自身も母に疎まれた日々、それがいかに辛かったか。
「父上も父上です。自分のプライドのために俺たち兄弟を犠牲にしたようなものですよね。見て見ぬふりをして…兄上を追い詰めたのは父上だ!」
涙を流しながらギルバートを背に守るように自分を睨み付けるチェイサーに、カーティスは何も言えず、ただただ側に居続けるしかなかった。すまないとも言えない。チェイサーが言うことを、自分自身がよくよく自覚していたから。過去はもう変えようがない。未来に向けて、自分達が変わっていくしかない。
(…きちんと話し合いもせずに子どもだけは作り…情けない。親だなんてとても言えない情けなさだ)
アズライトとの関係を改善できたことに浮かれて、戻ってきたばかりのギルバートにもまったく配慮しなかった。本当にバカな親だ。
甲斐甲斐しく兄の世話を焼くチェイサーに、カーティスは胸が潰れる思いだった。まだまだ遊びたい盛りなのに、兄を想い側で見まもり続ける。兄弟で慰めあい、助け合うしかなかったのだろう。自分たち両親が、なんの助けにもならなかったのだから。
毎日様子の変わらないギルバートに、ジークハルトは今更ながらに自分の軽率な考えが悔やまれた。運命の香りの相手に対して、素直に愛情を表現したらいいと見せるつもりだったのが裏目に出た。自分たちが思っていた以上にギルバートは拗れていたのに、それに気が付くことができずに追い詰めてしまった。まさか自害をはかるなど思いもせず、目の前でやられた時のことを思い出すと今でも心臓が止まりそうになる。なにより自分だって、ルヴィアに会わせないと言われた時に絶望を感じたくせに…。
(運命の香りを失う絶望を、俺は忘れていたんだな。今があまりにも幸せで、それが当たり前になっていたから。一度目の時、ルヴィが死んで自分も後を追ったのに…)
ギルバートの両親も含めて大人たちは皆後悔に苛まれていたが、子どもたちは違った。特に前回のギルバートの話を聞いたランベールは、エイベル家に来た初日からは考えられないくらいに変わった。
「僕が、イヤなことはイヤだって言わずにただ流されて生きてきたから…折檻されてもし殺されても、あの女にイヤだって言えば良かったんだ。7歳で魔力だって発現していたんだし、…黒髪を持って生まれてきたのに、…情けない」
そう言って涙を一筋溢したランベールは、
「僕が顔を見せると逆効果でしょうから」
とギルバートの部屋には近づかずにいた。自分自身を変えたいからと、サヴィオンについて海軍の艦に乗ると言い出したランベールに仰天したのはアレクサンドライトだ。
「い、いやだ、ラン、いなくなるのはイヤだ」
震える手でランベールを自分から離すまいと抱き込むアレクサンドライトを、ランベールは凪いだ瞳で見つめた。
「僕はギルバート様みたいに前回の記憶はないけれど、僕が弱かったせいでギルバート様に大切な大切な運命の香りのお相手を喪わせてしまった。アレクサンドライト様に出会えた僕は、そのツラさや悲しさを想像できる。そうならないように、ギルバート様が今度はお相手と幸せになれるように、僕は変わりたいんです。もしまた同じ様に魅了をかける女性と会うことになったとしても、ギルバート様がおかしくならないように僕が守ってあげたい。同じ年なんだし、学園では一緒にいられるでしょうから」
だから僕は強くなります。
そう言ってランベールはフニャリと微笑んだ。
「アレクサンドライト様は僕より強い方だから、僕が決めたこと応援してくださいますよね?」
そう言われてしまったアレクサンドライトは、今まで感じたことのない胸の痛みを感じて3日寝込んだ。その間ランベールを片時も離そうとせず、なんとか気持ちを変えさせようとしたが、ランベールの決意は変わることがなくアレクサンドライトは失恋したような気持ちになった。
「…おまえ、ランベール君より7歳も上なんだぞ。大人になれよ」
兄のジェライトに言われても不貞腐れて口もきかないアレクサンドライトを余所に、ランベールは規則正しい生活を送り、ギルバートの意識が戻らない1ヶ月でだいぶカラダ付きが変化した。きちんと食事をし、使い物にならないアレクサンドライトには頼らず、家にいるルヴィアやアルマディンに教えを乞うて体力作りも開始した。
「魔力を育てて、ギルバート様を守れるようになりたい」
そうして3ヶ月後には、サヴィオンやテオドールと共に本当に海に出ていってしまった。残されたアレクサンドライトは茫然自失状態で、学園に通うこともできなくなり部屋に閉じ籠もっていた。
「おまえ、ランベール君に捨てられたいんだな」
夜部屋に入ってきた父と兄に冷たく言われ、アレクサンドライトはガバリと布団から顔を出した。
「…捨てられる?」
「ランベール君は外に出て、サヴィオン父上やテオドール君にたくさん刺激をもらいながら逞しく成長しているそうだ。きちんと手紙も送ってきてくれているのに、おまえは返事もしていないだろう。ここに来た日、ランベール君は心身共に傷付いていた。おまえという相手がいてくれたことは彼の傷を癒すには必要なことだっただろう。しかし今、閉じ込められていた場所から知らなかった場所に出て行き、たくさんのものを吸収している。その中で出会いもあるだろう。おまえみたいな精神お子ちゃマンより大人な人間をいいと思う可能性だってある。…運命の香りだから絶対だ、なんてないんだ。努力しなければ相手を手に入れることはできないんだよ」
ジークハルトの言葉にアレクサンドライトは顔を青ざめさせた。追い討ちをかけるようにジェライトも言う。
「学園もさぼる、鍛練もしない、髪もボサボサ、…だらしない顔しやがって。ランベール君が帰ってきたらさぞかしガッカリするだろうよ。ヘタレ男なんざいらねぇんだし、なんならギルバートと生きていくかもしれないな」
「…なんで、ギルバート…?」
はあ、とため息を吐いたジェライトは、
「ギルバートは運命の香りの相手を諦めた、それは前回の自分のせいだとランベール君は思ってるんだ、今回の自分にはまったくなんの落ち度もないのに。おまえという存在を知ったからこそギルバートのツラさがわかるとあの子は言ったじゃないか。今回もギルバートが相手を諦めなくてはならないなら、自分もおまえを諦めてギルバートに寄り添うことを選ぶだろうよ。そこに愛はなくても情はあるんだ。おまえみたいに胡座かいてる男より傷付いてるギルバートを選ぶのは当然だろ」
言ってることがメチャクチャだ、と反論したかったが、アレクサンドライトにはできなかった。自分の手を離れて行ってしまったランベールが、今の自分を見たら。
(カッコよくて強そうで、素敵です)
そう言ってニッコリしてくれたランベールの目に、今の自分はどう映るのか。ようやく覚醒したアレクサンドライトは、突然浮上した『ギルバートの面倒を見て生きて行くランベール』を阻止するべく、行動を起こすことにした。
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