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婚約者編
未来の話①
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ノックの音がして誰何すると、「カーティスです」と夫の声がした。
「…っ」
この6年、末の双子を生んでから、アズライトの愛しい夫は一度も同衾するどころか寝室まで分けてしまって、まったく自分の元を訪れてくれない。その夫が自分の寝室にやってきた、そのことに胸が高鳴るのを感じ、アズライトは慌てて姿見の前に立つと身なりを確認した。どこかおかしなところはないだろうか…。
「…陛下。朝のお忙しい中、突然申し訳ございません。準備が整い次第、執務室にいらしていただけますか。ギルバートから、大事な話がございます」
(…ギルバートから?)
困惑している間に、カーティスの声は聞こえなくなってしまった。慌てて扉を開けたが、姿も形もない。
(…職務でしか顔を合わせてくださらない)
アズライト・エイベルは、カーディナル魔法国の女王を務める。母である前女王、エカテリーナ・エイベルの跡を継いだ。
女王を継いだことに、特に大望はなかった。母が引退すると言い、兄弟の中で唯一男である弟のテオドールは海軍に入り早々に継承権を放棄した。妹がいるが、順番からして姉の自分が継ぐべきかと考えた。妹はまだ結婚しておらず、幼い頃から憧れていたカイルセン…ジークハルト魔術師団団長の弟で、学園の教師をしている彼のそばにいたいと自らも教師になった。だから、ある意味「余り」のような感じで、アズライトは女王になったのだ。
初めは、女王としての職務をこなすのに精一杯でなんにも深く考えたりしなかった。しかし、自らの運命の香りであるカーティスと結婚し、長男であるギルバートが生まれた時、なぜか突然、自分が色持ちではないことに劣等感が生まれた。他ならぬギルバートが色持ちで生まれてきたから。
母も、祖父も、歴代の君主はほとんどが色持ちだった。色持ちでなければならないという決まりなどないのに、アズライトは自分の中に芽生えた色持ちへの劣等感を育て始めてしまった。そのあと生まれた次男も、そして双子である三男、四男も、皆色持ちだったことでその芽は歪に育ってしまった。この子たちが成人したら、すぐにでも自分は厄介払いされてしまうのでは。そう考えると怖くて眠れなくなった。なりたいと思ってなったのではないのに、アズライトはその歪みをきちんと理解できず、責任感からくるものと捉えた。
子どもたちが可愛いはずなのに、素直に愛情を示せない。自分が役立たずと言われているようで、バカにされているようで、子どもたちとの触れ合いを怖くてもてなくなった。そうしているうちに、必ず家族でと決めていた食事の時間すらなんだかんだと仕事にかこつけて避けるようになり、それと同じくしてカーティスに寝室を分けられてしまった。それまでは、夜だけは一緒に過ごしてくれたのに、職務で必要がある時以外は顔を見せてもくれなくなった。
原因はわかっている。わかっているけれど、あまりにも拗らせすぎてアズライトはもう素直になることもできず、色持ちばかりの周囲に勝手に疲弊していく。
(とりあえず、執務室に行くしかない)
アズライトは素早く身だしなみを整えて、扉を開けると執務室に飛んだ。
執務室の前には、夫とギルバートが揃って立っていた。
「…ごめんなさい、お待たせして、」
その時、目の前のギルバートから殺気のような激しい何かを感じ、アズライトは息子に目を向けた。今まで見たことのないような顔で自分を睨み付けるギルバートに、背中がゾクリとする。そして気がつく。ギルバートの魔力が変わっていることに。
「…ギルバート、あなた、魔力、どうしたの、」
衝撃のあまり途切れ途切れになるアズライトは、ギルバートに向けて手を伸ばした。
「…触らないでください」
聞いたことのないような冷たい声。いや、違う。私が目を逸らし、逃げ続けてきた結果だ。近づかないようにしていたから気付かずにいただけで、息子たちはつねに私をこういう視線で見ていたのだろう。情けなさに自嘲が洩れる。夫にも愛想をつかされ、息子たちにも嫌われて、それでも女王という立場にすがりついている自分がイヤになる。
「…ごめんなさい、」
「ギルバート、母上に謝りなさい。心配してのことなんだぞ、さっきジークハルト様にも言われただろう。おまえの禍根はひとまず置きなさい。話をしてからにするんだ」
アズライトが力なく謝罪しようとすると、それを遮るようにカーティスが自分の前に立つ。ギルバートの殺気からアズライトを守るように背中に隠してくれるカーティスに、アズライトは堪えきれず涙を溢した。
(私のことをもう見限ったのだから、こんなふうに優しくしないで…!)
後ろを振り返ったカーティスが、ギョッとしたようにアズライトを見て慌てて自分の胸に抱き寄せる。その久し振りすぎるラベンダーの香りに、アズライトは我慢できず声をあげて泣き出した。
「…カーティス君、なに泣かせてんの」
「ち、ちがいます、いや、違わないのか…?陛下、」
執務室の前に飛んできたジークハルトに冷たく言われてカーティスが慌ててアズライトを覗き込むと、
「…っ、わた、しは…っ!陛下じゃ、ない…っ!」
その言葉にその場が呆けた空気に包まれる。
「…陛下、なにを、」
「みんなが…っ!みんな、ジークハルト様とか、ナディール様とか、近しい人たちが、みんなが、わたしを、アズライト、って、名前で、呼ぶのに、…っ、カーティス様だけが…っ!!わたしを、陛下ってぇ…っ!!」
うわーん、うわーん、と幼子のように泣くアズライトを見てオロオロするカーティスを冷たく見据えたジークハルトは、
「…カーティス君のせいなんじゃん」
「…え」
「今の話聞いたでしょ。アズちゃんは、いつまでも打ち解けずに他人行儀なキミの態度に愛情を感じられなくて、寂しくて、だからモロゾフなんかに走ったんでしょ。アズちゃんを愛してないならきちんと区切りをつけてあげなよ、」
「俺はアズを愛しています!離縁なんて冗談じゃない!」
そう叫んだカーティスからは途端に威圧が洩れだした。自分の胸に抱き込んだアズライトの顔を上げさせ、顎をグッ、と固定する。その爛々と光る獰猛な瞳にアズライトの背中にゾクゾクとした何かが駆け抜ける。
「アズ、俺と離縁したいからこんなことをしてきたのか?」
鋭く睨み付けられ、怖いはずなのに、そのカラダから感じるラベンダーの香りが強くなって、アズライトは酔っ払ったような恍惚とした顔になる。
「…アズ」
「ひ、ゃい、」
じぃっ…、と冷たく見据えられ、その視線に飲まれそうになったアズライトは久しぶりに触れるカーティスの温もりに、カラダの中からトロリと漏れ出したのに気付いて顔を赤らめ足をモジモジさせた。
「聞いているんだから答えてくれ。俺と離縁したいから、子どもたちを遠ざけるような真似をしてきたのか?そんなに俺が憎いのか?キミが厭う色持ちの子どもばかりを産ませた俺がそんなに憎いのか!」
「…え」
思ってもみなかったことを言われて二の句を告げずにいるアズライトを見てうっそりと嗤ったカーティスは、
「それでも離縁なんかしないぞ、俺は。憎まれても絶対にキミを手離すつもりはない。憎い男でも、俺はキミの夫だ。今からキミを抱く。6年我慢した、覚悟してくれ」
そう言ってアズライトを抱き上げたカーティスは、
「義兄上、あとは任せます」
と告げアズライトと共に姿を消した。
「…ありゃあ、そうとう拗らせてやがんなぁ」
現れたジークハルトの戸籍上の父、サヴィオンが呆れたようにぼやいた。前女王夫妻も現れため息をつく。
「…アズライトは、カーティスを無理矢理婿にした、っていう後ろめたさみたいなのがあるから素直になれないんだろうなぁ…。カーティスを見てればアズライトを大事に思ってるなんて一目瞭然なのに」
その祖父母の言葉にギルバートはまた衝撃を受けた。だったらあの未来での両親の離縁はいったいなんだったのか。確かに今の父の様子を見るに、母に対する愛情がないとはとても思えない。
「さて、ギルバート君。とりあえずご両親はいないが、キミは中身が19歳だから大丈夫だろう?未来の話をしようか」
ジークハルトに優しく見つめられ、ギルバートはコクリと頷いた。
「…っ」
この6年、末の双子を生んでから、アズライトの愛しい夫は一度も同衾するどころか寝室まで分けてしまって、まったく自分の元を訪れてくれない。その夫が自分の寝室にやってきた、そのことに胸が高鳴るのを感じ、アズライトは慌てて姿見の前に立つと身なりを確認した。どこかおかしなところはないだろうか…。
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困惑している間に、カーティスの声は聞こえなくなってしまった。慌てて扉を開けたが、姿も形もない。
(…職務でしか顔を合わせてくださらない)
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女王を継いだことに、特に大望はなかった。母が引退すると言い、兄弟の中で唯一男である弟のテオドールは海軍に入り早々に継承権を放棄した。妹がいるが、順番からして姉の自分が継ぐべきかと考えた。妹はまだ結婚しておらず、幼い頃から憧れていたカイルセン…ジークハルト魔術師団団長の弟で、学園の教師をしている彼のそばにいたいと自らも教師になった。だから、ある意味「余り」のような感じで、アズライトは女王になったのだ。
初めは、女王としての職務をこなすのに精一杯でなんにも深く考えたりしなかった。しかし、自らの運命の香りであるカーティスと結婚し、長男であるギルバートが生まれた時、なぜか突然、自分が色持ちではないことに劣等感が生まれた。他ならぬギルバートが色持ちで生まれてきたから。
母も、祖父も、歴代の君主はほとんどが色持ちだった。色持ちでなければならないという決まりなどないのに、アズライトは自分の中に芽生えた色持ちへの劣等感を育て始めてしまった。そのあと生まれた次男も、そして双子である三男、四男も、皆色持ちだったことでその芽は歪に育ってしまった。この子たちが成人したら、すぐにでも自分は厄介払いされてしまうのでは。そう考えると怖くて眠れなくなった。なりたいと思ってなったのではないのに、アズライトはその歪みをきちんと理解できず、責任感からくるものと捉えた。
子どもたちが可愛いはずなのに、素直に愛情を示せない。自分が役立たずと言われているようで、バカにされているようで、子どもたちとの触れ合いを怖くてもてなくなった。そうしているうちに、必ず家族でと決めていた食事の時間すらなんだかんだと仕事にかこつけて避けるようになり、それと同じくしてカーティスに寝室を分けられてしまった。それまでは、夜だけは一緒に過ごしてくれたのに、職務で必要がある時以外は顔を見せてもくれなくなった。
原因はわかっている。わかっているけれど、あまりにも拗らせすぎてアズライトはもう素直になることもできず、色持ちばかりの周囲に勝手に疲弊していく。
(とりあえず、執務室に行くしかない)
アズライトは素早く身だしなみを整えて、扉を開けると執務室に飛んだ。
執務室の前には、夫とギルバートが揃って立っていた。
「…ごめんなさい、お待たせして、」
その時、目の前のギルバートから殺気のような激しい何かを感じ、アズライトは息子に目を向けた。今まで見たことのないような顔で自分を睨み付けるギルバートに、背中がゾクリとする。そして気がつく。ギルバートの魔力が変わっていることに。
「…ギルバート、あなた、魔力、どうしたの、」
衝撃のあまり途切れ途切れになるアズライトは、ギルバートに向けて手を伸ばした。
「…触らないでください」
聞いたことのないような冷たい声。いや、違う。私が目を逸らし、逃げ続けてきた結果だ。近づかないようにしていたから気付かずにいただけで、息子たちはつねに私をこういう視線で見ていたのだろう。情けなさに自嘲が洩れる。夫にも愛想をつかされ、息子たちにも嫌われて、それでも女王という立場にすがりついている自分がイヤになる。
「…ごめんなさい、」
「ギルバート、母上に謝りなさい。心配してのことなんだぞ、さっきジークハルト様にも言われただろう。おまえの禍根はひとまず置きなさい。話をしてからにするんだ」
アズライトが力なく謝罪しようとすると、それを遮るようにカーティスが自分の前に立つ。ギルバートの殺気からアズライトを守るように背中に隠してくれるカーティスに、アズライトは堪えきれず涙を溢した。
(私のことをもう見限ったのだから、こんなふうに優しくしないで…!)
後ろを振り返ったカーティスが、ギョッとしたようにアズライトを見て慌てて自分の胸に抱き寄せる。その久し振りすぎるラベンダーの香りに、アズライトは我慢できず声をあげて泣き出した。
「…カーティス君、なに泣かせてんの」
「ち、ちがいます、いや、違わないのか…?陛下、」
執務室の前に飛んできたジークハルトに冷たく言われてカーティスが慌ててアズライトを覗き込むと、
「…っ、わた、しは…っ!陛下じゃ、ない…っ!」
その言葉にその場が呆けた空気に包まれる。
「…陛下、なにを、」
「みんなが…っ!みんな、ジークハルト様とか、ナディール様とか、近しい人たちが、みんなが、わたしを、アズライト、って、名前で、呼ぶのに、…っ、カーティス様だけが…っ!!わたしを、陛下ってぇ…っ!!」
うわーん、うわーん、と幼子のように泣くアズライトを見てオロオロするカーティスを冷たく見据えたジークハルトは、
「…カーティス君のせいなんじゃん」
「…え」
「今の話聞いたでしょ。アズちゃんは、いつまでも打ち解けずに他人行儀なキミの態度に愛情を感じられなくて、寂しくて、だからモロゾフなんかに走ったんでしょ。アズちゃんを愛してないならきちんと区切りをつけてあげなよ、」
「俺はアズを愛しています!離縁なんて冗談じゃない!」
そう叫んだカーティスからは途端に威圧が洩れだした。自分の胸に抱き込んだアズライトの顔を上げさせ、顎をグッ、と固定する。その爛々と光る獰猛な瞳にアズライトの背中にゾクゾクとした何かが駆け抜ける。
「アズ、俺と離縁したいからこんなことをしてきたのか?」
鋭く睨み付けられ、怖いはずなのに、そのカラダから感じるラベンダーの香りが強くなって、アズライトは酔っ払ったような恍惚とした顔になる。
「…アズ」
「ひ、ゃい、」
じぃっ…、と冷たく見据えられ、その視線に飲まれそうになったアズライトは久しぶりに触れるカーティスの温もりに、カラダの中からトロリと漏れ出したのに気付いて顔を赤らめ足をモジモジさせた。
「聞いているんだから答えてくれ。俺と離縁したいから、子どもたちを遠ざけるような真似をしてきたのか?そんなに俺が憎いのか?キミが厭う色持ちの子どもばかりを産ませた俺がそんなに憎いのか!」
「…え」
思ってもみなかったことを言われて二の句を告げずにいるアズライトを見てうっそりと嗤ったカーティスは、
「それでも離縁なんかしないぞ、俺は。憎まれても絶対にキミを手離すつもりはない。憎い男でも、俺はキミの夫だ。今からキミを抱く。6年我慢した、覚悟してくれ」
そう言ってアズライトを抱き上げたカーティスは、
「義兄上、あとは任せます」
と告げアズライトと共に姿を消した。
「…ありゃあ、そうとう拗らせてやがんなぁ」
現れたジークハルトの戸籍上の父、サヴィオンが呆れたようにぼやいた。前女王夫妻も現れため息をつく。
「…アズライトは、カーティスを無理矢理婿にした、っていう後ろめたさみたいなのがあるから素直になれないんだろうなぁ…。カーティスを見てればアズライトを大事に思ってるなんて一目瞭然なのに」
その祖父母の言葉にギルバートはまた衝撃を受けた。だったらあの未来での両親の離縁はいったいなんだったのか。確かに今の父の様子を見るに、母に対する愛情がないとはとても思えない。
「さて、ギルバート君。とりあえずご両親はいないが、キミは中身が19歳だから大丈夫だろう?未来の話をしようか」
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