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番外編~100年に一度の恋へ
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「…こんな状態のわたくしに待てだなんて、酷いと思わないのですか」
グリグリと昂りを押し付けられるが、そんなのは知ったことではない。私だけが知らなかっただけで、予定調和だったということではないか。そのうえなし崩しにエッチしようとするなんて納得できない。
「酷いのは黙ってたギデオンさんじゃないの?」
「…フィーに言ったら、絶対ボロが出ると思ったから言わないことにしたんです。せっかくオリヴィアを追い詰めてるのに、真相を知ってるフィーがのほほんとした雰囲気を醸し出していたら、オリヴィアが罠にかからないでしょう。奴隷に落とされる、という恐怖から、龍彦さんと陽彦さんのふたりに容赦なくしごかれる現実的な恐怖に変わっただけ、ありがたいと思ってほしいです。今までなんにもしてこなかったのですから、少しばかり痛い目にあっても構わないでしょう。貞操の危機も、命の危険もないんですよ。眞島家のあのお二人は双子だけあって性的嗜好も同じらしく、女性にも幼いこどもにも興味はないそうですから」
陽彦さんは龍彦さんと双子…だからあんなにそっくりなんだ。
「ジャポン皇国の影である眞島家は、皇帝付きが彼らの父親である現当主、白虎州警備部トップがご長男の虎彦さん、朱雀州は次男の輝彦さん、青龍州が陽彦さん、そして龍彦さんが玄武州です。今回、トゥランクメント族に協力を依頼するつもりで話をしたら、いつものごとく龍彦さんが『そんな調教しがいのある物件はあたしがもらい受けるわよぅ』って出てきて、文化やら言語やら歴史やらは龍彦さんが、マナーや護身術という名の格闘術は陽彦さんが受け持ってくれたそうです。青龍州で預りにしたそうで、羅刹さんにもご協力いただいたと聞いています」
…すごい大がかりになってるけど。
「奥様の芙蓉さんも毎日面倒を見てくださったそうです。オリヴィアは芙蓉さんに懐いて、着付けもできるようになったと言っていました。華道?や、茶道?も引き続き学びたいとのことなので、セルーラン国との話し合い次第ですが学園に入るまでは芙蓉さんの元に置いていただいてもいいかと。芙蓉さんはまもなくお子さんが生まれるそうなので、オリヴィアもそのお手伝いをするそうです…もういいですか、フィー、早く挿入りたい…っ」
いいですか、と聞きながら私の意見などまったく聞くつもりのない悪魔は余裕なく私を抱いて、いつの間にか新年を迎えていた。
セルーラン国のローランド王太子は、「出来損ないの我儘な王女」と聞いていたのに、美しい所作で流暢にセルーラン語を話すオリヴィアちゃんに一瞬で心を奪われたらしい。
話も弾み、その話題の多さや美しさ、何より時折見せる儚げな様子にかなり乗り気になってきたところ、オリヴィアちゃんに
「わたくしが嫁がなくとも、国同士の繋がりを強くする手段は無限にございます。ローランド王太子殿下が、わたくしを押し付けられるのは迷惑だと仰っているとお聞きしました。わたくし自身も、わたくしのような不出来な王女では王太子殿下には釣り合わないとわかっておりますので、打診の状態である今のうち、このお話はなかったことに」
と、具体的な案まで出されて振られてしまい、落ち込みようがすごかったと龍彦さんがニヤニヤしていた。
「出来損ないの王女を押し付けられるなんていい迷惑だ、ってあの王太子が側近と嗤いながら話してるのを~、オリヴィアちゃんを発奮させるためにムービー撮ってきたのを見せたのよぅ。そしたら、本人より芙蓉ちゃんが怒っちゃってねぇ~☆
『一度も本人に会ったことがないくせに、噂だけで判断するなんて将来は愚王に決まってますわ!オリヴィア様、こちらから絶縁してやりなさい!』って☆まだ縁も結んでないのにねぇ」
オリヴィアちゃんの顔合わせが終わったあと乗り込んできた龍彦さんと陽彦さんに話を聞いて、私はツッコミを押さえきれなかった。
「セルーラン国に忍びこんできたんですか?しかもムービーって…」
「機械で出せるでしょ、なんでも。便利よぅ、あれ!ソフィアちゃんが蘇芳ちゃんのインポを治すために色々出したじゃない?あれから、仕事のためならあたしたち影も使わせてもらえることになったのよぅ~」
もちろん親父の許可は必要だけどね☆とウインクする龍彦さんの腕にはアーロンが、陽彦さんの腕にはザイオンが抱かれている。ごついふたりに抱かれて、息子たちはご機嫌だ。
「あー、かわいい…この金髪碧眼…ジャポン皇国に欲しい…」
「ねー、かわゆいわよねぇ!芙蓉ちゃんのとこ、長女だったし青龍州に婿にもらえないかしら、ソフィアちゃん!?」
「ズルいわよ!玄武州だって欲しいわよぅ~。でも蘇芳ちゃんとこは二人とも男だしぃ…」
鼻息荒く話すふたりに私はなんとも答えられなかった。オリヴィアちゃんの一件で、リオンの本音を聞いたからと穂高君が婚約を解消したいと申し入れてきたのだ。悪魔は織部さんと話し合いふたりの婚約は円満に解消になったのだが。なくなって初めて、リオンは穂高君の存在の大きさに気づいたらしい。でも時既に遅し。穂高君は、リオンとの接触を一切断ってしまった。送った手紙も封を切られず戻ってくる。何度かそんなことが続いて、穂高君から「もう必要ない。今まで煩わせてすまなかった」と手紙がきた。その手紙を見たリオンは、
「…わたしでは、ダメだったということですね。わたしには穂高のような愛情は確かにありませんでした。でも、一緒に過ごしてきただけの情愛はあったのに。勝手に婚約者にして、今また勝手に解消する。…待てない、男ですね、穂高は」
と呟くと、微笑みながら静かに涙を流し、私は何も言えなかった。
「…ほたも、重すぎましたし…しばらく間をあけるのはいいことでは」
とは、出来すぎ長男前世持ちレイン(5歳)談。
生まれ変わったオリヴィアちゃんの噂は瞬く間に広がり、そのおかげで事件が起こるのを、この時はまだ誰も、優秀な影の龍彦さんも陽彦さんも、気付いていなかった。
グリグリと昂りを押し付けられるが、そんなのは知ったことではない。私だけが知らなかっただけで、予定調和だったということではないか。そのうえなし崩しにエッチしようとするなんて納得できない。
「酷いのは黙ってたギデオンさんじゃないの?」
「…フィーに言ったら、絶対ボロが出ると思ったから言わないことにしたんです。せっかくオリヴィアを追い詰めてるのに、真相を知ってるフィーがのほほんとした雰囲気を醸し出していたら、オリヴィアが罠にかからないでしょう。奴隷に落とされる、という恐怖から、龍彦さんと陽彦さんのふたりに容赦なくしごかれる現実的な恐怖に変わっただけ、ありがたいと思ってほしいです。今までなんにもしてこなかったのですから、少しばかり痛い目にあっても構わないでしょう。貞操の危機も、命の危険もないんですよ。眞島家のあのお二人は双子だけあって性的嗜好も同じらしく、女性にも幼いこどもにも興味はないそうですから」
陽彦さんは龍彦さんと双子…だからあんなにそっくりなんだ。
「ジャポン皇国の影である眞島家は、皇帝付きが彼らの父親である現当主、白虎州警備部トップがご長男の虎彦さん、朱雀州は次男の輝彦さん、青龍州が陽彦さん、そして龍彦さんが玄武州です。今回、トゥランクメント族に協力を依頼するつもりで話をしたら、いつものごとく龍彦さんが『そんな調教しがいのある物件はあたしがもらい受けるわよぅ』って出てきて、文化やら言語やら歴史やらは龍彦さんが、マナーや護身術という名の格闘術は陽彦さんが受け持ってくれたそうです。青龍州で預りにしたそうで、羅刹さんにもご協力いただいたと聞いています」
…すごい大がかりになってるけど。
「奥様の芙蓉さんも毎日面倒を見てくださったそうです。オリヴィアは芙蓉さんに懐いて、着付けもできるようになったと言っていました。華道?や、茶道?も引き続き学びたいとのことなので、セルーラン国との話し合い次第ですが学園に入るまでは芙蓉さんの元に置いていただいてもいいかと。芙蓉さんはまもなくお子さんが生まれるそうなので、オリヴィアもそのお手伝いをするそうです…もういいですか、フィー、早く挿入りたい…っ」
いいですか、と聞きながら私の意見などまったく聞くつもりのない悪魔は余裕なく私を抱いて、いつの間にか新年を迎えていた。
セルーラン国のローランド王太子は、「出来損ないの我儘な王女」と聞いていたのに、美しい所作で流暢にセルーラン語を話すオリヴィアちゃんに一瞬で心を奪われたらしい。
話も弾み、その話題の多さや美しさ、何より時折見せる儚げな様子にかなり乗り気になってきたところ、オリヴィアちゃんに
「わたくしが嫁がなくとも、国同士の繋がりを強くする手段は無限にございます。ローランド王太子殿下が、わたくしを押し付けられるのは迷惑だと仰っているとお聞きしました。わたくし自身も、わたくしのような不出来な王女では王太子殿下には釣り合わないとわかっておりますので、打診の状態である今のうち、このお話はなかったことに」
と、具体的な案まで出されて振られてしまい、落ち込みようがすごかったと龍彦さんがニヤニヤしていた。
「出来損ないの王女を押し付けられるなんていい迷惑だ、ってあの王太子が側近と嗤いながら話してるのを~、オリヴィアちゃんを発奮させるためにムービー撮ってきたのを見せたのよぅ。そしたら、本人より芙蓉ちゃんが怒っちゃってねぇ~☆
『一度も本人に会ったことがないくせに、噂だけで判断するなんて将来は愚王に決まってますわ!オリヴィア様、こちらから絶縁してやりなさい!』って☆まだ縁も結んでないのにねぇ」
オリヴィアちゃんの顔合わせが終わったあと乗り込んできた龍彦さんと陽彦さんに話を聞いて、私はツッコミを押さえきれなかった。
「セルーラン国に忍びこんできたんですか?しかもムービーって…」
「機械で出せるでしょ、なんでも。便利よぅ、あれ!ソフィアちゃんが蘇芳ちゃんのインポを治すために色々出したじゃない?あれから、仕事のためならあたしたち影も使わせてもらえることになったのよぅ~」
もちろん親父の許可は必要だけどね☆とウインクする龍彦さんの腕にはアーロンが、陽彦さんの腕にはザイオンが抱かれている。ごついふたりに抱かれて、息子たちはご機嫌だ。
「あー、かわいい…この金髪碧眼…ジャポン皇国に欲しい…」
「ねー、かわゆいわよねぇ!芙蓉ちゃんのとこ、長女だったし青龍州に婿にもらえないかしら、ソフィアちゃん!?」
「ズルいわよ!玄武州だって欲しいわよぅ~。でも蘇芳ちゃんとこは二人とも男だしぃ…」
鼻息荒く話すふたりに私はなんとも答えられなかった。オリヴィアちゃんの一件で、リオンの本音を聞いたからと穂高君が婚約を解消したいと申し入れてきたのだ。悪魔は織部さんと話し合いふたりの婚約は円満に解消になったのだが。なくなって初めて、リオンは穂高君の存在の大きさに気づいたらしい。でも時既に遅し。穂高君は、リオンとの接触を一切断ってしまった。送った手紙も封を切られず戻ってくる。何度かそんなことが続いて、穂高君から「もう必要ない。今まで煩わせてすまなかった」と手紙がきた。その手紙を見たリオンは、
「…わたしでは、ダメだったということですね。わたしには穂高のような愛情は確かにありませんでした。でも、一緒に過ごしてきただけの情愛はあったのに。勝手に婚約者にして、今また勝手に解消する。…待てない、男ですね、穂高は」
と呟くと、微笑みながら静かに涙を流し、私は何も言えなかった。
「…ほたも、重すぎましたし…しばらく間をあけるのはいいことでは」
とは、出来すぎ長男前世持ちレイン(5歳)談。
生まれ変わったオリヴィアちゃんの噂は瞬く間に広がり、そのおかげで事件が起こるのを、この時はまだ誰も、優秀な影の龍彦さんも陽彦さんも、気付いていなかった。
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