107 / 161
番外編~結婚生活編
1
しおりを挟む
「ソフィアさまー」
「おはようごじゃいましゅ、ショフィアしゃまっ」
「アリスちゃん、オリヴィアちゃん、おはようございます。今日もふたりともとってもとっても可愛いね。だいすき」
「わたしもー」
「ヴィアもっ」
ギュウッと抱きついてきてくれるふたりは、悪魔の妹。アリスちゃんは5歳、オリヴィアちゃんは3歳。どちらもふわふわの金髪でアリスちゃんは青、オリヴィアちゃんはピンクの瞳だ。柔らかくて、甘い匂いがする。
ふたりはまだ幼いため、時間を合わせるのが難しいだろうと食事も別にしていたそうだが、オリヴィアちゃんが3歳になった6月から一緒に食卓に着くようになった。ふたりとも、本当に可愛らしい。「お兄様をとった泥棒猫」なんて思われていたらどうしようかと思ったが、ふたりともすぐに懐いてくれて嬉しかった。
「ソフィアさま、きょうからいっしょにねれるとききましたっ」
「おかあしゃま、いってた」
「うん、今日から、何日か、ふたりのお部屋にお邪魔するね」
「わーい!ほん、よんでくれますか?」
「ヴィアは、おえかきしたいっ」
「いいよ、しようね」
「わーいっ」
「…おにいたま、こわい。あっちいって」
オリヴィアちゃんの視線を辿ると、不機嫌さを隠そうともしない悪魔が立っていた。
「だから会わせたくなかったんです。フィーはわたくしのものなのに!」
「あのさ、ギデオンさん、」
「ソフィアさま、いきましょう、おにいさまはついてきちゃダメですわ」
「しょうでしゅ!ついてきちゃ、ダメでしゅ!」
ふたりに手を引かれて歩きながら振り向くと、悪魔は眉をしかめてこちらを睨み付けていた。幼児相手に大人気ない…。
そもそも、こうなったのは自分のせいなのに自覚がないのだろうか。
事の発端は先月。生理になった私は、とにかく眠気がひどく早目に横になった。悪魔にも「生理になったからエッチはできない」と伝えたのだが、とりあえず隣で寝ます、と布団に入ってきた。はじめはよかったのだが、ウトウトし始めると悪魔が口づけてきて、しまいには「挿入はしませんから、それだけは我慢しますから、」と私を下着だけにしてあちこち舐めたり触ったりし始めてしまった。結局思うように眠ることができず、そんな日が3日も続いた朝、貧血で倒れてしまった。しかも食堂で。経緯を聞いた王妃様は、たいそうお怒りになり…。
「ギデオン。ソフィアちゃんの月のものが始まったら、ソフィアちゃんはアリス、オリヴィアと一緒に寝させます。貴方は入ってきちゃダメよ」
「なぜ!?なぜですか!?フィーはわたくしの妻なんですよ!アリスとオリヴィアは母上の子どもであって、フィーとわたくしの子どもではありません!」
「言ってる意味がわからないけれど、とにかく女性のカラダに配慮できない大バカ者はひとりで寝なさい。なんならずーっとソフィアちゃんを取り上げたってかまわないのよ。夜だけじゃなく、基本的には月の触りの間はソフィアちゃんと二人きりになるのは禁止よ。わかったわね」
悪魔は「卑怯な…っ」なんて怒っていた。まったく自分のせいだとは思っていないようだった。
カラダを重ねてからまもなく4ヶ月になろうとするが、悪魔は落ち着くどころか隙あらば求めてくる。まだ若い盛りだし仕方ないのかな、と思ってはいたものの、先月貧血を起こした時点で考えないといけなかったんだな。一方的に「したくない」、これだけはやってはダメだから…きちんと話し合わないとならない。これから先も長いのだし。悪魔の盛りがいつまで続くのかはわからないけれど。
課題として出されたアミノフィア国、ジレッタ共和国の言語習得もまだまだ完璧とは言えないし、私自身勉強しなくてはならないことがたくさんある。悪魔は今まで教育を受けてきて、憎らしいくらいにすべてが完璧だからこそ、これから先隣に立つつもりなら少しでも悪魔に近づきたい。手助けができるように。
手を引かれ、食堂に着く。ふたりは後ろを振り返ると、
「なんでおにいさまいるのですか」
「わたくしもご飯を食べるからです。みんなで食べる決まりです」
「じゃああっちにすわってくだしゃい」
「わたくしの席は、フィーの隣と決まっているのです!」
「兄上、おはようございます。学園の課題でご相談したいことがあるので、食べながら聞いていただけませんか。僕たちふたりではなかなかいい答えがでなくて。な、ディーン」
「そうなのです。さ、参りましょう兄上」
後ろから来た双子王子が悪魔をテーブルの反対側に引き摺って行ってくれる。どちらが兄上なのかわからない。
悪魔はふたりに挟まれ恨めしそうにこちらを見ていたが、食事が始まると真剣に討論し始めた。せっかくの能力をきちんと活かしてもらいたい。
「ソフィアさま、おいしいですね」
「うん、おいしいね」
「ショフィアしゃま、これもたべてくだしゃいっ」
菜緒子の時には子どもがいなかったのであまり幼児と触れ合う機会もなかったのだが、自分の子どもが生まれたらこんな感じなのかなぁとほっこりする。本当に可愛らしい。お人形みたいにキラキラしている。悪魔も幼い時はこんな感じだったのだろうか。
「ふたりともソフィアちゃんのこと大好きなのね」
王妃様が言うと、ふたり揃って「だいすき」と言ってくれる。なんて嬉しいことを…。
「ソフィア、そう言えばおまえにロイドから手紙がきてたぞ」
チンピラはそう言うと、懐から取り出した封筒をテーブルの上に滑らせた。相変わらず豪快というか…給仕の方に頼むという考えはないのだろうか。
「ありがとうございます」
元ボールドウィン伯爵は、ライラさんが新しく作ってもらった戸籍上の父、『ロイド・クリスタ』になってソルマーレ国を出て行った。ボールドウィン家では除籍の必要などないと止めたらしいが、男性と付き合うことで何かしら迷惑がかかることもあるからと事情もきちんと説明した上でジャポン皇国に移住した。ご両親は、いつでも戻ってきていいと言ったそうだ。販路の拡大についてもかなり感謝してくれて、一年は遊んで暮らせるような大金を頂いてしまったと恐縮していた。今まで領地経営を頑張ってきたご褒美だと思えばいいと思う。
中を確認すると、「時間ができたらこちらに遊びにきませんか」というお誘いだった。佐々木さんも楽しみにしてくれているらしい。私もふたりの話が聞きたい。自分の萌えのために。
チンピラはそれを聞くと、「じゃあ行って来たらどうだ?ついでに、ディーンとゼインも連れて行って、英樹さんに紹介してきてくれよ。来年から世話になるわけだし」
それを聞いて向かいに座る3人から同時に「え!?」と声が上がった。
「父上、僕たちもソフィア様とご一緒していいのですか!?」
「構わねえよ。来月から夏休みなんだし、今までおまえらふたりとも他国に興味なんか無さげだったのに、ジャポン皇国については勉強も頑張ってるだろ。留学するにあたって一度行ってくれば、自分等に足りないものも発見できるだろうし、来年行くまでに準備できるじゃねえか。せっかく行くんだ、後悔しねえようにしっかりやれ」
「ありがとうございますっ!」
「ソフィア様、ぜひあちらでもご教授くださいっ」
「もちろんで」
「ダメです!なぜわたくしたちと一緒にディーンとゼインまで行くんですか!」
「おい、ギデオン、おめえは行かせねえぞ」
「え!?」
チンピラはニヤニヤすると、「おめえは留守番だ。俺の仕事をどんどんやってもらうからな」
「フィーが行くのに、なぜわたくしが留守番だなんて、」
「おめえは王太子になったんだぞ。それに、おめえに招待は来てねえだろ。あくまでソフィアに来たのであって、ふたりは来年の留学に向けて前準備で行かせてやりてえんだよ。おめえも去年行ってきただろ」
「そんな…。じゃあフィーも行かないでください!」
「おにいさま、だだっこみたいです。ソフィアさまにきらわれますよ」
アリスちゃんに冷たく言われ、悪魔は私に視線を向けた。
「…フィー、あの、」
「ギデオンさん、私、ジャポン皇国に行ってくるね。佐々木さん、ロイドさんはもちろんだけど、伽藍さんと藤乃さんの様子も見てきたいし。指輪もどのくらい浸透してきてるか、実際に見に行きたいの」
悪魔はガタンッと椅子を倒すと、こちらに駆け寄ってきて私を抱き上げた。
「フィー、イヤです、離れるなんてイヤです、わたくしを置いて行くなんて、」
「ギデオンさん、ご飯中だから、とりあえず後で話をしよう?ね?」
頭を撫でると、悪魔は泣きそうな顔になっていた。
「おはようごじゃいましゅ、ショフィアしゃまっ」
「アリスちゃん、オリヴィアちゃん、おはようございます。今日もふたりともとってもとっても可愛いね。だいすき」
「わたしもー」
「ヴィアもっ」
ギュウッと抱きついてきてくれるふたりは、悪魔の妹。アリスちゃんは5歳、オリヴィアちゃんは3歳。どちらもふわふわの金髪でアリスちゃんは青、オリヴィアちゃんはピンクの瞳だ。柔らかくて、甘い匂いがする。
ふたりはまだ幼いため、時間を合わせるのが難しいだろうと食事も別にしていたそうだが、オリヴィアちゃんが3歳になった6月から一緒に食卓に着くようになった。ふたりとも、本当に可愛らしい。「お兄様をとった泥棒猫」なんて思われていたらどうしようかと思ったが、ふたりともすぐに懐いてくれて嬉しかった。
「ソフィアさま、きょうからいっしょにねれるとききましたっ」
「おかあしゃま、いってた」
「うん、今日から、何日か、ふたりのお部屋にお邪魔するね」
「わーい!ほん、よんでくれますか?」
「ヴィアは、おえかきしたいっ」
「いいよ、しようね」
「わーいっ」
「…おにいたま、こわい。あっちいって」
オリヴィアちゃんの視線を辿ると、不機嫌さを隠そうともしない悪魔が立っていた。
「だから会わせたくなかったんです。フィーはわたくしのものなのに!」
「あのさ、ギデオンさん、」
「ソフィアさま、いきましょう、おにいさまはついてきちゃダメですわ」
「しょうでしゅ!ついてきちゃ、ダメでしゅ!」
ふたりに手を引かれて歩きながら振り向くと、悪魔は眉をしかめてこちらを睨み付けていた。幼児相手に大人気ない…。
そもそも、こうなったのは自分のせいなのに自覚がないのだろうか。
事の発端は先月。生理になった私は、とにかく眠気がひどく早目に横になった。悪魔にも「生理になったからエッチはできない」と伝えたのだが、とりあえず隣で寝ます、と布団に入ってきた。はじめはよかったのだが、ウトウトし始めると悪魔が口づけてきて、しまいには「挿入はしませんから、それだけは我慢しますから、」と私を下着だけにしてあちこち舐めたり触ったりし始めてしまった。結局思うように眠ることができず、そんな日が3日も続いた朝、貧血で倒れてしまった。しかも食堂で。経緯を聞いた王妃様は、たいそうお怒りになり…。
「ギデオン。ソフィアちゃんの月のものが始まったら、ソフィアちゃんはアリス、オリヴィアと一緒に寝させます。貴方は入ってきちゃダメよ」
「なぜ!?なぜですか!?フィーはわたくしの妻なんですよ!アリスとオリヴィアは母上の子どもであって、フィーとわたくしの子どもではありません!」
「言ってる意味がわからないけれど、とにかく女性のカラダに配慮できない大バカ者はひとりで寝なさい。なんならずーっとソフィアちゃんを取り上げたってかまわないのよ。夜だけじゃなく、基本的には月の触りの間はソフィアちゃんと二人きりになるのは禁止よ。わかったわね」
悪魔は「卑怯な…っ」なんて怒っていた。まったく自分のせいだとは思っていないようだった。
カラダを重ねてからまもなく4ヶ月になろうとするが、悪魔は落ち着くどころか隙あらば求めてくる。まだ若い盛りだし仕方ないのかな、と思ってはいたものの、先月貧血を起こした時点で考えないといけなかったんだな。一方的に「したくない」、これだけはやってはダメだから…きちんと話し合わないとならない。これから先も長いのだし。悪魔の盛りがいつまで続くのかはわからないけれど。
課題として出されたアミノフィア国、ジレッタ共和国の言語習得もまだまだ完璧とは言えないし、私自身勉強しなくてはならないことがたくさんある。悪魔は今まで教育を受けてきて、憎らしいくらいにすべてが完璧だからこそ、これから先隣に立つつもりなら少しでも悪魔に近づきたい。手助けができるように。
手を引かれ、食堂に着く。ふたりは後ろを振り返ると、
「なんでおにいさまいるのですか」
「わたくしもご飯を食べるからです。みんなで食べる決まりです」
「じゃああっちにすわってくだしゃい」
「わたくしの席は、フィーの隣と決まっているのです!」
「兄上、おはようございます。学園の課題でご相談したいことがあるので、食べながら聞いていただけませんか。僕たちふたりではなかなかいい答えがでなくて。な、ディーン」
「そうなのです。さ、参りましょう兄上」
後ろから来た双子王子が悪魔をテーブルの反対側に引き摺って行ってくれる。どちらが兄上なのかわからない。
悪魔はふたりに挟まれ恨めしそうにこちらを見ていたが、食事が始まると真剣に討論し始めた。せっかくの能力をきちんと活かしてもらいたい。
「ソフィアさま、おいしいですね」
「うん、おいしいね」
「ショフィアしゃま、これもたべてくだしゃいっ」
菜緒子の時には子どもがいなかったのであまり幼児と触れ合う機会もなかったのだが、自分の子どもが生まれたらこんな感じなのかなぁとほっこりする。本当に可愛らしい。お人形みたいにキラキラしている。悪魔も幼い時はこんな感じだったのだろうか。
「ふたりともソフィアちゃんのこと大好きなのね」
王妃様が言うと、ふたり揃って「だいすき」と言ってくれる。なんて嬉しいことを…。
「ソフィア、そう言えばおまえにロイドから手紙がきてたぞ」
チンピラはそう言うと、懐から取り出した封筒をテーブルの上に滑らせた。相変わらず豪快というか…給仕の方に頼むという考えはないのだろうか。
「ありがとうございます」
元ボールドウィン伯爵は、ライラさんが新しく作ってもらった戸籍上の父、『ロイド・クリスタ』になってソルマーレ国を出て行った。ボールドウィン家では除籍の必要などないと止めたらしいが、男性と付き合うことで何かしら迷惑がかかることもあるからと事情もきちんと説明した上でジャポン皇国に移住した。ご両親は、いつでも戻ってきていいと言ったそうだ。販路の拡大についてもかなり感謝してくれて、一年は遊んで暮らせるような大金を頂いてしまったと恐縮していた。今まで領地経営を頑張ってきたご褒美だと思えばいいと思う。
中を確認すると、「時間ができたらこちらに遊びにきませんか」というお誘いだった。佐々木さんも楽しみにしてくれているらしい。私もふたりの話が聞きたい。自分の萌えのために。
チンピラはそれを聞くと、「じゃあ行って来たらどうだ?ついでに、ディーンとゼインも連れて行って、英樹さんに紹介してきてくれよ。来年から世話になるわけだし」
それを聞いて向かいに座る3人から同時に「え!?」と声が上がった。
「父上、僕たちもソフィア様とご一緒していいのですか!?」
「構わねえよ。来月から夏休みなんだし、今までおまえらふたりとも他国に興味なんか無さげだったのに、ジャポン皇国については勉強も頑張ってるだろ。留学するにあたって一度行ってくれば、自分等に足りないものも発見できるだろうし、来年行くまでに準備できるじゃねえか。せっかく行くんだ、後悔しねえようにしっかりやれ」
「ありがとうございますっ!」
「ソフィア様、ぜひあちらでもご教授くださいっ」
「もちろんで」
「ダメです!なぜわたくしたちと一緒にディーンとゼインまで行くんですか!」
「おい、ギデオン、おめえは行かせねえぞ」
「え!?」
チンピラはニヤニヤすると、「おめえは留守番だ。俺の仕事をどんどんやってもらうからな」
「フィーが行くのに、なぜわたくしが留守番だなんて、」
「おめえは王太子になったんだぞ。それに、おめえに招待は来てねえだろ。あくまでソフィアに来たのであって、ふたりは来年の留学に向けて前準備で行かせてやりてえんだよ。おめえも去年行ってきただろ」
「そんな…。じゃあフィーも行かないでください!」
「おにいさま、だだっこみたいです。ソフィアさまにきらわれますよ」
アリスちゃんに冷たく言われ、悪魔は私に視線を向けた。
「…フィー、あの、」
「ギデオンさん、私、ジャポン皇国に行ってくるね。佐々木さん、ロイドさんはもちろんだけど、伽藍さんと藤乃さんの様子も見てきたいし。指輪もどのくらい浸透してきてるか、実際に見に行きたいの」
悪魔はガタンッと椅子を倒すと、こちらに駆け寄ってきて私を抱き上げた。
「フィー、イヤです、離れるなんてイヤです、わたくしを置いて行くなんて、」
「ギデオンさん、ご飯中だから、とりあえず後で話をしよう?ね?」
頭を撫でると、悪魔は泣きそうな顔になっていた。
37
お気に入りに追加
5,689
あなたにおすすめの小説
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
記憶を失くした彼女の手紙 消えてしまった完璧な令嬢と、王子の遅すぎた後悔の話
甘糖むい
恋愛
婚約者であるシェルニア公爵令嬢が記憶喪失となった。
王子はひっそりと喜んだ。これで愛するクロエ男爵令嬢と堂々と結婚できると。
その時、王子の元に一通の手紙が届いた。
そこに書かれていたのは3つの願いと1つの真実。
王子は絶望感に苛まれ後悔をする。

初耳なのですが…、本当ですか?
あおくん
恋愛
侯爵令嬢の次女として、父親の仕事を手伝ったり、邸の管理をしたりと忙しくしているアニーに公爵家から婚約の申し込みが来た!
でも実際に公爵家に訪れると、異世界から来たという少女が婚約者の隣に立っていて…。
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
お二人共、どうぞお幸せに……もう二度と勘違いはしませんから
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
恋愛
【もう私は必要ありませんよね?】
私には2人の幼なじみがいる。一人は美しくて親切な伯爵令嬢。もう一人は笑顔が素敵で穏やかな伯爵令息。
その一方、私は貴族とは名ばかりのしがない男爵家出身だった。けれど2人は身分差に関係なく私に優しく接してくれるとても大切な存在であり、私は密かに彼に恋していた。
ある日のこと。病弱だった父が亡くなり、家を手放さなければならない
自体に陥る。幼い弟は父の知り合いに引き取られることになったが、私は住む場所を失ってしまう。
そんな矢先、幼なじみの彼に「一生、面倒をみてあげるから家においで」と声をかけられた。まるで夢のような誘いに、私は喜んで彼の元へ身を寄せることになったのだが――
※ 他サイトでも投稿中
途中まで鬱展開続きます(注意)
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。

妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢
岡暁舟
恋愛
妹に正妻の座を奪われた公爵令嬢マリアは、それでも婚約者を憎むことはなかった。なぜか?
「すまない、マリア。ソフィアを正式な妻として迎え入れることにしたんだ」
「どうぞどうぞ。私は何も気にしませんから……」
マリアは妹のソフィアを祝福した。だが当然、不気味な未来の陰が少しずつ歩み寄っていた。
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる