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トゥランクメント族の呪【シュ】
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「ソフィア、帰ってきて早々でわりいが、ちょうどおまえの両親が来ててな。今から話をするから入れ。ギデオン、おまえはイングリットの部屋にいろ。終わったら呼ぶ」
「かしこまりました。フィー、降ろしますよ」
悪魔に抱かれる私を、なんの反応もなく見ているソフィアの両親…陛下の前だから?頭の中にあるソフィアの思い出より、なんだかふたりとも痩せている気がする。特に父親のほうは、お腹のでっぱりが控え目になっていた。
「では、失礼します」
去っていく悪魔を見送り、3人に続いて執務室に入ろうとすると、皇太子に腕を掴まれた。
「ソフィア、」
「衛兵、不審者を摘まみ出せ」
チンピラの命令で皇太子は拘束され引きずられていく。
「父上、なぜ僕が不審者なのですか!?父上!」
「壁の中の離宮に入れろ。絶対に出すな」
皇太子を一瞥もせず、チンピラはドカリとソファに座った。私たちにも座るように指をさす。
「ソフィア、とてもキレイになって…陛下のお許しをいただいて会いにきたの。ね、あなた」
「ああ。ソフィア、おまえの活躍を聞いてとても嬉しくてね。…今まで、済まなかったね。私たちのせいで、まさか命を絶つまで追い詰められていたなんて」
「え…」
慌ててチンピラを見ると、「発端はあのボンクラだ」と淡々と言う。
「ボンクラ、って、皇太子ですよね、」
「そうだ。あいつは、3ヶ月前に変わったおまえを見てから、なんとか離縁誓約書を無効にできないかと画策したらしい。ライラって女を放逐したのもひとつ。あとは、おまえの両親を使っておまえを説得させようとしたらしい。皇太子妃であれば、将来は王妃になるから家のためにもなるだろうと。このふたりはな、ソフィア。おまえがジャポン皇国に行って、大豆の生産を取り付けただろ?その時に、初めて領民に感謝されたんだと。領主様のお嬢様のお陰で、新たな作物に取り組める。ありがたいことです、ってな。領民のほうが先に知ってて恥ずかしい思いをして…自分の娘のことなのに、と。それから、少しずつこいつらは変わってきたんだが、あのボンクラに離縁誓約書のことを言われてまたびっくりして、俺に謁見を求めてきた。で、俺はありのままを喋った。ボンクラが3年後、おまえを捨てると言ったこと。初夜すら訪れない夫に絶望して自殺を図ったこと。落ちて頭を打ってから人が変わったこと。今は皇太子の妻だが、あくまで書類上であり3年後には離縁すること。そのあと、ギデオンと結婚すること」
「え!?」
「え、ってなんだ。ここまではもう決定事項だぞ。今更変更は聞かん。おまえとギデオンは夫婦にする」
そんな、だって、
「だって、陛下、ギデオンさんは、」
「待て、ソフィア。取り敢えず話を聞け。このふたりはな、確かに今までクズ貴族だったよ。だが、娘のおまえが自殺を図ったのに、その原因でありながら図々しくも誓約書を撤回させろ、なんて言ってきたボンクラに唯々諾々と従わず、それどころか俺に抗議に来たんだよ。自殺を図った時点で離縁を認めるべきではないか、殺されたも同然だ、ってな」
チンピラはニヤリとすると、
「てなわけで、ソフィア。おまえの両親からの抗議を受けて、おまえとボンクラの離縁を認める。今日からおまえはあいつとは夫婦ではない」
「え!?」
そんな急な話、
「ソフィア、今まで本当に済まなかった。私たちが酷い親だったせいでおまえもそんなふうに育ってしまって、なおかつ自殺にまで追い込まれていたなんて。陛下の温情で離縁が認められたから、いつでも帰ってきていいからね」
ソフィアの父親の言葉が聞こえてはいるものの、あまりの急展開に返事ができない。だって、ギデオンさんは、呪いが解けるかもしれないのに、それなのに私と結婚?ダメだよ、そんな…私はギデオンさんにふさわしくなんかない。
でも今ここで、ギデオンさんの呪いについて言うべきではないのだろう。チンピラがさっき話を遮ったのもたぶんそういう意図だ。
どうすればいいのかわからず、知らず俯いていた私をソフィアの母親がそっと抱き締めてくれた。
「ソフィア、今までよく頑張りました。一度死んだ身なのだから、もう何にも縛られる必要はありません。陛下はそう仰ったけど、貴女の気持ちが第一なのよ。ギデオン様と結婚するのがイヤなら、わたくしたちが阻止します。ね、遠慮なく言ってちょうだい」
「…ありがとう、ございます」
それ以上何も言えない私の背中を擦り続けてくれたソフィアの母親は、父親に促され部屋を出ていった。
「ギデオンを呼べ」
チンピラはふたりが出て行くのを見送ると、近衛騎士に告げ、私をじっと見た。
「ソフィア、ギデオンに不満があるのか?」
「違います。私は、ギデオンさんにふさわしくない。ギデオンさんは、呪いを解除する方法を見つけました。もう私に縛られる必要はないんです」
「…なに?」
私は、悪魔の秘密を知っていること、また、その呪いがジャポン皇国のトゥランクメント族の呪【シュ】であると判明したこと、そしてその解除方法がわかったことを告げた。
「それはどうやって解除するんだ」
「陛下に直接いちばんに話すから、私にはまだ言えないと。だから聞いてません」
ふーん、とチンピラが唸った時、ドアがノックされた。
「ギデオンです」
「入れ」
悪魔は入ってくると、「陛下、ふたりで話したいので…フィーを一度離宮に送り、それからまた来ます」と言った。私には、聞かれたくないってことなんだ、解除方法を。
「ふん、…わかった。じゃあな、ソフィア。また明日夕飯の時間に来い。いいな」
「わかりました」
悪魔は私をまた抱え馬車に乗り込み、今度は私を膝に抱いたままでいた。
「フィー、あの…もう少し、待っていてください。必ず、話しますから」
「うん…大丈夫だよ」
悪魔はホッとしたように微笑んだ。その笑顔にまた胸が痛む。
チンピラが、さっきの話をきちんと捉えて判断してくれることを祈るしかない。悪魔に気付かれないように、そっと、ため息をついた。
「かしこまりました。フィー、降ろしますよ」
悪魔に抱かれる私を、なんの反応もなく見ているソフィアの両親…陛下の前だから?頭の中にあるソフィアの思い出より、なんだかふたりとも痩せている気がする。特に父親のほうは、お腹のでっぱりが控え目になっていた。
「では、失礼します」
去っていく悪魔を見送り、3人に続いて執務室に入ろうとすると、皇太子に腕を掴まれた。
「ソフィア、」
「衛兵、不審者を摘まみ出せ」
チンピラの命令で皇太子は拘束され引きずられていく。
「父上、なぜ僕が不審者なのですか!?父上!」
「壁の中の離宮に入れろ。絶対に出すな」
皇太子を一瞥もせず、チンピラはドカリとソファに座った。私たちにも座るように指をさす。
「ソフィア、とてもキレイになって…陛下のお許しをいただいて会いにきたの。ね、あなた」
「ああ。ソフィア、おまえの活躍を聞いてとても嬉しくてね。…今まで、済まなかったね。私たちのせいで、まさか命を絶つまで追い詰められていたなんて」
「え…」
慌ててチンピラを見ると、「発端はあのボンクラだ」と淡々と言う。
「ボンクラ、って、皇太子ですよね、」
「そうだ。あいつは、3ヶ月前に変わったおまえを見てから、なんとか離縁誓約書を無効にできないかと画策したらしい。ライラって女を放逐したのもひとつ。あとは、おまえの両親を使っておまえを説得させようとしたらしい。皇太子妃であれば、将来は王妃になるから家のためにもなるだろうと。このふたりはな、ソフィア。おまえがジャポン皇国に行って、大豆の生産を取り付けただろ?その時に、初めて領民に感謝されたんだと。領主様のお嬢様のお陰で、新たな作物に取り組める。ありがたいことです、ってな。領民のほうが先に知ってて恥ずかしい思いをして…自分の娘のことなのに、と。それから、少しずつこいつらは変わってきたんだが、あのボンクラに離縁誓約書のことを言われてまたびっくりして、俺に謁見を求めてきた。で、俺はありのままを喋った。ボンクラが3年後、おまえを捨てると言ったこと。初夜すら訪れない夫に絶望して自殺を図ったこと。落ちて頭を打ってから人が変わったこと。今は皇太子の妻だが、あくまで書類上であり3年後には離縁すること。そのあと、ギデオンと結婚すること」
「え!?」
「え、ってなんだ。ここまではもう決定事項だぞ。今更変更は聞かん。おまえとギデオンは夫婦にする」
そんな、だって、
「だって、陛下、ギデオンさんは、」
「待て、ソフィア。取り敢えず話を聞け。このふたりはな、確かに今までクズ貴族だったよ。だが、娘のおまえが自殺を図ったのに、その原因でありながら図々しくも誓約書を撤回させろ、なんて言ってきたボンクラに唯々諾々と従わず、それどころか俺に抗議に来たんだよ。自殺を図った時点で離縁を認めるべきではないか、殺されたも同然だ、ってな」
チンピラはニヤリとすると、
「てなわけで、ソフィア。おまえの両親からの抗議を受けて、おまえとボンクラの離縁を認める。今日からおまえはあいつとは夫婦ではない」
「え!?」
そんな急な話、
「ソフィア、今まで本当に済まなかった。私たちが酷い親だったせいでおまえもそんなふうに育ってしまって、なおかつ自殺にまで追い込まれていたなんて。陛下の温情で離縁が認められたから、いつでも帰ってきていいからね」
ソフィアの父親の言葉が聞こえてはいるものの、あまりの急展開に返事ができない。だって、ギデオンさんは、呪いが解けるかもしれないのに、それなのに私と結婚?ダメだよ、そんな…私はギデオンさんにふさわしくなんかない。
でも今ここで、ギデオンさんの呪いについて言うべきではないのだろう。チンピラがさっき話を遮ったのもたぶんそういう意図だ。
どうすればいいのかわからず、知らず俯いていた私をソフィアの母親がそっと抱き締めてくれた。
「ソフィア、今までよく頑張りました。一度死んだ身なのだから、もう何にも縛られる必要はありません。陛下はそう仰ったけど、貴女の気持ちが第一なのよ。ギデオン様と結婚するのがイヤなら、わたくしたちが阻止します。ね、遠慮なく言ってちょうだい」
「…ありがとう、ございます」
それ以上何も言えない私の背中を擦り続けてくれたソフィアの母親は、父親に促され部屋を出ていった。
「ギデオンを呼べ」
チンピラはふたりが出て行くのを見送ると、近衛騎士に告げ、私をじっと見た。
「ソフィア、ギデオンに不満があるのか?」
「違います。私は、ギデオンさんにふさわしくない。ギデオンさんは、呪いを解除する方法を見つけました。もう私に縛られる必要はないんです」
「…なに?」
私は、悪魔の秘密を知っていること、また、その呪いがジャポン皇国のトゥランクメント族の呪【シュ】であると判明したこと、そしてその解除方法がわかったことを告げた。
「それはどうやって解除するんだ」
「陛下に直接いちばんに話すから、私にはまだ言えないと。だから聞いてません」
ふーん、とチンピラが唸った時、ドアがノックされた。
「ギデオンです」
「入れ」
悪魔は入ってくると、「陛下、ふたりで話したいので…フィーを一度離宮に送り、それからまた来ます」と言った。私には、聞かれたくないってことなんだ、解除方法を。
「ふん、…わかった。じゃあな、ソフィア。また明日夕飯の時間に来い。いいな」
「わかりました」
悪魔は私をまた抱え馬車に乗り込み、今度は私を膝に抱いたままでいた。
「フィー、あの…もう少し、待っていてください。必ず、話しますから」
「うん…大丈夫だよ」
悪魔はホッとしたように微笑んだ。その笑顔にまた胸が痛む。
チンピラが、さっきの話をきちんと捉えて判断してくれることを祈るしかない。悪魔に気付かれないように、そっと、ため息をついた。
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