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四章 水の都
水の都.4
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目を覚まし、視界に映る天井の見慣れなさに何度か瞬きを繰り返すと、音もなく体を起き上がらせる。
隣のベッドにはすでにミルフィの姿はない、朝早くからどこかへ出かけたのだろうか。
窓の外を覗くと、まだ日が昇り始めてそんなに経っていないようで、東の空は暁に染まっていた。
町の中でも、少し高い位置に建てられている宿屋の窓からは、アズールの町を囲む穏やかな湖が一望できた。
静かな波間にたゆたう小舟の上に、白い鳥たちが輪を描きながら集まっている。
それを眺めながら、昨日の出来事を思い出す。
――……スミスは、自分たちの世界の武器とは本質的に異なる『刀』を観察したことで、こちらが流れ人であることを見抜いてしまった。
腕の立つ鍛冶師に対し、迂闊にも饒舌になりすぎた。たまたま彼女が熱心な職人――もとい、武器狂いだったから、黙っていてくれると約束してもらったが、今後のことを考えれば、もう少し刀の取り扱いにも注意をしたほうがいいだろう。
燐子はそうしてしばらく外を眺めていると、自室の扉が音を立てて開き、プレートを両手で支えたミルフィが姿を見せた。
窓の側でじっと佇んでいた燐子と目が合った彼女は、起きるのが遅いという小言を並べながら、最後に「おはよ」と付け足した。
その言葉は顔を合わせた瞬間に口にするべきではないだろうか、と燐子は考えるも口にはしない。朝から、ミルフィの機嫌を損ねるのは得策ではない。
机の上まで運ばれてきたプレートの上には、パンとベーコン、それとスープが乗せられている。どれも作りたてのようで温かな湯気が昇っていた。匂いを嗅いだことで空腹を思い出した体が反応する。
わざわざ朝食を運んでくれたミルフィに軽くお礼を言い、自分も木椅子を引いて彼女の正面に座す。
手早く食事を済ませ、予定通り騎士団の詰め所に行く準備を進める。
顔を洗い、歯を磨き、荷物を用意して部屋の外へ出た。
下の階へ下りて、受付の者に鍵を渡す。それから宿屋を後にすると、眩い朝の光が覚醒して間もない意識に突き刺さった。
人もまばらな路地を抜けて、昨日通った大通りまで進んだところで、二人の視界にちょっとした鎧を身にまとった人間たちの姿が入った。
少し警戒するように、「あれが騎士団か」と燐子が問うと、ミルフィは前を向いたまま頷いてみせた。
一見して、たいした腕ではないという印象を受ける。
体格もそうだが、足さばきや周囲への気配りが素人同然だ。
まあ、前線で戦わない兵士などこんなものか、と一人納得した燐子は、堂々と騎士団の詰め所のある方角に進んでいった。
自分たちの武器は、昨日、スミスの元へと預けてきた。
ミルフィのナイフと弓はすぐにでも終わるとのことだったが、自分の刀はやはり一晩じっくりかけて見てみないことには分からない、とスミスが目を輝かせて言っていたので、一先ず置いてきた。
十分も歩いていると、いよいよ詰め所の玄関の前に到着した。
「行くわよ」
「ああ、いつでも構わん」
一拍置いて、ミルフィが詰め所の扉を開けた。
扉が古臭い音を響かせ、軋みながら開いていく。
中は、不愉快な喧騒が充満していた。
あちらこちらに散らばった同じ鎧を着けた十人ほどの男たちが、ああでもないこうでもない、と大声を上げている。
自分たちに刺さる好奇と、下劣な感情をまとう視線に、直感的な嫌悪感を覚えながら、可能な限り彼らのほうを見ないようにして、受付まで足を進める。
か弱い村娘を演じるつもりらしいミルフィは、たどたどしい口調で受付にて陳述書を渡した。
周囲で暇を潰していた騎士共が、こぞってその紙を覗き込んだ。
受付の初老の騎士は、清潔感の欠けた髪をかき上げて、「あぁ、またカランツね」と投げやりな口調で言った。
その瞬間、わずかながらにミルフィが殺気を漏らした。だが、それも一秒ほどで止んだ。
老人はほんの少しだけ柔らかい語調になると、「運が良いのか悪いのか、もうそっちに詰め所を作ることは決定したんだよ」と告げた。
「本当ですか?」
素のトーンに戻ったミルフィへ、別の若い男が頷いて見せる。彼だけは、他の連中と違って爽やかな雰囲気をまとっていた。
「ああ、帝国軍の奴らがそちらに向けて進軍するような動きがあったらしいんだ」
「え……?」
それを耳にしたミルフィは、顔を青くして、口と目を見開いていたのだが、何とかかすれた声で、「そんな」とだけ呟いた。
(これは、演技ではないだろうな)
相当ショックだったのだろう、彼女はよろめき、燐子のほうへとなだれかかった。
それをしっかりと受け止めた燐子は、受付の男たちのほうを睨んだ。
「すぐに来るのか」
「あ、ああ、どうかな。まだ『らしい』という段階だからな、そこは何とも」
「そこは何とも、だと?国境だろう、そんな悠長でいいのか……!?」
語気が強くなってしまった燐子に、初老の騎士がその態度を咎める言葉を吐き捨てたが、氷の剣のように鋭く冷たい視線に切り裂かれ口をつぐむ。
老人が答えなかったため、燐子はその隣の男に視線を合わせた。すると、彼は堂々とした様子で、「そのことについて、今日、王国のほうから大使様が来られる。そこで話し合って、その時期も決まるだろう」と説明した。
「今さらになって話し合いか……。ドリトン殿の憂慮が報われるには、遅すぎたな」
万が一、本当に進軍が行われているとしたら、何もかも間に合わない。大雨が降ってから堤防を作り始めるようなものだ、愚かにもほどがある。
(こいつらに任せていては、最悪、カランツが火の海になる……!)
そうして歯ぎしりをした燐子の脳裏に、ふと、カランツの村の風景がよぎった。
美しい蜘蛛の糸のように分かれた水の流れ、風の歌う丘、小さな商店、穏やかな村の人々、自分を気にかけてくれたドリトン、そして穢れのない少年。
それから、と自分の腕の中で唇を震わせているミルフィを見つめる。
普段の威勢の良さは鳴りを潜め、混乱した瞳からは炎はおろか火の粉すら見られない。
そっと、ミルフィの頭を撫でる。親交のあった隣国の姫を相手にやっていた仕草だ。
「大丈夫だ」
それでようやく我に返ったらしいミルフィが、おずおずと顔を上げてこちらを見つめた。
「り、燐子?」
「行くぞ、ミルフィ」
「行くって、どこに……」
「決まっているだろう、カランツだ」
「で、でも……あんた、帝国相手になんて……」
王国と帝国のいざこざなど、流れ人である自分には毛ほどの興味もない。だが、ここまで散々世話になったカランツの人々を見殺しにできるほど、面の皮は厚くない。
それはきっと、何を言い訳にしたとしても、捨ててはならない誇りだ。
武士や侍がいようといまいと、腹を切るべき身であっても。
「心配無用だ。――……死に損ないの刃なら、貸してやる」
それだけは、ここがどこだろうと、見失うわけにはいかない。
隣のベッドにはすでにミルフィの姿はない、朝早くからどこかへ出かけたのだろうか。
窓の外を覗くと、まだ日が昇り始めてそんなに経っていないようで、東の空は暁に染まっていた。
町の中でも、少し高い位置に建てられている宿屋の窓からは、アズールの町を囲む穏やかな湖が一望できた。
静かな波間にたゆたう小舟の上に、白い鳥たちが輪を描きながら集まっている。
それを眺めながら、昨日の出来事を思い出す。
――……スミスは、自分たちの世界の武器とは本質的に異なる『刀』を観察したことで、こちらが流れ人であることを見抜いてしまった。
腕の立つ鍛冶師に対し、迂闊にも饒舌になりすぎた。たまたま彼女が熱心な職人――もとい、武器狂いだったから、黙っていてくれると約束してもらったが、今後のことを考えれば、もう少し刀の取り扱いにも注意をしたほうがいいだろう。
燐子はそうしてしばらく外を眺めていると、自室の扉が音を立てて開き、プレートを両手で支えたミルフィが姿を見せた。
窓の側でじっと佇んでいた燐子と目が合った彼女は、起きるのが遅いという小言を並べながら、最後に「おはよ」と付け足した。
その言葉は顔を合わせた瞬間に口にするべきではないだろうか、と燐子は考えるも口にはしない。朝から、ミルフィの機嫌を損ねるのは得策ではない。
机の上まで運ばれてきたプレートの上には、パンとベーコン、それとスープが乗せられている。どれも作りたてのようで温かな湯気が昇っていた。匂いを嗅いだことで空腹を思い出した体が反応する。
わざわざ朝食を運んでくれたミルフィに軽くお礼を言い、自分も木椅子を引いて彼女の正面に座す。
手早く食事を済ませ、予定通り騎士団の詰め所に行く準備を進める。
顔を洗い、歯を磨き、荷物を用意して部屋の外へ出た。
下の階へ下りて、受付の者に鍵を渡す。それから宿屋を後にすると、眩い朝の光が覚醒して間もない意識に突き刺さった。
人もまばらな路地を抜けて、昨日通った大通りまで進んだところで、二人の視界にちょっとした鎧を身にまとった人間たちの姿が入った。
少し警戒するように、「あれが騎士団か」と燐子が問うと、ミルフィは前を向いたまま頷いてみせた。
一見して、たいした腕ではないという印象を受ける。
体格もそうだが、足さばきや周囲への気配りが素人同然だ。
まあ、前線で戦わない兵士などこんなものか、と一人納得した燐子は、堂々と騎士団の詰め所のある方角に進んでいった。
自分たちの武器は、昨日、スミスの元へと預けてきた。
ミルフィのナイフと弓はすぐにでも終わるとのことだったが、自分の刀はやはり一晩じっくりかけて見てみないことには分からない、とスミスが目を輝かせて言っていたので、一先ず置いてきた。
十分も歩いていると、いよいよ詰め所の玄関の前に到着した。
「行くわよ」
「ああ、いつでも構わん」
一拍置いて、ミルフィが詰め所の扉を開けた。
扉が古臭い音を響かせ、軋みながら開いていく。
中は、不愉快な喧騒が充満していた。
あちらこちらに散らばった同じ鎧を着けた十人ほどの男たちが、ああでもないこうでもない、と大声を上げている。
自分たちに刺さる好奇と、下劣な感情をまとう視線に、直感的な嫌悪感を覚えながら、可能な限り彼らのほうを見ないようにして、受付まで足を進める。
か弱い村娘を演じるつもりらしいミルフィは、たどたどしい口調で受付にて陳述書を渡した。
周囲で暇を潰していた騎士共が、こぞってその紙を覗き込んだ。
受付の初老の騎士は、清潔感の欠けた髪をかき上げて、「あぁ、またカランツね」と投げやりな口調で言った。
その瞬間、わずかながらにミルフィが殺気を漏らした。だが、それも一秒ほどで止んだ。
老人はほんの少しだけ柔らかい語調になると、「運が良いのか悪いのか、もうそっちに詰め所を作ることは決定したんだよ」と告げた。
「本当ですか?」
素のトーンに戻ったミルフィへ、別の若い男が頷いて見せる。彼だけは、他の連中と違って爽やかな雰囲気をまとっていた。
「ああ、帝国軍の奴らがそちらに向けて進軍するような動きがあったらしいんだ」
「え……?」
それを耳にしたミルフィは、顔を青くして、口と目を見開いていたのだが、何とかかすれた声で、「そんな」とだけ呟いた。
(これは、演技ではないだろうな)
相当ショックだったのだろう、彼女はよろめき、燐子のほうへとなだれかかった。
それをしっかりと受け止めた燐子は、受付の男たちのほうを睨んだ。
「すぐに来るのか」
「あ、ああ、どうかな。まだ『らしい』という段階だからな、そこは何とも」
「そこは何とも、だと?国境だろう、そんな悠長でいいのか……!?」
語気が強くなってしまった燐子に、初老の騎士がその態度を咎める言葉を吐き捨てたが、氷の剣のように鋭く冷たい視線に切り裂かれ口をつぐむ。
老人が答えなかったため、燐子はその隣の男に視線を合わせた。すると、彼は堂々とした様子で、「そのことについて、今日、王国のほうから大使様が来られる。そこで話し合って、その時期も決まるだろう」と説明した。
「今さらになって話し合いか……。ドリトン殿の憂慮が報われるには、遅すぎたな」
万が一、本当に進軍が行われているとしたら、何もかも間に合わない。大雨が降ってから堤防を作り始めるようなものだ、愚かにもほどがある。
(こいつらに任せていては、最悪、カランツが火の海になる……!)
そうして歯ぎしりをした燐子の脳裏に、ふと、カランツの村の風景がよぎった。
美しい蜘蛛の糸のように分かれた水の流れ、風の歌う丘、小さな商店、穏やかな村の人々、自分を気にかけてくれたドリトン、そして穢れのない少年。
それから、と自分の腕の中で唇を震わせているミルフィを見つめる。
普段の威勢の良さは鳴りを潜め、混乱した瞳からは炎はおろか火の粉すら見られない。
そっと、ミルフィの頭を撫でる。親交のあった隣国の姫を相手にやっていた仕草だ。
「大丈夫だ」
それでようやく我に返ったらしいミルフィが、おずおずと顔を上げてこちらを見つめた。
「り、燐子?」
「行くぞ、ミルフィ」
「行くって、どこに……」
「決まっているだろう、カランツだ」
「で、でも……あんた、帝国相手になんて……」
王国と帝国のいざこざなど、流れ人である自分には毛ほどの興味もない。だが、ここまで散々世話になったカランツの人々を見殺しにできるほど、面の皮は厚くない。
それはきっと、何を言い訳にしたとしても、捨ててはならない誇りだ。
武士や侍がいようといまいと、腹を切るべき身であっても。
「心配無用だ。――……死に損ないの刃なら、貸してやる」
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