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二章 切腹の意味
切腹の意味.6
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またも現れた聞きなれぬ言葉に、燐子は眉をひそめて「帝国?」と繰り返した。
部屋の中を照らしていたランタンの炎がゆらりと震え、一瞬だけ室内が赤々と照らし出される。
それによってはっきりと照らされたエミリオの顔が、深い悲しみに沈んでいるのを見て、燐子は臭いを感じ取っていた。
嗅ぎ慣れた、戦場の臭いを。
「うん。『シュヴァルツ帝国』……聖ローレライ王国がずっと戦争をしている相手だよ」
なるほど、と話の陰りを敏感に察知していた燐子は、良い潮時だと思い質問を重ねる。
「ほぅ、帝国か。この国からすると、敵国というわけか」
「うん。悪い奴らなんだ」
「悪い、か……」
戦争に善悪はない。だが、エミリオはそれを知るのにはあまりに幼すぎる。彼の父親を奪ったのが帝国との争いなら、なおさらだろう。
「少なくとも、この村からすれば、森を焼く者は『悪者』だろうな」
「ふん、迷惑千万よ」ミルフィがつくづく迷惑そうに顔を斜めに傾ける。
「あの森の向こうは、もう帝国の所領なのか」
ドリトンが神妙な顔で頷く。
「馬鹿な、目と鼻の先ではないか。ならば、王国とやらの領主は何をしている。戦時中の国境に、兵を駐屯させないとはどういう了見だ」
「そのために、アズールの駐屯地に赴いて陳情を申し上げておるのです」
「陳情?」
冷ややかな笑みをこぼした燐子は続ける。
「国境に兵を置かぬことについての申し立てを、その領民からされるなど、いい恥晒しだ」
他人事ながらも顔をしかめて苛立つ燐子だったが、それを咎めたのは意外な人物であった。
「違う、帝国が全部悪いんだよ」
普段の天真爛漫な彼からは、遠く及びもしない薄暗いものを感じ、燐子はじっと横目でエミリオを観察した。
「なぜだ、領民を守るのは、領主の仕事だ」
「戦争を仕掛けてきたのは帝国だもん」
本当か、とドリトンに目だけで合図を送ると、彼は重々しく頷いた。
彼の頭の上に手を優しく置いて、「そうか」とだけ呟いた燐子は、何となくミルフィが過保護になる気持ちが分からなくもないなと思った。
ちらりとミルフィのほうを一瞥すれば、彼女はエミリオのことを心配そうに見つめていた。そして、弟の純朴さが争いによって汚されていくのを憂うみたいにため息を吐いた。
ミルフィから時折感じる母性は、きっと母のいないエミリオを、彼女なりに必死に守ってきた証なのだろうと勝手に解釈する。
姉と弟の血の絆、というだけでまとめてしまうには些か短絡的すぎる。
私にも、血の絆はあった。
父や腹違いの兄弟たち。
戦争の中で『侍』として死んでいった兄弟たち。
『侍』でも何でもない私の手で葬られていった兄弟たち。
血筋は、戦国の世においては死の絆だ。
決して、このように美しく、儚く、見るものに望郷の念を抱かせるものではなかった。
この二人と、私たちは何が違ったのか。
同じ戦国の時代に生きて、どうしてこうも違う絆を見せるのか。
私には分からなかった。
きっと、分からないままだ。この先も、ずっと。
一度分かってしまえば、私の中の何かが悲鳴を上げて崩壊する気がして、不毛な思考を素早く遮断する。
「それで、どうだったのだ。その駐屯所の連中というのは」
話題を戻しながら、ステーキの最後の切れ端を口に放り込んだ燐子に対して、ドリトンは残念そうに首を左右に振った。
「西の砂漠で別の戦線が開かれたらしく……このような場所に回す兵力はないとのことでした」
「やっぱりね」
ミルフィが小さく舌打ちして口元をハンカチで拭おうとするが、先ほど、燐子の喉元を綺麗にしたものと同じであったからか、彼女はしばらくハンカチの表面を眺めていた。やがて、それをテーブルの上に置きながら、忌々しそうに言う。
「何かが起きてからじゃないと動かない。そういうもんなのよ、お上の仕事は」
「森を焼かれるのは、『何か』に入らんのか」
「そうらしいわ」
「ありえんな……」
同調した燐子を、ミルフィは少しだけ満足した様子で見やる。ただ、新たな話題を切り出そうとしていた彼女と目が合ったことで、弾かれたように視線を逸らした。
「隣町とは、どういうところなのだ?」
燐子の問いかけを受けて、ドリトンは隣町――アズールについて丁寧に説明してくれた。
湖の真ん中に建てられた、大規模な町。
長い橋があって、石段がたくさんあり、周囲の村の特産物を市場で売っている活気のある町ということだ。
「ふむ」
正直に言って、大変興味をそそられる話の内容だ。
この村はいい場所だ。それは数日住んでいるだけの燐子にも十分理解できた。
心が研ぎ澄まされるような大自然の息吹。
美味い飯を作る女。
緊張に凝り固まった心をほぐす純真な少年。
異世界の人間であっても、文句一つ言わずに住まわせてくれている優しき村人たち……。
心が決まるまで、ここにいても良いと思っていた。しかし、まだ大きな町があるのであれば一度訪れておきたいとも思う。
燐子は、『この世界のことを知ってどうする』と叱咤する自分の影に見つめられながら、その影に対して、『本当に腹を切るべきときは今なのか』と問い返している日々を繰り返してきた。
今はもう、少なくとも、この少年の前で腹を切ることだけはするべきではないと理解していた。
(……あまりにも、ここと日の本では、死生観が違いすぎているな)
燐子は、ミルフィに説教された日からはっきりとそう感じていた。
「興味がおありですか?」
「ええ」
「であれば、ミルフィに案内させましょう」
さらりとドリトンが行った提案に、ミルフィが目を丸くして立ち上がる。
「えぇ!?ちょ、お祖父ちゃん、なんで私が!?」
ドリトンは孫娘の叫を無視して、燐子に「どうですか?」と問いかけた。
とても魅力的な提案だった。小うるさいミルフィを伴うことには心配もあったが、一人ではたどり着けるかどうかも怪しい。
燐子は大人しくドリトンの提案を受け入れた。ミルフィはいつまでも騒がしいが、祖父に頼み込まれ、渋々黙り込んだ。
「でしたら、ついでと言ってはなんなのですが……」と一度席を立って、奥の部屋に消えたドリトンは、しばらくして戻ってきたかと思うと、その手に書簡らしきものを握っていた。
ドリトンは日焼けして古めかしくなった紙を燐子のそばまで来て広げると、中身を読むように促した。
だが……。
「いや、そうは言われましても……」
異世界であろうと、どういう仕組みか、会話は容易にできた。だが、どうにも文字の読み書きまではできないようで、燐子には異世界の文字が、ミミズの這ったような文字にしか見えなかった。
「ドリトン殿。すまないが私には読めない」
「あぁ、そうでしたね。申し訳ない」
ドリトンは何度か頭を下げると、代わりにミルフィのほうへと書簡を手渡した。
「えぇ?私が?こいつのために?」
ミルフィは乗り気ではないようだったが、敬愛すべき祖父からの頼みだったこともあって、渋々承諾した。
彼女が読み上げた内容を聞くに、先ほどの話にあった例の陳述書に間違いない。
その文面を読み上げ終わったミルフィは、いかにも大儀そうに首を回して、自分も最後の一切れを行儀よく口へと運んだ。
言いたいことは色々とあるようだが、祖父の手前我慢しているようだった。
それから彼女は空になった皿をまとめて、洗い場のほうへと持っていった。
皿同士がぶつかり合う危なげな音を絶え間なく響かせながら、その汚れを流していく。
ミルフィの気の短い性質からは、想像ができないぐらい細やかな手付きだ。肉のさばき方といい、ミルフィが幼い頃から家事に狩猟にと生きてきたのは間違いあるまい。
「これは?」と分かりきったことをあえて燐子が尋ねる。「陳述書です」
「それは分かっていますが、どうするのです。また軽く扱われるだけでは?」
「かもしれませんな。無理に渡せとは言いません。隣町に出られるのであれば、是非お持ち頂きたいのです」
そう笑って言い放ったドリトンの明るい表情から、あくまでこの陳述書は、燐子がアズールに出かけるための言い訳にしかすぎないのだと察した。
また戻ってきても大丈夫である、そう言ってもらえているような気がして、燐子はついほっとした心地になってしまう。
右も左も分からない生活だ。頼りになる人がいるほうが、安心して情報収集に専念できる。
もう少し、この世界のことを知ろう。
そうすれば、自分がこの先どうするべきか見定められる。
理解ある者を探して腹を切るのか、
諦めて、後始末も無しに腹を切るのか、
可能な限り早々に腹を括らなければならない。
このままでは――。
その先を考えそうになった燐子は、皮肉な笑みを口元に浮かべた。
「分かりました。お心遣い感謝します」
「おぉ、ありがとうございます」
燐子は、ドリトンの礼を右から左に聞き流しながら、頭の中では全く別のことを考えていた。
……このままでは、何だ。
(私の志は、侍の子としての意地は……覚えてはいられない夢のように、儚く消えるものではないはずだろうに)
部屋の中を照らしていたランタンの炎がゆらりと震え、一瞬だけ室内が赤々と照らし出される。
それによってはっきりと照らされたエミリオの顔が、深い悲しみに沈んでいるのを見て、燐子は臭いを感じ取っていた。
嗅ぎ慣れた、戦場の臭いを。
「うん。『シュヴァルツ帝国』……聖ローレライ王国がずっと戦争をしている相手だよ」
なるほど、と話の陰りを敏感に察知していた燐子は、良い潮時だと思い質問を重ねる。
「ほぅ、帝国か。この国からすると、敵国というわけか」
「うん。悪い奴らなんだ」
「悪い、か……」
戦争に善悪はない。だが、エミリオはそれを知るのにはあまりに幼すぎる。彼の父親を奪ったのが帝国との争いなら、なおさらだろう。
「少なくとも、この村からすれば、森を焼く者は『悪者』だろうな」
「ふん、迷惑千万よ」ミルフィがつくづく迷惑そうに顔を斜めに傾ける。
「あの森の向こうは、もう帝国の所領なのか」
ドリトンが神妙な顔で頷く。
「馬鹿な、目と鼻の先ではないか。ならば、王国とやらの領主は何をしている。戦時中の国境に、兵を駐屯させないとはどういう了見だ」
「そのために、アズールの駐屯地に赴いて陳情を申し上げておるのです」
「陳情?」
冷ややかな笑みをこぼした燐子は続ける。
「国境に兵を置かぬことについての申し立てを、その領民からされるなど、いい恥晒しだ」
他人事ながらも顔をしかめて苛立つ燐子だったが、それを咎めたのは意外な人物であった。
「違う、帝国が全部悪いんだよ」
普段の天真爛漫な彼からは、遠く及びもしない薄暗いものを感じ、燐子はじっと横目でエミリオを観察した。
「なぜだ、領民を守るのは、領主の仕事だ」
「戦争を仕掛けてきたのは帝国だもん」
本当か、とドリトンに目だけで合図を送ると、彼は重々しく頷いた。
彼の頭の上に手を優しく置いて、「そうか」とだけ呟いた燐子は、何となくミルフィが過保護になる気持ちが分からなくもないなと思った。
ちらりとミルフィのほうを一瞥すれば、彼女はエミリオのことを心配そうに見つめていた。そして、弟の純朴さが争いによって汚されていくのを憂うみたいにため息を吐いた。
ミルフィから時折感じる母性は、きっと母のいないエミリオを、彼女なりに必死に守ってきた証なのだろうと勝手に解釈する。
姉と弟の血の絆、というだけでまとめてしまうには些か短絡的すぎる。
私にも、血の絆はあった。
父や腹違いの兄弟たち。
戦争の中で『侍』として死んでいった兄弟たち。
『侍』でも何でもない私の手で葬られていった兄弟たち。
血筋は、戦国の世においては死の絆だ。
決して、このように美しく、儚く、見るものに望郷の念を抱かせるものではなかった。
この二人と、私たちは何が違ったのか。
同じ戦国の時代に生きて、どうしてこうも違う絆を見せるのか。
私には分からなかった。
きっと、分からないままだ。この先も、ずっと。
一度分かってしまえば、私の中の何かが悲鳴を上げて崩壊する気がして、不毛な思考を素早く遮断する。
「それで、どうだったのだ。その駐屯所の連中というのは」
話題を戻しながら、ステーキの最後の切れ端を口に放り込んだ燐子に対して、ドリトンは残念そうに首を左右に振った。
「西の砂漠で別の戦線が開かれたらしく……このような場所に回す兵力はないとのことでした」
「やっぱりね」
ミルフィが小さく舌打ちして口元をハンカチで拭おうとするが、先ほど、燐子の喉元を綺麗にしたものと同じであったからか、彼女はしばらくハンカチの表面を眺めていた。やがて、それをテーブルの上に置きながら、忌々しそうに言う。
「何かが起きてからじゃないと動かない。そういうもんなのよ、お上の仕事は」
「森を焼かれるのは、『何か』に入らんのか」
「そうらしいわ」
「ありえんな……」
同調した燐子を、ミルフィは少しだけ満足した様子で見やる。ただ、新たな話題を切り出そうとしていた彼女と目が合ったことで、弾かれたように視線を逸らした。
「隣町とは、どういうところなのだ?」
燐子の問いかけを受けて、ドリトンは隣町――アズールについて丁寧に説明してくれた。
湖の真ん中に建てられた、大規模な町。
長い橋があって、石段がたくさんあり、周囲の村の特産物を市場で売っている活気のある町ということだ。
「ふむ」
正直に言って、大変興味をそそられる話の内容だ。
この村はいい場所だ。それは数日住んでいるだけの燐子にも十分理解できた。
心が研ぎ澄まされるような大自然の息吹。
美味い飯を作る女。
緊張に凝り固まった心をほぐす純真な少年。
異世界の人間であっても、文句一つ言わずに住まわせてくれている優しき村人たち……。
心が決まるまで、ここにいても良いと思っていた。しかし、まだ大きな町があるのであれば一度訪れておきたいとも思う。
燐子は、『この世界のことを知ってどうする』と叱咤する自分の影に見つめられながら、その影に対して、『本当に腹を切るべきときは今なのか』と問い返している日々を繰り返してきた。
今はもう、少なくとも、この少年の前で腹を切ることだけはするべきではないと理解していた。
(……あまりにも、ここと日の本では、死生観が違いすぎているな)
燐子は、ミルフィに説教された日からはっきりとそう感じていた。
「興味がおありですか?」
「ええ」
「であれば、ミルフィに案内させましょう」
さらりとドリトンが行った提案に、ミルフィが目を丸くして立ち上がる。
「えぇ!?ちょ、お祖父ちゃん、なんで私が!?」
ドリトンは孫娘の叫を無視して、燐子に「どうですか?」と問いかけた。
とても魅力的な提案だった。小うるさいミルフィを伴うことには心配もあったが、一人ではたどり着けるかどうかも怪しい。
燐子は大人しくドリトンの提案を受け入れた。ミルフィはいつまでも騒がしいが、祖父に頼み込まれ、渋々黙り込んだ。
「でしたら、ついでと言ってはなんなのですが……」と一度席を立って、奥の部屋に消えたドリトンは、しばらくして戻ってきたかと思うと、その手に書簡らしきものを握っていた。
ドリトンは日焼けして古めかしくなった紙を燐子のそばまで来て広げると、中身を読むように促した。
だが……。
「いや、そうは言われましても……」
異世界であろうと、どういう仕組みか、会話は容易にできた。だが、どうにも文字の読み書きまではできないようで、燐子には異世界の文字が、ミミズの這ったような文字にしか見えなかった。
「ドリトン殿。すまないが私には読めない」
「あぁ、そうでしたね。申し訳ない」
ドリトンは何度か頭を下げると、代わりにミルフィのほうへと書簡を手渡した。
「えぇ?私が?こいつのために?」
ミルフィは乗り気ではないようだったが、敬愛すべき祖父からの頼みだったこともあって、渋々承諾した。
彼女が読み上げた内容を聞くに、先ほどの話にあった例の陳述書に間違いない。
その文面を読み上げ終わったミルフィは、いかにも大儀そうに首を回して、自分も最後の一切れを行儀よく口へと運んだ。
言いたいことは色々とあるようだが、祖父の手前我慢しているようだった。
それから彼女は空になった皿をまとめて、洗い場のほうへと持っていった。
皿同士がぶつかり合う危なげな音を絶え間なく響かせながら、その汚れを流していく。
ミルフィの気の短い性質からは、想像ができないぐらい細やかな手付きだ。肉のさばき方といい、ミルフィが幼い頃から家事に狩猟にと生きてきたのは間違いあるまい。
「これは?」と分かりきったことをあえて燐子が尋ねる。「陳述書です」
「それは分かっていますが、どうするのです。また軽く扱われるだけでは?」
「かもしれませんな。無理に渡せとは言いません。隣町に出られるのであれば、是非お持ち頂きたいのです」
そう笑って言い放ったドリトンの明るい表情から、あくまでこの陳述書は、燐子がアズールに出かけるための言い訳にしかすぎないのだと察した。
また戻ってきても大丈夫である、そう言ってもらえているような気がして、燐子はついほっとした心地になってしまう。
右も左も分からない生活だ。頼りになる人がいるほうが、安心して情報収集に専念できる。
もう少し、この世界のことを知ろう。
そうすれば、自分がこの先どうするべきか見定められる。
理解ある者を探して腹を切るのか、
諦めて、後始末も無しに腹を切るのか、
可能な限り早々に腹を括らなければならない。
このままでは――。
その先を考えそうになった燐子は、皮肉な笑みを口元に浮かべた。
「分かりました。お心遣い感謝します」
「おぉ、ありがとうございます」
燐子は、ドリトンの礼を右から左に聞き流しながら、頭の中では全く別のことを考えていた。
……このままでは、何だ。
(私の志は、侍の子としての意地は……覚えてはいられない夢のように、儚く消えるものではないはずだろうに)
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