さざ波の向こう いつかの君へ

ある夏の日、14歳の菫は幼なじみの海里と行ったキャンプ場で崖から転落してしまう。そして目覚めると大正時代の小豆島へとタイムスリップしてしまっていた。
父親を自分のせいで亡くしてしまっていた菫は家族と上手くいってなく、このままこの時代から帰れなければいいのにと思いながら日々を過ごす。けれどそこで出会った伊織という青年の優しさに、菫のかたく閉ざされた心は少しずつ解きほぐされていった。父親への想い、残してきた母と妹への想いを抱えながらも、菫は伊織に轢かれていく。
次第にお互いを想い合い、そして気持ちを伝えた二人に待ち受けていたのは――。

これは時空を越えた、切ない青春ラブストーリー。


GW中は
7時30分・12時30分・16時30分・20時30分の1日4回更新です。
5月6日完結予定です。
どうぞよろしくお願いします。
24h.ポイント 356pt
0
小説 3,897 位 / 192,158件 ライト文芸 32 位 / 7,621件

あなたにおすすめの小説

春の真ん中、泣いてる君と恋をした

佐々森りろ
ライト文芸
 旧題:春の真ん中  第6回ライト文芸大賞「青春賞」を頂きました!!  読んでくださった方、感想をくださった方改めまして、ありがとうございました。  2024.4「春の真ん中、泣いてる君と恋をした」に改題して書籍化決定!!  佐々森りろのデビュー作になります。  よろしくお願いします(*´-`)♡ ────────*────────  高一の終わり、両親が離婚した。  あんなに幸せそうだった両親が離婚してしまったことが、あたしはあたしなりにショックだった。どうしてとか、そんなことはどうでも良かった。  あんなに想いあっていたのに、別れはいつか来るんだ。友達だって同じ。出逢いがあれば別れもある。再会した幼なじみと、新しい女友達。自分は友達作りは上手い方だと思っていたけど、新しい環境ではそう上手くもいかない。  始業式前の学校見学で偶然出逢った彼。  彼の寂しげなピアノの旋律が忘れられなくて、また会いたいと思った。

さよなら、彼方

緒方あきら
ライト文芸
私は身代わりとして産まれて来た。 私が産まれる前に亡くなった姉『彼方』 お父さんとお母さんは、その代わりを作るべく私を作った。 私は写真でしか顔を知らない彼方の面影を、十五年以上重ねられてきた。 高校生。 彼方がついにたどり着けなかった年齢に届いた私。 何かが変わるかもしれないという微かな期待。 けれど、現実は私が望んだものとはあまりにもかけ離れていた。

君の左目

便葉
ライト文芸
それは、きっと、運命の歯車が狂っただけ。 純粋な子供の頃から惹かれ合っていた二人は、残酷な運命の波にのまれて、離れ離れになってしまう。 それもまた運命の悪戯… 二十五歳の春、 平凡な日々を一生懸命過ごしている私の目の前に、彼は現れた。 私の勤める区役所の大きな古時計の前で、彼は私を見つけた…

【取り下げ予定】愛されない妃ですので。

ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。 国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。 「僕はきみを愛していない」 はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。 『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。 (ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?) そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。 しかも、別の人間になっている? なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。 *年齢制限を18→15に変更しました。

九龍城砦奇譚

菰野るり
ライト文芸
舞台は返還前の香港九龍城。 極彩色の洗濯物なびかせながら 飛行機が啓徳空港へ降りてゆく。 何でも屋のジョニーに育てられたアンディは10才。国籍も名字もない。 少年と少女の出逢いと青春を 西洋と東洋の入り混じる香港を舞台に 雑多な異国の風俗や景色 時代の波と絡めながら描く

王子を身籠りました

青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。 王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。 再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

僕が伯爵と呼ばれる7日の間に

五十五 望 <いそい ぼう>
ライト文芸
固く閉ざされた館の扉が1年に2日間だけ開く、レ・ジュルネ・デュ・パトリモアンヌ。 その日、パリ市内に位置する17世紀の城館を訪れたその人は、悲鳴を上げた。 ———なかったからだ。そこにあるべき絵が。 自分のジェンダー感覚の違和感に揺らぐ一人の男と、彼が唯一執着を覚える17世紀の女性。 そしてその面影を持つ、謎の女…… そこに生まれるものは、果たして愛なのか? それとも…… バロック時代に描かれた1枚の肖像画を巡って交錯する、迷える男女の心の物語を、作者オリジナルの挿絵を交えて紡ぎ出す。

よくできた"妻"でして

真鳥カノ
ライト文芸
ある日突然、妻が亡くなった。 単身赴任先で妻の訃報を聞いた主人公は、帰り着いた我が家で、妻の重大な秘密と遭遇する。 久しぶりに我が家に戻った主人公を待ち受けていたものとは……!? ※こちらの作品はエブリスタにも掲載しております。

処理中です...