Real~Beginning of the unreal〜

美味いもん食いてぇ

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3章 合流

26話

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 ――紗命は三人を集め、バレていた事やその他諸々を話した。

「そりゃぁ、警戒もするわね」

「一人好きなのは人柄や思うけど、距離は縮めれた思いますわぁ」

 彼女は思う。話してみれば何てことはない、気さくな青年だった。

「同居人だ、俺達も歩み寄らないとな」

「そうですね」

 話も終わり、去り際、紗命は男二人に聞いてみる。

「お二人は他人の魔力、感じれる?」

「いや、俺は無理だ」

「私も。確かに五感が鋭くなったような気はするんですが」

 両者共にノーだ。しかし欠片は掴んでいる気がする。

「……東条はん的に言うたら、経験値の分散てとこやろか。聞いただけなら、狼の方があの鳥より強そうやったし(ブツブツ)」

 思考の海に潜る紗命に、三人は置いてけぼりを喰らう。

「魔法とかcellって、奥が深いんですね」

「そりゃそうよ、あたし自身よく分かってないもの」

「ああ」

 そっちに関しては点でダメな三人だった。

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