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学園編
99.学園の教師視点
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森全体に雪が降るようになった。それは朝も夜も関係無く降り続け、人が歩くのに困難な程積もる。
原因は、グリフとの遭遇で聖女様が魔法を使用したせいだと言う。しかし我が学園は、合同授業でグリフという高難易度の魔物など放すわけがない。
メル・ディゾルの線の細い付き人が体調不良になったくらいで、オーガスト様や聖女様に怪我無くて本当に良かった。
調査に来たディゾル家の一族は、淡々と調査し、グリフを回収して子諸共、帰っていった。私は、ディゾル公爵であるルダンという男を始めてみたが、二度と会いたくないと感じた。あの人を見下すような目を思い出すだけで、今でも身震いするほど恐ろしい。あれは化け物だ。
拳大の炎の魔石がこの雪を収めてくれるらしいが信じられない。確かにあの大きさの魔石は見たことがないが、雪を止めるなんて無理に決まってる。
「先生。また外見てないで、授業を行ってください」
「あぁ、申し訳ありません」
オーガスト様に注意されて、ようやく私は教科書を開き、書かれた文章を口にする。
何故か私は、あの雪が降ってからというもの、どうも気になって森がある方へ意識が向いてしまう。
あの雪は妙だ。確かにこの国では、雪が降るのは珍しい。数年に1度降るか降らないかという程度だが、見たことがないわけではない。しかし、普通の雪と何か違和感がある。
興味を引きつつも、嫌悪感をも覚えさせる雪。身を刺すような寒さを連れてくる雪。
それは自然の雪ではないことに対しての嫌悪なのか、それとも降らせた人物に対しての。いや、それはない。私が聖女様を嫌うわけ無い。
私は聖女様に好感を抱いている。
きっとそのせいで女神様に目をつけられ、それに対する防衛本能というものが働いて嫌悪感になったのだろう。きっとそうに違いない。
聖女様というものは、女神様に愛されていると聞くからな。あぁ、だからこそ雪を降らしているのか。氷の女神様からのけん制か。
いやはや、私のようなものが懸想するだけで敵視するとは女神様は嫉妬深いものだ。
私ではなくオーガスト様にこそ、嫉妬するべきなのではとは思うが、似合いの2人だ。きっと女神様もお認めになっておられるのだろう。
しかし、その2人を邪魔するあの女。メル、メル・ディゾル。そして、特に罪深く私を誘うようなあの黒髪の付き人。どうして女神様はあの2人を許しておられるのか。早く神の力で消してしまえば良いものを。しかし、女神様にも深い考えがおありなのだろう。私が考える事でも無いか。
原因は、グリフとの遭遇で聖女様が魔法を使用したせいだと言う。しかし我が学園は、合同授業でグリフという高難易度の魔物など放すわけがない。
メル・ディゾルの線の細い付き人が体調不良になったくらいで、オーガスト様や聖女様に怪我無くて本当に良かった。
調査に来たディゾル家の一族は、淡々と調査し、グリフを回収して子諸共、帰っていった。私は、ディゾル公爵であるルダンという男を始めてみたが、二度と会いたくないと感じた。あの人を見下すような目を思い出すだけで、今でも身震いするほど恐ろしい。あれは化け物だ。
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「先生。また外見てないで、授業を行ってください」
「あぁ、申し訳ありません」
オーガスト様に注意されて、ようやく私は教科書を開き、書かれた文章を口にする。
何故か私は、あの雪が降ってからというもの、どうも気になって森がある方へ意識が向いてしまう。
あの雪は妙だ。確かにこの国では、雪が降るのは珍しい。数年に1度降るか降らないかという程度だが、見たことがないわけではない。しかし、普通の雪と何か違和感がある。
興味を引きつつも、嫌悪感をも覚えさせる雪。身を刺すような寒さを連れてくる雪。
それは自然の雪ではないことに対しての嫌悪なのか、それとも降らせた人物に対しての。いや、それはない。私が聖女様を嫌うわけ無い。
私は聖女様に好感を抱いている。
きっとそのせいで女神様に目をつけられ、それに対する防衛本能というものが働いて嫌悪感になったのだろう。きっとそうに違いない。
聖女様というものは、女神様に愛されていると聞くからな。あぁ、だからこそ雪を降らしているのか。氷の女神様からのけん制か。
いやはや、私のようなものが懸想するだけで敵視するとは女神様は嫉妬深いものだ。
私ではなくオーガスト様にこそ、嫉妬するべきなのではとは思うが、似合いの2人だ。きっと女神様もお認めになっておられるのだろう。
しかし、その2人を邪魔するあの女。メル、メル・ディゾル。そして、特に罪深く私を誘うようなあの黒髪の付き人。どうして女神様はあの2人を許しておられるのか。早く神の力で消してしまえば良いものを。しかし、女神様にも深い考えがおありなのだろう。私が考える事でも無いか。
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