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学園編
95.合同授業4
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時々出くわす小さな魔物を討伐しつつ、進んでいく。俺は置いていかれないように必死に着いていくだけでも精一杯だった。
ざわざわと風が吹いた。嫌な空気に緊張が走る。
「大きな魔物が来ます!」
その声と同時に、大きな鳥と四つ足の生き物を混ぜ合わせた魔物が姿を表した。
「グリフ!何でこんな魔物がここに!」
リラさんが叫んだ。彼女も同じことを考えたに違いない。
ゲームでメル様が仕掛けたとされる魔物がそこにいた。しかし、彼女がそんな事するわけ無いと思ったからこそ、何の対策もしていなかった。
確か前世では、グリフォンというモンスターからアイディアを取っていた魔物だ。一体誰が、この魔物をここに入りこませたんだ。
「皆!距離を取って!ラド君!錯乱の魔法!」
「はい!」
オーガスト様の言葉で、グリフから距離を取り、ラドさんが錯乱の魔法を使う。
「戸惑いの香り"コンフィー厶"!」
ピンク色の霧がグリフの周りが漂う。
「グゥ······、グォォオオオ!」
一瞬だけグリフの頭が揺れたが、羽をバサバサとはばたかせて霧を飛ばし、錯乱の魔法を無効化した。
「クソッ"コンフィー厶"!"コンフィー厶"!"コンフィー厶"!」
ラドさんは悪態をつきながら、魔法を連発すると、流石に効果があったのか、グリフはグラグラと身体を揺らし始めた。
「グリフの弱点は、氷系だと本に書いてありました!私が魔法を使うので、皆さんはもっと離れて下さい!」
リラさんが叫んだ。ゲームの中ではグリフは炎属性だから、正反対の水や氷が弱点と表示されていたから、それを参考にしているんだと思う。
俺達は、リラさんの言う通りにグリフから距離を取った。オーガスト様だけは、リラさんの隣りにいた。
「オーガスト様も!早く!」
「君を一人にさせるものかっ」
その光景、その言葉は、グリフを倒した時のムービーシーンと同じだった。
ポポポッとリラさんが顔を赤くする。
「そ、それでは、巻き込まれないように離れないで下さいね!」
「分かった!」
リラさんとオーガスト様は手を繋いだ。俺はそれを見て、ゾッとする。ここまでシナリオ通りなら、メル様は。嫌な想像が脳裏を掠める。
ダメだ!そんな事考えちゃ!
顔を叩いて、正気になる。そして俺はもしもの為に雪玉を作る。もし、リラさんが倒せなかったら、この雪玉を当ててやるんだ。
「ムギュムギュ、ギュッギュッ"雪玉になぁれ"」
これが俺のおばあ様直伝の呪文だ。おばあ様は雪玉ではなく、火の玉だけど。
雪玉の山を作っていると、周りからは怪訝な顔をされた。
ざわざわと風が吹いた。嫌な空気に緊張が走る。
「大きな魔物が来ます!」
その声と同時に、大きな鳥と四つ足の生き物を混ぜ合わせた魔物が姿を表した。
「グリフ!何でこんな魔物がここに!」
リラさんが叫んだ。彼女も同じことを考えたに違いない。
ゲームでメル様が仕掛けたとされる魔物がそこにいた。しかし、彼女がそんな事するわけ無いと思ったからこそ、何の対策もしていなかった。
確か前世では、グリフォンというモンスターからアイディアを取っていた魔物だ。一体誰が、この魔物をここに入りこませたんだ。
「皆!距離を取って!ラド君!錯乱の魔法!」
「はい!」
オーガスト様の言葉で、グリフから距離を取り、ラドさんが錯乱の魔法を使う。
「戸惑いの香り"コンフィー厶"!」
ピンク色の霧がグリフの周りが漂う。
「グゥ······、グォォオオオ!」
一瞬だけグリフの頭が揺れたが、羽をバサバサとはばたかせて霧を飛ばし、錯乱の魔法を無効化した。
「クソッ"コンフィー厶"!"コンフィー厶"!"コンフィー厶"!」
ラドさんは悪態をつきながら、魔法を連発すると、流石に効果があったのか、グリフはグラグラと身体を揺らし始めた。
「グリフの弱点は、氷系だと本に書いてありました!私が魔法を使うので、皆さんはもっと離れて下さい!」
リラさんが叫んだ。ゲームの中ではグリフは炎属性だから、正反対の水や氷が弱点と表示されていたから、それを参考にしているんだと思う。
俺達は、リラさんの言う通りにグリフから距離を取った。オーガスト様だけは、リラさんの隣りにいた。
「オーガスト様も!早く!」
「君を一人にさせるものかっ」
その光景、その言葉は、グリフを倒した時のムービーシーンと同じだった。
ポポポッとリラさんが顔を赤くする。
「そ、それでは、巻き込まれないように離れないで下さいね!」
「分かった!」
リラさんとオーガスト様は手を繋いだ。俺はそれを見て、ゾッとする。ここまでシナリオ通りなら、メル様は。嫌な想像が脳裏を掠める。
ダメだ!そんな事考えちゃ!
顔を叩いて、正気になる。そして俺はもしもの為に雪玉を作る。もし、リラさんが倒せなかったら、この雪玉を当ててやるんだ。
「ムギュムギュ、ギュッギュッ"雪玉になぁれ"」
これが俺のおばあ様直伝の呪文だ。おばあ様は雪玉ではなく、火の玉だけど。
雪玉の山を作っていると、周りからは怪訝な顔をされた。
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