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学園編
92.合同授業1
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聖女様と友好を深めるという目的で、合同授業をすることになった。
合同授業は、チームに分かれて魔物討伐することだ。学園所有の森に魔物を放し、討伐する。
魔物にはそれぞれに得点があり、その得点によって競う。もし、命に関わる場合は教師が介入する。その時には、チームの得点が無くなるため、自分達の力量を見極めて隠れなきゃいけない。作戦や見極め、協調性もまた重要になる。
1位になったチームは、教師に1つだけ願い事を叶えてくれるらしいので、皆やる気がみなぎっている。
一学年《ひとがくねん》にクラスが3つあり、貴族のクラスが2つと、平民や農民といった特待生達のクラスが1つある。
基本的に貴族のクラスに優劣などないが、王族がいたりすると、そちら側が優遇される事が多い。しかし、今回は高貴な身分が分かれているので、そういう事は無いらしい。
チームはそれぞれのクラスから2人ずつ選出し、計6人で組むことになる。付き人は人数に入らず、緊急時だけ手出しできる。
メル様のチームは、聖女のリラさん、王子のオーガスト様、オーガスト様の側近であるエリルさん、農民の子のへザンさんと商人の子のラドさんになった。
ゲームでは主人公と攻略対象で固められてたけど、現実はちゃんと公平?になっていた。
けど、ヘザンさんは居心地悪そうに隅にいて、ラドさんはリラさんやオーガストさんに話しかけて、凄く鬱陶しがられている。代わりにラドさんの相手をエリルさんがしている。
オーガスト様とリラさんはイチャイチャしているし、チームの雰囲気は悪い。もしかしたら、ゲームの中のチームの方が雰囲気は良いのかもしれない。
これで本当に魔物が倒せるのだろうか。
というかこれメル様、一人で良いかも?だって、メル様はルダン様と戦えるくらい強いし。そう思ったが、教師からメル様は手出ししないように忠告が入った。でも、危なくなったら守るようにとも。その先生に俺はちょっと不満を持った。だって、メル様もちゃんと生徒なのに参加させないなんて。
メル様は了承する代わりに、俺を代理としてチームにいれることを条件にした。どうして?と疑問を持ったが、メル様の指示に従うしかない。その為、俺がチームの一員になったのだが、ちゃんと出来るのか不安になる。
「メル様」
「ウェイン、大丈夫よ。曾お祖母様直伝の魔法を教わったでしょう?その通りにすればいいのよ。それでもし、危なくなったら私がちゃんと守ってあげるからね」
メル様は頭を撫でて、俺を落ち着かせた。そうだ。俺には魔法の先生のおばあ様直伝の魔法があるんだ!
合同授業は、チームに分かれて魔物討伐することだ。学園所有の森に魔物を放し、討伐する。
魔物にはそれぞれに得点があり、その得点によって競う。もし、命に関わる場合は教師が介入する。その時には、チームの得点が無くなるため、自分達の力量を見極めて隠れなきゃいけない。作戦や見極め、協調性もまた重要になる。
1位になったチームは、教師に1つだけ願い事を叶えてくれるらしいので、皆やる気がみなぎっている。
一学年《ひとがくねん》にクラスが3つあり、貴族のクラスが2つと、平民や農民といった特待生達のクラスが1つある。
基本的に貴族のクラスに優劣などないが、王族がいたりすると、そちら側が優遇される事が多い。しかし、今回は高貴な身分が分かれているので、そういう事は無いらしい。
チームはそれぞれのクラスから2人ずつ選出し、計6人で組むことになる。付き人は人数に入らず、緊急時だけ手出しできる。
メル様のチームは、聖女のリラさん、王子のオーガスト様、オーガスト様の側近であるエリルさん、農民の子のへザンさんと商人の子のラドさんになった。
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オーガスト様とリラさんはイチャイチャしているし、チームの雰囲気は悪い。もしかしたら、ゲームの中のチームの方が雰囲気は良いのかもしれない。
これで本当に魔物が倒せるのだろうか。
というかこれメル様、一人で良いかも?だって、メル様はルダン様と戦えるくらい強いし。そう思ったが、教師からメル様は手出ししないように忠告が入った。でも、危なくなったら守るようにとも。その先生に俺はちょっと不満を持った。だって、メル様もちゃんと生徒なのに参加させないなんて。
メル様は了承する代わりに、俺を代理としてチームにいれることを条件にした。どうして?と疑問を持ったが、メル様の指示に従うしかない。その為、俺がチームの一員になったのだが、ちゃんと出来るのか不安になる。
「メル様」
「ウェイン、大丈夫よ。曾お祖母様直伝の魔法を教わったでしょう?その通りにすればいいのよ。それでもし、危なくなったら私がちゃんと守ってあげるからね」
メル様は頭を撫でて、俺を落ち着かせた。そうだ。俺には魔法の先生のおばあ様直伝の魔法があるんだ!
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