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学園編
91.???の視点
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私はリラを押して転ばせて逃げる。
何でストーリー通りに行ってないの!?毎回、毎回!私のためにある世界なのに!
今回なんて、最悪よ!ウェインが国を滅ぼしてないし、なんでメルを敵視していないの!?これじゃあ、メチャクチャじゃない!全部、あの女のせいよ!
さっさとストーリー通りに進めて、メルを殺せば良いのに!そうすれば私の愛しき人は、この国から開放されて、私と愛が育める!
ガリガリとストレスで指の爪を噛む。爪の先が無くなっていき、やがては肉にまで到達する。肉を噛んで血が流れても、苛立ちは止まらない。
燃え盛る炎の中で私は、あの人に愛を誓うのよ!それであの人はきっと抱きしめてくれるわ!そのためには、このストーリーを早く進めて終わらせないと!
この国に偵察に来て良かったわ!おかげで今回の主人公が役に立たないことを知れたから。私って本当に頭が回る賢いわ。
「ルル、本当にやるの?」
「るっさいわね!アンタは私の言う事を聞けばいいのよ!」
私について回るどうしようもない光の女神もとい、光の魔神に怒鳴りつける。
魔神は、基本的にその神に司る聖女や聖者にしか見えない。そのせいで、私が喋るとまるで独り言のようになってしまう。
昔はその事にムカついていたけれど、今は神が見える私の方が優れていることに気づいて気ならなくなった。
しかし、全くこの神は役に立たない!神の癖にただ光を灯すだけ!少しは私の役に立ちなさいよ!
この盲た神が優れているのは、金の髪と魔力だけ。私が使ってあげるんだから、少しは感謝して欲しいものだわ。なのに、メソメソと陰気臭いったらありゃしない。
この神の不満なんて山程あるのだから、考えを切り替えなきゃ。
もう偵察がおわったんだから、早く国に戻って準備をしないと。初めてすることだから、上手く出来るか分からないけど、きっと私だもの出来るはずよ!
いえ、先にあの女の母親を煽って、それをあの女のせいにしてメルと敵対視させましょ!それが良いわ!
その後にウェインを殺せれば、ほら、ストーリー通りになるわ!
やっぱり、私は凄いわ!こんな考えを思いつくなんて!
ということは、あの女の母親を探さなきゃいけないのだけど。どこにいたかしら?ディゾル家から逃げるために、あの女を教会に捨てたのがストーリーの始まりだったから、通常なら売春宿に隠れているはずだけど。あの女のことだわ!きっとそこも変わっているはず。余計な手間を増やすなんて役立たずを通り越して、無能よ、無能。
いけない、いけない。あの女のことを考えて時間を浪費するなんて!そんな事よりもっと楽しいことを考えよう!これが全部終わって、愛しい人と新婚旅行行こう!待っててね!私の愛しき人!
私はるんるんとステップを踏みながら、これから先の素晴らしい未来を想像するのだった。
何でストーリー通りに行ってないの!?毎回、毎回!私のためにある世界なのに!
今回なんて、最悪よ!ウェインが国を滅ぼしてないし、なんでメルを敵視していないの!?これじゃあ、メチャクチャじゃない!全部、あの女のせいよ!
さっさとストーリー通りに進めて、メルを殺せば良いのに!そうすれば私の愛しき人は、この国から開放されて、私と愛が育める!
ガリガリとストレスで指の爪を噛む。爪の先が無くなっていき、やがては肉にまで到達する。肉を噛んで血が流れても、苛立ちは止まらない。
燃え盛る炎の中で私は、あの人に愛を誓うのよ!それであの人はきっと抱きしめてくれるわ!そのためには、このストーリーを早く進めて終わらせないと!
この国に偵察に来て良かったわ!おかげで今回の主人公が役に立たないことを知れたから。私って本当に頭が回る賢いわ。
「ルル、本当にやるの?」
「るっさいわね!アンタは私の言う事を聞けばいいのよ!」
私について回るどうしようもない光の女神もとい、光の魔神に怒鳴りつける。
魔神は、基本的にその神に司る聖女や聖者にしか見えない。そのせいで、私が喋るとまるで独り言のようになってしまう。
昔はその事にムカついていたけれど、今は神が見える私の方が優れていることに気づいて気ならなくなった。
しかし、全くこの神は役に立たない!神の癖にただ光を灯すだけ!少しは私の役に立ちなさいよ!
この盲た神が優れているのは、金の髪と魔力だけ。私が使ってあげるんだから、少しは感謝して欲しいものだわ。なのに、メソメソと陰気臭いったらありゃしない。
この神の不満なんて山程あるのだから、考えを切り替えなきゃ。
もう偵察がおわったんだから、早く国に戻って準備をしないと。初めてすることだから、上手く出来るか分からないけど、きっと私だもの出来るはずよ!
いえ、先にあの女の母親を煽って、それをあの女のせいにしてメルと敵対視させましょ!それが良いわ!
その後にウェインを殺せれば、ほら、ストーリー通りになるわ!
やっぱり、私は凄いわ!こんな考えを思いつくなんて!
ということは、あの女の母親を探さなきゃいけないのだけど。どこにいたかしら?ディゾル家から逃げるために、あの女を教会に捨てたのがストーリーの始まりだったから、通常なら売春宿に隠れているはずだけど。あの女のことだわ!きっとそこも変わっているはず。余計な手間を増やすなんて役立たずを通り越して、無能よ、無能。
いけない、いけない。あの女のことを考えて時間を浪費するなんて!そんな事よりもっと楽しいことを考えよう!これが全部終わって、愛しい人と新婚旅行行こう!待っててね!私の愛しき人!
私はるんるんとステップを踏みながら、これから先の素晴らしい未来を想像するのだった。
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