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公爵家編
72.シュウセツ
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話し合いの末、シュウセツと俺とルダン様で約束事が出来た。
まず、シュウセツは絶対に俺の顔を舐めないこと。鼻チューは認めるが、それは許せないと言われた。ついでに、浮気も絶対に許せないことも。
2つ目に、舐めて噛んで良いのは手だけ。他はダメ、絶対。まるで俺が薬物のような扱いにちょっと不満だった。代わりに身体を擦り付けるのはオッケーらしい。
3つ目、俺と遊ぶときは俺の上に乗らないことと、俺はシュウセツの腹の上に乗らないことだった。シュウセツの背中に乗るのは、乗り物として認めるから良いらしい。俺はルダン様の基準が分からなかった。
4つ目、シュウセツは力加減を忘れず、物や人に当たらないこと。
5つ目、これらを破った場合にはシュウセツは討伐対象の魔物になるが、俺が危険な時は、この限りではない。
「ルダン様やメル様は?」
5つ目の約束事だと、俺を守る時は物を壊したりしても良いけど、それ以外は対象になってしまうみたいな状況になっちゃう。
そうするとシュウセツは他の人を守れなくなっちゃうから、ルダン様にそのことを質問をした。
「私達は自分で守れる。シュウセツは君のことだけを守れれば良いんだ」
確かにルダン様達は、俺より何十倍も強いからシュウセツが守らなくても良いのか。
約束の内容を聞いて、不満げにシュウセツは頷くと、ルダン様は何かを呟いて、何も無い所から首輪を作り出した。赤くキラキラと輝く首輪をシュウセツに着ける。首輪の見た目は、赤色のレザーだ。
この魔法は一時的な物で、時間が経つと消えちゃうらしい。その前に俺とルダン様は、街に行き首輪を買う約束をした。実質的には、そういう名目のデートだ。
「その時に従魔登録もついでにしよう」
「ハイ」
従魔登録とは、魔物使役組合(通称テイマー組合)というところで魔物をペットとして飼うことを許可してもらうものだ。
実はゲーム内にも従魔システムがあったが、俺はやらなかった。魔物を捕獲することや手懐けるのが難しくて、出来なかったのだ。
シュウセツはいつの間にかいたし、俺の指をチュッチュッするのが主食だから、何だか変な感じだ。それにこんなに可愛いから、魔物っぽくないし……。
そんな事より俺は、ルダン様のデートに思いを馳せる。何を着て行こうかなとか。どんなアクセサリーを着けようかなとか。天気は晴れてたら良いなとか。
「楽しみか?」
「ハイ、楽しみデス!」
「私も楽しみだ」
俺のワクワクがルダン様にも移ったのか、嬉しそうに笑ってくれた。
※シュウセツは白虎ではなく雪豹です。
まず、シュウセツは絶対に俺の顔を舐めないこと。鼻チューは認めるが、それは許せないと言われた。ついでに、浮気も絶対に許せないことも。
2つ目に、舐めて噛んで良いのは手だけ。他はダメ、絶対。まるで俺が薬物のような扱いにちょっと不満だった。代わりに身体を擦り付けるのはオッケーらしい。
3つ目、俺と遊ぶときは俺の上に乗らないことと、俺はシュウセツの腹の上に乗らないことだった。シュウセツの背中に乗るのは、乗り物として認めるから良いらしい。俺はルダン様の基準が分からなかった。
4つ目、シュウセツは力加減を忘れず、物や人に当たらないこと。
5つ目、これらを破った場合にはシュウセツは討伐対象の魔物になるが、俺が危険な時は、この限りではない。
「ルダン様やメル様は?」
5つ目の約束事だと、俺を守る時は物を壊したりしても良いけど、それ以外は対象になってしまうみたいな状況になっちゃう。
そうするとシュウセツは他の人を守れなくなっちゃうから、ルダン様にそのことを質問をした。
「私達は自分で守れる。シュウセツは君のことだけを守れれば良いんだ」
確かにルダン様達は、俺より何十倍も強いからシュウセツが守らなくても良いのか。
約束の内容を聞いて、不満げにシュウセツは頷くと、ルダン様は何かを呟いて、何も無い所から首輪を作り出した。赤くキラキラと輝く首輪をシュウセツに着ける。首輪の見た目は、赤色のレザーだ。
この魔法は一時的な物で、時間が経つと消えちゃうらしい。その前に俺とルダン様は、街に行き首輪を買う約束をした。実質的には、そういう名目のデートだ。
「その時に従魔登録もついでにしよう」
「ハイ」
従魔登録とは、魔物使役組合(通称テイマー組合)というところで魔物をペットとして飼うことを許可してもらうものだ。
実はゲーム内にも従魔システムがあったが、俺はやらなかった。魔物を捕獲することや手懐けるのが難しくて、出来なかったのだ。
シュウセツはいつの間にかいたし、俺の指をチュッチュッするのが主食だから、何だか変な感じだ。それにこんなに可愛いから、魔物っぽくないし……。
そんな事より俺は、ルダン様のデートに思いを馳せる。何を着て行こうかなとか。どんなアクセサリーを着けようかなとか。天気は晴れてたら良いなとか。
「楽しみか?」
「ハイ、楽しみデス!」
「私も楽しみだ」
俺のワクワクがルダン様にも移ったのか、嬉しそうに笑ってくれた。
※シュウセツは白虎ではなく雪豹です。
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