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公爵家編
56.アクセサリー
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ネックレスは、飾り部分がステンドガラスのフラガの花になっていた。赤い花と黄色い花粉が上手に表現されている。
イヤリングは、フラガの花を氷に閉じ込めたような飾りがぶら下がっていた。氷はひし形を荒っぽく砕いたような形で、中の花はまるで生花のようだ。
ブレスレットやアンクレットには、金属のチェーンが三つ編みになって、真ん中当たりに雪の雫に似ている花を挟むようにフラガの花の飾りが入っていた。飾りは金属で縁取られていて、中は宝石?ガラス?のようなもので色出られていて、ネックレスとはまた違う感じの雰囲気を持っていた。
髪留めは3種類あって、赤いリボンにイヤリングと同じ飾りがくっついている物。全体的に淡い赤と透き通る水色のステンドガラスで出来ているヘアクリップと、小さなフラガの実がいくつか連なっている簪みたいな物があった。リボンは清楚感があり、ヘアクリップは大人らしさ、簪っぽいものは可愛さがあった。
今はヘアクリップだけを前髪に着けている。もし3つ、全部着けたら流石に重いだろうなと思う。
アクセサリーの全部に俺の好きなフラガが入っていて、ようやくこれが俺の為の物だと気づいた。
「ウェイン、かわい!」
「あぁ、愛らしいな」
メル様からは手を握られて、ルダン様からは抱きしめられる。
ディゾル家の中では慣れているけど、こんなお客さんの目の前で褒められるのは恥ずかしい!こんなに恥ずかしのは、街に初めて時以来……って!あぁ!
俺は芋づる式に思い出した。彼らはあのボールを買った時の店員さん達だ!
彼らは俺の事を覚えているのか、真面目だった表情が緩まる。俺は恥ずかしくなり、慌てて空いている手で顔を隠す。今更かも知れないが、まともに彼らの顔を見られない。本当なら両手が良かったんだけど、メル様が握っているから無理だった。
「追加で依頼を頼む。このネックレスを、ディゾルの紋章で作ってくれ。それと同じく指輪も」
「はい、承りました」
「詳しくは執事に聞いてくれ。私は部屋に戻る」
「畏まりました」
また何かを作って貰うのか、いくつかの指示をしたあと、ルダン様は俺を抱っこして部屋を出た。その後ろをついてくるメル様。
「お父様、最近、巷で対のイヤリングやピアスを分け合うのが流行っているそうですよ?お父様は、左耳に着けたら良いですか?」
「考えておこう」
2人の謎の会話に俺は理解出来なかった。イヤリング?対?左耳?どういうことだ。あとでグレイさんに聞こう。
イヤリングは、フラガの花を氷に閉じ込めたような飾りがぶら下がっていた。氷はひし形を荒っぽく砕いたような形で、中の花はまるで生花のようだ。
ブレスレットやアンクレットには、金属のチェーンが三つ編みになって、真ん中当たりに雪の雫に似ている花を挟むようにフラガの花の飾りが入っていた。飾りは金属で縁取られていて、中は宝石?ガラス?のようなもので色出られていて、ネックレスとはまた違う感じの雰囲気を持っていた。
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「畏まりました」
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「お父様、最近、巷で対のイヤリングやピアスを分け合うのが流行っているそうですよ?お父様は、左耳に着けたら良いですか?」
「考えておこう」
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