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公爵家編
29.今のいつも通り
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俺の魔法?らしきものが発動して3日が経った。俺の部屋は依然として雪が降っている。俺が雪を作り上げているのに、俺が1番寒がりとはどういうことなんだ。本物のウェインは、薄着だったぞ?
いつもなら、もふもふの洋服を着ているところだけど、アビーさんの診察を受けるために、上着を脱いでいた。そしてグレイさんの通訳を交えてアビーさんと話しをして、この状態の事を教えてもらった。
部屋の中で雪が降る状態は、寝ているときに俺が悪夢を見てたりすると、そうなっていたみたい。いわゆる、魔力暴走というものらしい。俺以外にも心の状態が悪い人は、そうなる時があるみたい。
グレイさんの言っていた、俺の体が冷たくなるからルダン様が暖めてくれているというのは、半分は本当なんだけど、実際にはその雪を抑えていたんだって。本当にルダン様にはお世話になりっぱなしだ。
最近では落ち着いてきて魔力暴走も無かったから、外出を許可したんだと言っていた。でも外出は、自分では分かっていないけど、心の負担になってしまい、今回の魔力暴走が起きてしまったということだった。
アビーさんは続けて、今は心を治している時間で、たくさんたくさん皆を頼って良いんだと教えてくれた。
あまりにも優しい声だったから、グレイさんに意味を聞かなくても、俺を充分に思ってくれているのが分かった。
泣きそうになってしまった俺をルダン様が隠すように抱きしめる。すると、診察していたアビーさんが慌てて、距離を取った。
そして何故か、メル様がルダン様に雪玉を当てようと投げる。しかし、その前にじゅっと溶けてしまう。何か赤いキラキラにぶつかったような?
「もうお父様、ズルいですわ~!それにそんな事してウェインまで溶けてしまったら、どうするんですの?」
「そんなヘマはしない」
「お父様と違って繊細ですのよ?」
「彼を傷つけるような真似を私がするとでも?」
「万が一といいことがあるでしょう?」
2人の会話は、ニャンニャン、ワンワンとまるでニャンコとワンちゃんのじゃれ合いを見ているようだ。そんなコミュニケーションをアビーさんがパンっと手を叩いて止める。
「全く、いい加減にしてください。なんで彼のことになると、2人してそんなに感情的になるんですか。みっともないですよ」
しゅんと落ち込む2人。その姿は母さんに怒られた子供のようだった。笑っちゃいけないけど、2人が、可愛くて笑顔が溢れてしまう。
「やっぱりウェインは笑顔が一番かわい!」
そしてメル様はいつも通り、謎の言葉を言うのだった。
いつもなら、もふもふの洋服を着ているところだけど、アビーさんの診察を受けるために、上着を脱いでいた。そしてグレイさんの通訳を交えてアビーさんと話しをして、この状態の事を教えてもらった。
部屋の中で雪が降る状態は、寝ているときに俺が悪夢を見てたりすると、そうなっていたみたい。いわゆる、魔力暴走というものらしい。俺以外にも心の状態が悪い人は、そうなる時があるみたい。
グレイさんの言っていた、俺の体が冷たくなるからルダン様が暖めてくれているというのは、半分は本当なんだけど、実際にはその雪を抑えていたんだって。本当にルダン様にはお世話になりっぱなしだ。
最近では落ち着いてきて魔力暴走も無かったから、外出を許可したんだと言っていた。でも外出は、自分では分かっていないけど、心の負担になってしまい、今回の魔力暴走が起きてしまったということだった。
アビーさんは続けて、今は心を治している時間で、たくさんたくさん皆を頼って良いんだと教えてくれた。
あまりにも優しい声だったから、グレイさんに意味を聞かなくても、俺を充分に思ってくれているのが分かった。
泣きそうになってしまった俺をルダン様が隠すように抱きしめる。すると、診察していたアビーさんが慌てて、距離を取った。
そして何故か、メル様がルダン様に雪玉を当てようと投げる。しかし、その前にじゅっと溶けてしまう。何か赤いキラキラにぶつかったような?
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「彼を傷つけるような真似を私がするとでも?」
「万が一といいことがあるでしょう?」
2人の会話は、ニャンニャン、ワンワンとまるでニャンコとワンちゃんのじゃれ合いを見ているようだ。そんなコミュニケーションをアビーさんがパンっと手を叩いて止める。
「全く、いい加減にしてください。なんで彼のことになると、2人してそんなに感情的になるんですか。みっともないですよ」
しゅんと落ち込む2人。その姿は母さんに怒られた子供のようだった。笑っちゃいけないけど、2人が、可愛くて笑顔が溢れてしまう。
「やっぱりウェインは笑顔が一番かわい!」
そしてメル様はいつも通り、謎の言葉を言うのだった。
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