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セレナの知り合い来たる。
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陸路の運送の事は後日、また話し合いをすると言う事でその日は解散になった。
数日後、セレナが知り合いを連れてきたと言うことなので応接間に通して会ってみることにした。
「フォルティーナ様、お初にお目にかかります。」
「ぴっぴ!」
セレナの知り合いとはハルピュイアとグリフォンだった。
聞けば召喚獣になるために丁度良い人間を陸で探している最中に仲良くなったらしい。
「おう、来てくれてご苦労さん。」
「セレナ様からある程度お話の事はお伺いしています。私達はそんなに強い種族ではありませんから人間と共存するというのが種族の願いです。この機会に人間達から守護してもらえるのならば喜んでお手伝いします!」
「ぴぴ!」
おっ、セレナが概要は説明してくれてるか。
「よし!この国の王にそう言ってみる。万が一お前らを守護できないって言っても俺とヴァランティーヌがお前達を守ると公言してやっから安心しな。お前らを害なす奴は俺達がぶっ飛ばしてやんよ。」
俺の言葉で何故かハルピュイアの頬に涙が伝う。
「...本当に...セレナ様の言う通りフォルティーナ様はお優しい...。」
あん?何でコイツはこんなに感動してんだ?
<ハルピュイアは戦闘向きのモンスターじゃないしこの美しい見た目で人間からも愛玩用に奴隷にされる事もよくあるからね。同じ様にグリフォンも人間達から遊びでの狩りの対象になってるし。>
はーん、全ての人間がそうじゃねえだろうが中にはそんなグズがいそうだもんな。
<まあ、あれでしょ。君やバハムートがハルピュイアやグリフォンのバックについたら彼らに怖いものは無いからね~。ドラゴンすら跨いで通るようになるよ。>
俺よりヴァランティーヌの方が有名だろうから殆ど奴のおかげだろうがな。
「おう、じゃあワイナールと会うまでこの屋敷に居て良いぞ!...後はお前らの身元の証だな。」
亜空間ボックスから剥がれた俺の鱗を数枚取り出しハルピュイアとグリフォンの前に差し出す。
「...フォルティーナ様、このピンク色の鱗は?」
「俺の鱗だ。人間にゃあわかんねえだろうがそれを首にでもぶら下げておけばモンスターはびびって近付かねえだろうよ。後でお前等の仲間の数分用意してやるぜ。」
「フォルティーナ様の鱗...ここまで私達の為に...。」
「ぴぴぃ...」
ハルピュイアとグリフォンが頭を垂れ身体を震わせている。
「あん?バカかお前等は!!...俺の方はお前等を利用しようとしてるんだぞ?引き受けてくれるのなら対等な関係になるのが当たりめえだろうが。気にすんな!それに俺の鱗なんざ生え替わり時期に剥がれたヤツを持ってただけだしよ!」
泣き出すハルピュイアとグリフォンの頭をぽんぽんと叩きながら言う。
「フォルティーナ様。普通、強者はフォルティーナ様のようには弱者を守らないものなんですよ?」
泣いているハルピュイアを慰めながらセレナがそう俺に呟く。
「知らんがな。俺は俺のやり方で筋を通しているだけだからな。...慣れろとしか言えねえ。」
「はい...はい!ありがとうございます!」
ハルピュイアはグリフォンと抱き合いながらそれを言うだけで精一杯の様だった。
「うん。ハルピュイアとグリフォンの事情はわかったよ。クラルフェラン共和国では君達を全面的に保護する事に決めるよ。」
数日後にハルピュイアとグリフォン、セレナを伴いワイナールに会いに来たところだ。
「おう、よろしく頼むぜワイナール。それとコイツらに運搬してもらった時に発生する報酬だが...俺が出した方が良いのか?」
「いや、こちらから頼むんだ。こっちで出すよ。まあ、見ての通り裕福な国じゃ無いから十分な報酬を出してあげられないかもしれないけどね。」
「いえ、この国に私達の安全な場所が出来るのです。これ以上の報酬は無いですよ!ね、グリフォン!!」
「ぴぴぴ!」
ハルピュイアとグリフォンはお互いを笑顔で見合いながら答えている。
「ほんじゃあワイナール。コイツらの事、頼んだぜ!」
「はい、わかりましたよフォルティーナ。...あ、そうだ。かの国からあなたとヴァランティーヌを返せと言ってきてますよ。」
あん?あの国はバカなのか?今更帰るわけねえだろうが!
「今更帰らねえぞ!...帰った方がお前には都合が良いのか?」
「そんなわけ無いでしょ!!むしろこれからって時に帰られたら困りますよ!!」
ワイナールが慌てふためいて俺の手を掴みながら言う。
「わーった、わーった!絶ってえ帰らねえ!!だから離せや。...しかしめんどくせえな。もう一回、帰らんぞって言う手紙でも送るか?」
ワイナールが握っていた俺の手を離し、思考するように口に手を持って行く。
「そうですね。もう一度フォルティーナから手紙で断りを入れて相手の出方を探りますか...」
「んじゃあ、一度あの国に使者を出すか。アルフェール家の件のこともあるしなー。」
数日後、セレナが知り合いを連れてきたと言うことなので応接間に通して会ってみることにした。
「フォルティーナ様、お初にお目にかかります。」
「ぴっぴ!」
セレナの知り合いとはハルピュイアとグリフォンだった。
聞けば召喚獣になるために丁度良い人間を陸で探している最中に仲良くなったらしい。
「おう、来てくれてご苦労さん。」
「セレナ様からある程度お話の事はお伺いしています。私達はそんなに強い種族ではありませんから人間と共存するというのが種族の願いです。この機会に人間達から守護してもらえるのならば喜んでお手伝いします!」
「ぴぴ!」
おっ、セレナが概要は説明してくれてるか。
「よし!この国の王にそう言ってみる。万が一お前らを守護できないって言っても俺とヴァランティーヌがお前達を守ると公言してやっから安心しな。お前らを害なす奴は俺達がぶっ飛ばしてやんよ。」
俺の言葉で何故かハルピュイアの頬に涙が伝う。
「...本当に...セレナ様の言う通りフォルティーナ様はお優しい...。」
あん?何でコイツはこんなに感動してんだ?
<ハルピュイアは戦闘向きのモンスターじゃないしこの美しい見た目で人間からも愛玩用に奴隷にされる事もよくあるからね。同じ様にグリフォンも人間達から遊びでの狩りの対象になってるし。>
はーん、全ての人間がそうじゃねえだろうが中にはそんなグズがいそうだもんな。
<まあ、あれでしょ。君やバハムートがハルピュイアやグリフォンのバックについたら彼らに怖いものは無いからね~。ドラゴンすら跨いで通るようになるよ。>
俺よりヴァランティーヌの方が有名だろうから殆ど奴のおかげだろうがな。
「おう、じゃあワイナールと会うまでこの屋敷に居て良いぞ!...後はお前らの身元の証だな。」
亜空間ボックスから剥がれた俺の鱗を数枚取り出しハルピュイアとグリフォンの前に差し出す。
「...フォルティーナ様、このピンク色の鱗は?」
「俺の鱗だ。人間にゃあわかんねえだろうがそれを首にでもぶら下げておけばモンスターはびびって近付かねえだろうよ。後でお前等の仲間の数分用意してやるぜ。」
「フォルティーナ様の鱗...ここまで私達の為に...。」
「ぴぴぃ...」
ハルピュイアとグリフォンが頭を垂れ身体を震わせている。
「あん?バカかお前等は!!...俺の方はお前等を利用しようとしてるんだぞ?引き受けてくれるのなら対等な関係になるのが当たりめえだろうが。気にすんな!それに俺の鱗なんざ生え替わり時期に剥がれたヤツを持ってただけだしよ!」
泣き出すハルピュイアとグリフォンの頭をぽんぽんと叩きながら言う。
「フォルティーナ様。普通、強者はフォルティーナ様のようには弱者を守らないものなんですよ?」
泣いているハルピュイアを慰めながらセレナがそう俺に呟く。
「知らんがな。俺は俺のやり方で筋を通しているだけだからな。...慣れろとしか言えねえ。」
「はい...はい!ありがとうございます!」
ハルピュイアはグリフォンと抱き合いながらそれを言うだけで精一杯の様だった。
「うん。ハルピュイアとグリフォンの事情はわかったよ。クラルフェラン共和国では君達を全面的に保護する事に決めるよ。」
数日後にハルピュイアとグリフォン、セレナを伴いワイナールに会いに来たところだ。
「おう、よろしく頼むぜワイナール。それとコイツらに運搬してもらった時に発生する報酬だが...俺が出した方が良いのか?」
「いや、こちらから頼むんだ。こっちで出すよ。まあ、見ての通り裕福な国じゃ無いから十分な報酬を出してあげられないかもしれないけどね。」
「いえ、この国に私達の安全な場所が出来るのです。これ以上の報酬は無いですよ!ね、グリフォン!!」
「ぴぴぴ!」
ハルピュイアとグリフォンはお互いを笑顔で見合いながら答えている。
「ほんじゃあワイナール。コイツらの事、頼んだぜ!」
「はい、わかりましたよフォルティーナ。...あ、そうだ。かの国からあなたとヴァランティーヌを返せと言ってきてますよ。」
あん?あの国はバカなのか?今更帰るわけねえだろうが!
「今更帰らねえぞ!...帰った方がお前には都合が良いのか?」
「そんなわけ無いでしょ!!むしろこれからって時に帰られたら困りますよ!!」
ワイナールが慌てふためいて俺の手を掴みながら言う。
「わーった、わーった!絶ってえ帰らねえ!!だから離せや。...しかしめんどくせえな。もう一回、帰らんぞって言う手紙でも送るか?」
ワイナールが握っていた俺の手を離し、思考するように口に手を持って行く。
「そうですね。もう一度フォルティーナから手紙で断りを入れて相手の出方を探りますか...」
「んじゃあ、一度あの国に使者を出すか。アルフェール家の件のこともあるしなー。」
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