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第一章
止まっていた歯車に油差し②
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遡ること数日前
「さて、今回は良い契約ができたなぁ。隣国にも店が持てるかもって言ったら親父、喜んでくれるかなぁ。」
黒髪に緑の目をした青年は帰り支度を終え、離れる予定の町を改めてゆっくり見て回り、裏通りの飲食店に向かって足を向けた。
彼の名はレアン。ティラード国に住む陶芸家の息子である。
途中、腹を空かせた野良犬がフラフラと歩いている様子に出くわす。裏通りのゴミ入れに期待するものがなかったのであろう。レアンは服のポケットから菓子をだし、犬に与えた。食べてる様子を見つめていた時、建物の間の暗闇から話し声が聞こえてきた。
“・・・に聞く。” “断られたら?” “いざとなったら侵入し・・・”
何やら物騒な単語が聞こえてきて、他国で面倒に巻き込まれたくないなぁとレアンは思い、警備に伝えたほうがいいのかなぁと悩みながらそっと歩きだした。
その時、はっきりとある台詞が聞こえた。
“大地の姫に何としてでも”
レアンは静かに飲食店に向かいつつ、急ぎ母国に姫が狙われてるかもしれないと伝えなくてはとこの先の行動を考えた。
その数時間前
「母上、おはよう御座います。本日のお加減は?」
「あら、今日はやけに早いのね。昨日よりはマシよ。」
そうは言ったものの、ファイラル王妃の顔色は青白かった。
母の病は過去は長引かずに治せるはずのものだった。それなのに今は、とクルーは苛立ちを何とか抑え込んだ。そう、王妃以外にも同じ病の人々が治すまでに時間がかかり、体力気力が奪われ、治療が長引くほど命の危険にさらされた。
長引かせず治せる薬の材料となるものが身近にあるというのに、手を出すすべがない。
ワイスの花はこの国の風土病の治療になくてはならないこの地方の植物。ところが十年以上前の気候変動で絶滅しかけた。何とか保護できた花々からとれた種があることがきっかけで手の届かないところに入り込んてしまった。目の前で見えているのに手が届かない。例え手が届いても種は無事なのか。
決して治せない病ではない。だが、母は肺炎をきっかけに一気に体力減退となった。肺炎は治ったが、ものすごく体力が落ちたときこそこの病は一気に牙をむく。国中の人が王妃の様子を知らされた。そして、この病が牙を向く瞬間がどんな時かを、長年使われた薬が手に入らない状況になってから知った。体力が戻るのが先か病が勝つのが先か。治療魔法すらも一時的効果しか得られないのにもクルーは苛ついた。
鍵は隣国で起きた出来事にあると思われた。光の涙事件よりも前だ。だって、種と種の入った袋を持ってる人物をクリスタルのような物体が取り囲んでしまっていたのはこいつを連れ戻す前だ。直前にいたのは隣国。そしてその日を堺に隣国の姫が人形のようになった。
その後姫が生気を取り戻した。クルーの両親は病を重く見てなかったため、あえてあの日について隣国に尋ねなかった。病みあがりとも言える小さな姫を質問して苦しめるのではないかと考えたのもあったと父は言っていた。また人形に戻ったら解決しないとも。慌てずとも時がくれば尋ねればよいと。病の研究を続け、ワイスの花に頼らずとも早めに治せる材料か治療法を見つけることも忘れなかった。そして両親だけでなくおそらく国中が重く考えてなかった。治せる病気という安心感を持っていた。効能はかなり落ちるが代替品もあったからだ。そして種を残してくれた花々がとうとう消えてしまった。それでも当時は治ることには変わりがないとのんびりしていた。一つの植物が国として絶滅ともいえる事態だったのに。
そして今
フーリーは言葉が過ぎた事を真摯に謝罪した。ただ、大地の姫の話が聞きたいと言えばよかっただけだったが、最近疲れていて鬱憤晴らしという私情も入れてしまったという解説付きで。
クルーはフーリーがカエルみたいにペコペコしてる間、大地の姫の顔を見つめていた。幼い頃見た顔の印象が残っている。でも、これは?これはどういうこと?
我に返ると、あとさき考えずフーリーが、西王から許可をもらい質問した。それを止める間もなく、一気に空気が冷え込んだ。
「謝罪した後で無礼とは思いますが、疑問が強くあります。」
「質問してくれて構わないよ。」
「先程実はパン屋のところでフォルガイア姫にお会いしました。綺麗な人だとは思いましたが、姫だとは気付けませんでした。そして今、目の前で西王に紹介されて違和感を覚えます。
フォルガイア姫は金髪と聞いています。ですが目の前のお人は白髪です。本当にこの方はご本人様ですか?街へ行くのに髪の色を変えたのかとも思いましたが、この白髪は目立つ。そしてお会いして時間がたつのに、色を戻されてない。廊下にあった絵画とお顔は確かに瓜二つ。ですが、絵は金髪でした。替え玉ですか?」
空気が凍る中、王は「おやおや。」と呟き面白そうにフーリーを見ていた。たが、ルーカス王子の顔は無表情で目に冷たい怒りを込め、背後から冷たいオーラが出ていた。
「口を慎め!フーリー、謝るんだ。」
流石にクルーの顔色が変わる。
「いや、構わんよ。許可したのは王の私だ。」
「父上、発言をお許し下さい。」
フォリーがちらっと王に視線を向け、客人方に視線を移す。
「どうぞ。」
若者同士が自身の力で上手く話をまとめられるか見物するかのようにニコニコしながら王は許可を出す。
「確かに今の私の髪は白ですが、正真正銘本人です。はじめまして、フーリー様?そして幼き頃、一度お会いしましたよね?クルー王子。ご無沙汰しております。フォルガイア・ジェシカ・ティラーディス・フェオギューフ・ティラードルです。」
姫の微笑みに思わずポーっとしているフーリーの横でクルーが挨拶を交わす。
「ご無沙汰しております、フォルガイア姫。私も幼き頃にお会いしたことを覚えております。あなたのその不思議な瞳の色も。何か事情があっての髪の色ですよね?」
そこまで言ってふと、クルーは思い当たることがあり、思わず口にしてしまった。フーリーのことを注意した自分が心の中の言葉をうっかり。
「・・・その髪の変化は、幼き頃に起きた出来事で貴方が心を一時的に閉ざした時に?」
「貴様っ。」
ルーカスの無表情が怒りの表情に変わる。その横でフォリーの表情が一瞬固まり、息をひゅっと吸い込んだ。
「不快にさせて申し訳ない。だが、姫の出来事の件が私の母、我が国の王妃の命を助けるかもしれないからなのです。」
「何を聞きたい。もし妹を追い詰めるような内容ならば即話を切るぞ。」
ルーカスが、フォリーの前に立ち、庇う姿勢になる。
「待って、お兄様落ち着いて。御母上がご病気ならば協力して差し上げないと。クルー王子。何を知りたいのです?」
「あなたが沈黙の森で見たことを。少なくともあなたが見たであろう大人が1人、グリーンのクリスタルのような、石のようなものの中に閉じ込められた状態で今は我が国にあります。我が国民もそのクリスタルの、在処は知らない。隠してあるから。その人物の持ってる袋の中身が必要なんです。でもあの石はびくともしない。」
フォリーの記憶には大人2人。そしてテオ・・そして、大人の1人は・・
だんだん手先が冷えてきて、手のひらに汗が滲んでくるのがわかる。
娘の様子に王が口を挟もうとしたその時、ドアを叩く音が聞こえた。
「誰だ?今は客人と話し合い中だ。急ぎでなければあとにしてくれ。」
「大変失礼を致しました。私はアランです。しかし陛下、沈黙の森の件です。あの森で何か変化があった、もしくな何か見つけた場合は即知らせるようにと伺っております。」
「何?沈黙の森だと?」
王が聞き返す。
隣国の王子達が沈黙の森での出来事を聞きに来たこのタイミングで森からの報告?
ルーカスは不安を覚えた。この不安は幼い頃のトラウマ。大事な妹が再び人形になる不安。小さな弟が生死不明になる不安。兄弟のような幼なじみが目を覚まさなくなるかもしれない不安。運命だなんて思いたくもない、しっかりしろ!と心の中で強く思う。
「入れ。」
「失礼致します。陛下、これが見つかったとのことです。」
アランはみつかったものを差し出した。
「これは・・時計?しかも昔遺跡から発掘されたものと似ているな。」
発見されたものを見たフォリーの表情が再び固まる。
脳裏に金髪の少女の姿が浮かぶ。
少女が話しかけた。
「止まっていた残りの歯車が動き出すよ、フォリー。」
「さて、今回は良い契約ができたなぁ。隣国にも店が持てるかもって言ったら親父、喜んでくれるかなぁ。」
黒髪に緑の目をした青年は帰り支度を終え、離れる予定の町を改めてゆっくり見て回り、裏通りの飲食店に向かって足を向けた。
彼の名はレアン。ティラード国に住む陶芸家の息子である。
途中、腹を空かせた野良犬がフラフラと歩いている様子に出くわす。裏通りのゴミ入れに期待するものがなかったのであろう。レアンは服のポケットから菓子をだし、犬に与えた。食べてる様子を見つめていた時、建物の間の暗闇から話し声が聞こえてきた。
“・・・に聞く。” “断られたら?” “いざとなったら侵入し・・・”
何やら物騒な単語が聞こえてきて、他国で面倒に巻き込まれたくないなぁとレアンは思い、警備に伝えたほうがいいのかなぁと悩みながらそっと歩きだした。
その時、はっきりとある台詞が聞こえた。
“大地の姫に何としてでも”
レアンは静かに飲食店に向かいつつ、急ぎ母国に姫が狙われてるかもしれないと伝えなくてはとこの先の行動を考えた。
その数時間前
「母上、おはよう御座います。本日のお加減は?」
「あら、今日はやけに早いのね。昨日よりはマシよ。」
そうは言ったものの、ファイラル王妃の顔色は青白かった。
母の病は過去は長引かずに治せるはずのものだった。それなのに今は、とクルーは苛立ちを何とか抑え込んだ。そう、王妃以外にも同じ病の人々が治すまでに時間がかかり、体力気力が奪われ、治療が長引くほど命の危険にさらされた。
長引かせず治せる薬の材料となるものが身近にあるというのに、手を出すすべがない。
ワイスの花はこの国の風土病の治療になくてはならないこの地方の植物。ところが十年以上前の気候変動で絶滅しかけた。何とか保護できた花々からとれた種があることがきっかけで手の届かないところに入り込んてしまった。目の前で見えているのに手が届かない。例え手が届いても種は無事なのか。
決して治せない病ではない。だが、母は肺炎をきっかけに一気に体力減退となった。肺炎は治ったが、ものすごく体力が落ちたときこそこの病は一気に牙をむく。国中の人が王妃の様子を知らされた。そして、この病が牙を向く瞬間がどんな時かを、長年使われた薬が手に入らない状況になってから知った。体力が戻るのが先か病が勝つのが先か。治療魔法すらも一時的効果しか得られないのにもクルーは苛ついた。
鍵は隣国で起きた出来事にあると思われた。光の涙事件よりも前だ。だって、種と種の入った袋を持ってる人物をクリスタルのような物体が取り囲んでしまっていたのはこいつを連れ戻す前だ。直前にいたのは隣国。そしてその日を堺に隣国の姫が人形のようになった。
その後姫が生気を取り戻した。クルーの両親は病を重く見てなかったため、あえてあの日について隣国に尋ねなかった。病みあがりとも言える小さな姫を質問して苦しめるのではないかと考えたのもあったと父は言っていた。また人形に戻ったら解決しないとも。慌てずとも時がくれば尋ねればよいと。病の研究を続け、ワイスの花に頼らずとも早めに治せる材料か治療法を見つけることも忘れなかった。そして両親だけでなくおそらく国中が重く考えてなかった。治せる病気という安心感を持っていた。効能はかなり落ちるが代替品もあったからだ。そして種を残してくれた花々がとうとう消えてしまった。それでも当時は治ることには変わりがないとのんびりしていた。一つの植物が国として絶滅ともいえる事態だったのに。
そして今
フーリーは言葉が過ぎた事を真摯に謝罪した。ただ、大地の姫の話が聞きたいと言えばよかっただけだったが、最近疲れていて鬱憤晴らしという私情も入れてしまったという解説付きで。
クルーはフーリーがカエルみたいにペコペコしてる間、大地の姫の顔を見つめていた。幼い頃見た顔の印象が残っている。でも、これは?これはどういうこと?
我に返ると、あとさき考えずフーリーが、西王から許可をもらい質問した。それを止める間もなく、一気に空気が冷え込んだ。
「謝罪した後で無礼とは思いますが、疑問が強くあります。」
「質問してくれて構わないよ。」
「先程実はパン屋のところでフォルガイア姫にお会いしました。綺麗な人だとは思いましたが、姫だとは気付けませんでした。そして今、目の前で西王に紹介されて違和感を覚えます。
フォルガイア姫は金髪と聞いています。ですが目の前のお人は白髪です。本当にこの方はご本人様ですか?街へ行くのに髪の色を変えたのかとも思いましたが、この白髪は目立つ。そしてお会いして時間がたつのに、色を戻されてない。廊下にあった絵画とお顔は確かに瓜二つ。ですが、絵は金髪でした。替え玉ですか?」
空気が凍る中、王は「おやおや。」と呟き面白そうにフーリーを見ていた。たが、ルーカス王子の顔は無表情で目に冷たい怒りを込め、背後から冷たいオーラが出ていた。
「口を慎め!フーリー、謝るんだ。」
流石にクルーの顔色が変わる。
「いや、構わんよ。許可したのは王の私だ。」
「父上、発言をお許し下さい。」
フォリーがちらっと王に視線を向け、客人方に視線を移す。
「どうぞ。」
若者同士が自身の力で上手く話をまとめられるか見物するかのようにニコニコしながら王は許可を出す。
「確かに今の私の髪は白ですが、正真正銘本人です。はじめまして、フーリー様?そして幼き頃、一度お会いしましたよね?クルー王子。ご無沙汰しております。フォルガイア・ジェシカ・ティラーディス・フェオギューフ・ティラードルです。」
姫の微笑みに思わずポーっとしているフーリーの横でクルーが挨拶を交わす。
「ご無沙汰しております、フォルガイア姫。私も幼き頃にお会いしたことを覚えております。あなたのその不思議な瞳の色も。何か事情があっての髪の色ですよね?」
そこまで言ってふと、クルーは思い当たることがあり、思わず口にしてしまった。フーリーのことを注意した自分が心の中の言葉をうっかり。
「・・・その髪の変化は、幼き頃に起きた出来事で貴方が心を一時的に閉ざした時に?」
「貴様っ。」
ルーカスの無表情が怒りの表情に変わる。その横でフォリーの表情が一瞬固まり、息をひゅっと吸い込んだ。
「不快にさせて申し訳ない。だが、姫の出来事の件が私の母、我が国の王妃の命を助けるかもしれないからなのです。」
「何を聞きたい。もし妹を追い詰めるような内容ならば即話を切るぞ。」
ルーカスが、フォリーの前に立ち、庇う姿勢になる。
「待って、お兄様落ち着いて。御母上がご病気ならば協力して差し上げないと。クルー王子。何を知りたいのです?」
「あなたが沈黙の森で見たことを。少なくともあなたが見たであろう大人が1人、グリーンのクリスタルのような、石のようなものの中に閉じ込められた状態で今は我が国にあります。我が国民もそのクリスタルの、在処は知らない。隠してあるから。その人物の持ってる袋の中身が必要なんです。でもあの石はびくともしない。」
フォリーの記憶には大人2人。そしてテオ・・そして、大人の1人は・・
だんだん手先が冷えてきて、手のひらに汗が滲んでくるのがわかる。
娘の様子に王が口を挟もうとしたその時、ドアを叩く音が聞こえた。
「誰だ?今は客人と話し合い中だ。急ぎでなければあとにしてくれ。」
「大変失礼を致しました。私はアランです。しかし陛下、沈黙の森の件です。あの森で何か変化があった、もしくな何か見つけた場合は即知らせるようにと伺っております。」
「何?沈黙の森だと?」
王が聞き返す。
隣国の王子達が沈黙の森での出来事を聞きに来たこのタイミングで森からの報告?
ルーカスは不安を覚えた。この不安は幼い頃のトラウマ。大事な妹が再び人形になる不安。小さな弟が生死不明になる不安。兄弟のような幼なじみが目を覚まさなくなるかもしれない不安。運命だなんて思いたくもない、しっかりしろ!と心の中で強く思う。
「入れ。」
「失礼致します。陛下、これが見つかったとのことです。」
アランはみつかったものを差し出した。
「これは・・時計?しかも昔遺跡から発掘されたものと似ているな。」
発見されたものを見たフォリーの表情が再び固まる。
脳裏に金髪の少女の姿が浮かぶ。
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