2 / 4
02
しおりを挟む
わたしが学園内のカフェテリアで 寛いでいると、そこから見える中庭の噴水付近に、男女入り混じった十人前後の集団がいて、彼らが楽し気に談笑する様子が目に入ってきた。
不機嫌になったわたしの眉間に、自然としわが寄ってしまう。
彼らの中心にいるのはわたしの婚約者、ローアン伯爵家のディノだ。彼の美しいプラチナブロンドの髪は太陽光を受けて光り輝き、遠目にもひときわ目立っている。
もう少し近ければ、透明感のあるアイスブルーの瞳もよく見えるのだろうが、生憎ここからは瞳の色までは見えやしない。
なにを話しているのかディノの機嫌はとても良く、満面の笑みを浮かべているのが見て取れた。
無意識にディノを睨みつけていたわたしの耳に、同じテーブルに着いていた友人、侯爵家の令息であるルッツの呟きが聞こえてきた。
「彼のあんな笑顔、君の側にいる時には見たことなかったね」
見るとルッツはニヤニヤしていて、今の言葉がわたしを揶揄うためのものだと分かり、それがまたわたしを苛立たせる。
「うるさい」
短く言い捨てると、それを聞いたルッツが、さも面白くてたまらないといった風に笑った。
「ははっ、その顔! ステファン、君もしかして、彼の友人たちに妬いているのかい?」
「そんなワケあるか。……ただ少し、ディノの豹変振りを怪しんでいるだけだ。なにか企んでいるのではないかと」
吐き捨てるように答えたわたしに、ルッツが肩を竦めてみせた。
「まあ、君が疑うのも理解できるよ。近頃のディノ殿、以前とはまるで別人のようだものな」
「その通りだ。悪い変化ではないが、それにしても、あまりにもおかしい」
ここ最近、ディノが友人たちと親し気に過ごす姿を、学園の至る所で頻繁に目にするようになった。
ほんの少し前までディノには友人がなく、暇さえあればわたしのところにやってきて、鬱陶しく色目を使いながらすり寄ってきていたというのに、一体なにがあったのだろう。短時間であまりに変わりすぎだ。
あれだけしつこくかまって欲しがっていたディノは、今ではわたしに近寄ろうとせず、どちらかと言えば避けるような態度を取るようになっている。
たまに校内ですれ違う時、ディノはわたしに軽く会釈すると、そそくさと逃げるように場を離れて行ってしまう。
そんな彼の態度を、最初の頃はわたしも喜んでいた。婚約者とはいえ、いつもベタベタしてくるディノを煩わしく思っていたし、そもそも自分勝手で傲慢で甘ったれた性格の彼のことを、わたしは嫌っていたからだ。
つまり今回のディノの変化は、わたしにとって大歓迎と言えるものだった。近寄らないでくれるなら有難いばかりであり、ずっとこのままだといいのにと本気で思っていた。
そう、思っていたはずなのに……。
どうしたワケか、なぜかモヤッとするのだ。
きっとディノのあまりの変わりようが異常すぎて、わたしがそれを怪しみ、訝しんでいるからだろうと思う。あれは猫を被っているだけで、本性は以前のままの性悪に違いない。なぜなら、人はそう簡単に変われるものではないからだ。
すぐに化けの皮は剥がれるだろう。わたしはそう思い、遠くから彼の様子を観察していた。
それなのに……。
ディノはいつまで経っても善人のままだ。
学園内で耳にするディノの噂話も、以前とは違い、そのほとんどが彼を褒めるものばかりになっている。
曰く、最近のディノは優しくなった。誰にでも笑顔で接するし、傲慢さも消えた。勉学にも励むようになり、昼休みや放課後、自分を含めた勉強のできない生徒と、逆に優秀な生徒とを集め、皆で仲良く勉強会をしているという。顕著だった選民思想もすっかり消え去り、今では下位貴族の子息子女とも友人として付き合っているらしい。
元々が他に類を見ない程の美貌を持つディノである。いつも不機嫌で、人を見下すような態度だった頃とは違い、機嫌よく笑顔を頻繁に見せる彼は、さながら天使の様だと学園で人気急上昇中だし、その噂は社交界にも広がっているらしい。
ここ最近のディノを知っている者は口を揃えて言う。
ディノと一緒にいると楽しい。以前とは違ってよく笑い、なにをするにも楽しそうで、見ているだけで自分も楽しくなってくる。身分の隔たりなく誰とでもすぐに親しくなり、その縁を広げていくことがとても上手い。彼の側にいるだけでその恩恵にあずかることができ、ただ一緒に楽しく過ごしているだけで、自分の人脈も自然に広がってきている。
熱心にそんなことを語った後に、男も女も口を揃えてこう言うのだ。
「彼の婚約者だなんて、あなたのことがとても羨ましい」
ディノが変わる前はいつも同情の目を向けられ、こう言われたものだった。
「あなたのような人の婚約者があんなヤツだなんて……残念なことです」
それが今や、わたしは周囲から羨望の目で見られるようになっている。ディノの婚約者であることが羨ましいと、できることなら自分こそが彼の婚約者になりたかったと、皆そう言うのだ。
ディノが本当に、本当の意味で変わったのなら、それは喜ばしいことに違いない。
けれどもわたしはそれを確信できないでいる。それはディノがわたしを避けてばかりいて、そのせいで変化後の彼と話すことさえできずにいるからだ。
それなのに。
婚約者のわたしでさえそういった状態なのに、わたし以外の生徒たちは、日に日に彼との交友を深めていき、楽しい時間を共有しているのだ。
今も噴水のそばで友人たちとなにかを語らい、笑い合い、楽しそうにしているディノ。そして、それを遠くから眺めることしかできずにいるわたし。
なんだかこの状態は、まるで。
そう、まるで……。
「自分だけ蚊帳の外な気がして、嫌な気分なんだろう? 悔しいんだよね?」
ルッツの言葉があまりにも核心をついていて、わたしは眉間のシワを更に深くした。そんなわたしにルッツが追い打ちをかけてくる。
「さっきも言ったけど、それって嫉妬だよ。間違いなく、ね」
それに対して、だから違うと言っているだろうと怒鳴り返すことは、最早わたしにはできなかった。
そう、恐らくわたしはディノの友人たちに嫉妬しているのだ。そして、ディノに対しては怒りを感じている。
ディノが良い方向に変わったのは喜ばしいことである。いずれ彼を伴侶に迎えるわたしにとって、歓迎すべきことだからだ。
しかし、どうしてディノはその変化をわたしにアピールしないのだろう。あれほどわたしを好きだと言っていたくせに、しつこいほど纏わりついていたくせに……。
本来、婚約者であるわたしにこそ、ディノの美しい笑顔は向けられるべきだ。それなのに、ディノはわたしを避け、他の人間とばかり交流をはかり、その笑顔を惜し気もなく振りまいている。
イラッとする。本当に嫌な気分だ。
以前のディノのことを、わたしは本気で嫌っていた。わたしたちの婚約は政略的なもので、そこに愛情は一切なかった。
けれども今も覚えている。八才で初めてディノと会った時、そのあまりの可愛さにわたしは彼に見惚れた。本物の天使に会ったと思った。こんなに可愛い子が婚約者になってくれるなんて、わたしはなんて幸運なのだと幼心に神に感謝さえしたくらいだ。
その恋心は、ディノの我儘で自分勝手で横暴な性格を知って、すぐに壊れて消えてしまった。あの時、どれほど悲しかったことか。そんな想いもあって、わたしは余計にディノを嫌うようになったのだ。
けれども、今のディノならば。
わたしはもう一度、彼を好きになれるかもしれない。
生まれてすぐに散ってしまった、あの可哀想な初恋を蘇らせることができるかもしれない。
そう思うと、居ても立ってもいられなくなった。
「……行ってくる」
急に立ち上がったわたしに、ルッツが不思議そうに首を傾げた。
「どこに?」
「ディノのところへだ。本当に変わったのか、自分の目で直に確かめる」
噴水へと歩き出したわたしの背中からルッツの声が聞こえてくる。
「もし本当に彼が変わったのだとしたら、どうする気だい?」
「それは……」
容姿が美しく、性格も良くなった自分の婚約者、しかも初恋の相手をどうするか。
そんなもの、答えは一つに決まっている。
「溺愛してどろどろに甘やかして、わたし以外に目がいかないようにする」
「ははっ、それいいね。がんばって!」
ルッツの激励に手を上げて応えると、わたしはディノの元へと急ぎ向かったのだった。
不機嫌になったわたしの眉間に、自然としわが寄ってしまう。
彼らの中心にいるのはわたしの婚約者、ローアン伯爵家のディノだ。彼の美しいプラチナブロンドの髪は太陽光を受けて光り輝き、遠目にもひときわ目立っている。
もう少し近ければ、透明感のあるアイスブルーの瞳もよく見えるのだろうが、生憎ここからは瞳の色までは見えやしない。
なにを話しているのかディノの機嫌はとても良く、満面の笑みを浮かべているのが見て取れた。
無意識にディノを睨みつけていたわたしの耳に、同じテーブルに着いていた友人、侯爵家の令息であるルッツの呟きが聞こえてきた。
「彼のあんな笑顔、君の側にいる時には見たことなかったね」
見るとルッツはニヤニヤしていて、今の言葉がわたしを揶揄うためのものだと分かり、それがまたわたしを苛立たせる。
「うるさい」
短く言い捨てると、それを聞いたルッツが、さも面白くてたまらないといった風に笑った。
「ははっ、その顔! ステファン、君もしかして、彼の友人たちに妬いているのかい?」
「そんなワケあるか。……ただ少し、ディノの豹変振りを怪しんでいるだけだ。なにか企んでいるのではないかと」
吐き捨てるように答えたわたしに、ルッツが肩を竦めてみせた。
「まあ、君が疑うのも理解できるよ。近頃のディノ殿、以前とはまるで別人のようだものな」
「その通りだ。悪い変化ではないが、それにしても、あまりにもおかしい」
ここ最近、ディノが友人たちと親し気に過ごす姿を、学園の至る所で頻繁に目にするようになった。
ほんの少し前までディノには友人がなく、暇さえあればわたしのところにやってきて、鬱陶しく色目を使いながらすり寄ってきていたというのに、一体なにがあったのだろう。短時間であまりに変わりすぎだ。
あれだけしつこくかまって欲しがっていたディノは、今ではわたしに近寄ろうとせず、どちらかと言えば避けるような態度を取るようになっている。
たまに校内ですれ違う時、ディノはわたしに軽く会釈すると、そそくさと逃げるように場を離れて行ってしまう。
そんな彼の態度を、最初の頃はわたしも喜んでいた。婚約者とはいえ、いつもベタベタしてくるディノを煩わしく思っていたし、そもそも自分勝手で傲慢で甘ったれた性格の彼のことを、わたしは嫌っていたからだ。
つまり今回のディノの変化は、わたしにとって大歓迎と言えるものだった。近寄らないでくれるなら有難いばかりであり、ずっとこのままだといいのにと本気で思っていた。
そう、思っていたはずなのに……。
どうしたワケか、なぜかモヤッとするのだ。
きっとディノのあまりの変わりようが異常すぎて、わたしがそれを怪しみ、訝しんでいるからだろうと思う。あれは猫を被っているだけで、本性は以前のままの性悪に違いない。なぜなら、人はそう簡単に変われるものではないからだ。
すぐに化けの皮は剥がれるだろう。わたしはそう思い、遠くから彼の様子を観察していた。
それなのに……。
ディノはいつまで経っても善人のままだ。
学園内で耳にするディノの噂話も、以前とは違い、そのほとんどが彼を褒めるものばかりになっている。
曰く、最近のディノは優しくなった。誰にでも笑顔で接するし、傲慢さも消えた。勉学にも励むようになり、昼休みや放課後、自分を含めた勉強のできない生徒と、逆に優秀な生徒とを集め、皆で仲良く勉強会をしているという。顕著だった選民思想もすっかり消え去り、今では下位貴族の子息子女とも友人として付き合っているらしい。
元々が他に類を見ない程の美貌を持つディノである。いつも不機嫌で、人を見下すような態度だった頃とは違い、機嫌よく笑顔を頻繁に見せる彼は、さながら天使の様だと学園で人気急上昇中だし、その噂は社交界にも広がっているらしい。
ここ最近のディノを知っている者は口を揃えて言う。
ディノと一緒にいると楽しい。以前とは違ってよく笑い、なにをするにも楽しそうで、見ているだけで自分も楽しくなってくる。身分の隔たりなく誰とでもすぐに親しくなり、その縁を広げていくことがとても上手い。彼の側にいるだけでその恩恵にあずかることができ、ただ一緒に楽しく過ごしているだけで、自分の人脈も自然に広がってきている。
熱心にそんなことを語った後に、男も女も口を揃えてこう言うのだ。
「彼の婚約者だなんて、あなたのことがとても羨ましい」
ディノが変わる前はいつも同情の目を向けられ、こう言われたものだった。
「あなたのような人の婚約者があんなヤツだなんて……残念なことです」
それが今や、わたしは周囲から羨望の目で見られるようになっている。ディノの婚約者であることが羨ましいと、できることなら自分こそが彼の婚約者になりたかったと、皆そう言うのだ。
ディノが本当に、本当の意味で変わったのなら、それは喜ばしいことに違いない。
けれどもわたしはそれを確信できないでいる。それはディノがわたしを避けてばかりいて、そのせいで変化後の彼と話すことさえできずにいるからだ。
それなのに。
婚約者のわたしでさえそういった状態なのに、わたし以外の生徒たちは、日に日に彼との交友を深めていき、楽しい時間を共有しているのだ。
今も噴水のそばで友人たちとなにかを語らい、笑い合い、楽しそうにしているディノ。そして、それを遠くから眺めることしかできずにいるわたし。
なんだかこの状態は、まるで。
そう、まるで……。
「自分だけ蚊帳の外な気がして、嫌な気分なんだろう? 悔しいんだよね?」
ルッツの言葉があまりにも核心をついていて、わたしは眉間のシワを更に深くした。そんなわたしにルッツが追い打ちをかけてくる。
「さっきも言ったけど、それって嫉妬だよ。間違いなく、ね」
それに対して、だから違うと言っているだろうと怒鳴り返すことは、最早わたしにはできなかった。
そう、恐らくわたしはディノの友人たちに嫉妬しているのだ。そして、ディノに対しては怒りを感じている。
ディノが良い方向に変わったのは喜ばしいことである。いずれ彼を伴侶に迎えるわたしにとって、歓迎すべきことだからだ。
しかし、どうしてディノはその変化をわたしにアピールしないのだろう。あれほどわたしを好きだと言っていたくせに、しつこいほど纏わりついていたくせに……。
本来、婚約者であるわたしにこそ、ディノの美しい笑顔は向けられるべきだ。それなのに、ディノはわたしを避け、他の人間とばかり交流をはかり、その笑顔を惜し気もなく振りまいている。
イラッとする。本当に嫌な気分だ。
以前のディノのことを、わたしは本気で嫌っていた。わたしたちの婚約は政略的なもので、そこに愛情は一切なかった。
けれども今も覚えている。八才で初めてディノと会った時、そのあまりの可愛さにわたしは彼に見惚れた。本物の天使に会ったと思った。こんなに可愛い子が婚約者になってくれるなんて、わたしはなんて幸運なのだと幼心に神に感謝さえしたくらいだ。
その恋心は、ディノの我儘で自分勝手で横暴な性格を知って、すぐに壊れて消えてしまった。あの時、どれほど悲しかったことか。そんな想いもあって、わたしは余計にディノを嫌うようになったのだ。
けれども、今のディノならば。
わたしはもう一度、彼を好きになれるかもしれない。
生まれてすぐに散ってしまった、あの可哀想な初恋を蘇らせることができるかもしれない。
そう思うと、居ても立ってもいられなくなった。
「……行ってくる」
急に立ち上がったわたしに、ルッツが不思議そうに首を傾げた。
「どこに?」
「ディノのところへだ。本当に変わったのか、自分の目で直に確かめる」
噴水へと歩き出したわたしの背中からルッツの声が聞こえてくる。
「もし本当に彼が変わったのだとしたら、どうする気だい?」
「それは……」
容姿が美しく、性格も良くなった自分の婚約者、しかも初恋の相手をどうするか。
そんなもの、答えは一つに決まっている。
「溺愛してどろどろに甘やかして、わたし以外に目がいかないようにする」
「ははっ、それいいね。がんばって!」
ルッツの激励に手を上げて応えると、わたしはディノの元へと急ぎ向かったのだった。
403
お気に入りに追加
1,785
あなたにおすすめの小説

【完結】婚約破棄したのに幼馴染の執着がちょっと尋常じゃなかった。
天城
BL
子供の頃、天使のように可愛かった第三王子のハロルド。しかし今は令嬢達に熱い視線を向けられる美青年に成長していた。
成績優秀、眉目秀麗、騎士団の演習では負けなしの完璧な王子の姿が今のハロルドの現実だった。
まだ少女のように可愛かったころに求婚され、婚約した幼馴染のギルバートに申し訳なくなったハロルドは、婚約破棄を決意する。
黒髪黒目の無口な幼馴染(攻め)×金髪青瞳美形第三王子(受け)。前後編の2話完結。番外編を不定期更新中。
僕の策略は婚約者に通じるか
藍
BL
侯爵令息✕伯爵令息。大好きな婚約者が「我慢、無駄、仮面」と話しているところを聞いてしまった。ああそれなら僕はいなくならねば。婚約は解消してもらって彼を自由にしてあげないと。すべてを忘れて逃げようと画策する話。
フリードリヒ・リーネント✕ユストゥス・バルテン
※他サイト投稿済です
※攻視点があります

婚約破棄署名したらどうでも良くなった僕の話
黄金
BL
婚約破棄を言い渡され、署名をしたら前世を思い出した。
恋も恋愛もどうでもいい。
そう考えたノジュエール・セディエルトは、騎士団で魔法使いとして生きていくことにする。
二万字程度の短い話です。
6話完結。+おまけフィーリオルのを1話追加します。

イケメンチート王子に転生した俺に待ち受けていたのは予想もしない試練でした
和泉臨音
BL
文武両道、容姿端麗な大国の第二皇子に転生したヴェルダードには黒髪黒目の婚約者エルレがいる。黒髪黒目は魔王になりやすいためこの世界では要注意人物として国家で保護する存在だが、元日本人のヴェルダードからすれば黒色など気にならない。努力家で真面目なエルレを幼い頃から純粋に愛しているのだが、最近ではなぜか二人の関係に壁を感じるようになった。
そんなある日、エルレの弟レイリーからエルレの不貞を告げられる。不安を感じたヴェルダードがエルレの屋敷に赴くと、屋敷から火の手があがっており……。
* 金髪青目イケメンチート転生者皇子 × 黒髪黒目平凡の魔力チート伯爵
* 一部流血シーンがあるので苦手な方はご注意ください

【完結】僕の異世界転生先は卵で生まれて捨てられた竜でした
エウラ
BL
どうしてこうなったのか。
僕は今、卵の中。ここに生まれる前の記憶がある。
なんとなく異世界転生したんだと思うけど、捨てられたっぽい?
孵る前に死んじゃうよ!と思ったら誰かに助けられたみたい。
僕、頑張って大きくなって恩返しするからね!
天然記念物的な竜に転生した僕が、助けて育ててくれたエルフなお兄さんと旅をしながらのんびり過ごす話になる予定。
突発的に書き出したので先は分かりませんが短い予定です。
不定期投稿です。
本編完結で、番外編を更新予定です。不定期です。

王道学園のモブ
四季織
BL
王道学園に転生した俺が出会ったのは、寡黙書記の先輩だった。
私立白鳳学園。山の上のこの学園は、政財界、文化界を担う子息達が通う超名門校で、特に、有名なのは生徒会だった。
そう、俺、小坂威(おさかたける)は王道学園BLゲームの世界に転生してしまったんだ。もちろんゲームに登場しない、名前も見た目も平凡なモブとして。

俺は北国の王子の失脚を狙う悪の側近に転生したらしいが、寒いのは苦手なのでトンズラします
椿谷あずる
BL
ここはとある北の国。綺麗な金髪碧眼のイケメン王子様の側近に転生した俺は、どうやら彼を失脚させようと陰謀を張り巡らせていたらしい……。いやいや一切興味がないし!寒いところ嫌いだし!よし、やめよう!
こうして俺は逃亡することに決めた。

悪役王子の取り巻きに転生したようですが、破滅は嫌なので全力で足掻いていたら、王子は思いのほか優秀だったようです
魚谷
BL
ジェレミーは自分が転生者であることを思い出す。
ここは、BLマンガ『誓いは星の如くきらめく』の中。
そしてジェレミーは物語の主人公カップルに手を出そうとして破滅する、悪役王子の取り巻き。
このままいけば、王子ともども断罪の未来が待っている。
前世の知識を活かし、破滅確定の未来を回避するため、奮闘する。
※微BL(手を握ったりするくらいで、キス描写はありません)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる