好きだから手放したら捕まった

鳴海

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 フェルザー伯爵家長男エミリオンには婚約者がいる。
 それは王都にあるフェルザー伯爵邸の隣の屋敷、クレンゲル子爵邸に住むその家の長男ルドヴィークである。

 幼馴染である二人が婚約したのは六才の時だった。
 それはルドヴィークからのたっての願いにより成されたわけだが、しかし、エミリオンにしても思いは同じで、大好きなお隣の幼馴染との婚約を、幼いながらも心から喜んだのだった。


 異性間、同性間問わず子を成せるこの世の中では、どの性の組み合わせであろうと、婚姻はごく当たり前に認められている。ゆえに、余程の理由がない限り家督を継ぐのは第一子となる。

 長男ながらも姉がいるエミリオンは、いずれは他家へ嫁ぐか、あるいは平民となって独り立ちするか、そのどちらかになると生まれた時から定められていた。対してルドヴィークはクレンゲル子爵家の第一子であり、家督を継ぐことが定められた存在である。

 どちらが嫁ぐ側になるか揉める心配がない二人の婚姻は、両家にとって都合のいい組み合わせと言える。二人の婚約が異例の速さで決まったのはそのせいだろうと、両家の子息たちが仲良く遊ぶ姿をいつも見ていた使用人たちは、心から婚約の成立を祝福し、喜ばしく思っていた。



 季節は春。二人が婚約して二週間が経った頃。

 フェルザー伯爵邸の中庭に建てられた四阿では、母親である二人の婦人がおしゃべりに花を咲かせながらお茶を楽しんでいた。そこから少し離れた噴水の側では、エミリオンとルドヴィークが楽しそうに遊んでいる。

 冬が終わって日差しが温かくなると、噴水周辺には美しい蝶たちが水を求めて毎日のようにやって来る。それらを捕まえようと走り回ったり、立てた指に蝶がとまらないかと息を潜めたりしながら、婚約者同士の二人は楽しい時間を過ごしていた。

 六才でしかない幼い二人の間には、婚約者としての甘い空気は流れない。
 それでも、エミリオンとルドヴィークが二人だけで過ごすこの時間を心から楽しみ、大切にしていることは、離れた所から彼らを見守る侍女や護衛たちにも十分に伝わっていた。見ている者が自然に笑顔になってしまうほど、二人は本当に仲が良く、いつだってお互いを思いやっていることが見てとれる。

 特に、ルドヴィークは自分の気持ちをいつでも素直に態度で表していて、二人で共に過ごせることが嬉しくて楽しくて堪らないという気持ちを、輝くような満面の笑顔を見せることで、常にエミリオンに伝えていた。
 勿論、言葉で愛を伝えることにも躊躇しない。

「婚約者になったんだから、もうリオンは僕のものだよ! この少しクセのある黒い髪も、その綺麗な緑色の目も、全部全部僕だけのものだからね。分かった?」

 にこにこの笑顔でルドヴィークから見つめられ、エミリオンは嬉しさと照れくささで頬を赤くする。少し口下手ではあるが、エミリオンも一生懸命に言葉を返す。

「うん。その代わり、ルドも俺のものだから。そのミルクティー色の真っ直ぐでサラサラな髪も、宝石みたいに綺麗な碧い瞳も、みんな俺のものだよ」
「勿論だよ! ふふっ、お互いがお互いのものって、なんだかとっても幸せだね」

 繋いでいた手にルドヴィークが力を込めると、エミリオンも握り返して同じ気持ちであることを伝えた。ルドヴィークが嬉しそうにエミリオンの頬にキスをして、大好き、と囁きながら幸せそうに微笑んだ。エミリオンの頬が更に赤く染まる。


 物心ついた頃から、エミリオンの側にはいつだってルドヴィークがいた。

 親同士が友好な関係を築いており、特に夫人たちが子連れで頻繁に互いの屋敷を行き来するほど親密だったため、小さな頃から二人はいつも一緒に遊んでいた。

 明るく穏やかに見えて、実は頑固で意思の強いルドヴィークと、言葉数が少ないせいで冷たく見えるものの、本当は優しくて気遣い屋のエミリオンは、正反対の性格をしているのにも関わらず、出会った瞬間から相性が良かった。

 すぐに仲良くなり、互いのことを好きになった。
 お互いがお互いに初めての恋をした。

 そうは言っても、幼子の可愛い初恋である。すぐに熱は冷めて気持ちも落ち着くだろうと、見守る周囲の大人たちは考えていた。しかし、そういった予想を覆し、その後何年経っても二人の気持ちは深まるばかりだったのである。

 気持ちは変わらなかったが、年を経るごとに二人の外見は変わっていった。

 十才を過ぎた頃から、身長には差ができ始めた。エミリオンが見上げ、ルドヴィークが少し下を向かなければ視線が合わない。顔付も可愛らしさが減り、二人とも少しずつ男らしくなっていく。

 また、エミリオンは室内で静かに本を読むことを好んだが、ルドヴィークは剣術や乗馬など、外で体を動かすことを得意としていた。お陰でルドヴィークの体は鍛えられた美しい筋肉を纏い、細身のエミリオンとは対照的に逞しくなっていく。

 そんな風に、見た目は年を追うごとに変化を遂げていったが、二人はどんな時も変わらず仲が良かった。喧嘩など一度もしたことがないし、する必要もなかった。

 二人でいる時はいつでも笑顔でいられた。どんな時も相手のことを思い、自分のこと以上に相手を大切にできたし、したいと思った。そうすることが当たり前だと思えるほど、二人は互いをかけがえのない存在だと認識していたのだった。






 この国では十五才になる貴族子弟は、王都の王立アカデミーに入学することが義務とされている。当然、エミリオンとルドヴィークも入学予定である。

 入学式を半年後に控えた二人は、その準備に追われながらも、新しく始まるアカデミーでの生活に思いを馳せて心を躍らせていた。二人で過ごす学生生活はどんなに楽しかろうと、入学する日を心待ちにしていた。

 ここ数年、貴族教育やら領地視察やら社交やらで、二人で過ごす時間はかなり減っている。しかし、アカデミーに入学すれば毎日会えるし、一緒に過ごせる時間もかなり増える。

「アカデミーに通うのは楽しみだけど、心配事もある」
「心配事?」

 ルドヴィークがその形良い眉をひそめるのを見て、エミリオンは首を傾げた。

「それはなに? 勉強のことなら問題ないよ。ルドは優秀だから、座学だって体術だって誰よりも器用にこなす」
「そういうことじゃない。わたしが心配しているのは、リオン、君のことだ」
「俺?」

 自分を指さして目をパチクリするエミリオンを見て、ルドヴィークは苦笑した。

「だって、リオンはとても素敵だ。きっと皆がリオンを好きになる。わたしは心配でたまらないよ。絶対に浮気はしないでくれよ? 君はわたしだけのものだ」

 そう言って強く抱きしめるルドヴィークの腕の中で、エミリオンは困った顔をする。

「心配しなくても誰も俺を好きになったりしないよ。それに、俺は浮気なんて絶対にしない。ルドだけいればいいんだから」

 そう断言するエミリオンを、甘く蕩けるような瞳でルドヴィークが見つめた。

「わたしも同じ気持ちだよ。リオンがいてくれれば他はなにもいらない。大好きだよ、リオン」
「俺もルドが好きだ」

 見つめ合った後、二人は自然と顔を寄せ、唇を触れ合わせた。



 初めて唇を触れ合わせるキスをしたのは、二人が十二才の時だっただろうか。
 子爵家のルドヴィークの部屋の窓際で、夕日の柔らかな赤に照らされながら、二人はそっと唇を重ね合わせた。照れくさくて恥ずかしかったけれど、それを消し去るほどの温かな幸せな気持ちに胸が満たされた。

 その日以来、二人は何度もキスをした。キスをするたびに心が温かく満たされた。とても幸せな気持ちになれて、もっともっと相手のことを好きになった。

 いずれはその先をすることになる。キスをすると、もっと深い繋がりを期待する気持ちが生まれて、体が熱くなってしまう。
 けれどもそれは結婚するまで我慢しなければならない。貴族の婚姻において、純潔であることは重要な意味を持つからだ。

「早く結婚したいな。リオン、君の全てを早くわたしのものにしたいよ」
「俺だって早くルドを俺のものにしたい。それに、俺も……早くルドのものになりたい」

 ルドヴィークがぐっと何かを堪えるような顔をする。そして、エミリオンを優しく抱きしめた。

「愛しているよ。絶対に誰にも渡さない」

 ルドヴィークの広い胸の中で、嬉しさに頬を紅潮させたエミリオンはこくりと頷いたのだった。






 アカデミーへの入学まで、残すところ三ヵ月となった頃。
 父親であるフェルザー伯爵から呼び出しを受けて、エミリオンは書斎へと向かった。

 姉の結婚が近い。そのことについてなにか話があるのかと思っていたエミリオンは、そこで父親の口から聞かされた話の内容に、頭が真っ白になるほど衝撃を受けることになった。

「ち、父上、それは本当なのですか……?」

 たった今耳にしたばかりの話に驚くあまり、エミリオンは顔色を失った。そんな息子を心痛の面持ちで見ていた伯爵は、苦し気に小さく息を吐いた。

「本当だ。お前とルドヴィーク殿の婚約は、正式に成り立ったものじゃない。ただの口約束……とさえ言えないほどのものだ。はっきり言ってしまえば、婚約なんて初めからしていなかった」
「どうしてですかっ?! 教えて下さい、なぜそんなことに……?!」

 思わず悲痛に叫んだ後、エミリオンははっと口をつぐんだ。思い当たることがあったからだ。エミリオンは一瞬だけ強く目を閉じ、拳を強く握った。そして、声を絞り出した。

「身分の……家格の問題ですか?」

 震える声でされたその問いかけに、伯爵は静かに肯いた。すっと血の気が引いてエミリオンはふらついたが、なんとか足元に力を入れて転倒を回避する。
 気を取り直してわずかに乱れた呼吸を整えると、エミリオンは伯爵の話に黙って耳を傾けた。


 エミリオンとルドヴィーク、二人の婚約成立は、幼い我が子たちの可愛い恋心に絆された大人たちが、子供たちを喜ばせるためについてしまった可愛らしい小さな嘘だった。最初から両家とも……少なくともフェルザー伯爵家では、息子をルドヴィークに嫁がせるつもりなどなかったのである。二人のあまりの喜びように嘘を嘘と言えなくなり、そのまま長い時間放置されてしまったというのが実情だった。

 使用人たちが話題にするほど婚約が早く成立した裏には、こんな経緯があったのである。

 あれから十年近い時が流れ、子供たちの成人が目前と迫った今、クレンゲル子爵家ではこのまま二人の婚約を本物にすればいいと考えているようだが、フェルザー伯爵家としてはそれに同調できなかった。

 貴族社会は階級社会である。身分差のある二人の婚約を、フェルザー伯爵は許すわけにはいかなかった。

「わたしは決してお前を悲しませたいワケではない。それは分かって欲しい」

 エミリオンは父親を静かに見つめた。そして頷く。

 どちらかと言えば穏やかで優しい性格の父親が、無理に厳しい表情を作ってまで自分に伝えようとしていること。それがエミリオンには正しく理解できていた。
 エミリオンも来年には成人の儀を迎える年齢である。貴族として取るべき正しい行動、あり方については、身に沁み込むように理解できている。

「相応しくないと……俺とルドの婚姻は、身分や財産状況を考えると釣り合ったものではないと、父上はそうお考えなんですね。いや、社交界でそう判断されるということか……」
 
 顔色を無くした息子からの質問に、伯爵はため息ながらに答えた。

「その通りだ。こんなことは言いたくないが、お前とルドヴィーク殿とでは血統や身分が違いすぎる。これは貴族にとって無視できない大きな問題だ。それくらいのこと、お前になら分かるだろう?」
「はい」
「だったら……」

 なにをすべきか分かるな、と、視線だけでそう問われ、エミリオンは力なく頷いた。

「俺の方から正式にルドに別れの言葉を伝えるべき……ですね」
「それが親切というものだろう。直接本人から言われた方が、ルドヴィーク殿も気持ちに踏ん切りをつけやすいだろうからね」
「そうですね。しかし……傷つけるのは、やはり辛いです」

 悲し気に俯く息子を、伯爵は心痛な面持ちで見つめ続けた。

「お前たちの恋心を甘く見ていた。初恋の気持ちなど、すぐになくなるものだと、すぐに他の子に気持ちを移してしまうだろうと、そう思っていた。それをずっと待っていた。だからここまで本当のことを言わずに様子を伺ってきた。今となっては、もっと早くに本当のことを話すべきだったな」
「……気を使っていただけていたことは理解できます」
「今は辛いと思う。けれど、これが貴族として生きる者にとっての最良の選択だったと、いつか分かる日が必ず来る」
「ご心配ありがとうございます。大丈夫です、父上の考えは理解できますし、俺もそれに賛成ですから。心情的には、やはり辛いですが……」
「エミリオン……」

 その後、伯爵夫人も書斎に呼びよせ、三人での話し合いの場が持たれた。

 これからルドヴィークと婚約解消する――――いや、正確に言えば、自分たちが婚約していなかったことを伝え、今後は別々の道を歩んでいくことを告げるにあたり、エミリオンは両親に二つの願いを叶えてもらえるよう頼んだ。

 その願いの内容を聞いた両親は猛反発したが、エミリオンが何度も説得し、心から懇願したことにより、最終的には聞き入れてくれることになった。

 話がまとまったところで、この場に姉も呼んで事の次第を説明した。話を理解した姉は、弟のルドヴィークを想う気持ちを知っているだけに、その心情をおもんばかって泣きながらエミリオンを抱きしめてくれた。



 話し合いが終わり、疲れ切った様子で自室へと戻ったエミリオンは、痛む胸の苦しさに耐え切れず、そのままベッドへ倒れ込んだ。

 婚約解消など、本当はしたくなかった。ルドヴィークとずっと一緒にいたかった。結婚して伴侶になりたかった。でも、その望みが叶うことは恐らくもう永遠にない。
 なぜなら近い将来、エミリオンがルドヴィークに自分たちの婚約が正式なものではなかったと伝え、関係の完全なる解消を突きつけるからだ。

 その時、ルドヴィークはどれほど傷つくだろう。
 想像するだけで、エミリオンの心は凍り付く。

「ごめん、ごめんな、ルド。きっとすごく傷つける。それが分かっているのに、言わないわけにはいかないんだ」

 その晩、エミリオンは一睡もできず、愛する人に泣きながら謝り続ける夜を過ごしたのだった。






 それから三ヵ月後の王立アカデミーの入学式。

 新入生全員が集められた式典の行われる講堂に、どこを探してもエミリオンの姿はなかった。
 それだけではない。フェルザー伯爵家の系譜から、放逐という形をとってエミリオンの名は抹消されていたのである。



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