【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

うずみどり

文字の大きさ
上 下
188 / 194

93.神霊との交わりー2(R−18)

しおりを挟む
「ズボズボ……やだもん」
 俺はこの期に及んで嫌がるフリなんてして、感じているのを隠そうとする。
 でも最初から全部見ていたロクにはバレバレだった。

「ロクッ、見ちゃ、やぁっ!」
「どうしてだ? 太いのを飲み込んで、嬉しそうに涎を垂らしているからか?」
「ちがっ――」
「違くないだろう?」
 ロクに口付けられて今度はそっちに気を取られる。

(お尻よりもロクと絡めた舌の方が気持ちいい)
 うっとりとそう思っていたら、下から強く突き上げられて思わずロクの舌を噛んでしまった。

「んあっ!」
 黒豹の杭のように太い陰茎がずぶんと深く入り込んで、下半身がビリビリと痺れる。
 喉からイチモツが出てきそうに苦しいけれど、乳首を引っ掻かれたら不思議と動いて欲しくなった。
 それでいつもロクにするように『焦らしちゃヤダ、早くもっと奥を突いて』って神霊に頼み込んで、耳元で困ったように笑われてそうだこれはロクじゃなかったんだと思い出す。

「こんなに可愛く強請られたのでは、いつも私が無茶をしてしまうのも仕方がないな?」
『そうだな、仕方がない』
 何故かウンウンと頷き合う両名に抗議をしようとして、開きかけた口から悲鳴が溢れる。

「おまっ、え、らぁあああああっ!」
 神霊のやつ、腰を思いっきり突き入れやがった。

「んんんっ、やぁ、やっ、ひんっ!」
 幾ら後ろでするのに慣れていても、トロトロに蕩けてやわやわになっていても、凶悪な黒豹のブツにナカを引っ掻き回されて平静でいられる訳がない。
 頭の中までグチャグチャに掻き回されたように、ただもう尻のナカがいっぱいになってるってそれしかない。

「お腹、が……」
「そうだな、苦しいな」
「もっ、くるしい、よぅ!」
「苦しいだけか? 締め付けると、気持ちがいいだろう?」
 ロクの柔らかな声に導かれ、俺は闇雲に動く神霊の動きに必死に合わせる。
 入ってくる肉棒を受け止めるように抱き締め、腰を引かれると同時にキュッと締め付けて穴全体で硬い感触を感じ取る。

「あんっ、カチカチ……」
「ゴリゴリと擦れて気持ちがいいな?」
 俺はロクの顔に顔を擦り付けて甘える。
 好き、優しい声も、手も顔も全部が好き。
 神霊のイチモツをぶっこまれてる最中だって、俺の心はロクを求めている。

「チヤ」
 ロクに愛しげに名前を呼ばれて口付けられ、思わず微笑んだら神霊がこっちを向けとばかりに抽挿を速めた。

「ンぁあああああっ! ダメッ、ダメッ、おかしくなるっ! お尻熱いっ! 熱いぃぃぃっ!」
 俺は怖くなってジタバタと暴れて、でも興奮した神霊は豹の姿で俺を激しく犯した。

『運命の番よ、我が魂の伴侶よ。俺のことも愛せ!』
「しん……れい?」
『俺はお前が愛した男の一部だ、同じ魂から生まれた!』
 初めて神霊がロクの一部だと認めた。
 別の存在みたいな態度を取っていた癖に。

「ふぅ……おい、で」
 俺はいっぱいいっぱいだったけど、なんとか表情を緩めて歪な笑みを作った。
 そうしたら腹の奥で神霊の分身が膨らんで、どぷどぷとエーテルのようなものを注がれた。

「んあっ! 多ぃ……」
 神霊から発射されたものはどっぷりと濃くて量が多かった。
 でもエネルギーのようなそれは時間が経てば俺の身体に吸収される。

(繋がったまま吸収されるのを待つのって、恥ずかしい……)
 俺は早く終わらないかなぁと思っていたが、やっと抜き取られてホッと緩んだ身体をパタンと前脚で引っくり返された。

「んあ?」
『まだだ』
「ヒッ!」
 後ろから乗り掛かられ、突っ込まれそうになった俺をロクが救出してくれる。

「ロク、助かった――」
「もう少し挿れて貰え」
 そう言うとロクは仰向けになって俺を上に乗せ、足を絡めて開いた格好で固定した。

「んひぃぃぃぃぃ」
 後ろからズブズブと神霊の巨根が入ってきて、俺は為す術もなくケツを犯された。

「ロクッ!」
「後ろから奥に注がれたら、次は私の番だからな?」
「ふぁっ!?」
「同時に交わる必要があると言われただろう」

(あれ? 俺はてっきりロクの前で神霊を受け入れたらオッケーだと思っていたのに。なのに両方としないとダメなの?)

「チヤ、嫌か?」
 ロクにそう訊かれたら、俺はイヤじゃないって答えるしかない。

「ヤじゃな……あぁんっ!」
 話している最中に、腹側の良いところを容赦なく段差でゴリゴリと擦られた。
 あんなに暴走するなと言ったのに、神霊は自分が動きたいように動いている。

(ふあっ、後ろから太い棒が出入りするの、気持ちいっ)
 穴を相手に捧げるように突き出したこの体勢は、お尻の快感だけに没頭してしまう。
 俺は後ろだけで何度もイッて、ナカを擦られるのが気持ちよくて、過ぎた快楽に泣いた。
 入り口が捲れ上がるくらい抜き差しをされ、もうヤダって音をあげたら奥に擦り付けるように精を吐き出された。

(ナカに出されるとイッちゃうんだってば)
 中出しに反応するなんて恥ずかしいと思いながら抜かれるのを待っていたら、神霊は俺のうなじを舐めながら三回目だと言い出した。

「……え?」
『黒豹は、三回出さねば治まらぬ』
「そんなっ、嘘だろぉぉぉ!?」
『お前の身体は嫌がってないぞ』
 勝手に神霊の分身に絡み付く下半身を指摘されて消えてしまいたくなる。
 もうクタクタなのに、指一本も動かせないのに俺のナカだけは貪欲に蠢いている。
 うねって気持ちよくなろうとしている。

『奥に出していいのだろう?』
 神霊の言葉に俺は黙って頷いた。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい

空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。 孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。 竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。 火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜? いやいや、ないでしょ……。 【お知らせ】2018/2/27 完結しました。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」  洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。 子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。  人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。 「僕ね、セティのこと大好きだよ」   【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印) 【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ 【完結】2021/9/13 ※2020/11/01  エブリスタ BLカテゴリー6位 ※2021/09/09  エブリスタ、BLカテゴリー2位

異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~

兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。 そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。 そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。 あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。 自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。 エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。 お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!? 無自覚両片思いのほっこりBL。 前半~当て馬女の出現 後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話 予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。 サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。 アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。 完結保証! このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。 ※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

処理中です...