154 / 194
76.対価-2(R−18)
しおりを挟む
(熱い……)
肉がほどけるような解放感と、同時に腹のナカが熱くなるのを感じて腰から下がぴくぴくと痙攣した。
(すごい、熱い……)
どろっとしていてナカが濡れた感触が、なんて言うか恥ずかしいんだけど嬉しい。
濡らされてグチャグチャで、散らかった部屋みたいに見られたくないんだけど抜かれたら見えちゃう。
でも俺に渾身の力で抱き付いて、腰を密着させて離れないロクは、そもそも抜く気がないのかな?
「ロク……抜いて?」
ちょっとナカのを掻き出したい。
これが入ったまんまだと、俺、ずっと気持ちいいみたいなんだ。
「チヤ、もう少し……」
「……え?」
ロクは俺の頬に鼻面を押し当てながらゆらゆらと腰を揺らし始め、いつの間に復活したのか俺のナカはまたロクの分身でいっぱいになっている。
「ふぁんっ!」
ナカに注がれたものをグッチャグッチャと掻き回され、ぬるぬるした摩擦に俺の背筋をゾクゾクしたものが這い上がる。
「ダメぇっ!」
ぬるぬるが気持ちよくて気持ち悪い。
過ぎた快楽に何かを洩らしそうになって、でも出してもきっとこのゾクゾクは止まらない。ゾクゾクを止めるには動きを止めて貰うしかない。
「ロクぅ、や、イッてるから、お尻、や――」
「済まない」
ロクが狂ったように腰を振り始め、一度出された俺の後孔はぶちゅぶちゅと酷い音を立てながらなんの引っ掛かりもなく犯され放題だ。
「やぁああああっ!」
だめ、お尻のナカが熱い。肉襞が捩れて擦れてる。
ロクの肉棒でグリュグリュと押されて勝手にざわめいてる。
もう少しでイけそうで、お尻だけでイくのは怖いけどもう自分でも止められない。
散らされたナカが、ギュウギュウと締め付けた壁が、頭から思考を奪っていく。
「イッちゃうイッちゃう!」
きゅ~っと全身で昇天しそうになって、それから虚無の海に漂う。
(ナニコレ。お尻だけでイッた……)
俺は呆然としたけど余韻に浸る間もなくロクのでっかいのに拡げられたままのそこに意識を戻される。
「もっ、抜いてぇ!」
「まだだ」
「あんっ!」
ごりんと抉られると嫌なのに感じちゃって尻が勝手にヒクヒクした。
嫌なのに、もう辛いのに……止まらないようっ!
「ロク、ロク、もう、えっちだめ……気持ちいいの、止まんないっ!」
「可愛い……」
ロクは俺をギュッと抱き締めて感動したように目を瞑った。
(バカッ! 可愛いって言われんの、嬉しいけどほんとバカ)
もう止まんなきゃいけないのに、俺はロクの腕の中で身動きが取れないまま尻の穴だけを小刻みに犯されてあんあんと啼いている。
気持ちよくて、ずっと尻だけ突いていて欲しくて、でもちんこの先はヒリ付いて痛いし出すものだって水みたいに薄くなってる。
ロクのとは違うのだ。
(こいつのは、何度出されてもゼリーみたいに濃い)
腹の中がブリュブリュしたもので満たされていて、甘くて幸せで俺は困った。
「ロク……お尻、いっぱいだよ」
「いやか?」
「いやじゃない。ロクのだから、いやじゃない」
本当は排泄感だってあったけど、でもロクのだって思うと少しでもナカに留めておきたい。
これはロクが俺に注いだものだから。ロクがくれたものだから。
「ロク……大好き」
俺は甘ったるく笑って、ロクにギュッとしがみ付いた。
それから何度目かのナカ出しの後、やっと抜かれたけど解放された訳じゃなかった。
少し落ち着いたロクは神薬を取りに行ったんだ。
「チヤ、神薬を飲んだら媚薬の効果が薄れてしまうかもしれないが――」
ロクが喋っている途中でその姿が薄れていった。
(……え?)
「イチヤ! 行くな!」
慌てて駆け寄るロクの声。
ああ、消えかけているのは俺か。
「ロク! もう一度召喚――」
俺の言葉は最後まで届かず、気が付いたらアパートの玄関に倒れていた。
あの日、財布だけ持ってコンビニへ行って帰って来たところだった。
そこに俺は素っ裸のまま移動してきた。
「帰って来ちゃった」
俺は呆然と呟いて、暫く立ち上がることも出来なかった。
肉がほどけるような解放感と、同時に腹のナカが熱くなるのを感じて腰から下がぴくぴくと痙攣した。
(すごい、熱い……)
どろっとしていてナカが濡れた感触が、なんて言うか恥ずかしいんだけど嬉しい。
濡らされてグチャグチャで、散らかった部屋みたいに見られたくないんだけど抜かれたら見えちゃう。
でも俺に渾身の力で抱き付いて、腰を密着させて離れないロクは、そもそも抜く気がないのかな?
「ロク……抜いて?」
ちょっとナカのを掻き出したい。
これが入ったまんまだと、俺、ずっと気持ちいいみたいなんだ。
「チヤ、もう少し……」
「……え?」
ロクは俺の頬に鼻面を押し当てながらゆらゆらと腰を揺らし始め、いつの間に復活したのか俺のナカはまたロクの分身でいっぱいになっている。
「ふぁんっ!」
ナカに注がれたものをグッチャグッチャと掻き回され、ぬるぬるした摩擦に俺の背筋をゾクゾクしたものが這い上がる。
「ダメぇっ!」
ぬるぬるが気持ちよくて気持ち悪い。
過ぎた快楽に何かを洩らしそうになって、でも出してもきっとこのゾクゾクは止まらない。ゾクゾクを止めるには動きを止めて貰うしかない。
「ロクぅ、や、イッてるから、お尻、や――」
「済まない」
ロクが狂ったように腰を振り始め、一度出された俺の後孔はぶちゅぶちゅと酷い音を立てながらなんの引っ掛かりもなく犯され放題だ。
「やぁああああっ!」
だめ、お尻のナカが熱い。肉襞が捩れて擦れてる。
ロクの肉棒でグリュグリュと押されて勝手にざわめいてる。
もう少しでイけそうで、お尻だけでイくのは怖いけどもう自分でも止められない。
散らされたナカが、ギュウギュウと締め付けた壁が、頭から思考を奪っていく。
「イッちゃうイッちゃう!」
きゅ~っと全身で昇天しそうになって、それから虚無の海に漂う。
(ナニコレ。お尻だけでイッた……)
俺は呆然としたけど余韻に浸る間もなくロクのでっかいのに拡げられたままのそこに意識を戻される。
「もっ、抜いてぇ!」
「まだだ」
「あんっ!」
ごりんと抉られると嫌なのに感じちゃって尻が勝手にヒクヒクした。
嫌なのに、もう辛いのに……止まらないようっ!
「ロク、ロク、もう、えっちだめ……気持ちいいの、止まんないっ!」
「可愛い……」
ロクは俺をギュッと抱き締めて感動したように目を瞑った。
(バカッ! 可愛いって言われんの、嬉しいけどほんとバカ)
もう止まんなきゃいけないのに、俺はロクの腕の中で身動きが取れないまま尻の穴だけを小刻みに犯されてあんあんと啼いている。
気持ちよくて、ずっと尻だけ突いていて欲しくて、でもちんこの先はヒリ付いて痛いし出すものだって水みたいに薄くなってる。
ロクのとは違うのだ。
(こいつのは、何度出されてもゼリーみたいに濃い)
腹の中がブリュブリュしたもので満たされていて、甘くて幸せで俺は困った。
「ロク……お尻、いっぱいだよ」
「いやか?」
「いやじゃない。ロクのだから、いやじゃない」
本当は排泄感だってあったけど、でもロクのだって思うと少しでもナカに留めておきたい。
これはロクが俺に注いだものだから。ロクがくれたものだから。
「ロク……大好き」
俺は甘ったるく笑って、ロクにギュッとしがみ付いた。
それから何度目かのナカ出しの後、やっと抜かれたけど解放された訳じゃなかった。
少し落ち着いたロクは神薬を取りに行ったんだ。
「チヤ、神薬を飲んだら媚薬の効果が薄れてしまうかもしれないが――」
ロクが喋っている途中でその姿が薄れていった。
(……え?)
「イチヤ! 行くな!」
慌てて駆け寄るロクの声。
ああ、消えかけているのは俺か。
「ロク! もう一度召喚――」
俺の言葉は最後まで届かず、気が付いたらアパートの玄関に倒れていた。
あの日、財布だけ持ってコンビニへ行って帰って来たところだった。
そこに俺は素っ裸のまま移動してきた。
「帰って来ちゃった」
俺は呆然と呟いて、暫く立ち上がることも出来なかった。
0
お気に入りに追加
381
あなたにおすすめの小説

光る穴に落ちたら、そこは異世界でした。
みぃ
BL
自宅マンションへ帰る途中の道に淡い光を見つけ、なに? と確かめるために近づいてみると気付けば落ちていて、ぽん、と異世界に放り出された大学生が、年下の騎士に拾われる話。
生活脳力のある主人公が、生活能力のない年下騎士の抜けてるとこや、美しく格好いいのにかわいいってなんだ!? とギャップにもだえながら、ゆるく仲良く暮らしていきます。
何もかも、ふわふわゆるゆる。ですが、描写はなくても主人公は受け、騎士は攻めです。
虐げられている魔術師少年、悪魔召喚に成功したところ国家転覆にも成功する
あかのゆりこ
BL
主人公のグレン・クランストンは天才魔術師だ。ある日、失われた魔術の復活に成功し、悪魔を召喚する。その悪魔は愛と性の悪魔「ドーヴィ」と名乗り、グレンに契約の代償としてまさかの「口づけ」を提示してきた。
領民を守るため、王家に囚われた姉を救うため、グレンは致し方なく自分の唇(もちろん未使用)を差し出すことになる。
***
王家に虐げられて不遇な立場のトラウマ持ち不幸属性主人公がスパダリ系悪魔に溺愛されて幸せになるコメディの皮を被ったそこそこシリアスなお話です。
・ハピエン
・CP左右固定(リバありません)
・三角関係及び当て馬キャラなし(相手違いありません)
です。
べろちゅーすらないキスだけの健全ピュアピュアなお付き合いをお楽しみください。
***
2024.10.18 第二章開幕にあたり、第一章の2話~3話の間に加筆を行いました。小数点付きの話が追加分ですが、別に読まなくても問題はありません。

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!
灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。
何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。
仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。
思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。
みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。
※完結しました!ありがとうございました!
【完結】極貧イケメン学生は体を売らない。【番外編あります】
紫紺
BL
貧乏学生をスパダリが救済!?代償は『恋人のフリ』だった。
相模原涼(さがみはらりょう)は法学部の大学2年生。
超がつく貧乏学生なのに、突然居酒屋のバイトをクビになってしまった。
失意に沈む涼の前に現れたのは、ブランドスーツに身を包んだイケメン、大手法律事務所の副所長 城南晄矢(じょうなんみつや)。
彼は涼にバイトしないかと誘うのだが……。
※番外編を公開しました(10/21)
生活に追われて恋とは無縁の極貧イケメンの涼と、何もかもに恵まれた晄矢のラブコメBL。二人の気持ちはどっちに向いていくのか。
※本作品中の公判、判例、事件等は全て架空のものです。完全なフィクションであり、参考にした事件等もございません。拙い表現や現実との乖離はどうぞご容赦ください。
※4月18日、完結しました。ありがとうございました。

【完結】ぎゅって抱っこして
かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。
でも、頼れる者は誰もいない。
自分で頑張らなきゃ。
本気なら何でもできるはず。
でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。
今世はメシウマ召喚獣
片里 狛
BL
オーバーワークが原因でうっかり命を落としたはずの最上春伊25歳。召喚獣として呼び出された世界で、娼館の料理人として働くことになって!?的なBL小説です。
最終的に溺愛系娼館主人様×全般的にふつーの日本人青年。
※女の子もゴリゴリ出てきます。
※設定ふんわりとしか考えてないので穴があってもスルーしてください。お約束等には疎いので優しい気持ちで読んでくださると幸い。
※誤字脱字の報告は不要です。いつか直したい。
※なるべくさくさく更新したい。

僕だけの番
五珠 izumi
BL
人族、魔人族、獣人族が住む世界。
その中の獣人族にだけ存在する番。
でも、番には滅多に出会うことはないと言われていた。
僕は鳥の獣人で、いつの日か番に出会うことを夢見ていた。だから、これまで誰も好きにならず恋もしてこなかった。
それほどまでに求めていた番に、バイト中めぐり逢えたんだけれど。
出会った番は同性で『番』を認知できない人族だった。
そのうえ、彼には恋人もいて……。
後半、少し百合要素も含みます。苦手な方はお気をつけ下さい。

完結·助けた犬は騎士団長でした
禅
BL
母を亡くしたクレムは王都を見下ろす丘の森に一人で暮らしていた。
ある日、森の中で傷を負った犬を見つけて介抱する。犬との生活は穏やかで温かく、クレムの孤独を癒していった。
しかし、犬は突然いなくなり、ふたたび孤独な日々に寂しさを覚えていると、城から迎えが現れた。
強引に連れて行かれた王城でクレムの出生の秘密が明かされ……
※完結まで毎日投稿します
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる