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73.魔法にかかる-1
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この世界に召喚されて、一番初めにモリスのベージュ色の毛むくじゃらの顔を見た。
大人しそうな犬面を見て、俺は何処かの飼い犬が逃げてきたと思ってもおかしくなかったけど、何故かそれは人なんだと直ぐにわかった。
だから俺はモリスに向かって『ここは何処で、あなたは誰ですか?』って聞いたんだ。
『ここは異世界で、私はあなたを召喚した者です。あなたに譲って頂きたいものがあります』
そう答えたモリスに、俺は交渉次第だと答えたのだった。
そして今、彼は再び俺と交渉しようとしている。
「一哉殿、交渉に参りました」
「遅かったね。もっと早くモリスさんが出てくるかと思ったのに」
「簡単な仕事だからお前が出るまでもないと言われましてね」
「なるほど」
まぁ確かに、よく知らない人には簡単に思えたのかもね。
まさか帝国に逆らう人間がいるなんて予想してなかっただろうし。
「大体、どうして急に俺に目を付けたりしたんだよ?」
俺のことは国王には “甘い匂いのする変わった異世界人” としか報告されていない筈だ。
それ以外の情報はモリスのところで止めてくれてたのにどうして。
「獣神を信望する団体がいて、神教を潰したかったらしい」
「えぇぇ?」
こちらには宗教団体なんてないと思っていたのに、まさかの商売敵か?
「あなたが神教で一番の弱点と見て、排除する為に国王陛下に一哉殿のことを吹き込んだのです」
「なんて?」
「異世界人を食すと強くなれる」
「ブハッ! ばっかばかしい!」
俺はゲホゲホと咳き込みつつ慌てて否定した。
まんざら嘘でもないけど、でもこの場合の食すってのは、俺がロクに食べられるのとは意味が違うんだろう? 本当に食べるんだろう?
(レオポルトも興奮して俺の首を噛んだことがあるし、強くなる為なら二、三口は人の肉だって食えちゃうのかも……)
獣人怖い、と震えていたらモリスさんが溜め息を吐きながら言った。
「そんな野蛮なことを一国の王がして良い筈はない。ロクサーン侯爵の身体の変化は番を得て張り切っているからだとでも言い繕いますが、一度はあなたを連れて行かねば王は治まりません」
そう言われると、それも仕方がないような気がしてくる。
でもその後で彼が並べ立てた交換条件を聞いて、俺は自分が上手く乗せられていたことに気付く。
「協力してくれたらそれなりの身分を用意します。国王を説得し終えたらあとは自由にしていいし、あなたの身の安全はもちろん保証します。それに王城に滞在している間に、帰還方法の研究も進められるでしょう。他に協力して欲しいことがあれば、力になりましょう」
つらつらと並べられた言葉を聞いて、あぁこれは嘘なんだなと思った。
本当は「なるべく良い待遇にしようとは思っている」けど、「実際にはどうなるかわからない」ってことだ。
モリスさんも人が悪い。
「モリスさん、兎に角俺を連れて行ってしまえばそれでどうにかなると思ってんだろ。だからロクの同席も許さなかったんだよね?」
首を傾げて問いかけるようにそう言ったら、モリスはやれやれと肩を竦めた。
「私はそんな耳触りの良い言葉を並べても通用しないと言ったのですが、人間を丸め込むのなんて簡単だと言って聞かないのです」
モリスもなかなかバカ貴族に苦労させられているみたいだ。
「国王に差し出して、ガブッとやられて、後からこんな筈じゃなかったとか王様駄目ですよ困りますとか小芝居をされても困るんだよね。モリスさんはそんなせこい小悪党じゃないと思ってたんだけどな」
「だからそのような浅知恵は私が出したものではありません」
「でもバカ共の手先になってんじゃん」
「……」
モリスさんが俺の言葉に再び溜め息を吐いた。
きっと情けなく思っているんだろう。
「他にもっとまともな口説き文句はないの? なければ一緒に国王が諦める方法を考えて――」
「司法権の独立を認めます」
「司法権? この領地の?」
「ええ、そうです」
俺はモリスさんの言葉に軽く目を見開いた。
これは全ての帝国民は帝国法によって裁かれる、とあるのをロクサーン侯爵領に限っては現地の法が優先されるということだ。つまり帝国法なら死刑の犯罪者も、ロクサーン侯爵領なら別の裁きが下る可能性がある。
勿論、きちんとした法整備や司法制度は必要だけど、司法権をこちらで握れるということは自領民を守ることが出来るってことだ。
「それって、人間に不当だと思う法律は変えていいんだよね? 少なくとも法律上は全ての人が平等になれる、罪が公平に裁かれるってこと?」
「そうです。魅力的でしょう?」
モリスにパチンと片目を瞑られて、やられたと思う。
これはかなり魅力的な条件だ。
「じゃあさ、じゃあさ、ロクサーン侯爵領で定めた法を、帝国全土に拡げるってことは――」
「成り代わるつもりですか?」
ギラリと鋭い眼光を向けられて息を飲む。相手が穏やかな態度だから忘れていたが、彼もまた獣人だし帝国側の人間だ。
「やめておきなさい。全てを意のままにしようだなんて、分が過ぎている」
「わかってるよ。今のは勇み足だ」
俺は大きく息を吐いてからモリスさんに確認する。
「モリスさん、俺を食べたって強くなんかならない。つまり国王に差し出しても、俺の齧られ損でしかないんだよ」
「ええ。それはわかっています」
「だからさ、差し出すんじゃなくて、チラ見せするくらいで何とかなりませんかね?」
俺が国王の手の内に収まっている、謂わば人質となれば良いだろう。そう言ったんだけれど――。
「司法権を渡すのです。閨の相手くらいは我慢して下さい」
「……」
あっさりと言い捨てられて泣きそうになる。
モリスにはそのくらい、なのかもしれない。
でも俺には好きでもない異種族の男にヤられるのなんて、辛いし怖い。
(でも、司法権を貰えたら……)
この土地だけでも人間への差別を無くせるかもしれない。
(ロクの領地が良くなる……)
そう思うとそれは無理だからと簡単に諦める事も出来ない。
大人しそうな犬面を見て、俺は何処かの飼い犬が逃げてきたと思ってもおかしくなかったけど、何故かそれは人なんだと直ぐにわかった。
だから俺はモリスに向かって『ここは何処で、あなたは誰ですか?』って聞いたんだ。
『ここは異世界で、私はあなたを召喚した者です。あなたに譲って頂きたいものがあります』
そう答えたモリスに、俺は交渉次第だと答えたのだった。
そして今、彼は再び俺と交渉しようとしている。
「一哉殿、交渉に参りました」
「遅かったね。もっと早くモリスさんが出てくるかと思ったのに」
「簡単な仕事だからお前が出るまでもないと言われましてね」
「なるほど」
まぁ確かに、よく知らない人には簡単に思えたのかもね。
まさか帝国に逆らう人間がいるなんて予想してなかっただろうし。
「大体、どうして急に俺に目を付けたりしたんだよ?」
俺のことは国王には “甘い匂いのする変わった異世界人” としか報告されていない筈だ。
それ以外の情報はモリスのところで止めてくれてたのにどうして。
「獣神を信望する団体がいて、神教を潰したかったらしい」
「えぇぇ?」
こちらには宗教団体なんてないと思っていたのに、まさかの商売敵か?
「あなたが神教で一番の弱点と見て、排除する為に国王陛下に一哉殿のことを吹き込んだのです」
「なんて?」
「異世界人を食すと強くなれる」
「ブハッ! ばっかばかしい!」
俺はゲホゲホと咳き込みつつ慌てて否定した。
まんざら嘘でもないけど、でもこの場合の食すってのは、俺がロクに食べられるのとは意味が違うんだろう? 本当に食べるんだろう?
(レオポルトも興奮して俺の首を噛んだことがあるし、強くなる為なら二、三口は人の肉だって食えちゃうのかも……)
獣人怖い、と震えていたらモリスさんが溜め息を吐きながら言った。
「そんな野蛮なことを一国の王がして良い筈はない。ロクサーン侯爵の身体の変化は番を得て張り切っているからだとでも言い繕いますが、一度はあなたを連れて行かねば王は治まりません」
そう言われると、それも仕方がないような気がしてくる。
でもその後で彼が並べ立てた交換条件を聞いて、俺は自分が上手く乗せられていたことに気付く。
「協力してくれたらそれなりの身分を用意します。国王を説得し終えたらあとは自由にしていいし、あなたの身の安全はもちろん保証します。それに王城に滞在している間に、帰還方法の研究も進められるでしょう。他に協力して欲しいことがあれば、力になりましょう」
つらつらと並べられた言葉を聞いて、あぁこれは嘘なんだなと思った。
本当は「なるべく良い待遇にしようとは思っている」けど、「実際にはどうなるかわからない」ってことだ。
モリスさんも人が悪い。
「モリスさん、兎に角俺を連れて行ってしまえばそれでどうにかなると思ってんだろ。だからロクの同席も許さなかったんだよね?」
首を傾げて問いかけるようにそう言ったら、モリスはやれやれと肩を竦めた。
「私はそんな耳触りの良い言葉を並べても通用しないと言ったのですが、人間を丸め込むのなんて簡単だと言って聞かないのです」
モリスもなかなかバカ貴族に苦労させられているみたいだ。
「国王に差し出して、ガブッとやられて、後からこんな筈じゃなかったとか王様駄目ですよ困りますとか小芝居をされても困るんだよね。モリスさんはそんなせこい小悪党じゃないと思ってたんだけどな」
「だからそのような浅知恵は私が出したものではありません」
「でもバカ共の手先になってんじゃん」
「……」
モリスさんが俺の言葉に再び溜め息を吐いた。
きっと情けなく思っているんだろう。
「他にもっとまともな口説き文句はないの? なければ一緒に国王が諦める方法を考えて――」
「司法権の独立を認めます」
「司法権? この領地の?」
「ええ、そうです」
俺はモリスさんの言葉に軽く目を見開いた。
これは全ての帝国民は帝国法によって裁かれる、とあるのをロクサーン侯爵領に限っては現地の法が優先されるということだ。つまり帝国法なら死刑の犯罪者も、ロクサーン侯爵領なら別の裁きが下る可能性がある。
勿論、きちんとした法整備や司法制度は必要だけど、司法権をこちらで握れるということは自領民を守ることが出来るってことだ。
「それって、人間に不当だと思う法律は変えていいんだよね? 少なくとも法律上は全ての人が平等になれる、罪が公平に裁かれるってこと?」
「そうです。魅力的でしょう?」
モリスにパチンと片目を瞑られて、やられたと思う。
これはかなり魅力的な条件だ。
「じゃあさ、じゃあさ、ロクサーン侯爵領で定めた法を、帝国全土に拡げるってことは――」
「成り代わるつもりですか?」
ギラリと鋭い眼光を向けられて息を飲む。相手が穏やかな態度だから忘れていたが、彼もまた獣人だし帝国側の人間だ。
「やめておきなさい。全てを意のままにしようだなんて、分が過ぎている」
「わかってるよ。今のは勇み足だ」
俺は大きく息を吐いてからモリスさんに確認する。
「モリスさん、俺を食べたって強くなんかならない。つまり国王に差し出しても、俺の齧られ損でしかないんだよ」
「ええ。それはわかっています」
「だからさ、差し出すんじゃなくて、チラ見せするくらいで何とかなりませんかね?」
俺が国王の手の内に収まっている、謂わば人質となれば良いだろう。そう言ったんだけれど――。
「司法権を渡すのです。閨の相手くらいは我慢して下さい」
「……」
あっさりと言い捨てられて泣きそうになる。
モリスにはそのくらい、なのかもしれない。
でも俺には好きでもない異種族の男にヤられるのなんて、辛いし怖い。
(でも、司法権を貰えたら……)
この土地だけでも人間への差別を無くせるかもしれない。
(ロクの領地が良くなる……)
そう思うとそれは無理だからと簡単に諦める事も出来ない。
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