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72.陳腐な筋書き-1
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天馬隊の人たちは思ったよりも早く回復した。
但しその様子がちょっとおかしい。
「ヨカナーンを酷く怖がるって? それは、槍で射落とされたんだから当然だと思うけど……」
空から落とされたのが自分じゃなくたって、直ぐ近くで槍が貫通するのを見たらそれは怖いと思う。
「それだけではなく、人間に復讐されると思っているようです」
エミールが言うには、これまで貴族や軍属の獣人たちは自分たちこそが正統だと好き放題をしていたから、神教の経典が本物ならば今度は自分たちの番だと戦々恐々としいるらしい。
「インチキだと否定するにはこちらの力が圧倒的過ぎる。ご領主様の神がかったお身体の変化も、非力な人間である筈のヨカナーン殿が見せた力も、奇跡のような神薬の効果も彼らが大神を信じるには十分でした」
ニタリと笑ったエミールの顔が腹黒くて怖い。
獣人でありながら見た目が人間に近く、人間のフリをして生きてきたエミールには色々と思うところがあるのだろう。
「大神は人間の神って訳じゃないけどね」
「そんなことは関係ありません。獣人の血を引くものが偉い訳ではないのに偉いと勘違いしたように、獣神でなければ人神だと勘違いするのは彼らの勝手です」
「……」
俺はエミールの言葉に何も言い返すことが出来なかった。
良いか悪いか、獣人か人間か。どちらかしか無いと決めつけられたら、そのどちらでも無いものは行き場を失くす。
はっきりしないことで定評のある日本人としては、世の中は黒と白ではなくその中間、灰色のグラデーションで出来上がっていると思うけどね。
「でもさ、恐れるってことは、自分たちがそれだけ酷いことをしてきたって自覚があるってことだろう? それなら改心する可能性もあるんじゃない?」
「なんなら一生、恐怖したままでも支障はありませんが?」
「そんな意地悪を言うなよ。こっちは人手だって信徒だって、まだまだ足りてないんだから」
人数はそのまま力に直結する。腑抜けのまま飼い殺しておくなど勿体ない。
「まあ、あちら側の戦力を削ぐことにもなりますしね。いいでしょう。心を入れ替えて教会の為に尽くせば、神は分け隔てなく恩寵を与えて下さると丸め込みますよ」
「うん。宜しく」
そう応えつつ俺は内心で苦笑する。
別にまるっきりの嘘でもないのに、丸め込むだなんて偽悪的な言い方をするのはエミールの悪い癖だ。
人を騙す仕事をしているのに、仕事以外では良い人に見られるのを拒む。
彼もなかなか難儀な性格をしている。
「天馬隊は取り込むにしても、直ぐには戦力に出来ないだろう? 王国軍が出てきたら誰が――というか、何処が相手にするの?」
お屋敷の警備隊とロクとヨカナーン、それにアーロンもいれば大抵の勢力は撃退出来る気がするけど、さっきも言ったように数は力だ。
正規の王国軍が出てきたら、攻め入られる範囲も広がるからこちらもそれなりの数を出さなきゃいけない。
「国王が軍を出すかは難しいところだな。流石に正規の部隊を出せば国が割れるし、それは国王も望まないだろう」
「じゃあ、ロクは次は誰が出てくると思うの?」
「文官だな。有能な官吏を送ってくるに違いない」
「まさか……」
「モリスは手強いぞ」
ロクが不敵にニヤリと笑った。
「ちょ、笑い事じゃない!」
モリスさんは俺が召喚された時に責任者を務めていたけど、それは彼本来の職務ではない。仕事が出来るもんだから、あちこちで重宝されてるってだけ。
彼の本当の仕事は備蓄計画省長官とかいうよくわからないもので、この国の農産物や流通を一手に握っている。
これは物凄い要職だと思う。
だって何処でどんな作物が作られていて、どのくらいの収穫があって、何処に持っていったら高く売れるのか全部わかっているんだよ?
しかも流通経路を決められるから、道路の整備や水路の開発事業にも関われる。
彼のところにどれだけの付け届けが集まっているか――ううん、そんなブラックなお金を貰わなくても幾らでも儲けることは出来る。
確実に値上がりするとわかっている土地や商団に投資すればいいんだから。
(情報を握っているどころか、自分で操作できるんだから無敵だよな)
ここが獣人の国でなければ、影の君主になれただろう。
「モリスさんに締め付けられたら、苦しくなるよ?」
「我が領地はそれほど輸入に頼っていないし、甘味の恩恵を受けられなくなって困るのは向こうだ」
「そんなの、少し我慢すればあとで幾らでも取り上げられるじゃん」
「いや、幾らなんでもそんな理不尽な真似はしない。少なくともモリスはそんな馬鹿な手段は取らない」
「馬鹿で悪かったね……」
俺はむっつりと不貞腐れて唇を尖らせた。
「チヤ、拗ねるな。モリスならば必ず和解させようとするだろう。問題は、何処を着地点と考えているかだ」
「何処……王国が絶対に飲ませたい要求と、俺たちが譲れる線ってこと?」
「そうだ」
王国側が自分たちの間違いを認め、命令を撤回し、天馬隊の引き渡しだけを要求してくるならいい。
でも国王の勅令に逆らったとして、処罰を求めるなら認められない。
それか、処罰は勘弁してやるから俺を引き渡せってことなら――普通なら泣く泣く従ったかもね。
でもうちはロクが俺を溺愛しているからさ。
「俺の身柄以外で手を打つかな?」
「それはない。なんとしても、一時預かりでも護衛付きでもいいから王城に上げろと言ってくるだろう」
「少しの間なら……って、こっちが折れると思うのかな?」
「それか断れないような、余程の好条件を用意しているか」
(好条件?)
確かに、俺が王城に行ったら神教を国教にしてやると言われたらぐら付くかも。
「俺が頑張るより、国の力を借りてもっと早く目標を達成できるとなったら――考えちゃうかもしれない」
だってさぁ、やっぱり一国の力って大きいじゃん?
「イチヤ、私たちの目標はなんだ?」
「それは……大神への信仰を集めて甘味を解禁にして貰って、獣神が戻ってくるのを防いで、行き過ぎた人間差別を無くすことだよ」
あと俺としてはロクに俺のナカで果てて貰うことも目標にしてる。
「それを国が行うと思うか?」
「……きっと口約束だけだね」
国王の遣いにどんなに良い条件を並べられたとしても、それがちゃんと守られる保証はない。
寧ろ嘘だと思っていた方が良い。
「国ほど厚顔無恥なものはありませんからな」
エミールが然もありなんといった態度でそう言った。
詐欺師がそう言うんだから精々気を付けよう。
「モリス以外の、地位だけは高い貴族が来たら簡単なのだがな」
「そうだね。あれで懲りてなければそうなるかもね」
そんな風に運を天に任せる気持ちでいたら、数日後に本当に高位の貴族がやってきた。
但しその様子がちょっとおかしい。
「ヨカナーンを酷く怖がるって? それは、槍で射落とされたんだから当然だと思うけど……」
空から落とされたのが自分じゃなくたって、直ぐ近くで槍が貫通するのを見たらそれは怖いと思う。
「それだけではなく、人間に復讐されると思っているようです」
エミールが言うには、これまで貴族や軍属の獣人たちは自分たちこそが正統だと好き放題をしていたから、神教の経典が本物ならば今度は自分たちの番だと戦々恐々としいるらしい。
「インチキだと否定するにはこちらの力が圧倒的過ぎる。ご領主様の神がかったお身体の変化も、非力な人間である筈のヨカナーン殿が見せた力も、奇跡のような神薬の効果も彼らが大神を信じるには十分でした」
ニタリと笑ったエミールの顔が腹黒くて怖い。
獣人でありながら見た目が人間に近く、人間のフリをして生きてきたエミールには色々と思うところがあるのだろう。
「大神は人間の神って訳じゃないけどね」
「そんなことは関係ありません。獣人の血を引くものが偉い訳ではないのに偉いと勘違いしたように、獣神でなければ人神だと勘違いするのは彼らの勝手です」
「……」
俺はエミールの言葉に何も言い返すことが出来なかった。
良いか悪いか、獣人か人間か。どちらかしか無いと決めつけられたら、そのどちらでも無いものは行き場を失くす。
はっきりしないことで定評のある日本人としては、世の中は黒と白ではなくその中間、灰色のグラデーションで出来上がっていると思うけどね。
「でもさ、恐れるってことは、自分たちがそれだけ酷いことをしてきたって自覚があるってことだろう? それなら改心する可能性もあるんじゃない?」
「なんなら一生、恐怖したままでも支障はありませんが?」
「そんな意地悪を言うなよ。こっちは人手だって信徒だって、まだまだ足りてないんだから」
人数はそのまま力に直結する。腑抜けのまま飼い殺しておくなど勿体ない。
「まあ、あちら側の戦力を削ぐことにもなりますしね。いいでしょう。心を入れ替えて教会の為に尽くせば、神は分け隔てなく恩寵を与えて下さると丸め込みますよ」
「うん。宜しく」
そう応えつつ俺は内心で苦笑する。
別にまるっきりの嘘でもないのに、丸め込むだなんて偽悪的な言い方をするのはエミールの悪い癖だ。
人を騙す仕事をしているのに、仕事以外では良い人に見られるのを拒む。
彼もなかなか難儀な性格をしている。
「天馬隊は取り込むにしても、直ぐには戦力に出来ないだろう? 王国軍が出てきたら誰が――というか、何処が相手にするの?」
お屋敷の警備隊とロクとヨカナーン、それにアーロンもいれば大抵の勢力は撃退出来る気がするけど、さっきも言ったように数は力だ。
正規の王国軍が出てきたら、攻め入られる範囲も広がるからこちらもそれなりの数を出さなきゃいけない。
「国王が軍を出すかは難しいところだな。流石に正規の部隊を出せば国が割れるし、それは国王も望まないだろう」
「じゃあ、ロクは次は誰が出てくると思うの?」
「文官だな。有能な官吏を送ってくるに違いない」
「まさか……」
「モリスは手強いぞ」
ロクが不敵にニヤリと笑った。
「ちょ、笑い事じゃない!」
モリスさんは俺が召喚された時に責任者を務めていたけど、それは彼本来の職務ではない。仕事が出来るもんだから、あちこちで重宝されてるってだけ。
彼の本当の仕事は備蓄計画省長官とかいうよくわからないもので、この国の農産物や流通を一手に握っている。
これは物凄い要職だと思う。
だって何処でどんな作物が作られていて、どのくらいの収穫があって、何処に持っていったら高く売れるのか全部わかっているんだよ?
しかも流通経路を決められるから、道路の整備や水路の開発事業にも関われる。
彼のところにどれだけの付け届けが集まっているか――ううん、そんなブラックなお金を貰わなくても幾らでも儲けることは出来る。
確実に値上がりするとわかっている土地や商団に投資すればいいんだから。
(情報を握っているどころか、自分で操作できるんだから無敵だよな)
ここが獣人の国でなければ、影の君主になれただろう。
「モリスさんに締め付けられたら、苦しくなるよ?」
「我が領地はそれほど輸入に頼っていないし、甘味の恩恵を受けられなくなって困るのは向こうだ」
「そんなの、少し我慢すればあとで幾らでも取り上げられるじゃん」
「いや、幾らなんでもそんな理不尽な真似はしない。少なくともモリスはそんな馬鹿な手段は取らない」
「馬鹿で悪かったね……」
俺はむっつりと不貞腐れて唇を尖らせた。
「チヤ、拗ねるな。モリスならば必ず和解させようとするだろう。問題は、何処を着地点と考えているかだ」
「何処……王国が絶対に飲ませたい要求と、俺たちが譲れる線ってこと?」
「そうだ」
王国側が自分たちの間違いを認め、命令を撤回し、天馬隊の引き渡しだけを要求してくるならいい。
でも国王の勅令に逆らったとして、処罰を求めるなら認められない。
それか、処罰は勘弁してやるから俺を引き渡せってことなら――普通なら泣く泣く従ったかもね。
でもうちはロクが俺を溺愛しているからさ。
「俺の身柄以外で手を打つかな?」
「それはない。なんとしても、一時預かりでも護衛付きでもいいから王城に上げろと言ってくるだろう」
「少しの間なら……って、こっちが折れると思うのかな?」
「それか断れないような、余程の好条件を用意しているか」
(好条件?)
確かに、俺が王城に行ったら神教を国教にしてやると言われたらぐら付くかも。
「俺が頑張るより、国の力を借りてもっと早く目標を達成できるとなったら――考えちゃうかもしれない」
だってさぁ、やっぱり一国の力って大きいじゃん?
「イチヤ、私たちの目標はなんだ?」
「それは……大神への信仰を集めて甘味を解禁にして貰って、獣神が戻ってくるのを防いで、行き過ぎた人間差別を無くすことだよ」
あと俺としてはロクに俺のナカで果てて貰うことも目標にしてる。
「それを国が行うと思うか?」
「……きっと口約束だけだね」
国王の遣いにどんなに良い条件を並べられたとしても、それがちゃんと守られる保証はない。
寧ろ嘘だと思っていた方が良い。
「国ほど厚顔無恥なものはありませんからな」
エミールが然もありなんといった態度でそう言った。
詐欺師がそう言うんだから精々気を付けよう。
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