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60.山を降りる日―1
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コンドルは元々高地に住む一族だった。
だから平地に作る王国などに興味はなかった。
「それでも空の王者として、鷲の下に付くことは出来なかったのだ」
長老が断固とした口調でそう言い、他の男どももそうだそうだと頷いた。
「ん~、でもさ、もしも勝っちゃってたら、それはそれで困ったんじゃない?」
それは今の僻地に追いやられて隠れ住むような暮らしだって余り良くはないだろうけどさ、勢力争いに勝利して国をまとめる仕事をしていたら今とは違う気苦労があった筈だ。
そしてそれは自由でいたい彼らの気質には合わない気がするんだよね。
「使者様が何を心配されているのかわかる。わしらは人を支配したり、管理することに向いていない」
「でも売られた喧嘩は買うし、戦わなくちゃいけない時はある」
「そういうことだ」
大昔の話だし、どこまで本当のことなのかもわからない。
ただ鷲型の獣人とコンドル型の獣人は決して相容れなかったということだ。
「今の王家に対してはどう思ってるの?」
ストレートに訊ねたらシンプルな答えが返ってきた。
「従う気はない」
「まぁ、そうだろうね」
彼らは税金も収めてないし、兵役義務も果たしていない。勿論、住人の数や農作物の採れ高なんかも報告していないし(もっともこの山頂では農業なんて出来ないだろうけど)、山から追い剥ぎだの強盗だのを追い払うのは自分たちのテリトリーを守る為だ。義侠心でしていることじゃない。
かくしてこの領地ではコストを掛けずに安全なルートを確保し、その代わりに彼らの存在を黙認した。
別に今後もそれを続けてもいいんだけど……。
「あなたたちは生き方を変える気はないの? メリッサさんが一族の男性と番になって子供が出来たとして、女児が産まれてくる確率は低い。産まれても同じ病気に罹るかもしれない。それでも頑なにこの地で暮らす?」
メリッサさんがただ一人の女性であることからも、このままでは彼らが絶滅することは目に見えている。
「山を降りろと言うのか?」
「いや、それはあなた達が決めることだ。もしも変えたいと思うなら手助けはするけど、変えろと俺が言うのは違うでしょ」
俺には他所の一族の命運なんて背負えないよ。それは自分たちで決めてくれ。
「長老! 俺が山を降りる!」
アーロンが唐突にそう名乗りを上げた。
おいおい、俺をここに連れてくるのだって嫌がってた癖にどうした。
「アーロン、しかしお前は他の種族を嫌っておっただろう」
「嫌いではない。信用できなかっただけだ。だがその人は俺が疑っているのを知りながら、姉さんを治してくれた。その人のことは信用できる」
「ふむ……ならばしっかりと見て来るが良い。一族以外の伴侶を連れて戻るも良し、戻らぬのもお前の自由だ。好きにすればいい」
長老があっさりと掟を破ることを許したので吃驚した。
実は『滅びるのもまた定めだ』とか言うのかなと思っていた。
(だって簡単に変えられるなら、こんなに追い詰められるもっと前に山を降りれば良かったんじゃないの?)
不思議に思う俺を見て、長老がしわくちゃの顔を緩めた。
「何百年、何千年と同じ毎日が続いてきた。きっと明日も変わることはない、そう決めつけていた。だが、こうして奇跡が起きた。ならば今日とは違う明日を期待しても良いだろうと思ったのだ」
俺は長老の言葉に感心する。
『今日とは違う明日』って言い回しがカッコイイ。
「今日とは違う明日が見れるなら、俺も山を降りてみようと思ったんだ」
あっ、アーロンの野郎パクリやがった。きっとこのフレーズが気に入ったんだな。
「山を降りるのは構わないが、不必要にチヤに近付くな。これは私のものだと言っただろう」
珍しく感情を露わにしたロクが俺をアーロンから引き離した。
コンドルは空の王者を自称しているけれど地上では分が悪いのか、それともただ単に神格を得たロクに気圧されているのか、アーロンが分かりやすく頭を低くして後ろに下がった。
「俺はただ、匂いを嗅ぎたいだけだ」
言い訳をするようにそう言ったアーロンに呆れる。
匂いって、まだ諦めてなかったのか。
「俺には神の加護が付いてるから、それで甘い匂いがするんだろう。気になるなら頑張って働いて、信者を増やして、もっと甘味が手に入るようにすればいい。そうしたらお前の口にも入る」
『口に入る』という一言が悪かったのか、アーロンがじゅるりと涎を啜って俺を見た。
「俺の口にも入る……」
「甘味! 甘味だからなっ!」
あんな嘴に突き回されるのはごめんだ。
俺は自分が血だるまになった姿が脳裏を過ってゾッとした。
「チヤ、迂闊なことを口にするな」
ロクにそう注意されて凹む。
俺が一部の獣人の食欲というか性欲をそそってしまうのは不可抗力なのだけれど、だからといって襲われてもいい訳じゃないのでなるべく自分で気を付けるしかない
俺が曖昧な態度を取ったり、付け入る隙を見せるとどんどん攻め込まれる。
それはレオポルトの暴走でわかっていた筈だ。
「ごめん。誘ってるつもりはなかったんだけど」
俺はロク以外の男を自分から誘おうと思ったことは一度もない。
「そうだな。済まなかった、お前は悪くない」
フッと雰囲気を和らげたロクに謝られてホッとした。そして自分なりに対策を考えてみる。
「俺は余り表に出ないようにした方が良いのかもしれない。それか蜂を周りに飛ばせて、常に警戒態勢を取り続けたらいいのか?」
「そんなことをしたら、使命を果たせなくなる。お前はお前のままでいなくては」
「でも――」
「他の男にお前が目を付けられるのが、気に入らなかったんだ」
「俺には恐怖で、迷惑なだけだよ」
「わかってる」
そうか。俺が喜んでいないことはちゃんと理解してくれてるんだな。
それでも面白くないってのは……。
「ロク、可愛い」
なんだか微笑ましくてそう言ったら、後で覚えていろと低い声で囁かれてしまった。
くそぅ、何をする気なんだよ。楽しみじゃないか。
俺が後のことに思いを馳せていたら、アーロンから大神のことを教えてくれと頼まれた。
だから平地に作る王国などに興味はなかった。
「それでも空の王者として、鷲の下に付くことは出来なかったのだ」
長老が断固とした口調でそう言い、他の男どももそうだそうだと頷いた。
「ん~、でもさ、もしも勝っちゃってたら、それはそれで困ったんじゃない?」
それは今の僻地に追いやられて隠れ住むような暮らしだって余り良くはないだろうけどさ、勢力争いに勝利して国をまとめる仕事をしていたら今とは違う気苦労があった筈だ。
そしてそれは自由でいたい彼らの気質には合わない気がするんだよね。
「使者様が何を心配されているのかわかる。わしらは人を支配したり、管理することに向いていない」
「でも売られた喧嘩は買うし、戦わなくちゃいけない時はある」
「そういうことだ」
大昔の話だし、どこまで本当のことなのかもわからない。
ただ鷲型の獣人とコンドル型の獣人は決して相容れなかったということだ。
「今の王家に対してはどう思ってるの?」
ストレートに訊ねたらシンプルな答えが返ってきた。
「従う気はない」
「まぁ、そうだろうね」
彼らは税金も収めてないし、兵役義務も果たしていない。勿論、住人の数や農作物の採れ高なんかも報告していないし(もっともこの山頂では農業なんて出来ないだろうけど)、山から追い剥ぎだの強盗だのを追い払うのは自分たちのテリトリーを守る為だ。義侠心でしていることじゃない。
かくしてこの領地ではコストを掛けずに安全なルートを確保し、その代わりに彼らの存在を黙認した。
別に今後もそれを続けてもいいんだけど……。
「あなたたちは生き方を変える気はないの? メリッサさんが一族の男性と番になって子供が出来たとして、女児が産まれてくる確率は低い。産まれても同じ病気に罹るかもしれない。それでも頑なにこの地で暮らす?」
メリッサさんがただ一人の女性であることからも、このままでは彼らが絶滅することは目に見えている。
「山を降りろと言うのか?」
「いや、それはあなた達が決めることだ。もしも変えたいと思うなら手助けはするけど、変えろと俺が言うのは違うでしょ」
俺には他所の一族の命運なんて背負えないよ。それは自分たちで決めてくれ。
「長老! 俺が山を降りる!」
アーロンが唐突にそう名乗りを上げた。
おいおい、俺をここに連れてくるのだって嫌がってた癖にどうした。
「アーロン、しかしお前は他の種族を嫌っておっただろう」
「嫌いではない。信用できなかっただけだ。だがその人は俺が疑っているのを知りながら、姉さんを治してくれた。その人のことは信用できる」
「ふむ……ならばしっかりと見て来るが良い。一族以外の伴侶を連れて戻るも良し、戻らぬのもお前の自由だ。好きにすればいい」
長老があっさりと掟を破ることを許したので吃驚した。
実は『滅びるのもまた定めだ』とか言うのかなと思っていた。
(だって簡単に変えられるなら、こんなに追い詰められるもっと前に山を降りれば良かったんじゃないの?)
不思議に思う俺を見て、長老がしわくちゃの顔を緩めた。
「何百年、何千年と同じ毎日が続いてきた。きっと明日も変わることはない、そう決めつけていた。だが、こうして奇跡が起きた。ならば今日とは違う明日を期待しても良いだろうと思ったのだ」
俺は長老の言葉に感心する。
『今日とは違う明日』って言い回しがカッコイイ。
「今日とは違う明日が見れるなら、俺も山を降りてみようと思ったんだ」
あっ、アーロンの野郎パクリやがった。きっとこのフレーズが気に入ったんだな。
「山を降りるのは構わないが、不必要にチヤに近付くな。これは私のものだと言っただろう」
珍しく感情を露わにしたロクが俺をアーロンから引き離した。
コンドルは空の王者を自称しているけれど地上では分が悪いのか、それともただ単に神格を得たロクに気圧されているのか、アーロンが分かりやすく頭を低くして後ろに下がった。
「俺はただ、匂いを嗅ぎたいだけだ」
言い訳をするようにそう言ったアーロンに呆れる。
匂いって、まだ諦めてなかったのか。
「俺には神の加護が付いてるから、それで甘い匂いがするんだろう。気になるなら頑張って働いて、信者を増やして、もっと甘味が手に入るようにすればいい。そうしたらお前の口にも入る」
『口に入る』という一言が悪かったのか、アーロンがじゅるりと涎を啜って俺を見た。
「俺の口にも入る……」
「甘味! 甘味だからなっ!」
あんな嘴に突き回されるのはごめんだ。
俺は自分が血だるまになった姿が脳裏を過ってゾッとした。
「チヤ、迂闊なことを口にするな」
ロクにそう注意されて凹む。
俺が一部の獣人の食欲というか性欲をそそってしまうのは不可抗力なのだけれど、だからといって襲われてもいい訳じゃないのでなるべく自分で気を付けるしかない
俺が曖昧な態度を取ったり、付け入る隙を見せるとどんどん攻め込まれる。
それはレオポルトの暴走でわかっていた筈だ。
「ごめん。誘ってるつもりはなかったんだけど」
俺はロク以外の男を自分から誘おうと思ったことは一度もない。
「そうだな。済まなかった、お前は悪くない」
フッと雰囲気を和らげたロクに謝られてホッとした。そして自分なりに対策を考えてみる。
「俺は余り表に出ないようにした方が良いのかもしれない。それか蜂を周りに飛ばせて、常に警戒態勢を取り続けたらいいのか?」
「そんなことをしたら、使命を果たせなくなる。お前はお前のままでいなくては」
「でも――」
「他の男にお前が目を付けられるのが、気に入らなかったんだ」
「俺には恐怖で、迷惑なだけだよ」
「わかってる」
そうか。俺が喜んでいないことはちゃんと理解してくれてるんだな。
それでも面白くないってのは……。
「ロク、可愛い」
なんだか微笑ましくてそう言ったら、後で覚えていろと低い声で囁かれてしまった。
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