【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

うずみどり

文字の大きさ
上 下
101 / 194

㊿身体の変化―2(R-18)

しおりを挟む
「先端だけで我慢できるか?」
「……する」
 俺はちょっとだけでも欲しくてそう答えた。
 脚を持ち上げられ、つぷっ、と後ろにロクの丸く膨らんだ先端が入ってくる。
 ほんのちょっと、浅い場所をつぷつぷと出し入れされて俺は喘ぐ。

「すき……出たり入ったり、すき……」
「いやらしいな」
 そう言いながら口付けられ、甘ったるい蜜の味にロクの想いを感じ取る。
 ロクは甘いものが嫌いな癖に、俺をこんなに甘くする。
 頭が重くなるほどの甘味で満たす。

「ロク、奥まで欲し……」
「駄目だ」
「わかってる、でもズプッてされたい」
「チヤ……」
 クッとロクの身体が沈み、少しだけ深く入ってきたイチモツがイイトコロを抉る。

「あうっ、やっ、イキたく、な……んぁああンッ!」
 こんな中途半端にイキたくないのに、ロクの膨らんだ先端はグリグリと容赦なく擦って俺を絶頂に導いた。

「いやっ! やぁああああッ!」
 俺の尻は勝手にロクを締め付けて、勝手にイッた。
 畜生、出してないのに。

「まだいけるな?」
「えっ? む、り……」
 そんな何度もイケる訳ないのに、ロクは同じ場所を何度も擦って俺の下半身がバカになるまで快楽を与え続けた。

(ズルい、後ろでイケるからって……)
 俺は射精の無い絶頂を立て続けにしてぐったりと半ば意識を失った。

 ***

「チヤ、人間なら安全だと思っている訳ではない。ただ獣人がお前に感じる匂いも味も、本当に特別なんだ。甘いものが苦手な私ですら、お前が側に来ると唾が湧く。喰らいたい、舐めて濡らして啜りたい、前も後ろも暴いて突っ込みたい。指で、舌で、イチモツで……お前を味わいたくて仕方がないんだ」
 目を閉じた俺の肌にそっと唇を滑らせ、なぞるように触れながらの告白に胸がドキドキする。
 ロクが欲しいのなら、そうしたいならいつでも俺を食べていいのに。

「例えお前が私以外に感じないと言っても、甘くならないから平気だと言われても頷けない。甘くなくても、お前は可愛い」

(あっ、やだっ! 脇腹の肉を噛むなよぅ……)
 ロクは俺が眠っていると思っているのか、全身を弄ることを止めない。
 ゆっくりと肌を辿って小さく啄み、甘噛みして指で開いてあちこちを見る。

(おっまえ、ロクの視線は強いから目を閉じてたってわかるんだからなっ!)
 乳輪を指で左右に開かれて中心の乳首がツンと勃ち上がってしまう。
 指先で勃った乳首をクニクニと弄られてむずかるような声が出てしまう。

「ほら、少し捏ねられるだけでそんな声を出す」

(バッカヤロウ! それ、少しじゃないからなっ!)
 俺はもうイキたくなくて、身を捩ったらくるんとうつ伏せにされてしまった。

「その気のない獣人でも、ここの匂いを嗅いだら抗えまい」
 そんなことを言いながらロクは俺の双丘に顔を埋めた。

(ちょ、そんなとこでスーハーしないでよぉぉぉ!)
 後ろを舐められることだってあるけど、これはまた別の恥ずかしさがある。
 散々擦られてぽってりと赤くなっているだろう蕾をそっと掻き分けられ、じっと見られているうちにたらりと雫が溢れた。

「勿体ない」
 シーツに落ちる前にロクの舌で舐め取られ、カーッと全身が熱くなった。

(駄目だ、もう耐えられない)
 目を開けて逃げようとしたが、その前にロクの驚いた声が聴こえる。

「これは……鱗か?」

(えっ、鱗?)
 俺も吃驚だよ。
 だって後ろなんて自分じゃ見ないけど、それでもそんなものはなかった筈だ。
 どういうことだろうと内心で焦っていたらその鱗らしきものをカリッと引っ掛かれた。

「ひゃんっ!」
「……」
「あっ、あっ、やっ! 引っ掻くのは、やめてぇぇぇ!」
 ロクにカリカリ、カリカリと連続で引っ掛かれて身体がビクビクと跳ねる。

(ヤダヤダ、なにこれっ!)
 ジタバタしていたら白妙の声が聴こえてきた。

『それ、竜鱗……』
「ふえっ!?」
『チヤ様、竜になるソシツ、ある』
「竜!?」
 俺は寝耳に水で飛び起きた。

『ワタシが竜になったら、チヤ様もカタチ取れる』
 どうやら俺はお供の影響を受けるようだ。

(お師匠様、聞いてませんよ!?)
 俺は流石に文句のひとつも言いたくなった。
 けれどどれだけ呼んでも、お師匠様は応えてくれないのだった。
しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

ずっとヤモリだと思ってた俺の相棒は実は最強の竜らしい

空色蜻蛉
ファンタジー
選ばれし竜の痣(竜紋)を持つ竜騎士が国の威信を掛けて戦う世界。 孤児の少年アサヒは、同じ孤児の仲間を集めて窃盗を繰り返して貧しい生活をしていた。 竜騎士なんて貧民の自分には関係の無いことだと思っていたアサヒに、ある日、転機が訪れる。 火傷の跡だと思っていたものが竜紋で、壁に住んでたヤモリが俺の竜? いやいや、ないでしょ……。 【お知らせ】2018/2/27 完結しました。 ◇空色蜻蛉の作品一覧はhttps://kakuyomu.jp/users/25tonbo/news/1177354054882823862をご覧ください。

学院のモブ役だったはずの青年溺愛物語

紅林
BL
『桜田門学院高等学校』 日本中の超金持ちの子息子女が通うこの学校は東京都内に位置する野球ドーム五個分の土地が学院としてなる巨大学園だ しかし生徒数は300人程の少人数の学院だ そんな学院でモブとして役割を果たすはずだった青年の物語である

家事代行サービスにdomの溺愛は必要ありません!

灯璃
BL
家事代行サービスで働く鏑木(かぶらぎ) 慧(けい)はある日、高級マンションの一室に仕事に向かった。だが、住人の男性は入る事すら拒否し、何故かなかなか中に入れてくれない。 何度かの押し問答の後、なんとか慧は中に入れてもらえる事になった。だが、男性からは冷たくオレの部屋には入るなと言われてしまう。 仕方ないと気にせず仕事をし、気が重いまま次の日も訪れると、昨日とは打って変わって男性、秋水(しゅうすい) 龍士郎(りゅうしろう)は慧の料理を褒めた。 思ったより悪い人ではないのかもと慧が思った時、彼がdom、支配する側の人間だという事に気づいてしまう。subである慧は彼と一定の距離を置こうとするがーー。 みたいな、ゆるいdom/subユニバース。ふんわり過ぎてdom/subユニバースにする必要あったのかとか疑問に思ってはいけない。 ※完結しました!ありがとうございました!

【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~

綾雅(ヤンデレ攻略対象、電子書籍化)
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」  洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。 子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。  人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。 「僕ね、セティのこと大好きだよ」   【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印) 【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ 【完結】2021/9/13 ※2020/11/01  エブリスタ BLカテゴリー6位 ※2021/09/09  エブリスタ、BLカテゴリー2位

異世界転移で、俺と僕とのほっこり溺愛スローライフ~間に挟まる・もふもふ神の言うこと聞いて珍道中~

兎森りんこ
BL
主人公のアユムは料理や家事が好きな、地味な平凡男子だ。 そんな彼が突然、半年前に異世界に転移した。 そこで出逢った美青年エイシオに助けられ、同居生活をしている。 あまりにモテすぎ、トラブルばかりで、人間不信になっていたエイシオ。 自分に自信が全く無くて、自己肯定感の低いアユム。 エイシオは優しいアユムの料理や家事に癒やされ、アユムもエイシオの包容力で癒やされる。 お互いがかけがえのない存在になっていくが……ある日、エイシオが怪我をして!? 無自覚両片思いのほっこりBL。 前半~当て馬女の出現 後半~もふもふ神を連れたおもしろ珍道中とエイシオの実家話 予想できないクスッと笑える、ほっこりBLです。 サンドイッチ、じゃがいも、トマト、コーヒーなんでもでてきますので許せる方のみお読みください。 アユム視点、エイシオ視点と、交互に視点が変わります。 完結保証! このお話は、小説家になろう様、エブリスタ様でも掲載中です。 ※表紙絵はミドリ/緑虫様(@cklEIJx82utuuqd)からのいただきものです。

【完結】ぎゅって抱っこして

かずえ
BL
幼児教育学科の短大に通う村瀬一太。訳あって普通の高校に通えなかったため、働いて貯めたお金で二年間だけでもと大学に入学してみたが、学費と生活費を稼ぎつつ学校に通うのは、考えていたよりも厳しい……。 でも、頼れる者は誰もいない。 自分で頑張らなきゃ。 本気なら何でもできるはず。 でも、ある日、金持ちの坊っちゃんと心の中で呼んでいた松島晃に苦手なピアノの課題で助けてもらってから、どうにも自分の心がコントロールできなくなって……。

幽閉王子は最強皇子に包まれる

皇洵璃音
BL
魔法使いであるせいで幼少期に幽閉された第三王子のアレクセイ。それから年数が経過し、ある日祖国は滅ぼされてしまう。毛布に包まっていたら、敵の帝国第二皇子のレイナードにより連行されてしまう。処刑場にて皇帝から二つの選択肢を提示されたのだが、二つ目の内容は「レイナードの花嫁になること」だった。初めて人から求められたこともあり、花嫁になることを承諾する。素直で元気いっぱいなド直球第二皇子×愛されることに慣れていない治癒魔法使いの第三王子の恋愛物語。 表紙担当者:白す(しらす)様に描いて頂きました。

貧乏冒険者で底辺配信者の生きる希望もないおっさんバズる~庭のFランク(実際はSSSランク)ダンジョンで活動すること15年、最強になりました~

喰寝丸太
ファンタジー
おっさんは経済的に、そして冒険者としても底辺だった。 庭にダンジョンができたが最初のザコがスライムということでFランクダンジョン認定された。 そして18年。 おっさんの実力が白日の下に。 FランクダンジョンはSSSランクだった。 最初のザコ敵はアイアンスライム。 特徴は大量の経験値を持っていて硬い、そして逃げる。 追い詰められると不壊と言われるダンジョンの壁すら溶かす酸を出す。 そんなダンジョンでの15年の月日はおっさんを最強にさせた。 世間から隠されていた最強の化け物がいま世に出る。

処理中です...