【完結】俺の身体の半分は糖分で出来ている!? スイーツ男子の異世界紀行

うずみどり

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㊿身体の変化―2(R-18)

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「先端だけで我慢できるか?」
「……する」
 俺はちょっとだけでも欲しくてそう答えた。
 脚を持ち上げられ、つぷっ、と後ろにロクの丸く膨らんだ先端が入ってくる。
 ほんのちょっと、浅い場所をつぷつぷと出し入れされて俺は喘ぐ。

「すき……出たり入ったり、すき……」
「いやらしいな」
 そう言いながら口付けられ、甘ったるい蜜の味にロクの想いを感じ取る。
 ロクは甘いものが嫌いな癖に、俺をこんなに甘くする。
 頭が重くなるほどの甘味で満たす。

「ロク、奥まで欲し……」
「駄目だ」
「わかってる、でもズプッてされたい」
「チヤ……」
 クッとロクの身体が沈み、少しだけ深く入ってきたイチモツがイイトコロを抉る。

「あうっ、やっ、イキたく、な……んぁああンッ!」
 こんな中途半端にイキたくないのに、ロクの膨らんだ先端はグリグリと容赦なく擦って俺を絶頂に導いた。

「いやっ! やぁああああッ!」
 俺の尻は勝手にロクを締め付けて、勝手にイッた。
 畜生、出してないのに。

「まだいけるな?」
「えっ? む、り……」
 そんな何度もイケる訳ないのに、ロクは同じ場所を何度も擦って俺の下半身がバカになるまで快楽を与え続けた。

(ズルい、後ろでイケるからって……)
 俺は射精の無い絶頂を立て続けにしてぐったりと半ば意識を失った。

 ***

「チヤ、人間なら安全だと思っている訳ではない。ただ獣人がお前に感じる匂いも味も、本当に特別なんだ。甘いものが苦手な私ですら、お前が側に来ると唾が湧く。喰らいたい、舐めて濡らして啜りたい、前も後ろも暴いて突っ込みたい。指で、舌で、イチモツで……お前を味わいたくて仕方がないんだ」
 目を閉じた俺の肌にそっと唇を滑らせ、なぞるように触れながらの告白に胸がドキドキする。
 ロクが欲しいのなら、そうしたいならいつでも俺を食べていいのに。

「例えお前が私以外に感じないと言っても、甘くならないから平気だと言われても頷けない。甘くなくても、お前は可愛い」

(あっ、やだっ! 脇腹の肉を噛むなよぅ……)
 ロクは俺が眠っていると思っているのか、全身を弄ることを止めない。
 ゆっくりと肌を辿って小さく啄み、甘噛みして指で開いてあちこちを見る。

(おっまえ、ロクの視線は強いから目を閉じてたってわかるんだからなっ!)
 乳輪を指で左右に開かれて中心の乳首がツンと勃ち上がってしまう。
 指先で勃った乳首をクニクニと弄られてむずかるような声が出てしまう。

「ほら、少し捏ねられるだけでそんな声を出す」

(バッカヤロウ! それ、少しじゃないからなっ!)
 俺はもうイキたくなくて、身を捩ったらくるんとうつ伏せにされてしまった。

「その気のない獣人でも、ここの匂いを嗅いだら抗えまい」
 そんなことを言いながらロクは俺の双丘に顔を埋めた。

(ちょ、そんなとこでスーハーしないでよぉぉぉ!)
 後ろを舐められることだってあるけど、これはまた別の恥ずかしさがある。
 散々擦られてぽってりと赤くなっているだろう蕾をそっと掻き分けられ、じっと見られているうちにたらりと雫が溢れた。

「勿体ない」
 シーツに落ちる前にロクの舌で舐め取られ、カーッと全身が熱くなった。

(駄目だ、もう耐えられない)
 目を開けて逃げようとしたが、その前にロクの驚いた声が聴こえる。

「これは……鱗か?」

(えっ、鱗?)
 俺も吃驚だよ。
 だって後ろなんて自分じゃ見ないけど、それでもそんなものはなかった筈だ。
 どういうことだろうと内心で焦っていたらその鱗らしきものをカリッと引っ掛かれた。

「ひゃんっ!」
「……」
「あっ、あっ、やっ! 引っ掻くのは、やめてぇぇぇ!」
 ロクにカリカリ、カリカリと連続で引っ掛かれて身体がビクビクと跳ねる。

(ヤダヤダ、なにこれっ!)
 ジタバタしていたら白妙の声が聴こえてきた。

『それ、竜鱗……』
「ふえっ!?」
『チヤ様、竜になるソシツ、ある』
「竜!?」
 俺は寝耳に水で飛び起きた。

『ワタシが竜になったら、チヤ様もカタチ取れる』
 どうやら俺はお供の影響を受けるようだ。

(お師匠様、聞いてませんよ!?)
 俺は流石に文句のひとつも言いたくなった。
 けれどどれだけ呼んでも、お師匠様は応えてくれないのだった。
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